159 / 305
第7章 キャラバンシティ
第140話 異世界の年末 その3
しおりを挟む
今日はバルゴ王国の年末、元世界だと大晦日という事になる
ただし、この国には年末年始に何かをするという習慣が無い為に街はいつも通りであり、俺も仕事納めが出来ず、、、
現在はおでん屋を開店している(悲)
おでん屋はほぼ趣味でやってるから、気が向いた時だけの不定期営業なのだが
最近女性の間で噂になっており営業希望が多数来ている
という事を、元娼婦のアンさんに言われ、更には商会の女性従業員からも営業をお願いされれば嫌とは言えなかった。
最初は広場に露天を出して、テイクアウトだけの営業にして楽をしようと画策してたんだけど
前回と同様に目立たない場所でテントを建てて営業して欲しいとお願いされてしまった。
理由として街の酒場では客の男に
胸を触られる
尻を触られる
抱きつかれる
下ネタを言われる
嫌らしい目で見られる
自慢話が本気でウザい
息が臭い
足が臭いetc.etc.etc.etc.......
理由の最後はその日暮しの冒険者が多いから同情の余地はあるけど
街の酒場には人として最低な男しか行かないんだろうか?
というより酒場ではこれが普通だって言われたからもう何も言えないです。
そんな理由から女性が安心して酒を飲める場所が欲しいという事なので、喜んで開店させて頂きます。
決して従業員の圧に負けた訳では無い、これは俺の意思で喜んで開店してるんだ!
だから本日はレディースデイとして女性客限定営業をしており満員御礼、商売繁盛、感謝感激、まことにありがとうございます。
前回の営業では中学生みたいな女の子が沢山客として来たけど、今回はグッと平均年齢が上がって、大人のお姉さん達が沢山来ている
色っぽいんだけど、ヤサぐれ感漂う現役娼婦の皆さんと
ウチの商会で雇った元娼婦の皆さんでテント内は賑わっていて、ここはキャバクラか!
というツッコミをなんとか飲み込んだよ
他には、子連れのママさん達も来ていて隣のテントで子供を抱っこしながら酒を飲んでいたりする
子育てお疲れ様です、酔って子供を落とさないようにだけお願いします。
そして現在
俺は酔っぱらい客に絡まれている。
酒を提供してるんだからある程度は仕方ないんだけど、、、
「シン殿ぉ~、酷いじゃないですかぁ~、こんなに美味しいお酒があるのに前回はどうして私を呼んでくれないんですかぁ~(泣)」
「そうですよ会長!私達には仕事終わりのお酒しか楽しみが無いんですから、お金は払いますからもっと営業してくださいよー!」
おぅふ!面倒なのが2人に、、、
「ウェンディさん泣かないで下さいよ、前回は皆さんが勝手に来ただけで俺は誰も呼んで無いんですから(汗)
まだ誰にも食べさせた事無い、ウォッカチェリー食べて良いですから、アンさんも良かったら食べて下さい」
「えへへ、シン殿が優しいですぅ♪」
「会長、これ美味しいです!お酒とこのチェリーだけで良いですから毎日営業して下さいよぉ~(泣)」
あぁ~、この2人は酒を飲ましたらあかんタイプやったかもしれん、感情の起伏が激しいなぁ
「店長さぁ~ん、お酒と小鉢のお代りお願いしますねぇ~♪」
「はーい、少々お待ち下さい」
今日の客は俺が雇った元娼婦の女性達と、最近他所から来て娼婦をしている女性達なのだが
意気投合したのかとても賑やかなのは良い
しかし、現役娼婦の皆さん
俺に何かを期待した目で見ないで欲しい
注文の度に胸元を広げて見せて来たり、俺の手を掴んで胸で挟もうとしないで下さい
色んな所が見えてありがとうございます!っていう気持ちはあるんだけども
元娼婦の皆さんから俺に雇われてまともな生活が出来ていると聞いたからって
俺は娼婦が好きな訳では無いですから!
商会が人手不足だからって娼婦を優先して雇ってる訳では無いし、無計画に雇うと後々大変になるのは目に見えてる
この国は女性がまともに稼げる仕事が少ないからなぁ
稼げるのは冒険者か娼婦、もしくはお藤さんみたいに自分で店をするかだもんな
それ以外だと安い賃金での下働きしか無い
場合によっては主人に衣食住の全てを用意される奴隷の方が良い生活をしていたりするんだから、ヤサぐれもするし、俺に色仕掛くらいはするよな
こんな難しい問題を普通のおっさんでは解決策なんて思い付かん
でも今なら、面倒くさいけど優秀な男アルが居る!
アルなら醤油と味噌を教えれば喜んで何か考えてくれそうだ♪
こういうのは適材適所で頑張るに限る、決して面倒だからって他人任せにした訳では無い!
人生には沢山の道があるんや、登ったり下ったり、獣道やったり、その中のひとつを選んだだけやから問題なんか何も無いんや!
実は今日のおでん屋には、メリルとカスミも手伝いに来ているのだが、2人には隣のテントでママさん達の接客を任せている
どんな客が来るかは事前に教えて貰っていたから、子供の相手も兼ねて2人に応援を頼んだんだ
そして今日は早めに開店していて、早めに店仕舞いする、ママさん達は子供が居るから早めに帰らなきゃだし
娼婦の皆さんはこの後仕事に行くからだ、飲まなきゃやってられないとぼやいてた姿には流石に見ていて泣きそうだったよ
女性の地位向上も考えんと駄目だな、他人はどうでもいいけど、我が家のみんなの為にも何とかせんといかん!
今日も色々あったけど無事におでん屋の営業も終了した。夕食はお藤さんが年越しうどんと天ぷらを作ってくれるんだ
俺は海老とちくわの磯辺揚げをリクエストしたんだ
好きなんだよな、ちくわの磯辺揚げ♪
みんなは何の天ぷらをリクエストしたんだろ?
気になるからさっさと我が家に帰ろうっと♪
つづく。
ただし、この国には年末年始に何かをするという習慣が無い為に街はいつも通りであり、俺も仕事納めが出来ず、、、
現在はおでん屋を開店している(悲)
おでん屋はほぼ趣味でやってるから、気が向いた時だけの不定期営業なのだが
最近女性の間で噂になっており営業希望が多数来ている
という事を、元娼婦のアンさんに言われ、更には商会の女性従業員からも営業をお願いされれば嫌とは言えなかった。
最初は広場に露天を出して、テイクアウトだけの営業にして楽をしようと画策してたんだけど
前回と同様に目立たない場所でテントを建てて営業して欲しいとお願いされてしまった。
理由として街の酒場では客の男に
胸を触られる
尻を触られる
抱きつかれる
下ネタを言われる
嫌らしい目で見られる
自慢話が本気でウザい
息が臭い
足が臭いetc.etc.etc.etc.......
理由の最後はその日暮しの冒険者が多いから同情の余地はあるけど
街の酒場には人として最低な男しか行かないんだろうか?
というより酒場ではこれが普通だって言われたからもう何も言えないです。
そんな理由から女性が安心して酒を飲める場所が欲しいという事なので、喜んで開店させて頂きます。
決して従業員の圧に負けた訳では無い、これは俺の意思で喜んで開店してるんだ!
だから本日はレディースデイとして女性客限定営業をしており満員御礼、商売繁盛、感謝感激、まことにありがとうございます。
前回の営業では中学生みたいな女の子が沢山客として来たけど、今回はグッと平均年齢が上がって、大人のお姉さん達が沢山来ている
色っぽいんだけど、ヤサぐれ感漂う現役娼婦の皆さんと
ウチの商会で雇った元娼婦の皆さんでテント内は賑わっていて、ここはキャバクラか!
というツッコミをなんとか飲み込んだよ
他には、子連れのママさん達も来ていて隣のテントで子供を抱っこしながら酒を飲んでいたりする
子育てお疲れ様です、酔って子供を落とさないようにだけお願いします。
そして現在
俺は酔っぱらい客に絡まれている。
酒を提供してるんだからある程度は仕方ないんだけど、、、
「シン殿ぉ~、酷いじゃないですかぁ~、こんなに美味しいお酒があるのに前回はどうして私を呼んでくれないんですかぁ~(泣)」
「そうですよ会長!私達には仕事終わりのお酒しか楽しみが無いんですから、お金は払いますからもっと営業してくださいよー!」
おぅふ!面倒なのが2人に、、、
「ウェンディさん泣かないで下さいよ、前回は皆さんが勝手に来ただけで俺は誰も呼んで無いんですから(汗)
まだ誰にも食べさせた事無い、ウォッカチェリー食べて良いですから、アンさんも良かったら食べて下さい」
「えへへ、シン殿が優しいですぅ♪」
「会長、これ美味しいです!お酒とこのチェリーだけで良いですから毎日営業して下さいよぉ~(泣)」
あぁ~、この2人は酒を飲ましたらあかんタイプやったかもしれん、感情の起伏が激しいなぁ
「店長さぁ~ん、お酒と小鉢のお代りお願いしますねぇ~♪」
「はーい、少々お待ち下さい」
今日の客は俺が雇った元娼婦の女性達と、最近他所から来て娼婦をしている女性達なのだが
意気投合したのかとても賑やかなのは良い
しかし、現役娼婦の皆さん
俺に何かを期待した目で見ないで欲しい
注文の度に胸元を広げて見せて来たり、俺の手を掴んで胸で挟もうとしないで下さい
色んな所が見えてありがとうございます!っていう気持ちはあるんだけども
元娼婦の皆さんから俺に雇われてまともな生活が出来ていると聞いたからって
俺は娼婦が好きな訳では無いですから!
商会が人手不足だからって娼婦を優先して雇ってる訳では無いし、無計画に雇うと後々大変になるのは目に見えてる
この国は女性がまともに稼げる仕事が少ないからなぁ
稼げるのは冒険者か娼婦、もしくはお藤さんみたいに自分で店をするかだもんな
それ以外だと安い賃金での下働きしか無い
場合によっては主人に衣食住の全てを用意される奴隷の方が良い生活をしていたりするんだから、ヤサぐれもするし、俺に色仕掛くらいはするよな
こんな難しい問題を普通のおっさんでは解決策なんて思い付かん
でも今なら、面倒くさいけど優秀な男アルが居る!
アルなら醤油と味噌を教えれば喜んで何か考えてくれそうだ♪
こういうのは適材適所で頑張るに限る、決して面倒だからって他人任せにした訳では無い!
人生には沢山の道があるんや、登ったり下ったり、獣道やったり、その中のひとつを選んだだけやから問題なんか何も無いんや!
実は今日のおでん屋には、メリルとカスミも手伝いに来ているのだが、2人には隣のテントでママさん達の接客を任せている
どんな客が来るかは事前に教えて貰っていたから、子供の相手も兼ねて2人に応援を頼んだんだ
そして今日は早めに開店していて、早めに店仕舞いする、ママさん達は子供が居るから早めに帰らなきゃだし
娼婦の皆さんはこの後仕事に行くからだ、飲まなきゃやってられないとぼやいてた姿には流石に見ていて泣きそうだったよ
女性の地位向上も考えんと駄目だな、他人はどうでもいいけど、我が家のみんなの為にも何とかせんといかん!
今日も色々あったけど無事におでん屋の営業も終了した。夕食はお藤さんが年越しうどんと天ぷらを作ってくれるんだ
俺は海老とちくわの磯辺揚げをリクエストしたんだ
好きなんだよな、ちくわの磯辺揚げ♪
みんなは何の天ぷらをリクエストしたんだろ?
気になるからさっさと我が家に帰ろうっと♪
つづく。
279
お気に入りに追加
869
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
レジェンドテイマー ~異世界に召喚されて勇者じゃないから棄てられたけど、絶対に元の世界に帰ると誓う男の物語~
裏影P
ファンタジー
【2022/9/1 一章二章大幅改稿しました。三章作成中です】
宝くじで一等十億円に当選した運河京太郎は、突然異世界に召喚されてしまう。
異世界に召喚された京太郎だったが、京太郎は既に百人以上召喚されているテイマーというクラスだったため、不要と判断されてかえされることになる。
元の世界に帰してくれると思っていた京太郎だったが、その先は死の危険が蔓延る異世界の森だった。
そこで出会った瀕死の蜘蛛の魔物と遭遇し、運よくテイムすることに成功する。
大精霊のウンディーネなど、個性溢れすぎる尖った魔物たちをテイムしていく京太郎だが、自分が元の世界に帰るときにテイムした魔物たちのことや、突然降って湧いた様な強大な力や、伝説級のスキルの存在に葛藤していく。
持っている力に振り回されぬよう、京太郎自身も力に負けない精神力を鍛えようと決意していき、絶対に元の世界に帰ることを胸に、テイマーとして異世界を生き延びていく。
※カクヨム・小説家になろうにて同時掲載中です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最弱引き出しの逆襲 ― クラス転移したのはいいけど裏切られたけど実は最強だった件
ワールド
ファンタジー
俺、晴人は普通の高校生。だけど、ある日突然、クラス全員と一緒に異世界に飛ばされた。
そこで、みんなは凄い能力を手に入れた。炎を操ったり、風を呼んだり。でも、俺だけが"引き出し"なんていう、見た目にも無様な能力を授かった。戦いになんの役にも立たない。当然、俺はクラスの笑い者になった。
だけど、この"引き出し"、実はただの引き出しではなかった。この中に物を入れると、時間が経つにつれて、その物が成長する。最初は、その可能性に気づかなかった。
でも、いつしか、この能力がどれほどの力を秘めているのかを知ることになる。
クラスメイトたちからは裏切られ、孤立無援。でも、俺の"引き出し"が、みんなが見落としていた大きな脅威に立ち向かう唯一の鍵だったんだ。知恵と工夫で困難を乗り越えて、俺は最弱から最強へと変貌する。
工夫次第で幾らでも強くなれる引き出し能力で俺は成りあがっていこう。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
憧れのテイマーになれたけど、何で神獣ばっかりなの⁉
陣ノ内猫子
ファンタジー
神様の使い魔を助けて死んでしまった主人公。
お詫びにと、ずっとなりたいと思っていたテイマーとなって、憧れの異世界へ行けることに。
チートな力と装備を神様からもらって、助けた使い魔を連れ、いざ異世界へGO!
ーーーーーーーーー
これはボクっ子女子が織りなす、チートな冒険物語です。
ご都合主義、あるかもしれません。
一話一話が短いです。
週一回を目標に投稿したと思います。
面白い、続きが読みたいと思って頂けたら幸いです。
誤字脱字があれば教えてください。すぐに修正します。
感想を頂けると嬉しいです。(返事ができないこともあるかもしれません)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる