223 / 305
第8章 空へ
第200話 お見合い相手は公爵令嬢?!
しおりを挟む
何やら訳アリと思われるアストレア様に、お見合いをして欲しいと泣いてお願いされてしまった。
俺は20歳を越えた女性の涙を信じられなくなった、悲しきおっさんなのだが
女性に泣いてお願いされては無視など出来るはずも無く、全力でお見合いすると決意した。
「アストレア様泣かないで下さい、お見合いはお受けしますので」
「本当?!良かったわぁ、シンさんなら絶対引き受けてくれると思ってたもの♪」
さっきまで泣いていたアストレア様は、とても良い笑顔でいらっしゃる
くっ!
これだから女性の涙というやつは、、、
だけど、こんなに良い笑顔を見せてくれるならまあいいか、と思えるから不思議だよ
決してアストレア様の柔らかいお胸が俺の腕に押し付けられたままだからとか、凄く良い匂いがするからとかでは無い!
「それでお見合いなんですけど、アストレア様がそこまでするという事は、相手は貴族ですよね?それも伯爵以上の爵位を持ってる」
「そうよ、お見合いの相手は鷹派に所属している、アレサンドロ・ヴァン・スコーピオン公爵の4女
ペトルーシュカさんよ
シンさんごめんなさいね、相手は公爵だし派閥も違うから私が断る訳にはいかなかったのよ」
「スコーピオン公爵家は王国十二家ですよね、ならアストレア様が難しい立場におられるのは理解しているので構わないんですけど、公爵家と大商会の会長とはいえ平民の私とではどう考えても釣り合いませんが」
「それがそうでもないのよ、公爵家といえど貴族と政略結婚ばかりしていては面倒事が増えるだけ
それならひとりくらいは裕福な商人に嫁がせて、万が一の時には金蔓として利用しようと考えるのは普通なのよ
しかも4女だから他の貴族への影響も限定的だしね」
「そっ、そうですか。妾でも良いというのにも何か理由があるのですか?」
「私は先方からシンさんにそう伝えて欲しいと言われただけだから理由は知らないの、妾でも良いからシンさんとの縁が欲しい!という決意の表れかしら?」
「それってお見合いしたら結婚しないと駄目なのでは、、、(汗)」
「心配しなくても大丈夫よ、貴族なんてしょっちゅう複数のお見合いを同時進行していて、断ったり断られたりなんて日常茶飯事だから
むしろ、断るならハッキリ言わないと不敬罪に問われかねないわ、特にスコーピオン公爵家の所属する鷹派貴族は曖昧な態度を1番嫌うのよ
その代わり細かい事は気になさらない良さはあるけどね、勿論相手を見てシンさんが気に入れば遠慮無く結婚してくれて構わないから♪」
「かしこまりました。」
ふぅ、まさか公爵令嬢とお見合いする事になるとは、目的はやっぱりお金なのかな?
池田屋商会にいっちょ噛みして、領地の税収以外の収入源が欲しいって程度の考えなら良いんだけど、どうなることやら
「はぁ~、何だか私疲れちゃった、シンさん何か甘ぁ~いお菓子が食べたいのだけど」
「アストレア様その前に離れて頂きたいんですけど」
「私は気にしないから大丈夫よ♪」
「シン殿ぉ私も居るの忘れないで下さいよぉ~」
「勿論ウェンディさんの事も忘れてませんから(汗)」
「ふふっ、モテる男は大変そうね(笑)ニィナさんも私の隣に座って一緒にお菓子食べましょう」
「はい、喜んで♪」
「今日はどんなお菓子を食べさせてくれるのかしら、楽しみだわぁ~♪」
「それじゃあ今日はクリームパンにしましょうか、浮島で手に入れた魔道具でふわふわのパンが作れるようになったんですよ、まだ試作段階ですけど良い出来だと思います、どうぞ」
「見た目は普通のパンね、ではさっそくいただきます、あーん、、もぐもぐ、本当にふわふわ♪中のクリームも滑らかで美味しいわ、でも見た目が地味だからこのままお茶会に出すかは悩むところね」
アストレア様の仰る事は分かるけど、クリームパンってそういう物だからなぁ
「アストレア様、心配無用です!今シン君の家にエルフの研修生が居るんですけど、ふわふわパンの作り方を習っていますので、いずれお茶会に相応しいパンも作れると思います。」
「あらあら、それは僥倖♪」
「ですのでその時はエルフのイメージ向上に協力して下さい!」
「そういえば眠れる森のエルフって一部の貴族に、魔法が得意なだけのマニメルヌサゴケロロスって言われてるわね」
「そうなんですよ!私それがどうしても許せなくて、馬鹿な貴族供を見返してやりたいんです!」
「いいわ、馬鹿な貴族なんて存在するだけで不利益だからこの際一緒に協力して排除しちゃいましょう。
ミリアリア、エルフの名誉の為に頑張りなさい!」
「はい!!」
おーい、アストレア様にミリーさーん
マニメル、、、なんたらが何かはこの際置いとくとしても、問題がどんどん大きくなってるんですけどー(汗)
これはあれですね
考えたらあかんやつですね、了解です。
つづく。
俺は20歳を越えた女性の涙を信じられなくなった、悲しきおっさんなのだが
女性に泣いてお願いされては無視など出来るはずも無く、全力でお見合いすると決意した。
「アストレア様泣かないで下さい、お見合いはお受けしますので」
「本当?!良かったわぁ、シンさんなら絶対引き受けてくれると思ってたもの♪」
さっきまで泣いていたアストレア様は、とても良い笑顔でいらっしゃる
くっ!
これだから女性の涙というやつは、、、
だけど、こんなに良い笑顔を見せてくれるならまあいいか、と思えるから不思議だよ
決してアストレア様の柔らかいお胸が俺の腕に押し付けられたままだからとか、凄く良い匂いがするからとかでは無い!
「それでお見合いなんですけど、アストレア様がそこまでするという事は、相手は貴族ですよね?それも伯爵以上の爵位を持ってる」
「そうよ、お見合いの相手は鷹派に所属している、アレサンドロ・ヴァン・スコーピオン公爵の4女
ペトルーシュカさんよ
シンさんごめんなさいね、相手は公爵だし派閥も違うから私が断る訳にはいかなかったのよ」
「スコーピオン公爵家は王国十二家ですよね、ならアストレア様が難しい立場におられるのは理解しているので構わないんですけど、公爵家と大商会の会長とはいえ平民の私とではどう考えても釣り合いませんが」
「それがそうでもないのよ、公爵家といえど貴族と政略結婚ばかりしていては面倒事が増えるだけ
それならひとりくらいは裕福な商人に嫁がせて、万が一の時には金蔓として利用しようと考えるのは普通なのよ
しかも4女だから他の貴族への影響も限定的だしね」
「そっ、そうですか。妾でも良いというのにも何か理由があるのですか?」
「私は先方からシンさんにそう伝えて欲しいと言われただけだから理由は知らないの、妾でも良いからシンさんとの縁が欲しい!という決意の表れかしら?」
「それってお見合いしたら結婚しないと駄目なのでは、、、(汗)」
「心配しなくても大丈夫よ、貴族なんてしょっちゅう複数のお見合いを同時進行していて、断ったり断られたりなんて日常茶飯事だから
むしろ、断るならハッキリ言わないと不敬罪に問われかねないわ、特にスコーピオン公爵家の所属する鷹派貴族は曖昧な態度を1番嫌うのよ
その代わり細かい事は気になさらない良さはあるけどね、勿論相手を見てシンさんが気に入れば遠慮無く結婚してくれて構わないから♪」
「かしこまりました。」
ふぅ、まさか公爵令嬢とお見合いする事になるとは、目的はやっぱりお金なのかな?
池田屋商会にいっちょ噛みして、領地の税収以外の収入源が欲しいって程度の考えなら良いんだけど、どうなることやら
「はぁ~、何だか私疲れちゃった、シンさん何か甘ぁ~いお菓子が食べたいのだけど」
「アストレア様その前に離れて頂きたいんですけど」
「私は気にしないから大丈夫よ♪」
「シン殿ぉ私も居るの忘れないで下さいよぉ~」
「勿論ウェンディさんの事も忘れてませんから(汗)」
「ふふっ、モテる男は大変そうね(笑)ニィナさんも私の隣に座って一緒にお菓子食べましょう」
「はい、喜んで♪」
「今日はどんなお菓子を食べさせてくれるのかしら、楽しみだわぁ~♪」
「それじゃあ今日はクリームパンにしましょうか、浮島で手に入れた魔道具でふわふわのパンが作れるようになったんですよ、まだ試作段階ですけど良い出来だと思います、どうぞ」
「見た目は普通のパンね、ではさっそくいただきます、あーん、、もぐもぐ、本当にふわふわ♪中のクリームも滑らかで美味しいわ、でも見た目が地味だからこのままお茶会に出すかは悩むところね」
アストレア様の仰る事は分かるけど、クリームパンってそういう物だからなぁ
「アストレア様、心配無用です!今シン君の家にエルフの研修生が居るんですけど、ふわふわパンの作り方を習っていますので、いずれお茶会に相応しいパンも作れると思います。」
「あらあら、それは僥倖♪」
「ですのでその時はエルフのイメージ向上に協力して下さい!」
「そういえば眠れる森のエルフって一部の貴族に、魔法が得意なだけのマニメルヌサゴケロロスって言われてるわね」
「そうなんですよ!私それがどうしても許せなくて、馬鹿な貴族供を見返してやりたいんです!」
「いいわ、馬鹿な貴族なんて存在するだけで不利益だからこの際一緒に協力して排除しちゃいましょう。
ミリアリア、エルフの名誉の為に頑張りなさい!」
「はい!!」
おーい、アストレア様にミリーさーん
マニメル、、、なんたらが何かはこの際置いとくとしても、問題がどんどん大きくなってるんですけどー(汗)
これはあれですね
考えたらあかんやつですね、了解です。
つづく。
197
お気に入りに追加
869
あなたにおすすめの小説
ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
レジェンドテイマー ~異世界に召喚されて勇者じゃないから棄てられたけど、絶対に元の世界に帰ると誓う男の物語~
裏影P
ファンタジー
【2022/9/1 一章二章大幅改稿しました。三章作成中です】
宝くじで一等十億円に当選した運河京太郎は、突然異世界に召喚されてしまう。
異世界に召喚された京太郎だったが、京太郎は既に百人以上召喚されているテイマーというクラスだったため、不要と判断されてかえされることになる。
元の世界に帰してくれると思っていた京太郎だったが、その先は死の危険が蔓延る異世界の森だった。
そこで出会った瀕死の蜘蛛の魔物と遭遇し、運よくテイムすることに成功する。
大精霊のウンディーネなど、個性溢れすぎる尖った魔物たちをテイムしていく京太郎だが、自分が元の世界に帰るときにテイムした魔物たちのことや、突然降って湧いた様な強大な力や、伝説級のスキルの存在に葛藤していく。
持っている力に振り回されぬよう、京太郎自身も力に負けない精神力を鍛えようと決意していき、絶対に元の世界に帰ることを胸に、テイマーとして異世界を生き延びていく。
※カクヨム・小説家になろうにて同時掲載中です。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる