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第8章 空へ
第185話 洞窟探索
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ゴレさんに案内されて謎の洞窟に辿り着いた俺達は、洞窟内を探索する事にした。
洞窟に入る前に念の為、ゲームでよくあるリジ○ネ的な自動回復の魔法をみんなにかける
これでよし!
ちなみに俺が回復魔法を使えるってのは既にみんなには教えている、まったく驚かれなかったけどな
ケイトには俺なら1日くらい水に潜っていられそうとか言われたし
俺はびっくり人間か!
チート能力持ってるから、びっくり人間だけどさ
それはまあいいとして
洞窟に入る順番は
先頭がケイト、次が俺、俺の背中にスミレ、メリル、カスミ、ニィナ、ゴレさん
本当はゴレさんを先頭にして中を案内して欲しかったんだけど、何故か俺達を先に行かせたがるんだよな
一応ゴレさんが創造神様達と無関係で、俺達を洞窟に誘い込んだ可能性も考えておくべきだな
先頭を行くケイトは、俺が渡した釣竿で地面や壁を『コツコツ』叩き、罠が無いかを確認しながら進んで行く
俺はうしろから懐中電灯で照らしてサポートする
洞窟に入って約10分、幸いな事にモンスターの気配は無い
一本道だから迷う事も無いんだけど、右にカーブしたり左にカーブしたりとグネグネしてるせいで、洞窟の先がどうなっているのかが確認出来ない
こういう風に前も後ろも確認出来ない状況っていうのは何かが起こる前触れ
まさにテンプレ展開なんだよな(汗)
「ご主人様!後ろから何か来ます!」
ほら来た、こんなテンプレは要らん!
ケイトとニィナはまだ気配を感じないみたいだけど、耳が良いカスミには何か聞こえたみたいだ
しかしどうする?
洞窟の奥に行くべきか?それとも何が来るか確認するべきか?
「ご主人様、後ろから何か転がって来ます!それと音が、、、」
「主様!何か来ます!」「ダンナ!何か来る!」
「・・・」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
おいおい、この音ってまさか?!
見えた!
あれは洞窟の定番罠、転がる大岩じゃねーか!!
「みんな走れ!」
「お嬢、カスミ急いで!!」
「ふぅーーー」
「おいニィナ!何してんだ、警棒であれをどうにかするつもりかよ!」
俺がメリルとカスミを先に逃がそうとしていると、ニィナが両手に警棒を持って精神統一を始めた。
いくらナイフを叩き折れる特殊警棒だからって、あの大岩は無理だろ!
その時、ニィナが大岩に向かって走り出した、しかもあの優雅に舞う踊り子のような動きは
警棒術を極め、更なる高みに到達した者だけが使えるという警棒術究極奥義
警棒舞技八連!
「はぁぁぁっ!!」
ドガガガガガガガ!!
うぉぉっ?!
パラパラパラパラ・・・
おっ、大岩が砕けてるよ
ニィナさん、あんたいつのまにそんな強くなったのさ(汗)
「主様、これを見て下さい」
「どうした?」
ニィナに言われて砕けた大岩の残骸を見ると、大岩の中身は無数の穴が空いていてスッカスカ
外側は大岩に偽装しているけど、いわゆる軽石だ
しかも俺が知ってる軽石よりもかなり脆い、何だコレ?
「主様、これは洞窟の管理者、もしくは製作者に遊ばれていると考えるのが妥当かと思います。
この大岩を見て分かる通り初めから命を取るつもりは無いのでしょう」
「ご主人様天井を見て下さい、あそこから岩の転がる音がしました」
カスミが指差した場所をよーく見ると、天井に同化するように偽装して設置されたスピーカーを発見した
これはアトラクションのひとつって事か?
心なしかゴレさんも、「楽しかったでしょ♪」って言ってる気がするし、そもそも大岩を止める為に最後尾に居たのかな?
なんにしても、心臓に悪いからマジで勘弁して欲しいよ
「ダンナ、今のが本物の大岩だったらマジでヤバかったね。この洞窟は普通のダンジョンと違って魔力を感じないし不思議だよね、人工的に作った洞窟なのかな?」
「へぇー、ダンジョンって魔力を感じるのか」
「本当にダンナってそういう普通の事を知らないよな、ダンジョンは魔力が集まり易い場所に出来るんだよ
どういう仕組か知らないけどダンジョンは生き物のように成長して魔物を生み出し、宝さえもダンジョン自身が作り出すって言われてる
あたしは個人的に、ダンジョンその物がモンスターなんじゃないかって思ってる」
「そうすると宝はダンジョンに誘い込む為のエサって訳か、中で死んだら死体は消えるんだったか?」
「それは知ってるんだね、多分ダンジョンの栄養になるんだと思う。そういう風に考えると色々納得いくかなって」
「凄く興味深い話だけど、今は洞窟を進むのが先だな」
ん?
今度はゴレさんが先頭を行くのか、次は槍が飛び出して来るとかじゃないだろうな
先行き不安だよ
つづく。
洞窟に入る前に念の為、ゲームでよくあるリジ○ネ的な自動回復の魔法をみんなにかける
これでよし!
ちなみに俺が回復魔法を使えるってのは既にみんなには教えている、まったく驚かれなかったけどな
ケイトには俺なら1日くらい水に潜っていられそうとか言われたし
俺はびっくり人間か!
チート能力持ってるから、びっくり人間だけどさ
それはまあいいとして
洞窟に入る順番は
先頭がケイト、次が俺、俺の背中にスミレ、メリル、カスミ、ニィナ、ゴレさん
本当はゴレさんを先頭にして中を案内して欲しかったんだけど、何故か俺達を先に行かせたがるんだよな
一応ゴレさんが創造神様達と無関係で、俺達を洞窟に誘い込んだ可能性も考えておくべきだな
先頭を行くケイトは、俺が渡した釣竿で地面や壁を『コツコツ』叩き、罠が無いかを確認しながら進んで行く
俺はうしろから懐中電灯で照らしてサポートする
洞窟に入って約10分、幸いな事にモンスターの気配は無い
一本道だから迷う事も無いんだけど、右にカーブしたり左にカーブしたりとグネグネしてるせいで、洞窟の先がどうなっているのかが確認出来ない
こういう風に前も後ろも確認出来ない状況っていうのは何かが起こる前触れ
まさにテンプレ展開なんだよな(汗)
「ご主人様!後ろから何か来ます!」
ほら来た、こんなテンプレは要らん!
ケイトとニィナはまだ気配を感じないみたいだけど、耳が良いカスミには何か聞こえたみたいだ
しかしどうする?
洞窟の奥に行くべきか?それとも何が来るか確認するべきか?
「ご主人様、後ろから何か転がって来ます!それと音が、、、」
「主様!何か来ます!」「ダンナ!何か来る!」
「・・・」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
おいおい、この音ってまさか?!
見えた!
あれは洞窟の定番罠、転がる大岩じゃねーか!!
「みんな走れ!」
「お嬢、カスミ急いで!!」
「ふぅーーー」
「おいニィナ!何してんだ、警棒であれをどうにかするつもりかよ!」
俺がメリルとカスミを先に逃がそうとしていると、ニィナが両手に警棒を持って精神統一を始めた。
いくらナイフを叩き折れる特殊警棒だからって、あの大岩は無理だろ!
その時、ニィナが大岩に向かって走り出した、しかもあの優雅に舞う踊り子のような動きは
警棒術を極め、更なる高みに到達した者だけが使えるという警棒術究極奥義
警棒舞技八連!
「はぁぁぁっ!!」
ドガガガガガガガ!!
うぉぉっ?!
パラパラパラパラ・・・
おっ、大岩が砕けてるよ
ニィナさん、あんたいつのまにそんな強くなったのさ(汗)
「主様、これを見て下さい」
「どうした?」
ニィナに言われて砕けた大岩の残骸を見ると、大岩の中身は無数の穴が空いていてスッカスカ
外側は大岩に偽装しているけど、いわゆる軽石だ
しかも俺が知ってる軽石よりもかなり脆い、何だコレ?
「主様、これは洞窟の管理者、もしくは製作者に遊ばれていると考えるのが妥当かと思います。
この大岩を見て分かる通り初めから命を取るつもりは無いのでしょう」
「ご主人様天井を見て下さい、あそこから岩の転がる音がしました」
カスミが指差した場所をよーく見ると、天井に同化するように偽装して設置されたスピーカーを発見した
これはアトラクションのひとつって事か?
心なしかゴレさんも、「楽しかったでしょ♪」って言ってる気がするし、そもそも大岩を止める為に最後尾に居たのかな?
なんにしても、心臓に悪いからマジで勘弁して欲しいよ
「ダンナ、今のが本物の大岩だったらマジでヤバかったね。この洞窟は普通のダンジョンと違って魔力を感じないし不思議だよね、人工的に作った洞窟なのかな?」
「へぇー、ダンジョンって魔力を感じるのか」
「本当にダンナってそういう普通の事を知らないよな、ダンジョンは魔力が集まり易い場所に出来るんだよ
どういう仕組か知らないけどダンジョンは生き物のように成長して魔物を生み出し、宝さえもダンジョン自身が作り出すって言われてる
あたしは個人的に、ダンジョンその物がモンスターなんじゃないかって思ってる」
「そうすると宝はダンジョンに誘い込む為のエサって訳か、中で死んだら死体は消えるんだったか?」
「それは知ってるんだね、多分ダンジョンの栄養になるんだと思う。そういう風に考えると色々納得いくかなって」
「凄く興味深い話だけど、今は洞窟を進むのが先だな」
ん?
今度はゴレさんが先頭を行くのか、次は槍が飛び出して来るとかじゃないだろうな
先行き不安だよ
つづく。
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