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第8章 空へ
第216話 お見合い その5
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「シン殿、何処に向かえば良いのですか?」
「そんな事よりシェラさん、ペトラ様はあのままで良いんですか?」
「構いません、ニィナ殿ならちゃんと付いて来るでしょうから、そんな事より美味しい料理は何処ですか?」
待て待て待て!
雇い主より料理を優先したらあかんやろ!ペトラ様も慣れてるみたいやけど、、、それはどうでもいい
問題なのは突然商会から飛び出した俺達を追いかけるはめになった、ペトラ様のお付きの人やメイドさん、シェラさん以外の護衛の人達だよ
でもそこは流石公爵家に使える人達と言うべきか
メイドさんもスカートの裾を少し持ち上げながら、離される事なく走って付いて来るもの
大変なのは護衛の方か、軽装とはいえ装備をガチャガチャ言わせて走るのはキツそうだ。
申し訳ないから後で池田屋商会名義でお菓子の差し入れをしておこう。俺が直接渡すと返礼とか色々面倒だろうからな
「あぁ!!そこです、シェラさんそこを左に曲がって下さい」
「左ですね、了解です!」
「このまましばらく行くと教会があるんで、そこで下ろして下さい。」
あっという間に教会に到着っと
教会の敷地を利用して出してるこども園の屋台は今日も凄い賑わいだ♪
ポップコーン、大学芋っぽい甘芋、スイートポテトを求めて行列が出来ているし
他にも製麺所で作ってる、パスタ、うどん、中華麺の中から好きなのを選んでトマトソースか肉味噌をかけて食べる料理も冒険者を中心に人気となっていて、こちらも毎日行列が絶えない♪
屋台で働いている子供達には将来こども園を卒業したら池田屋商会の即戦力として働いて欲しいので、読み書きと計算を教えているけど
知識は金になる!って教えたからか子供達のやる気が凄い
実際はそんなに簡単な事じゃないけど、少なくとも池田屋商会で働くなら知識が無駄になる事は無い
「シン殿!ここは天国ですか?美味しそうな食べ物があんなに、、、」
ふふっ、シェラさんが子供達がやってる屋台を見て感動に震えているよ
「えぇーと、シェラさん何が食べたい、、、全種類食べます?」
「はい!!」
まっ、そうですよねー(笑)
「ちょっとシェラ!料理は逃げないんだから急に走り出さないでよ。」
おっと、ニィナにお姫様抱っこされて付いて来ていたペトラ様も無事到着したか、追いかけて来ていメイドさん達も到着して、息を乱す事無く涼しい顔をしてるよ
こんなに優秀なメイドさん達を雇えるなら俺の協力なんて要らないと思うんだけどな
「まあまあペトラ様、ここが池田屋商会が運営してるこども園と製麺所で出してる屋台です。子供達は従業員では無いですけど、大人は皆従業員ですね」
「そう、従業員では無い子供をわざわざ使ってるという事は、やっぱり優秀な人を見極める術があるって事じゃないかしら?子供なら優秀でも安い報酬で雇えるでしょうし」
「なるほど、そういう解釈の仕方も出来ますか、とりあえずこども園の食堂に行って屋台の料理を食べながら話しましょう。えぇーと、誰か、、、いたいた、おーいウィルー!」
「あっ!会長こんにちはー♪」
俺が声をかけて返事をしたのは、子供達のまとめ役をしている年長組のウィル。
ウィルは牛の世話に興味があるらしく、こども園を卒業したらそのまま池田屋商会の乳製品部門で働いて貰う予定だ
「久しぶりだなウィル♪」
「あれ?会長は今日貴族のお嬢様とお見合いだって聞きましたけど」
「まさに今お見合い中なんだけど、それはいいんだよ、屋台とかこども園で何か困った事があれば直ぐ言えよ」
「はい!実はそれほど困っては無いんですけど、お客さんから新作の料理とお菓子は無いのか?って聞かれる事が多くて」
「そうかぁ、最初の頃に立て続けに新作を出したからな」
「そうなんです、それでニックさんとスナックさんも言ってたんですけど、会長はまだまだ沢山レシピを持ってるんですよね?
それを出さないのは俺達が使えないからじゃないですか?」
「確かにまだまだレシピはあるけど、それはウィル達が使えないからじゃないよ
ウィルはバターとチーズは食べたか?」
「はい、バターはそんなでもなかったけど
チーズは美味しかったです」
「バターはそのままだと微妙かもな。
俺が知ってるレシピはバターとチーズを使うのが多いんだよ、今は牛の数が足りないし、窯も大きくするか増やさないと駄目なんだ
そういう訳だから、窯は園長さんと相談しないとだけど、牛はウィルの頑張りに期待だな♪」
「俺なんかにそこまで期待を、、、俺、会長の為に死ぬ気で頑張ります!」
「そこは自分の為に頑張る、で良いんだよ
それと悪いんだけど屋台の料理とお菓子、全部2つずつ食堂に持ってきてくれるかな?」
「はい、直ぐ持っていきます!」
さてと
ここはひとまず食堂でひと休みかな
つづく。
「そんな事よりシェラさん、ペトラ様はあのままで良いんですか?」
「構いません、ニィナ殿ならちゃんと付いて来るでしょうから、そんな事より美味しい料理は何処ですか?」
待て待て待て!
雇い主より料理を優先したらあかんやろ!ペトラ様も慣れてるみたいやけど、、、それはどうでもいい
問題なのは突然商会から飛び出した俺達を追いかけるはめになった、ペトラ様のお付きの人やメイドさん、シェラさん以外の護衛の人達だよ
でもそこは流石公爵家に使える人達と言うべきか
メイドさんもスカートの裾を少し持ち上げながら、離される事なく走って付いて来るもの
大変なのは護衛の方か、軽装とはいえ装備をガチャガチャ言わせて走るのはキツそうだ。
申し訳ないから後で池田屋商会名義でお菓子の差し入れをしておこう。俺が直接渡すと返礼とか色々面倒だろうからな
「あぁ!!そこです、シェラさんそこを左に曲がって下さい」
「左ですね、了解です!」
「このまましばらく行くと教会があるんで、そこで下ろして下さい。」
あっという間に教会に到着っと
教会の敷地を利用して出してるこども園の屋台は今日も凄い賑わいだ♪
ポップコーン、大学芋っぽい甘芋、スイートポテトを求めて行列が出来ているし
他にも製麺所で作ってる、パスタ、うどん、中華麺の中から好きなのを選んでトマトソースか肉味噌をかけて食べる料理も冒険者を中心に人気となっていて、こちらも毎日行列が絶えない♪
屋台で働いている子供達には将来こども園を卒業したら池田屋商会の即戦力として働いて欲しいので、読み書きと計算を教えているけど
知識は金になる!って教えたからか子供達のやる気が凄い
実際はそんなに簡単な事じゃないけど、少なくとも池田屋商会で働くなら知識が無駄になる事は無い
「シン殿!ここは天国ですか?美味しそうな食べ物があんなに、、、」
ふふっ、シェラさんが子供達がやってる屋台を見て感動に震えているよ
「えぇーと、シェラさん何が食べたい、、、全種類食べます?」
「はい!!」
まっ、そうですよねー(笑)
「ちょっとシェラ!料理は逃げないんだから急に走り出さないでよ。」
おっと、ニィナにお姫様抱っこされて付いて来ていたペトラ様も無事到着したか、追いかけて来ていメイドさん達も到着して、息を乱す事無く涼しい顔をしてるよ
こんなに優秀なメイドさん達を雇えるなら俺の協力なんて要らないと思うんだけどな
「まあまあペトラ様、ここが池田屋商会が運営してるこども園と製麺所で出してる屋台です。子供達は従業員では無いですけど、大人は皆従業員ですね」
「そう、従業員では無い子供をわざわざ使ってるという事は、やっぱり優秀な人を見極める術があるって事じゃないかしら?子供なら優秀でも安い報酬で雇えるでしょうし」
「なるほど、そういう解釈の仕方も出来ますか、とりあえずこども園の食堂に行って屋台の料理を食べながら話しましょう。えぇーと、誰か、、、いたいた、おーいウィルー!」
「あっ!会長こんにちはー♪」
俺が声をかけて返事をしたのは、子供達のまとめ役をしている年長組のウィル。
ウィルは牛の世話に興味があるらしく、こども園を卒業したらそのまま池田屋商会の乳製品部門で働いて貰う予定だ
「久しぶりだなウィル♪」
「あれ?会長は今日貴族のお嬢様とお見合いだって聞きましたけど」
「まさに今お見合い中なんだけど、それはいいんだよ、屋台とかこども園で何か困った事があれば直ぐ言えよ」
「はい!実はそれほど困っては無いんですけど、お客さんから新作の料理とお菓子は無いのか?って聞かれる事が多くて」
「そうかぁ、最初の頃に立て続けに新作を出したからな」
「そうなんです、それでニックさんとスナックさんも言ってたんですけど、会長はまだまだ沢山レシピを持ってるんですよね?
それを出さないのは俺達が使えないからじゃないですか?」
「確かにまだまだレシピはあるけど、それはウィル達が使えないからじゃないよ
ウィルはバターとチーズは食べたか?」
「はい、バターはそんなでもなかったけど
チーズは美味しかったです」
「バターはそのままだと微妙かもな。
俺が知ってるレシピはバターとチーズを使うのが多いんだよ、今は牛の数が足りないし、窯も大きくするか増やさないと駄目なんだ
そういう訳だから、窯は園長さんと相談しないとだけど、牛はウィルの頑張りに期待だな♪」
「俺なんかにそこまで期待を、、、俺、会長の為に死ぬ気で頑張ります!」
「そこは自分の為に頑張る、で良いんだよ
それと悪いんだけど屋台の料理とお菓子、全部2つずつ食堂に持ってきてくれるかな?」
「はい、直ぐ持っていきます!」
さてと
ここはひとまず食堂でひと休みかな
つづく。
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