206 / 303
第8章 空へ
第183話 浮島産メロン
しおりを挟む
浮島の畑を管理するゴーレムにメロンを貰ったので、休憩も兼ねて食事をする事にした。
浮島に来たからにはメニューはアレしかない、空賊が大好きなあのシチューだ!
表面に焼き色を付けた牛スネ肉を、大きめに切ったジャガイモ、ニンジン、マッシュルームと一緒に赤ワイン、ホールトマト、を鍋に入れて煮込んだ特製ビーフシチュー
前日から仕込んでおいたから、味も馴染んで二日目のカレー的な旨さになってるはず。
パンを浸して食べるのも良しだ♪
デザートはせっかく貰ったからメロンにしよう
「ケイト、この貰ったメロン真っ二つに切ってくれよ」
「あいよ~、、、セイッ!」
スパッスパッ
「おおっ!ナイフひと振りでメロンをふたつとも切るとは、お見事♪」
「えへへ♪」
夕張メロンの方は綺麗なオレンジ色をしていてとても旨そうだ♪
もうひとつの方も鑑定したら、クラウンメロンという品種なんだとか、初耳だ!
俺が知らないメロンって事は、きっと百貨店とかにしか売って無かった高級メロンなのだろう。
「それじゃあ、いただきます」
「「「「「いただきます♪」」」」」
「ねぇ、おにいちゃん」
「どうしたのメリル?」
「このメロン凄く美味しいんだけど、何の為に作ってるのかな?ゴーレムは食べないでしょ?」
「確かに、、、創造神様にお供えするのかな?」
「それはあるかもしれないけど、こんなに沢山必要とは思えないかな。おにいちゃんもお供えしてるけど量は自由なんでしょ?」
「量も種類もお供えの頻度も自由だね、、、じゃあ食べる人が居るって事かな?」
「そう考えるのが自然かな、でもそんなに沢山の人がこの浮島に居たら私達はとっくに捕まってる気もするんだよね」
「なるほど、案外臆病なのかもしれないよ、隠れて俺達が帰るのを待ってるのかも」
「そうなのかなぁ?」
「ダンナ!さっきのゴーレムが帰ってきた。また何か手に持ってるけど、どうする?」
「どうすると言われてもなぁ、何かくれるなら受け取るしかない」
俺はミスリルゴーレムがこちらに差し出して来た物を受け取る
これは、、、なるほど甘くないメロンの正体はこいつか
俺が受け取ったのは冬瓜だった。食べた事無いけどみそ汁に入れて食べるんだったかな?
とりあえず今回はきっちり、お礼を言わせて貰う!
「ありがとうゴーレムさん、、、いや、ゴーレムは名前としては変か、、、ゴーレム、、ゴーレ、、レム、、、ゴレさん♪
ありがとうゴレさん♪」
勝手に名前を付けてみたけど、ゴレさんは反応する事なく来た道を戻って行った。
だけど、少し足取りが軽くなったか?
よたよた歩いていたのが『のしのし』歩くようになっていて、喜んでるように見えなくもない
ゴーレムに感情があるのかは知らんけど、嫌がってはなさそうだから良しとしよう。
◇ ◇ ◇
「すぅ、すぅ、すぅ」
ありゃりゃ
お腹が一杯になったからかスミレが俺にもたれ掛かって寝てしまっている、今日は朝が早かったからな
みんなを見るとニィナとケイトは元気そうだけど、メリルとカスミは眠そうだ。
ゴーレムが危険じゃ無いって分かったし、お腹が膨れて緊張の糸が切れたんだろう
まだ午前中だけどいったん昼寝が必要だな、ブルーシートの上に布団を敷けば良いか、今日は春の陽気で外で寝るにはちょうど良いしな
「ニィナ、ケイト、こっちは限界みたいだから少し寝るよ、すまんがその間の護衛は頼む」
「かしこまりました」
「あいよ~、ねぇダンナ、残ったメロン食べて良い?」
「良いけど畑のメロンは勝手に食べるなよ、泥棒と間違えられてゴーレムからビームが飛んで来くるかもしれん」
「ビーム?」
「ゴーレムの必殺技だな、他にはロケットパンチとか周囲を巻き込んで自爆するとか色々あるから気を付けろよ」
「うん!畑のは絶対に食べないから(汗)」
注意しないと食べるつもりだったのかな?
まあいいや
「メリル、カスミ、昼寝するぞー」
「・・・うん」「・・・はい」
こっちはそろそろ限界だな
「2人ともおやすみ」
「「すぅ、すぅ、すぅ」」
「ダンナ、、、おーいダンナ」
ゆさゆさゆさ
う~ん、誰だ俺の身体を揺らすのは、もう少し寝かせてくれよぉ~
「ダンナ!!」
「うおっ?!ビックリしたなぁ耳元で大声出すなよ」
「そんな事より周り見てよ」
「なんだ敵襲か?」
ケイトに言われて周りを見ると、少し離れた所にゴーレムのゴレさんが居て、その後ろに7体のゴーレムがこちらを観察するように並んでいる
顔に目が無いから観察してるかどうかは分からんけど、、、
何この状況(汗)
つづく。
浮島に来たからにはメニューはアレしかない、空賊が大好きなあのシチューだ!
表面に焼き色を付けた牛スネ肉を、大きめに切ったジャガイモ、ニンジン、マッシュルームと一緒に赤ワイン、ホールトマト、を鍋に入れて煮込んだ特製ビーフシチュー
前日から仕込んでおいたから、味も馴染んで二日目のカレー的な旨さになってるはず。
パンを浸して食べるのも良しだ♪
デザートはせっかく貰ったからメロンにしよう
「ケイト、この貰ったメロン真っ二つに切ってくれよ」
「あいよ~、、、セイッ!」
スパッスパッ
「おおっ!ナイフひと振りでメロンをふたつとも切るとは、お見事♪」
「えへへ♪」
夕張メロンの方は綺麗なオレンジ色をしていてとても旨そうだ♪
もうひとつの方も鑑定したら、クラウンメロンという品種なんだとか、初耳だ!
俺が知らないメロンって事は、きっと百貨店とかにしか売って無かった高級メロンなのだろう。
「それじゃあ、いただきます」
「「「「「いただきます♪」」」」」
「ねぇ、おにいちゃん」
「どうしたのメリル?」
「このメロン凄く美味しいんだけど、何の為に作ってるのかな?ゴーレムは食べないでしょ?」
「確かに、、、創造神様にお供えするのかな?」
「それはあるかもしれないけど、こんなに沢山必要とは思えないかな。おにいちゃんもお供えしてるけど量は自由なんでしょ?」
「量も種類もお供えの頻度も自由だね、、、じゃあ食べる人が居るって事かな?」
「そう考えるのが自然かな、でもそんなに沢山の人がこの浮島に居たら私達はとっくに捕まってる気もするんだよね」
「なるほど、案外臆病なのかもしれないよ、隠れて俺達が帰るのを待ってるのかも」
「そうなのかなぁ?」
「ダンナ!さっきのゴーレムが帰ってきた。また何か手に持ってるけど、どうする?」
「どうすると言われてもなぁ、何かくれるなら受け取るしかない」
俺はミスリルゴーレムがこちらに差し出して来た物を受け取る
これは、、、なるほど甘くないメロンの正体はこいつか
俺が受け取ったのは冬瓜だった。食べた事無いけどみそ汁に入れて食べるんだったかな?
とりあえず今回はきっちり、お礼を言わせて貰う!
「ありがとうゴーレムさん、、、いや、ゴーレムは名前としては変か、、、ゴーレム、、ゴーレ、、レム、、、ゴレさん♪
ありがとうゴレさん♪」
勝手に名前を付けてみたけど、ゴレさんは反応する事なく来た道を戻って行った。
だけど、少し足取りが軽くなったか?
よたよた歩いていたのが『のしのし』歩くようになっていて、喜んでるように見えなくもない
ゴーレムに感情があるのかは知らんけど、嫌がってはなさそうだから良しとしよう。
◇ ◇ ◇
「すぅ、すぅ、すぅ」
ありゃりゃ
お腹が一杯になったからかスミレが俺にもたれ掛かって寝てしまっている、今日は朝が早かったからな
みんなを見るとニィナとケイトは元気そうだけど、メリルとカスミは眠そうだ。
ゴーレムが危険じゃ無いって分かったし、お腹が膨れて緊張の糸が切れたんだろう
まだ午前中だけどいったん昼寝が必要だな、ブルーシートの上に布団を敷けば良いか、今日は春の陽気で外で寝るにはちょうど良いしな
「ニィナ、ケイト、こっちは限界みたいだから少し寝るよ、すまんがその間の護衛は頼む」
「かしこまりました」
「あいよ~、ねぇダンナ、残ったメロン食べて良い?」
「良いけど畑のメロンは勝手に食べるなよ、泥棒と間違えられてゴーレムからビームが飛んで来くるかもしれん」
「ビーム?」
「ゴーレムの必殺技だな、他にはロケットパンチとか周囲を巻き込んで自爆するとか色々あるから気を付けろよ」
「うん!畑のは絶対に食べないから(汗)」
注意しないと食べるつもりだったのかな?
まあいいや
「メリル、カスミ、昼寝するぞー」
「・・・うん」「・・・はい」
こっちはそろそろ限界だな
「2人ともおやすみ」
「「すぅ、すぅ、すぅ」」
「ダンナ、、、おーいダンナ」
ゆさゆさゆさ
う~ん、誰だ俺の身体を揺らすのは、もう少し寝かせてくれよぉ~
「ダンナ!!」
「うおっ?!ビックリしたなぁ耳元で大声出すなよ」
「そんな事より周り見てよ」
「なんだ敵襲か?」
ケイトに言われて周りを見ると、少し離れた所にゴーレムのゴレさんが居て、その後ろに7体のゴーレムがこちらを観察するように並んでいる
顔に目が無いから観察してるかどうかは分からんけど、、、
何この状況(汗)
つづく。
192
お気に入りに追加
868
あなたにおすすめの小説
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
料理屋「○」~異世界に飛ばされたけど美味しい物を食べる事に妥協できませんでした~
斬原和菓子
ファンタジー
ここは異世界の中都市にある料理屋。日々の疲れを癒すべく店に来るお客様は様々な問題に悩まされている
酒と食事に癒される人々をさらに幸せにするべく奮闘するマスターの異世界食事情冒険譚
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
剣しか取り柄がないという事で追放された元冒険者、辺境の村で魔物を討伐すると弟子志願者が続々訪れ剣技道場を開く
burazu
ファンタジー
剣の得意冒険者リッキーはある日剣技だけが取り柄しかないという理由でパーティーから追放される。その後誰も自分を知らない村へと移住し、気ままな生活をするつもりが村を襲う魔物を倒した事で弓の得意エルフ、槍の得意元傭兵、魔法の得意踊り子、投擲の得意演奏者と様々な者たちが押しかけ弟子入りを志願する。
そんな彼らに剣技の修行をつけながらも冒険者時代にはない充実感を得ていくリッキーだったのだ。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ペット(老猫)と異世界転生
童貞騎士
ファンタジー
老いた飼猫と暮らす独りの会社員が神の手違いで…なんて事はなく災害に巻き込まれてこの世を去る。そして天界で神様と会い、世知辛い神様事情を聞かされて、なんとなく飼猫と共に異世界転生。使命もなく、ノルマの無い異世界転生に平凡を望む彼はほのぼののんびりと異世界を飼猫と共に楽しんでいく。なお、ペットの猫が龍とタメ張れる程のバケモノになっていることは知らない模様。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる