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第7章 キャラバンシティ
第140話 異世界の年末 その3
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今日はバルゴ王国の年末、元世界だと大晦日という事になる
ただし、この国には年末年始に何かをするという習慣が無い為に街はいつも通りであり、俺も仕事納めが出来ず、、、
現在はおでん屋を開店している(悲)
おでん屋はほぼ趣味でやってるから、気が向いた時だけの不定期営業なのだが
最近女性の間で噂になっており営業希望が多数来ている
という事を、元娼婦のアンさんに言われ、更には商会の女性従業員からも営業をお願いされれば嫌とは言えなかった。
最初は広場に露天を出して、テイクアウトだけの営業にして楽をしようと画策してたんだけど
前回と同様に目立たない場所でテントを建てて営業して欲しいとお願いされてしまった。
理由として街の酒場では客の男に
胸を触られる
尻を触られる
抱きつかれる
下ネタを言われる
嫌らしい目で見られる
自慢話が本気でウザい
息が臭い
足が臭いetc.etc.etc.etc.......
理由の最後はその日暮しの冒険者が多いから同情の余地はあるけど
街の酒場には人として最低な男しか行かないんだろうか?
というより酒場ではこれが普通だって言われたからもう何も言えないです。
そんな理由から女性が安心して酒を飲める場所が欲しいという事なので、喜んで開店させて頂きます。
決して従業員の圧に負けた訳では無い、これは俺の意思で喜んで開店してるんだ!
だから本日はレディースデイとして女性客限定営業をしており満員御礼、商売繁盛、感謝感激、まことにありがとうございます。
前回の営業では中学生みたいな女の子が沢山客として来たけど、今回はグッと平均年齢が上がって、大人のお姉さん達が沢山来ている
色っぽいんだけど、ヤサぐれ感漂う現役娼婦の皆さんと
ウチの商会で雇った元娼婦の皆さんでテント内は賑わっていて、ここはキャバクラか!
というツッコミをなんとか飲み込んだよ
他には、子連れのママさん達も来ていて隣のテントで子供を抱っこしながら酒を飲んでいたりする
子育てお疲れ様です、酔って子供を落とさないようにだけお願いします。
そして現在
俺は酔っぱらい客に絡まれている。
酒を提供してるんだからある程度は仕方ないんだけど、、、
「シン殿ぉ~、酷いじゃないですかぁ~、こんなに美味しいお酒があるのに前回はどうして私を呼んでくれないんですかぁ~(泣)」
「そうですよ会長!私達には仕事終わりのお酒しか楽しみが無いんですから、お金は払いますからもっと営業してくださいよー!」
おぅふ!面倒なのが2人に、、、
「ウェンディさん泣かないで下さいよ、前回は皆さんが勝手に来ただけで俺は誰も呼んで無いんですから(汗)
まだ誰にも食べさせた事無い、ウォッカチェリー食べて良いですから、アンさんも良かったら食べて下さい」
「えへへ、シン殿が優しいですぅ♪」
「会長、これ美味しいです!お酒とこのチェリーだけで良いですから毎日営業して下さいよぉ~(泣)」
あぁ~、この2人は酒を飲ましたらあかんタイプやったかもしれん、感情の起伏が激しいなぁ
「店長さぁ~ん、お酒と小鉢のお代りお願いしますねぇ~♪」
「はーい、少々お待ち下さい」
今日の客は俺が雇った元娼婦の女性達と、最近他所から来て娼婦をしている女性達なのだが
意気投合したのかとても賑やかなのは良い
しかし、現役娼婦の皆さん
俺に何かを期待した目で見ないで欲しい
注文の度に胸元を広げて見せて来たり、俺の手を掴んで胸で挟もうとしないで下さい
色んな所が見えてありがとうございます!っていう気持ちはあるんだけども
元娼婦の皆さんから俺に雇われてまともな生活が出来ていると聞いたからって
俺は娼婦が好きな訳では無いですから!
商会が人手不足だからって娼婦を優先して雇ってる訳では無いし、無計画に雇うと後々大変になるのは目に見えてる
この国は女性がまともに稼げる仕事が少ないからなぁ
稼げるのは冒険者か娼婦、もしくはお藤さんみたいに自分で店をするかだもんな
それ以外だと安い賃金での下働きしか無い
場合によっては主人に衣食住の全てを用意される奴隷の方が良い生活をしていたりするんだから、ヤサぐれもするし、俺に色仕掛くらいはするよな
こんな難しい問題を普通のおっさんでは解決策なんて思い付かん
でも今なら、面倒くさいけど優秀な男アルが居る!
アルなら醤油と味噌を教えれば喜んで何か考えてくれそうだ♪
こういうのは適材適所で頑張るに限る、決して面倒だからって他人任せにした訳では無い!
人生には沢山の道があるんや、登ったり下ったり、獣道やったり、その中のひとつを選んだだけやから問題なんか何も無いんや!
実は今日のおでん屋には、メリルとカスミも手伝いに来ているのだが、2人には隣のテントでママさん達の接客を任せている
どんな客が来るかは事前に教えて貰っていたから、子供の相手も兼ねて2人に応援を頼んだんだ
そして今日は早めに開店していて、早めに店仕舞いする、ママさん達は子供が居るから早めに帰らなきゃだし
娼婦の皆さんはこの後仕事に行くからだ、飲まなきゃやってられないとぼやいてた姿には流石に見ていて泣きそうだったよ
女性の地位向上も考えんと駄目だな、他人はどうでもいいけど、我が家のみんなの為にも何とかせんといかん!
今日も色々あったけど無事におでん屋の営業も終了した。夕食はお藤さんが年越しうどんと天ぷらを作ってくれるんだ
俺は海老とちくわの磯辺揚げをリクエストしたんだ
好きなんだよな、ちくわの磯辺揚げ♪
みんなは何の天ぷらをリクエストしたんだろ?
気になるからさっさと我が家に帰ろうっと♪
つづく。
ただし、この国には年末年始に何かをするという習慣が無い為に街はいつも通りであり、俺も仕事納めが出来ず、、、
現在はおでん屋を開店している(悲)
おでん屋はほぼ趣味でやってるから、気が向いた時だけの不定期営業なのだが
最近女性の間で噂になっており営業希望が多数来ている
という事を、元娼婦のアンさんに言われ、更には商会の女性従業員からも営業をお願いされれば嫌とは言えなかった。
最初は広場に露天を出して、テイクアウトだけの営業にして楽をしようと画策してたんだけど
前回と同様に目立たない場所でテントを建てて営業して欲しいとお願いされてしまった。
理由として街の酒場では客の男に
胸を触られる
尻を触られる
抱きつかれる
下ネタを言われる
嫌らしい目で見られる
自慢話が本気でウザい
息が臭い
足が臭いetc.etc.etc.etc.......
理由の最後はその日暮しの冒険者が多いから同情の余地はあるけど
街の酒場には人として最低な男しか行かないんだろうか?
というより酒場ではこれが普通だって言われたからもう何も言えないです。
そんな理由から女性が安心して酒を飲める場所が欲しいという事なので、喜んで開店させて頂きます。
決して従業員の圧に負けた訳では無い、これは俺の意思で喜んで開店してるんだ!
だから本日はレディースデイとして女性客限定営業をしており満員御礼、商売繁盛、感謝感激、まことにありがとうございます。
前回の営業では中学生みたいな女の子が沢山客として来たけど、今回はグッと平均年齢が上がって、大人のお姉さん達が沢山来ている
色っぽいんだけど、ヤサぐれ感漂う現役娼婦の皆さんと
ウチの商会で雇った元娼婦の皆さんでテント内は賑わっていて、ここはキャバクラか!
というツッコミをなんとか飲み込んだよ
他には、子連れのママさん達も来ていて隣のテントで子供を抱っこしながら酒を飲んでいたりする
子育てお疲れ様です、酔って子供を落とさないようにだけお願いします。
そして現在
俺は酔っぱらい客に絡まれている。
酒を提供してるんだからある程度は仕方ないんだけど、、、
「シン殿ぉ~、酷いじゃないですかぁ~、こんなに美味しいお酒があるのに前回はどうして私を呼んでくれないんですかぁ~(泣)」
「そうですよ会長!私達には仕事終わりのお酒しか楽しみが無いんですから、お金は払いますからもっと営業してくださいよー!」
おぅふ!面倒なのが2人に、、、
「ウェンディさん泣かないで下さいよ、前回は皆さんが勝手に来ただけで俺は誰も呼んで無いんですから(汗)
まだ誰にも食べさせた事無い、ウォッカチェリー食べて良いですから、アンさんも良かったら食べて下さい」
「えへへ、シン殿が優しいですぅ♪」
「会長、これ美味しいです!お酒とこのチェリーだけで良いですから毎日営業して下さいよぉ~(泣)」
あぁ~、この2人は酒を飲ましたらあかんタイプやったかもしれん、感情の起伏が激しいなぁ
「店長さぁ~ん、お酒と小鉢のお代りお願いしますねぇ~♪」
「はーい、少々お待ち下さい」
今日の客は俺が雇った元娼婦の女性達と、最近他所から来て娼婦をしている女性達なのだが
意気投合したのかとても賑やかなのは良い
しかし、現役娼婦の皆さん
俺に何かを期待した目で見ないで欲しい
注文の度に胸元を広げて見せて来たり、俺の手を掴んで胸で挟もうとしないで下さい
色んな所が見えてありがとうございます!っていう気持ちはあるんだけども
元娼婦の皆さんから俺に雇われてまともな生活が出来ていると聞いたからって
俺は娼婦が好きな訳では無いですから!
商会が人手不足だからって娼婦を優先して雇ってる訳では無いし、無計画に雇うと後々大変になるのは目に見えてる
この国は女性がまともに稼げる仕事が少ないからなぁ
稼げるのは冒険者か娼婦、もしくはお藤さんみたいに自分で店をするかだもんな
それ以外だと安い賃金での下働きしか無い
場合によっては主人に衣食住の全てを用意される奴隷の方が良い生活をしていたりするんだから、ヤサぐれもするし、俺に色仕掛くらいはするよな
こんな難しい問題を普通のおっさんでは解決策なんて思い付かん
でも今なら、面倒くさいけど優秀な男アルが居る!
アルなら醤油と味噌を教えれば喜んで何か考えてくれそうだ♪
こういうのは適材適所で頑張るに限る、決して面倒だからって他人任せにした訳では無い!
人生には沢山の道があるんや、登ったり下ったり、獣道やったり、その中のひとつを選んだだけやから問題なんか何も無いんや!
実は今日のおでん屋には、メリルとカスミも手伝いに来ているのだが、2人には隣のテントでママさん達の接客を任せている
どんな客が来るかは事前に教えて貰っていたから、子供の相手も兼ねて2人に応援を頼んだんだ
そして今日は早めに開店していて、早めに店仕舞いする、ママさん達は子供が居るから早めに帰らなきゃだし
娼婦の皆さんはこの後仕事に行くからだ、飲まなきゃやってられないとぼやいてた姿には流石に見ていて泣きそうだったよ
女性の地位向上も考えんと駄目だな、他人はどうでもいいけど、我が家のみんなの為にも何とかせんといかん!
今日も色々あったけど無事におでん屋の営業も終了した。夕食はお藤さんが年越しうどんと天ぷらを作ってくれるんだ
俺は海老とちくわの磯辺揚げをリクエストしたんだ
好きなんだよな、ちくわの磯辺揚げ♪
みんなは何の天ぷらをリクエストしたんだろ?
気になるからさっさと我が家に帰ろうっと♪
つづく。
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