201 / 305
第8章 空へ
第178話 とある日の午後
しおりを挟む
「ダンナ?!、、、前! 前!崖から落ちちゃうよぉーー(汗)」
「男なら、心にブレーキかけんじゃねぇー!」
「あたしは、お・ん・な!だよぉーーーーーーーーーーーーー(泣)」
ふはははははは!
ケイトが何やら叫んでるけど、俺は人生で1度は言いたい名言を言えたから満足だ♪
後ろを振り返ると、俺とケイトが飛び出した崖に立ってニィナが笑顔で手を振ってくれている
今、俺とケイトは空を飛んで鳥に、、、なってはいないけど空中散歩を満喫している
先日、ちーちゃんさんと話した時に浮島に行く為に送って貰ったのが
『パラシュート』だったんだ
操作する為の紐が付いてるパラシュートを使って空を飛ぶスポーツを『パラグライダー』と呼ぶ
俺は元世界でひとりでパラグライダーをした事がある、と言っても無線機を付けてインストラクターの指示に従いながらだけど
その時は地上2~3メートル位浮いた状態で、スキー場のゲレンデを上から降りて来るっていうアクティビティだった。
その経験からなんとなく感覚は知ってたから、パラシュートを貰って1週間ほど使い方をみっちり練習していた。
平地で風魔法を使って浮くだけだったけど、風魔法を使えば落ちない事が分かったからmpがある限り墜落する事は無いだろう。
しかも俺には自動回復の魔法もあるから、それほど心配する必要はないと思う。
って事で、本番を想定して近くの山に登って崖から飛び出してみたのだが、一緒に飛んでいるケイトが思いのほかビビってしまった。
今までは平地だったし、あんまり高くは浮かばなかったからなぁ
「ケイト、大丈夫かー?」
「うぅぅ、ダンナ酷いよぉ(泣)」
「いきなり崖から飛んだのは悪かったよ、今日はケイトの好きな、すき焼きにするから許してくれよ。いつもより良い肉使うからさ」
「じゃあ、特別なケーキも付けてくれたら許してもいいよ」
「特別なケーキ?」
「うん、お嬢の成人祝いにいつもと違うケーキ出したんだろ?」
「あぁ~、そういえば年明けにお祝いで出したけど、内緒にしてたのによく分かったな」
「成人のお祝いしてくれたってのは後からお嬢から聞いたんだけど
あの時スミレがいつもより美味しそうなケーキの匂いがするって言ってたから、お嬢のお祝いだったんだなって
それで、ケーキは駄目?」
「うーん、あれはお祝い用の特別なケーキだからなぁ、何か祝う事あるか?」
「お祝いかぁ、それじゃあさ無事に空を飛べたお祝いしようよ♪」
「なんかケーキを食べる為の都合の良い理由な気がするけど、まぁいいか」
「やったぁー♪そうと決まれば早く戻ろうよぉ」
「上手く上昇気流に乗ってるから、まだしばらく飛んでいられるぞ」
「いい!いい!もう大丈夫だから!ニィナもひとりで退屈だろうしさ」
「そうか?椅子に座って俺が置いていったお茶とお菓子で、優雅にティータイムを楽しんでるように見えるけど」
「えぇー?!、、、ほらっ、あれだよ、あたしもお茶飲みたい!」
「ははは、分かったよ早く帰ってすき焼き食べないとな」
「そうそう!!」
そうと決まればぐるっと回って元の場所に戻らないとな、普通は狙った場所にピッタリ着地するのは難しいんだろうけど、風魔法で調整してやれば、、、おっとっと!
無事着地っと、足が地面に着いた瞬間にパラシュートを収納に入れれば風に煽られる事も無い
「主様、ケイト殿、お帰りなさいませ」
「ただいまニィナ」
「ただいまぁ、はぁ~恐かったぁ(泣)」
「ケイトは高い所が苦手だったのか?」
「普通は崖から飛んだりしないからね!」
「それもそうか♪」
「はぁ、こんな所でダンナの他人とは違う感覚に苦しめられるなんて」
「そのお陰で我々は毎日美味しいご飯を食べられているのですから、感謝すべき素晴らしい事です。」
「それはそうだけどさぁ、まあいいや、早く帰ってすき焼き食べようよ♪」
「そうだな、ケイトは出来るだけ早く帰りたいか?」
「そりゃあ急がないと日が暮れちゃうじゃん」
俺はそっとニィナを見る
ニィナも俺を見て頷いてるから、俺の考えは伝わってるみたいだ
「よし!急いで帰ろう、ニィナ準備を」
「はっ♪」
「えっ?ちょっと、ダンナ?、、、ニィナ?」
戸惑うケイトを俺とニィナで挟む、そして収納からハーネスを俺達3人の身体に直接装着
3人の体が離れないようにしたら、これまた収納からパラシュートを取り出して装着
「準備完了!ニィナ走れ、GO!GO!GO!GO!」
「ちょっ、ダンナ?!崖!崖!」
「急がないと日が暮れるからな、これで行くのが1番速いんだ」
ケイトが騒いでいるけど、ハーネスで3人繋いだら真ん中のケイトは足が浮いてる状態になっていて、もう止められない♪
「ケイト殿、女は度胸です。」
「こんな度胸は要らないよぉーーーーーーーーー(泣)」
季節は春
天気は快晴
トンビの鳴き声とケイトの叫び声がよく響く
とても穏やかな日の出来事だったとさ
つづく。
「男なら、心にブレーキかけんじゃねぇー!」
「あたしは、お・ん・な!だよぉーーーーーーーーーーーーー(泣)」
ふはははははは!
ケイトが何やら叫んでるけど、俺は人生で1度は言いたい名言を言えたから満足だ♪
後ろを振り返ると、俺とケイトが飛び出した崖に立ってニィナが笑顔で手を振ってくれている
今、俺とケイトは空を飛んで鳥に、、、なってはいないけど空中散歩を満喫している
先日、ちーちゃんさんと話した時に浮島に行く為に送って貰ったのが
『パラシュート』だったんだ
操作する為の紐が付いてるパラシュートを使って空を飛ぶスポーツを『パラグライダー』と呼ぶ
俺は元世界でひとりでパラグライダーをした事がある、と言っても無線機を付けてインストラクターの指示に従いながらだけど
その時は地上2~3メートル位浮いた状態で、スキー場のゲレンデを上から降りて来るっていうアクティビティだった。
その経験からなんとなく感覚は知ってたから、パラシュートを貰って1週間ほど使い方をみっちり練習していた。
平地で風魔法を使って浮くだけだったけど、風魔法を使えば落ちない事が分かったからmpがある限り墜落する事は無いだろう。
しかも俺には自動回復の魔法もあるから、それほど心配する必要はないと思う。
って事で、本番を想定して近くの山に登って崖から飛び出してみたのだが、一緒に飛んでいるケイトが思いのほかビビってしまった。
今までは平地だったし、あんまり高くは浮かばなかったからなぁ
「ケイト、大丈夫かー?」
「うぅぅ、ダンナ酷いよぉ(泣)」
「いきなり崖から飛んだのは悪かったよ、今日はケイトの好きな、すき焼きにするから許してくれよ。いつもより良い肉使うからさ」
「じゃあ、特別なケーキも付けてくれたら許してもいいよ」
「特別なケーキ?」
「うん、お嬢の成人祝いにいつもと違うケーキ出したんだろ?」
「あぁ~、そういえば年明けにお祝いで出したけど、内緒にしてたのによく分かったな」
「成人のお祝いしてくれたってのは後からお嬢から聞いたんだけど
あの時スミレがいつもより美味しそうなケーキの匂いがするって言ってたから、お嬢のお祝いだったんだなって
それで、ケーキは駄目?」
「うーん、あれはお祝い用の特別なケーキだからなぁ、何か祝う事あるか?」
「お祝いかぁ、それじゃあさ無事に空を飛べたお祝いしようよ♪」
「なんかケーキを食べる為の都合の良い理由な気がするけど、まぁいいか」
「やったぁー♪そうと決まれば早く戻ろうよぉ」
「上手く上昇気流に乗ってるから、まだしばらく飛んでいられるぞ」
「いい!いい!もう大丈夫だから!ニィナもひとりで退屈だろうしさ」
「そうか?椅子に座って俺が置いていったお茶とお菓子で、優雅にティータイムを楽しんでるように見えるけど」
「えぇー?!、、、ほらっ、あれだよ、あたしもお茶飲みたい!」
「ははは、分かったよ早く帰ってすき焼き食べないとな」
「そうそう!!」
そうと決まればぐるっと回って元の場所に戻らないとな、普通は狙った場所にピッタリ着地するのは難しいんだろうけど、風魔法で調整してやれば、、、おっとっと!
無事着地っと、足が地面に着いた瞬間にパラシュートを収納に入れれば風に煽られる事も無い
「主様、ケイト殿、お帰りなさいませ」
「ただいまニィナ」
「ただいまぁ、はぁ~恐かったぁ(泣)」
「ケイトは高い所が苦手だったのか?」
「普通は崖から飛んだりしないからね!」
「それもそうか♪」
「はぁ、こんな所でダンナの他人とは違う感覚に苦しめられるなんて」
「そのお陰で我々は毎日美味しいご飯を食べられているのですから、感謝すべき素晴らしい事です。」
「それはそうだけどさぁ、まあいいや、早く帰ってすき焼き食べようよ♪」
「そうだな、ケイトは出来るだけ早く帰りたいか?」
「そりゃあ急がないと日が暮れちゃうじゃん」
俺はそっとニィナを見る
ニィナも俺を見て頷いてるから、俺の考えは伝わってるみたいだ
「よし!急いで帰ろう、ニィナ準備を」
「はっ♪」
「えっ?ちょっと、ダンナ?、、、ニィナ?」
戸惑うケイトを俺とニィナで挟む、そして収納からハーネスを俺達3人の身体に直接装着
3人の体が離れないようにしたら、これまた収納からパラシュートを取り出して装着
「準備完了!ニィナ走れ、GO!GO!GO!GO!」
「ちょっ、ダンナ?!崖!崖!」
「急がないと日が暮れるからな、これで行くのが1番速いんだ」
ケイトが騒いでいるけど、ハーネスで3人繋いだら真ん中のケイトは足が浮いてる状態になっていて、もう止められない♪
「ケイト殿、女は度胸です。」
「こんな度胸は要らないよぉーーーーーーーーー(泣)」
季節は春
天気は快晴
トンビの鳴き声とケイトの叫び声がよく響く
とても穏やかな日の出来事だったとさ
つづく。
206
お気に入りに追加
869
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
レジェンドテイマー ~異世界に召喚されて勇者じゃないから棄てられたけど、絶対に元の世界に帰ると誓う男の物語~
裏影P
ファンタジー
【2022/9/1 一章二章大幅改稿しました。三章作成中です】
宝くじで一等十億円に当選した運河京太郎は、突然異世界に召喚されてしまう。
異世界に召喚された京太郎だったが、京太郎は既に百人以上召喚されているテイマーというクラスだったため、不要と判断されてかえされることになる。
元の世界に帰してくれると思っていた京太郎だったが、その先は死の危険が蔓延る異世界の森だった。
そこで出会った瀕死の蜘蛛の魔物と遭遇し、運よくテイムすることに成功する。
大精霊のウンディーネなど、個性溢れすぎる尖った魔物たちをテイムしていく京太郎だが、自分が元の世界に帰るときにテイムした魔物たちのことや、突然降って湧いた様な強大な力や、伝説級のスキルの存在に葛藤していく。
持っている力に振り回されぬよう、京太郎自身も力に負けない精神力を鍛えようと決意していき、絶対に元の世界に帰ることを胸に、テイマーとして異世界を生き延びていく。
※カクヨム・小説家になろうにて同時掲載中です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最弱引き出しの逆襲 ― クラス転移したのはいいけど裏切られたけど実は最強だった件
ワールド
ファンタジー
俺、晴人は普通の高校生。だけど、ある日突然、クラス全員と一緒に異世界に飛ばされた。
そこで、みんなは凄い能力を手に入れた。炎を操ったり、風を呼んだり。でも、俺だけが"引き出し"なんていう、見た目にも無様な能力を授かった。戦いになんの役にも立たない。当然、俺はクラスの笑い者になった。
だけど、この"引き出し"、実はただの引き出しではなかった。この中に物を入れると、時間が経つにつれて、その物が成長する。最初は、その可能性に気づかなかった。
でも、いつしか、この能力がどれほどの力を秘めているのかを知ることになる。
クラスメイトたちからは裏切られ、孤立無援。でも、俺の"引き出し"が、みんなが見落としていた大きな脅威に立ち向かう唯一の鍵だったんだ。知恵と工夫で困難を乗り越えて、俺は最弱から最強へと変貌する。
工夫次第で幾らでも強くなれる引き出し能力で俺は成りあがっていこう。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる