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第8章 空へ
第200話 お見合い相手は公爵令嬢?!
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何やら訳アリと思われるアストレア様に、お見合いをして欲しいと泣いてお願いされてしまった。
俺は20歳を越えた女性の涙を信じられなくなった、悲しきおっさんなのだが
女性に泣いてお願いされては無視など出来るはずも無く、全力でお見合いすると決意した。
「アストレア様泣かないで下さい、お見合いはお受けしますので」
「本当?!良かったわぁ、シンさんなら絶対引き受けてくれると思ってたもの♪」
さっきまで泣いていたアストレア様は、とても良い笑顔でいらっしゃる
くっ!
これだから女性の涙というやつは、、、
だけど、こんなに良い笑顔を見せてくれるならまあいいか、と思えるから不思議だよ
決してアストレア様の柔らかいお胸が俺の腕に押し付けられたままだからとか、凄く良い匂いがするからとかでは無い!
「それでお見合いなんですけど、アストレア様がそこまでするという事は、相手は貴族ですよね?それも伯爵以上の爵位を持ってる」
「そうよ、お見合いの相手は鷹派に所属している、アレサンドロ・ヴァン・スコーピオン公爵の4女
ペトルーシュカさんよ
シンさんごめんなさいね、相手は公爵だし派閥も違うから私が断る訳にはいかなかったのよ」
「スコーピオン公爵家は王国十二家ですよね、ならアストレア様が難しい立場におられるのは理解しているので構わないんですけど、公爵家と大商会の会長とはいえ平民の私とではどう考えても釣り合いませんが」
「それがそうでもないのよ、公爵家といえど貴族と政略結婚ばかりしていては面倒事が増えるだけ
それならひとりくらいは裕福な商人に嫁がせて、万が一の時には金蔓として利用しようと考えるのは普通なのよ
しかも4女だから他の貴族への影響も限定的だしね」
「そっ、そうですか。妾でも良いというのにも何か理由があるのですか?」
「私は先方からシンさんにそう伝えて欲しいと言われただけだから理由は知らないの、妾でも良いからシンさんとの縁が欲しい!という決意の表れかしら?」
「それってお見合いしたら結婚しないと駄目なのでは、、、(汗)」
「心配しなくても大丈夫よ、貴族なんてしょっちゅう複数のお見合いを同時進行していて、断ったり断られたりなんて日常茶飯事だから
むしろ、断るならハッキリ言わないと不敬罪に問われかねないわ、特にスコーピオン公爵家の所属する鷹派貴族は曖昧な態度を1番嫌うのよ
その代わり細かい事は気になさらない良さはあるけどね、勿論相手を見てシンさんが気に入れば遠慮無く結婚してくれて構わないから♪」
「かしこまりました。」
ふぅ、まさか公爵令嬢とお見合いする事になるとは、目的はやっぱりお金なのかな?
池田屋商会にいっちょ噛みして、領地の税収以外の収入源が欲しいって程度の考えなら良いんだけど、どうなることやら
「はぁ~、何だか私疲れちゃった、シンさん何か甘ぁ~いお菓子が食べたいのだけど」
「アストレア様その前に離れて頂きたいんですけど」
「私は気にしないから大丈夫よ♪」
「シン殿ぉ私も居るの忘れないで下さいよぉ~」
「勿論ウェンディさんの事も忘れてませんから(汗)」
「ふふっ、モテる男は大変そうね(笑)ニィナさんも私の隣に座って一緒にお菓子食べましょう」
「はい、喜んで♪」
「今日はどんなお菓子を食べさせてくれるのかしら、楽しみだわぁ~♪」
「それじゃあ今日はクリームパンにしましょうか、浮島で手に入れた魔道具でふわふわのパンが作れるようになったんですよ、まだ試作段階ですけど良い出来だと思います、どうぞ」
「見た目は普通のパンね、ではさっそくいただきます、あーん、、もぐもぐ、本当にふわふわ♪中のクリームも滑らかで美味しいわ、でも見た目が地味だからこのままお茶会に出すかは悩むところね」
アストレア様の仰る事は分かるけど、クリームパンってそういう物だからなぁ
「アストレア様、心配無用です!今シン君の家にエルフの研修生が居るんですけど、ふわふわパンの作り方を習っていますので、いずれお茶会に相応しいパンも作れると思います。」
「あらあら、それは僥倖♪」
「ですのでその時はエルフのイメージ向上に協力して下さい!」
「そういえば眠れる森のエルフって一部の貴族に、魔法が得意なだけのマニメルヌサゴケロロスって言われてるわね」
「そうなんですよ!私それがどうしても許せなくて、馬鹿な貴族供を見返してやりたいんです!」
「いいわ、馬鹿な貴族なんて存在するだけで不利益だからこの際一緒に協力して排除しちゃいましょう。
ミリアリア、エルフの名誉の為に頑張りなさい!」
「はい!!」
おーい、アストレア様にミリーさーん
マニメル、、、なんたらが何かはこの際置いとくとしても、問題がどんどん大きくなってるんですけどー(汗)
これはあれですね
考えたらあかんやつですね、了解です。
つづく。
俺は20歳を越えた女性の涙を信じられなくなった、悲しきおっさんなのだが
女性に泣いてお願いされては無視など出来るはずも無く、全力でお見合いすると決意した。
「アストレア様泣かないで下さい、お見合いはお受けしますので」
「本当?!良かったわぁ、シンさんなら絶対引き受けてくれると思ってたもの♪」
さっきまで泣いていたアストレア様は、とても良い笑顔でいらっしゃる
くっ!
これだから女性の涙というやつは、、、
だけど、こんなに良い笑顔を見せてくれるならまあいいか、と思えるから不思議だよ
決してアストレア様の柔らかいお胸が俺の腕に押し付けられたままだからとか、凄く良い匂いがするからとかでは無い!
「それでお見合いなんですけど、アストレア様がそこまでするという事は、相手は貴族ですよね?それも伯爵以上の爵位を持ってる」
「そうよ、お見合いの相手は鷹派に所属している、アレサンドロ・ヴァン・スコーピオン公爵の4女
ペトルーシュカさんよ
シンさんごめんなさいね、相手は公爵だし派閥も違うから私が断る訳にはいかなかったのよ」
「スコーピオン公爵家は王国十二家ですよね、ならアストレア様が難しい立場におられるのは理解しているので構わないんですけど、公爵家と大商会の会長とはいえ平民の私とではどう考えても釣り合いませんが」
「それがそうでもないのよ、公爵家といえど貴族と政略結婚ばかりしていては面倒事が増えるだけ
それならひとりくらいは裕福な商人に嫁がせて、万が一の時には金蔓として利用しようと考えるのは普通なのよ
しかも4女だから他の貴族への影響も限定的だしね」
「そっ、そうですか。妾でも良いというのにも何か理由があるのですか?」
「私は先方からシンさんにそう伝えて欲しいと言われただけだから理由は知らないの、妾でも良いからシンさんとの縁が欲しい!という決意の表れかしら?」
「それってお見合いしたら結婚しないと駄目なのでは、、、(汗)」
「心配しなくても大丈夫よ、貴族なんてしょっちゅう複数のお見合いを同時進行していて、断ったり断られたりなんて日常茶飯事だから
むしろ、断るならハッキリ言わないと不敬罪に問われかねないわ、特にスコーピオン公爵家の所属する鷹派貴族は曖昧な態度を1番嫌うのよ
その代わり細かい事は気になさらない良さはあるけどね、勿論相手を見てシンさんが気に入れば遠慮無く結婚してくれて構わないから♪」
「かしこまりました。」
ふぅ、まさか公爵令嬢とお見合いする事になるとは、目的はやっぱりお金なのかな?
池田屋商会にいっちょ噛みして、領地の税収以外の収入源が欲しいって程度の考えなら良いんだけど、どうなることやら
「はぁ~、何だか私疲れちゃった、シンさん何か甘ぁ~いお菓子が食べたいのだけど」
「アストレア様その前に離れて頂きたいんですけど」
「私は気にしないから大丈夫よ♪」
「シン殿ぉ私も居るの忘れないで下さいよぉ~」
「勿論ウェンディさんの事も忘れてませんから(汗)」
「ふふっ、モテる男は大変そうね(笑)ニィナさんも私の隣に座って一緒にお菓子食べましょう」
「はい、喜んで♪」
「今日はどんなお菓子を食べさせてくれるのかしら、楽しみだわぁ~♪」
「それじゃあ今日はクリームパンにしましょうか、浮島で手に入れた魔道具でふわふわのパンが作れるようになったんですよ、まだ試作段階ですけど良い出来だと思います、どうぞ」
「見た目は普通のパンね、ではさっそくいただきます、あーん、、もぐもぐ、本当にふわふわ♪中のクリームも滑らかで美味しいわ、でも見た目が地味だからこのままお茶会に出すかは悩むところね」
アストレア様の仰る事は分かるけど、クリームパンってそういう物だからなぁ
「アストレア様、心配無用です!今シン君の家にエルフの研修生が居るんですけど、ふわふわパンの作り方を習っていますので、いずれお茶会に相応しいパンも作れると思います。」
「あらあら、それは僥倖♪」
「ですのでその時はエルフのイメージ向上に協力して下さい!」
「そういえば眠れる森のエルフって一部の貴族に、魔法が得意なだけのマニメルヌサゴケロロスって言われてるわね」
「そうなんですよ!私それがどうしても許せなくて、馬鹿な貴族供を見返してやりたいんです!」
「いいわ、馬鹿な貴族なんて存在するだけで不利益だからこの際一緒に協力して排除しちゃいましょう。
ミリアリア、エルフの名誉の為に頑張りなさい!」
「はい!!」
おーい、アストレア様にミリーさーん
マニメル、、、なんたらが何かはこの際置いとくとしても、問題がどんどん大きくなってるんですけどー(汗)
これはあれですね
考えたらあかんやつですね、了解です。
つづく。
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