145 / 305
第7章 キャラバンシティ
第127話 おでんって本当に良いものですね♪
しおりを挟む
「主様、そろそろ良いのではないでしょうか?」
「良い感じにサザエがグツグツしてるな、ここに醤油を垂らして少し待つ、熱燗はどうだ? 」
「飲み頃でございます!」
「よし!竹串でサザエをほじくり出して、食べやすい大きさに切る、ニィナは肝の部分どうする?」
「肝というとその何とも言えない色の部分ですよね、食べるのですか?」
「当然食べる!苦いけどそれが日本酒と合うんだ♪裏漉ししてソースにしても良いけど、まあ無理する必要は無い、俺が食べてやろう」
「いえ!主様が食べると言うなら、私も食べます!」
「そうか、じゃあ乾杯」
「はい♪」
現在の時刻は午後7時くらいだろうか?
おでん屋の営業も無事に終わり、ロブさんと中学生みたいな女の子達が帰った後も、それなりに客が来たけど基本はまったり営業だった。
噂を聞いて来たのか女性冒険者が多かった印象だ。
おでん屋の営業は終わったのだが、我が家に帰ってもみんな寝てる時間だからそれなら残ったおでんとサザエで一杯飲んで帰ろうかってなったんだけど、、、
「わん♪」
「ん?大根にはカラシで、厚揚げには一味唐辛子をかけて欲しいって?なかなか渋い食べ方するなぁ。ほら、熱いから気を付けてな」
「わふ!わふ!わふ!」
俺は今、おでん屋のカウンターの中でサザエをつまみながら熱燗を飲んでいる
足下にはフェンリルが大根を、『はふはふ』しながら
実際には『わふわふ』だけど、旨そうに食べていて
ニィナは何処に居るかというと、カウンターの端に座ってサザエの肝を食べながら熱燗を飲んでいる、、、
「ニィナさん、それ凄い見た目だけど美味しいの?」
「至高の味でございます」
「ねぇ、シン君はニィナさんが食べてるのは好き?」
「俺は好きですよ酒に合いますし、でも好き嫌いは別れるでしょうね」
「じゃあ遠慮しとこうかな、シン君じゃがいも頂戴♪」
「はいどうぞ」
「これミリアリアは食べなくて正解だね、凄く苦いよ、でもサザエの身と一緒に食べると酒によく合うねぇ♪」
「ヘレンさん、それは本当なの?!シンさん私にも同じ物とお酒を!!」
「オリビエさん、サザエも他の料理も沢山ありますから(汗)」
「ふふっ、貴族以外の方達とお食事するのって気を使わなくて楽しいわぁ♪」
現在おでん屋のカウンターには、アストレア様、オリビエさん、ミリーさん、女将さん、ニィナが座り、おでんとサザエを食べながら酒を飲んでいる
おでん屋の事はそれなりに噂になってるみたいだから、アストレア様や他の皆さんが知ってても驚かないけど
どうしてこうなった?
いや良いんだけどね、ニィナもちゃっかりカウンターに座って飲んでるけども
俺の護衛としてずっと一緒だからこのぐらいの役得は必要だと思うし
それで、俺の足下でおでんを食べるフェンリルが居るって事は、当然イセガミさんも来ている
今日1日元気が無かったイセガミさんを女将さんが連れて来たからだ。
そして何故かアストレア様とオリビエさんの間に座らされて凄く小さくなっている
たまにイセガミさんが助けを求めるように俺を見てくるけど
すまん!
このメンバーで俺に出来る事は無い、せめてフェンリルの面倒は見るから頑張れ!
「それで、ここに居る可愛らしいお嬢さんはシンさんの彼女という事で良いのかしら?」
「アストレア様、違いますから!女将さんの所で働いてる従業員ですから!」
「そうだよアストレア様、この子にはメリルの嬢ちゃんが居るんだから」
「へぇ、私はニィナさんも素敵だと思うんだけどなぁ」
「ミリアリア様、私は奴隷ですので側に居られるだけで充分です」
「あらあらあらあら♪想いを胸に仕舞って側に居続ける、劇の題材になりそうねぇ♪」
駄目だ!この展開はあかんやつや!!
「えぇーーーっと、そうだ!イセガミさんの元気が無いんですよね女将さん」
「そうなんだよ、今日はずっと元気が無くてねぇ、あんたの所で美味しい物でも食べたら元気が出るかなと思って連れて来たんだよ」
「悩み事かしら?でもこんなに美味しいお酒があるんだもの、一気に飲むか、ゆっくり飲むか以外の悩みなんて些細な事よ」
おおっ、さすがドワーフ考え方が酒中心だな、でもアドバイスにはなってませんから!
「あらあら、若い子が悩む姿って可愛いから、抱き締めちゃう♪『ぎゅうぅぅぅ』」
「っ?!む゛ぅぅぅ」
あぁ~、イセガミさんがアストレア様の胸圧で苦しんでいるけど
すまん!
今の俺に出来る事はサザエとハマグリを焼く事だけだ。
「シンさん、お酒と小鉢追加お願いね♪」
「はい、少々お待ちください」
「ぷはぁっ!はぁ、はぁ、、」
「はい、もう一回♪『ぎゅうぅぅぅ』」
「む゛ぅ゛ぅぅぅ、、、ぷはぁっ!はぁ、、はぁ、、」
「サチコさんお酒が来たよ、人族はもっとお酒を飲むべきだと思うの、だから悩むのは飲んでからにしなさいよ、ほら一気にグイっと♪」
「えっ?!、、、シンさ~ん(泣)」
イセガミさん健闘を祈る!
俺が覚悟を決めるように表情だけでイセガミさんに伝えると
イセガミさんは全てを諦めたような表情をして酒を飲み始めた。
たぶんここに居る人達と一緒なら悩む暇なんて無いと思う
ショック療法というやつかな?
何が正解かはさっぱり分からんけど、今の俺は追加のおでんを用意するので精一杯だ。
イセガミさん、ファイトやで!
つづく。
「良い感じにサザエがグツグツしてるな、ここに醤油を垂らして少し待つ、熱燗はどうだ? 」
「飲み頃でございます!」
「よし!竹串でサザエをほじくり出して、食べやすい大きさに切る、ニィナは肝の部分どうする?」
「肝というとその何とも言えない色の部分ですよね、食べるのですか?」
「当然食べる!苦いけどそれが日本酒と合うんだ♪裏漉ししてソースにしても良いけど、まあ無理する必要は無い、俺が食べてやろう」
「いえ!主様が食べると言うなら、私も食べます!」
「そうか、じゃあ乾杯」
「はい♪」
現在の時刻は午後7時くらいだろうか?
おでん屋の営業も無事に終わり、ロブさんと中学生みたいな女の子達が帰った後も、それなりに客が来たけど基本はまったり営業だった。
噂を聞いて来たのか女性冒険者が多かった印象だ。
おでん屋の営業は終わったのだが、我が家に帰ってもみんな寝てる時間だからそれなら残ったおでんとサザエで一杯飲んで帰ろうかってなったんだけど、、、
「わん♪」
「ん?大根にはカラシで、厚揚げには一味唐辛子をかけて欲しいって?なかなか渋い食べ方するなぁ。ほら、熱いから気を付けてな」
「わふ!わふ!わふ!」
俺は今、おでん屋のカウンターの中でサザエをつまみながら熱燗を飲んでいる
足下にはフェンリルが大根を、『はふはふ』しながら
実際には『わふわふ』だけど、旨そうに食べていて
ニィナは何処に居るかというと、カウンターの端に座ってサザエの肝を食べながら熱燗を飲んでいる、、、
「ニィナさん、それ凄い見た目だけど美味しいの?」
「至高の味でございます」
「ねぇ、シン君はニィナさんが食べてるのは好き?」
「俺は好きですよ酒に合いますし、でも好き嫌いは別れるでしょうね」
「じゃあ遠慮しとこうかな、シン君じゃがいも頂戴♪」
「はいどうぞ」
「これミリアリアは食べなくて正解だね、凄く苦いよ、でもサザエの身と一緒に食べると酒によく合うねぇ♪」
「ヘレンさん、それは本当なの?!シンさん私にも同じ物とお酒を!!」
「オリビエさん、サザエも他の料理も沢山ありますから(汗)」
「ふふっ、貴族以外の方達とお食事するのって気を使わなくて楽しいわぁ♪」
現在おでん屋のカウンターには、アストレア様、オリビエさん、ミリーさん、女将さん、ニィナが座り、おでんとサザエを食べながら酒を飲んでいる
おでん屋の事はそれなりに噂になってるみたいだから、アストレア様や他の皆さんが知ってても驚かないけど
どうしてこうなった?
いや良いんだけどね、ニィナもちゃっかりカウンターに座って飲んでるけども
俺の護衛としてずっと一緒だからこのぐらいの役得は必要だと思うし
それで、俺の足下でおでんを食べるフェンリルが居るって事は、当然イセガミさんも来ている
今日1日元気が無かったイセガミさんを女将さんが連れて来たからだ。
そして何故かアストレア様とオリビエさんの間に座らされて凄く小さくなっている
たまにイセガミさんが助けを求めるように俺を見てくるけど
すまん!
このメンバーで俺に出来る事は無い、せめてフェンリルの面倒は見るから頑張れ!
「それで、ここに居る可愛らしいお嬢さんはシンさんの彼女という事で良いのかしら?」
「アストレア様、違いますから!女将さんの所で働いてる従業員ですから!」
「そうだよアストレア様、この子にはメリルの嬢ちゃんが居るんだから」
「へぇ、私はニィナさんも素敵だと思うんだけどなぁ」
「ミリアリア様、私は奴隷ですので側に居られるだけで充分です」
「あらあらあらあら♪想いを胸に仕舞って側に居続ける、劇の題材になりそうねぇ♪」
駄目だ!この展開はあかんやつや!!
「えぇーーーっと、そうだ!イセガミさんの元気が無いんですよね女将さん」
「そうなんだよ、今日はずっと元気が無くてねぇ、あんたの所で美味しい物でも食べたら元気が出るかなと思って連れて来たんだよ」
「悩み事かしら?でもこんなに美味しいお酒があるんだもの、一気に飲むか、ゆっくり飲むか以外の悩みなんて些細な事よ」
おおっ、さすがドワーフ考え方が酒中心だな、でもアドバイスにはなってませんから!
「あらあら、若い子が悩む姿って可愛いから、抱き締めちゃう♪『ぎゅうぅぅぅ』」
「っ?!む゛ぅぅぅ」
あぁ~、イセガミさんがアストレア様の胸圧で苦しんでいるけど
すまん!
今の俺に出来る事はサザエとハマグリを焼く事だけだ。
「シンさん、お酒と小鉢追加お願いね♪」
「はい、少々お待ちください」
「ぷはぁっ!はぁ、はぁ、、」
「はい、もう一回♪『ぎゅうぅぅぅ』」
「む゛ぅ゛ぅぅぅ、、、ぷはぁっ!はぁ、、はぁ、、」
「サチコさんお酒が来たよ、人族はもっとお酒を飲むべきだと思うの、だから悩むのは飲んでからにしなさいよ、ほら一気にグイっと♪」
「えっ?!、、、シンさ~ん(泣)」
イセガミさん健闘を祈る!
俺が覚悟を決めるように表情だけでイセガミさんに伝えると
イセガミさんは全てを諦めたような表情をして酒を飲み始めた。
たぶんここに居る人達と一緒なら悩む暇なんて無いと思う
ショック療法というやつかな?
何が正解かはさっぱり分からんけど、今の俺は追加のおでんを用意するので精一杯だ。
イセガミさん、ファイトやで!
つづく。
281
お気に入りに追加
869
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最弱引き出しの逆襲 ― クラス転移したのはいいけど裏切られたけど実は最強だった件
ワールド
ファンタジー
俺、晴人は普通の高校生。だけど、ある日突然、クラス全員と一緒に異世界に飛ばされた。
そこで、みんなは凄い能力を手に入れた。炎を操ったり、風を呼んだり。でも、俺だけが"引き出し"なんていう、見た目にも無様な能力を授かった。戦いになんの役にも立たない。当然、俺はクラスの笑い者になった。
だけど、この"引き出し"、実はただの引き出しではなかった。この中に物を入れると、時間が経つにつれて、その物が成長する。最初は、その可能性に気づかなかった。
でも、いつしか、この能力がどれほどの力を秘めているのかを知ることになる。
クラスメイトたちからは裏切られ、孤立無援。でも、俺の"引き出し"が、みんなが見落としていた大きな脅威に立ち向かう唯一の鍵だったんだ。知恵と工夫で困難を乗り越えて、俺は最弱から最強へと変貌する。
工夫次第で幾らでも強くなれる引き出し能力で俺は成りあがっていこう。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
憧れのテイマーになれたけど、何で神獣ばっかりなの⁉
陣ノ内猫子
ファンタジー
神様の使い魔を助けて死んでしまった主人公。
お詫びにと、ずっとなりたいと思っていたテイマーとなって、憧れの異世界へ行けることに。
チートな力と装備を神様からもらって、助けた使い魔を連れ、いざ異世界へGO!
ーーーーーーーーー
これはボクっ子女子が織りなす、チートな冒険物語です。
ご都合主義、あるかもしれません。
一話一話が短いです。
週一回を目標に投稿したと思います。
面白い、続きが読みたいと思って頂けたら幸いです。
誤字脱字があれば教えてください。すぐに修正します。
感想を頂けると嬉しいです。(返事ができないこともあるかもしれません)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる