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第7章 キャラバンシティ
第149話 集う仲間達 その2
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オフューカス子爵領の山村で出会い、商会にスカウトしたライラとアリアという双子の兄と妹がやって来た。
2人は俺が池田屋商会の会長だと知らなかったようで、俺が会長だと教えると凄く驚き
そして
2人とも何故か俺に土下座をしていてとても困った状況になっている
2人の立場になってライトノベル風に例えてみると
『運良く仕事が見つかってラッキー♪と思っていたら、実は雇い主が魔王だったので怖くて今すぐ逃げ出したいけど、魔王から幹部として頑張ってと言われて、凄く嬉しいのと恐怖でどうしていいのか分からなくなったので、とりあえず土下座してみた件』
という感じだろうか(笑)
「2人ともとりあえず土下座は止めてくれよ」
「まさかシンさんがこのように立派な商会の会長様とは知らず(汗)」
「まあ建物は立派だけど、池田屋商会が出来たのは最近だから歴史も伝統も何も無いんだよな、従業員も元娼婦に孤児院出身者に奴隷ばかりなんだ
隣に居るニィナも奴隷だしな、俺だってついこの前まで露店で商売してた村出身の成り上がりだし、だから2人がそこまで気を使う必要は無いよ」
「・・・」
俺の話を聞いた2人は驚いているのか呆れているのかよく分からない表情をしている
「とにかくそんな感じだから楽にしてくれよ、これから2人には牛を育てて貰うんだし、食べて欲しい菓子があるんだ
牛のミルクがどういう風に使われるか知らないのは駄目だからな」
2人にはなんとかソファに座って貰い、俺は収納からクリームチーズ入りのスイートポテトをテーブルに出していく
「シンさん、これは貴族向けのお菓子でしょうか?だとすると牛のミルクなんて使ったら不敬罪で罰せられませんか?」
なんと牛のミルクは不敬になるのか?改めて貴族ってのは面倒な奴等だな!
「うーん、貴族が欲しがれば売るけど、今のところ露店とか孤児院で売る予定だよ、とにかく食べて、質問はそれからだな」
「「いただきます」」
2人の反応はどうだろう、クリームチーズは苦手な人もたまに居るからなぁ、ちょっとドキドキするぜ
「凄い、、、こんなに甘くて美味しい食べ物があるなんて、、、」
「シンさん、このお菓子本当に露店で売るんですか?平民が買える値段では儲けが出ませんよね?」
「そこは問題無いよ、このお菓子は砂糖を使ってないし、原料の芋って野菜は安く手に入るんだよ、あとは新鮮な牛のミルクがあれば街の人でも買える値段に出来る!」
「シンさん、、、本当に俺とアリアに期待して雇ってくれたんですね」
「当たり前だろ、牛のミルクは料理にもお菓子にも沢山使うからな、先ずは、ミルク、チーズ、バター、の3種類を安定生産するのが目標だ!」
「そんなに沢山、、、そっそうだ、忘れる所だった、シンさんから貰ったお金で子牛を買って来たんです。オスとメス一頭ずつです、まさか池田屋商会がこんなに大きな商会だと知らなかったんで余計な事だったかもしれませんけど」
「それで牛を連れてたのか!ありがとう、牛は沢山欲しいから助かるよ。
今こちらでも牛の手配はしてるんだ、ドワーフに頼んで牛舎を建てて立派な牧場を作る予定だから楽しみにしててくれ♪
それと悪いんだけどウチは人手不足でさ、テキーランの栽培は後回しになっちゃうんだよ
今は牧場に割ける人すら居ないしさ、だから今から2人が良いと思う人を探して雇っておいてよ、後でウチの人事担当者を紹介するから」
「牧場?!俺達が人を雇う?!えっ、あ、あのシンさん?!」
おぅふ、流石に1度に説明し過ぎたかな(汗)
ライラが完全にキャパオーバーしている
「あっ、あの、シンさんに貰ったお金、旅の支度と牛の購入で少し使ったんですけど、残りをお返しします。」
「それは2人の3ヶ月分の報酬だから返す必要はないよ」
アリアが差し出してきたパンパンに膨らんだ背負い袋を確認すると、俺が渡した金がほぼ手付かずのまま入っていた
牛ってそんなに安いんかな?
「流石にこんな大金貰えません、それにシンさんが大銀貨をこんなに渡すから凄く重かったです。」
「ん?、、、あぁそうか、俺は収納持ちだからすっかり忘れてたよ、確かにこんなにあったら持ち運ぶのが大変だよな
分かった、今度から金貨で払うよ、そうすれば持ち運びが楽になるだろ?」
「ぷぷっ、あははははははははは、ねぇ兄さん聞いた?金貨ですって
あははははは、確かに持ち運びが楽になるわ♪でも金貨なんて持ってたら怖くて外に行けないけど、あはははははは♪」
おお!
意外にウケた♪
ライラは笑って良いのか戸惑ってるけど、アリアは爆笑してるよ
俺はなかなか良い人材をスカウトしたのかもしれん
必要な仲間は揃った
ここからが
俺とみんなの商人英雄伝説の幕開けや♪
つづく。
2人は俺が池田屋商会の会長だと知らなかったようで、俺が会長だと教えると凄く驚き
そして
2人とも何故か俺に土下座をしていてとても困った状況になっている
2人の立場になってライトノベル風に例えてみると
『運良く仕事が見つかってラッキー♪と思っていたら、実は雇い主が魔王だったので怖くて今すぐ逃げ出したいけど、魔王から幹部として頑張ってと言われて、凄く嬉しいのと恐怖でどうしていいのか分からなくなったので、とりあえず土下座してみた件』
という感じだろうか(笑)
「2人ともとりあえず土下座は止めてくれよ」
「まさかシンさんがこのように立派な商会の会長様とは知らず(汗)」
「まあ建物は立派だけど、池田屋商会が出来たのは最近だから歴史も伝統も何も無いんだよな、従業員も元娼婦に孤児院出身者に奴隷ばかりなんだ
隣に居るニィナも奴隷だしな、俺だってついこの前まで露店で商売してた村出身の成り上がりだし、だから2人がそこまで気を使う必要は無いよ」
「・・・」
俺の話を聞いた2人は驚いているのか呆れているのかよく分からない表情をしている
「とにかくそんな感じだから楽にしてくれよ、これから2人には牛を育てて貰うんだし、食べて欲しい菓子があるんだ
牛のミルクがどういう風に使われるか知らないのは駄目だからな」
2人にはなんとかソファに座って貰い、俺は収納からクリームチーズ入りのスイートポテトをテーブルに出していく
「シンさん、これは貴族向けのお菓子でしょうか?だとすると牛のミルクなんて使ったら不敬罪で罰せられませんか?」
なんと牛のミルクは不敬になるのか?改めて貴族ってのは面倒な奴等だな!
「うーん、貴族が欲しがれば売るけど、今のところ露店とか孤児院で売る予定だよ、とにかく食べて、質問はそれからだな」
「「いただきます」」
2人の反応はどうだろう、クリームチーズは苦手な人もたまに居るからなぁ、ちょっとドキドキするぜ
「凄い、、、こんなに甘くて美味しい食べ物があるなんて、、、」
「シンさん、このお菓子本当に露店で売るんですか?平民が買える値段では儲けが出ませんよね?」
「そこは問題無いよ、このお菓子は砂糖を使ってないし、原料の芋って野菜は安く手に入るんだよ、あとは新鮮な牛のミルクがあれば街の人でも買える値段に出来る!」
「シンさん、、、本当に俺とアリアに期待して雇ってくれたんですね」
「当たり前だろ、牛のミルクは料理にもお菓子にも沢山使うからな、先ずは、ミルク、チーズ、バター、の3種類を安定生産するのが目標だ!」
「そんなに沢山、、、そっそうだ、忘れる所だった、シンさんから貰ったお金で子牛を買って来たんです。オスとメス一頭ずつです、まさか池田屋商会がこんなに大きな商会だと知らなかったんで余計な事だったかもしれませんけど」
「それで牛を連れてたのか!ありがとう、牛は沢山欲しいから助かるよ。
今こちらでも牛の手配はしてるんだ、ドワーフに頼んで牛舎を建てて立派な牧場を作る予定だから楽しみにしててくれ♪
それと悪いんだけどウチは人手不足でさ、テキーランの栽培は後回しになっちゃうんだよ
今は牧場に割ける人すら居ないしさ、だから今から2人が良いと思う人を探して雇っておいてよ、後でウチの人事担当者を紹介するから」
「牧場?!俺達が人を雇う?!えっ、あ、あのシンさん?!」
おぅふ、流石に1度に説明し過ぎたかな(汗)
ライラが完全にキャパオーバーしている
「あっ、あの、シンさんに貰ったお金、旅の支度と牛の購入で少し使ったんですけど、残りをお返しします。」
「それは2人の3ヶ月分の報酬だから返す必要はないよ」
アリアが差し出してきたパンパンに膨らんだ背負い袋を確認すると、俺が渡した金がほぼ手付かずのまま入っていた
牛ってそんなに安いんかな?
「流石にこんな大金貰えません、それにシンさんが大銀貨をこんなに渡すから凄く重かったです。」
「ん?、、、あぁそうか、俺は収納持ちだからすっかり忘れてたよ、確かにこんなにあったら持ち運ぶのが大変だよな
分かった、今度から金貨で払うよ、そうすれば持ち運びが楽になるだろ?」
「ぷぷっ、あははははははははは、ねぇ兄さん聞いた?金貨ですって
あははははは、確かに持ち運びが楽になるわ♪でも金貨なんて持ってたら怖くて外に行けないけど、あはははははは♪」
おお!
意外にウケた♪
ライラは笑って良いのか戸惑ってるけど、アリアは爆笑してるよ
俺はなかなか良い人材をスカウトしたのかもしれん
必要な仲間は揃った
ここからが
俺とみんなの商人英雄伝説の幕開けや♪
つづく。
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