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第8章 空へ
第178話 とある日の午後
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「ダンナ?!、、、前! 前!崖から落ちちゃうよぉーー(汗)」
「男なら、心にブレーキかけんじゃねぇー!」
「あたしは、お・ん・な!だよぉーーーーーーーーーーーーー(泣)」
ふはははははは!
ケイトが何やら叫んでるけど、俺は人生で1度は言いたい名言を言えたから満足だ♪
後ろを振り返ると、俺とケイトが飛び出した崖に立ってニィナが笑顔で手を振ってくれている
今、俺とケイトは空を飛んで鳥に、、、なってはいないけど空中散歩を満喫している
先日、ちーちゃんさんと話した時に浮島に行く為に送って貰ったのが
『パラシュート』だったんだ
操作する為の紐が付いてるパラシュートを使って空を飛ぶスポーツを『パラグライダー』と呼ぶ
俺は元世界でひとりでパラグライダーをした事がある、と言っても無線機を付けてインストラクターの指示に従いながらだけど
その時は地上2~3メートル位浮いた状態で、スキー場のゲレンデを上から降りて来るっていうアクティビティだった。
その経験からなんとなく感覚は知ってたから、パラシュートを貰って1週間ほど使い方をみっちり練習していた。
平地で風魔法を使って浮くだけだったけど、風魔法を使えば落ちない事が分かったからmpがある限り墜落する事は無いだろう。
しかも俺には自動回復の魔法もあるから、それほど心配する必要はないと思う。
って事で、本番を想定して近くの山に登って崖から飛び出してみたのだが、一緒に飛んでいるケイトが思いのほかビビってしまった。
今までは平地だったし、あんまり高くは浮かばなかったからなぁ
「ケイト、大丈夫かー?」
「うぅぅ、ダンナ酷いよぉ(泣)」
「いきなり崖から飛んだのは悪かったよ、今日はケイトの好きな、すき焼きにするから許してくれよ。いつもより良い肉使うからさ」
「じゃあ、特別なケーキも付けてくれたら許してもいいよ」
「特別なケーキ?」
「うん、お嬢の成人祝いにいつもと違うケーキ出したんだろ?」
「あぁ~、そういえば年明けにお祝いで出したけど、内緒にしてたのによく分かったな」
「成人のお祝いしてくれたってのは後からお嬢から聞いたんだけど
あの時スミレがいつもより美味しそうなケーキの匂いがするって言ってたから、お嬢のお祝いだったんだなって
それで、ケーキは駄目?」
「うーん、あれはお祝い用の特別なケーキだからなぁ、何か祝う事あるか?」
「お祝いかぁ、それじゃあさ無事に空を飛べたお祝いしようよ♪」
「なんかケーキを食べる為の都合の良い理由な気がするけど、まぁいいか」
「やったぁー♪そうと決まれば早く戻ろうよぉ」
「上手く上昇気流に乗ってるから、まだしばらく飛んでいられるぞ」
「いい!いい!もう大丈夫だから!ニィナもひとりで退屈だろうしさ」
「そうか?椅子に座って俺が置いていったお茶とお菓子で、優雅にティータイムを楽しんでるように見えるけど」
「えぇー?!、、、ほらっ、あれだよ、あたしもお茶飲みたい!」
「ははは、分かったよ早く帰ってすき焼き食べないとな」
「そうそう!!」
そうと決まればぐるっと回って元の場所に戻らないとな、普通は狙った場所にピッタリ着地するのは難しいんだろうけど、風魔法で調整してやれば、、、おっとっと!
無事着地っと、足が地面に着いた瞬間にパラシュートを収納に入れれば風に煽られる事も無い
「主様、ケイト殿、お帰りなさいませ」
「ただいまニィナ」
「ただいまぁ、はぁ~恐かったぁ(泣)」
「ケイトは高い所が苦手だったのか?」
「普通は崖から飛んだりしないからね!」
「それもそうか♪」
「はぁ、こんな所でダンナの他人とは違う感覚に苦しめられるなんて」
「そのお陰で我々は毎日美味しいご飯を食べられているのですから、感謝すべき素晴らしい事です。」
「それはそうだけどさぁ、まあいいや、早く帰ってすき焼き食べようよ♪」
「そうだな、ケイトは出来るだけ早く帰りたいか?」
「そりゃあ急がないと日が暮れちゃうじゃん」
俺はそっとニィナを見る
ニィナも俺を見て頷いてるから、俺の考えは伝わってるみたいだ
「よし!急いで帰ろう、ニィナ準備を」
「はっ♪」
「えっ?ちょっと、ダンナ?、、、ニィナ?」
戸惑うケイトを俺とニィナで挟む、そして収納からハーネスを俺達3人の身体に直接装着
3人の体が離れないようにしたら、これまた収納からパラシュートを取り出して装着
「準備完了!ニィナ走れ、GO!GO!GO!GO!」
「ちょっ、ダンナ?!崖!崖!」
「急がないと日が暮れるからな、これで行くのが1番速いんだ」
ケイトが騒いでいるけど、ハーネスで3人繋いだら真ん中のケイトは足が浮いてる状態になっていて、もう止められない♪
「ケイト殿、女は度胸です。」
「こんな度胸は要らないよぉーーーーーーーーー(泣)」
季節は春
天気は快晴
トンビの鳴き声とケイトの叫び声がよく響く
とても穏やかな日の出来事だったとさ
つづく。
「男なら、心にブレーキかけんじゃねぇー!」
「あたしは、お・ん・な!だよぉーーーーーーーーーーーーー(泣)」
ふはははははは!
ケイトが何やら叫んでるけど、俺は人生で1度は言いたい名言を言えたから満足だ♪
後ろを振り返ると、俺とケイトが飛び出した崖に立ってニィナが笑顔で手を振ってくれている
今、俺とケイトは空を飛んで鳥に、、、なってはいないけど空中散歩を満喫している
先日、ちーちゃんさんと話した時に浮島に行く為に送って貰ったのが
『パラシュート』だったんだ
操作する為の紐が付いてるパラシュートを使って空を飛ぶスポーツを『パラグライダー』と呼ぶ
俺は元世界でひとりでパラグライダーをした事がある、と言っても無線機を付けてインストラクターの指示に従いながらだけど
その時は地上2~3メートル位浮いた状態で、スキー場のゲレンデを上から降りて来るっていうアクティビティだった。
その経験からなんとなく感覚は知ってたから、パラシュートを貰って1週間ほど使い方をみっちり練習していた。
平地で風魔法を使って浮くだけだったけど、風魔法を使えば落ちない事が分かったからmpがある限り墜落する事は無いだろう。
しかも俺には自動回復の魔法もあるから、それほど心配する必要はないと思う。
って事で、本番を想定して近くの山に登って崖から飛び出してみたのだが、一緒に飛んでいるケイトが思いのほかビビってしまった。
今までは平地だったし、あんまり高くは浮かばなかったからなぁ
「ケイト、大丈夫かー?」
「うぅぅ、ダンナ酷いよぉ(泣)」
「いきなり崖から飛んだのは悪かったよ、今日はケイトの好きな、すき焼きにするから許してくれよ。いつもより良い肉使うからさ」
「じゃあ、特別なケーキも付けてくれたら許してもいいよ」
「特別なケーキ?」
「うん、お嬢の成人祝いにいつもと違うケーキ出したんだろ?」
「あぁ~、そういえば年明けにお祝いで出したけど、内緒にしてたのによく分かったな」
「成人のお祝いしてくれたってのは後からお嬢から聞いたんだけど
あの時スミレがいつもより美味しそうなケーキの匂いがするって言ってたから、お嬢のお祝いだったんだなって
それで、ケーキは駄目?」
「うーん、あれはお祝い用の特別なケーキだからなぁ、何か祝う事あるか?」
「お祝いかぁ、それじゃあさ無事に空を飛べたお祝いしようよ♪」
「なんかケーキを食べる為の都合の良い理由な気がするけど、まぁいいか」
「やったぁー♪そうと決まれば早く戻ろうよぉ」
「上手く上昇気流に乗ってるから、まだしばらく飛んでいられるぞ」
「いい!いい!もう大丈夫だから!ニィナもひとりで退屈だろうしさ」
「そうか?椅子に座って俺が置いていったお茶とお菓子で、優雅にティータイムを楽しんでるように見えるけど」
「えぇー?!、、、ほらっ、あれだよ、あたしもお茶飲みたい!」
「ははは、分かったよ早く帰ってすき焼き食べないとな」
「そうそう!!」
そうと決まればぐるっと回って元の場所に戻らないとな、普通は狙った場所にピッタリ着地するのは難しいんだろうけど、風魔法で調整してやれば、、、おっとっと!
無事着地っと、足が地面に着いた瞬間にパラシュートを収納に入れれば風に煽られる事も無い
「主様、ケイト殿、お帰りなさいませ」
「ただいまニィナ」
「ただいまぁ、はぁ~恐かったぁ(泣)」
「ケイトは高い所が苦手だったのか?」
「普通は崖から飛んだりしないからね!」
「それもそうか♪」
「はぁ、こんな所でダンナの他人とは違う感覚に苦しめられるなんて」
「そのお陰で我々は毎日美味しいご飯を食べられているのですから、感謝すべき素晴らしい事です。」
「それはそうだけどさぁ、まあいいや、早く帰ってすき焼き食べようよ♪」
「そうだな、ケイトは出来るだけ早く帰りたいか?」
「そりゃあ急がないと日が暮れちゃうじゃん」
俺はそっとニィナを見る
ニィナも俺を見て頷いてるから、俺の考えは伝わってるみたいだ
「よし!急いで帰ろう、ニィナ準備を」
「はっ♪」
「えっ?ちょっと、ダンナ?、、、ニィナ?」
戸惑うケイトを俺とニィナで挟む、そして収納からハーネスを俺達3人の身体に直接装着
3人の体が離れないようにしたら、これまた収納からパラシュートを取り出して装着
「準備完了!ニィナ走れ、GO!GO!GO!GO!」
「ちょっ、ダンナ?!崖!崖!」
「急がないと日が暮れるからな、これで行くのが1番速いんだ」
ケイトが騒いでいるけど、ハーネスで3人繋いだら真ん中のケイトは足が浮いてる状態になっていて、もう止められない♪
「ケイト殿、女は度胸です。」
「こんな度胸は要らないよぉーーーーーーーーー(泣)」
季節は春
天気は快晴
トンビの鳴き声とケイトの叫び声がよく響く
とても穏やかな日の出来事だったとさ
つづく。
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