112 / 260
第6章 新たなる旅立ち
第98話 レシピ登録をしよう。
しおりを挟む
ソレイユ様が気に入った下着も無事見つかり
私服に着替えて侯爵家を後にした俺とケイトは、このまま商業ギルドでレシピ登録に向かう事にした。
本音を言えば疲れているのでさっさと帰ってスミレのもふもふ尻尾に癒されたいのだが、面倒な事はさっさと終らせないと落ち着かない
俺は夏休みの宿題も最初の1週間で自由研究等を除いて、ほぼ終わらせてからじゃないと夏休みを楽しめないタイプだ。
ケイトと街を見ながら商業ギルドにやって来た。
侯爵領って事もあるのかキャラバンシティのギルドと比べてもかなり立派な建物だ、
ちなみに冒険者ギルドは国が管理しているので、王都以外はほぼ同じ造りの建物になっているらしい
さっそく商業ギルドの建物に入り受付に向かう
「こんにちは、池田屋商会のシンと申します。用件はこの手紙を読んで頂ければ分かると思います。どうぞ」
俺は事前にゲオルグ様から預かった手紙を渡す。
「では拝見いたしま、、す?!こっ、これは侯爵家の印!しょ、少々お待ち下さいませ(汗)」
職員さんは手紙を持ったまま走って行ってしまった。
しばらくぼーっと待っているとシュッとした見た目の、いかにも仕事出来ます!みたいな男性がやって来た。
「お待たせ致しました。あなたが池田屋商会のシンさんですね?私はギルドマスターのアルヴェロヴェールと申します。長いので気軽にアルとお呼び下さい
レシピの件はゲオルグ様からお話を伺っておりますので私の部屋へどうぞ」
部屋に案内されると既にお茶とクッキーが用意されていた。目の前の男は見た目と違ってせっかちさんなのだろうか?
「さあさあ、座ってください、まずはお茶でも飲んで落ち着いてから話をしましょう」
俺はさっさとレシピ登録して帰りたいのだが、そう言われて断る訳にもいかず仕方なくお茶を飲む事にする
ズズッ、、、味は普通だな、何のお茶かは分からんけどな
次にクッキーを食べる『ゴリッ、ゴリゴリ』かっ堅い!
なんかもう堅焼き煎餅だよ、この国はパンといいクッキーといい堅いのが好きだな
味は甘さ控えめの乾パンみたいで不味くは無いが、旨い物でも無い
口の中の水分を一瞬で全部持っていかれるし、それはケイトも同じだったようで、お茶で必死に流し込んでいる
「ふふっ、あははははは」
何故か目の前に座る男に大爆笑されている、初対面なのに失礼な奴だ!
「帰っていいか?」
「これは大変失礼致しました。お二人が食べているクッキー、実は貴族にも出す高級な物だったのですが、それをお二人が全く美味しそうに食べていなかったのが、どうにも可笑しくて我慢出来ず笑ってしまいました♪
シンさんは美味しい食べ物のレシピを次々登録している話題の人ですからね、このクッキーを食べた反応を見たかったというのもあります。その結果あなたは私の想像以上の方だと分かりました!
試す真似をして申し訳ありません、このお詫びは私がシンさんの奴隷になる事で許して頂きたい」
こいつはいきなり何を言い出すんだ?
「意味が分からないんだけど」
「簡単な話ですよ、ここでギルマスをしているより、あなたの奴隷となって働いた方がとても楽しそうだからです♪
池田屋商会では奴隷が一般の従業員と変わらぬ待遇だという事は分かっていましたからね」
「えぇーと、アルヴェ、、、」
「アルで構いませんよ」
「アルの頭がブッ飛んでるのは分かったよ、もう気にしてないし謝罪も受けとる
だがしかし
アルを俺の奴隷にするのは断る!お前を奴隷にするとスゲェー面倒な気がするからな!」
「あははははは、さすがシンさんだ!私はよく他人からお前は頭はキレるがキレ過ぎて面倒だ、なんてよく言われるのですよ
意味は分かりませんが、そのせいでギルマスなどというつまらない仕事をする事になったのですけどね」
「同じ意見の奴がいて嬉しいよ、だから早くレシピ登録してもらえるかな」
「勿論です、さっそくレシピを拝見させて頂きますね」
魚醤 、魚の三枚下ろし、マリネ 、寒天、 バルサミコ酢、魚のフライ、カマボコ、つみれ、昆布出汁
用意したレシピはこんな感じ、魚醤が出来ればそれだけで魚は美味しく食べられるから需要は増えるはず
魚醤は少しクセがあるけど、魚の頭をそのまま食べるよりは全然マシだろう。
いくつか除外したり追加したレシピもある、もう少し魚が普及しないと誰も作ろうとしないレシピもあるから
その辺は様子をみながらかな。
「ふむふむ、ざっと見ただけですけど魚醤とバルサミコ酢は難しそうですね、是非サンプルが欲しいです。寒天はよく分かりませんが、残りは魚さえあればどうにかなるでしょう」
おお!
ざっと見ただけでそこまで分かるとは、頭がキレるのは本当らしい
「アルの言う通り魚醤とバルサミコ酢は難しいと思う、俺からは頑張れとしか言えないけどサンプルはあるから」
俺は収納から魚醤を取り出して小皿に入れてアルに渡してやる
「これですかスンスン、ペロッと、ほぉー独特の香りと味ですがこの魚醤というのは魚から作られただけあって魚に合いそうですね
やはりギルマスなどという仕事より、シンさんと一緒に仕事をした方が絶対楽しそうです♪」
「だが断る!」
「あははは、やはり断られてしまいますか。それなら私が個人的にキャラバンシティで商売をして、池田屋商会になくてはならない取り引き相手となれば問題ありませんね♪」
うーむどうしよう、こいつ思った以上に面倒だ(汗)
しかも頭がキレるってのは本当みたいだし、、、
これはあれやな、考えたらあんやつや!
っていうか最近考えたらあかん事多過ぎー(泣)
つづく。
私服に着替えて侯爵家を後にした俺とケイトは、このまま商業ギルドでレシピ登録に向かう事にした。
本音を言えば疲れているのでさっさと帰ってスミレのもふもふ尻尾に癒されたいのだが、面倒な事はさっさと終らせないと落ち着かない
俺は夏休みの宿題も最初の1週間で自由研究等を除いて、ほぼ終わらせてからじゃないと夏休みを楽しめないタイプだ。
ケイトと街を見ながら商業ギルドにやって来た。
侯爵領って事もあるのかキャラバンシティのギルドと比べてもかなり立派な建物だ、
ちなみに冒険者ギルドは国が管理しているので、王都以外はほぼ同じ造りの建物になっているらしい
さっそく商業ギルドの建物に入り受付に向かう
「こんにちは、池田屋商会のシンと申します。用件はこの手紙を読んで頂ければ分かると思います。どうぞ」
俺は事前にゲオルグ様から預かった手紙を渡す。
「では拝見いたしま、、す?!こっ、これは侯爵家の印!しょ、少々お待ち下さいませ(汗)」
職員さんは手紙を持ったまま走って行ってしまった。
しばらくぼーっと待っているとシュッとした見た目の、いかにも仕事出来ます!みたいな男性がやって来た。
「お待たせ致しました。あなたが池田屋商会のシンさんですね?私はギルドマスターのアルヴェロヴェールと申します。長いので気軽にアルとお呼び下さい
レシピの件はゲオルグ様からお話を伺っておりますので私の部屋へどうぞ」
部屋に案内されると既にお茶とクッキーが用意されていた。目の前の男は見た目と違ってせっかちさんなのだろうか?
「さあさあ、座ってください、まずはお茶でも飲んで落ち着いてから話をしましょう」
俺はさっさとレシピ登録して帰りたいのだが、そう言われて断る訳にもいかず仕方なくお茶を飲む事にする
ズズッ、、、味は普通だな、何のお茶かは分からんけどな
次にクッキーを食べる『ゴリッ、ゴリゴリ』かっ堅い!
なんかもう堅焼き煎餅だよ、この国はパンといいクッキーといい堅いのが好きだな
味は甘さ控えめの乾パンみたいで不味くは無いが、旨い物でも無い
口の中の水分を一瞬で全部持っていかれるし、それはケイトも同じだったようで、お茶で必死に流し込んでいる
「ふふっ、あははははは」
何故か目の前に座る男に大爆笑されている、初対面なのに失礼な奴だ!
「帰っていいか?」
「これは大変失礼致しました。お二人が食べているクッキー、実は貴族にも出す高級な物だったのですが、それをお二人が全く美味しそうに食べていなかったのが、どうにも可笑しくて我慢出来ず笑ってしまいました♪
シンさんは美味しい食べ物のレシピを次々登録している話題の人ですからね、このクッキーを食べた反応を見たかったというのもあります。その結果あなたは私の想像以上の方だと分かりました!
試す真似をして申し訳ありません、このお詫びは私がシンさんの奴隷になる事で許して頂きたい」
こいつはいきなり何を言い出すんだ?
「意味が分からないんだけど」
「簡単な話ですよ、ここでギルマスをしているより、あなたの奴隷となって働いた方がとても楽しそうだからです♪
池田屋商会では奴隷が一般の従業員と変わらぬ待遇だという事は分かっていましたからね」
「えぇーと、アルヴェ、、、」
「アルで構いませんよ」
「アルの頭がブッ飛んでるのは分かったよ、もう気にしてないし謝罪も受けとる
だがしかし
アルを俺の奴隷にするのは断る!お前を奴隷にするとスゲェー面倒な気がするからな!」
「あははははは、さすがシンさんだ!私はよく他人からお前は頭はキレるがキレ過ぎて面倒だ、なんてよく言われるのですよ
意味は分かりませんが、そのせいでギルマスなどというつまらない仕事をする事になったのですけどね」
「同じ意見の奴がいて嬉しいよ、だから早くレシピ登録してもらえるかな」
「勿論です、さっそくレシピを拝見させて頂きますね」
魚醤 、魚の三枚下ろし、マリネ 、寒天、 バルサミコ酢、魚のフライ、カマボコ、つみれ、昆布出汁
用意したレシピはこんな感じ、魚醤が出来ればそれだけで魚は美味しく食べられるから需要は増えるはず
魚醤は少しクセがあるけど、魚の頭をそのまま食べるよりは全然マシだろう。
いくつか除外したり追加したレシピもある、もう少し魚が普及しないと誰も作ろうとしないレシピもあるから
その辺は様子をみながらかな。
「ふむふむ、ざっと見ただけですけど魚醤とバルサミコ酢は難しそうですね、是非サンプルが欲しいです。寒天はよく分かりませんが、残りは魚さえあればどうにかなるでしょう」
おお!
ざっと見ただけでそこまで分かるとは、頭がキレるのは本当らしい
「アルの言う通り魚醤とバルサミコ酢は難しいと思う、俺からは頑張れとしか言えないけどサンプルはあるから」
俺は収納から魚醤を取り出して小皿に入れてアルに渡してやる
「これですかスンスン、ペロッと、ほぉー独特の香りと味ですがこの魚醤というのは魚から作られただけあって魚に合いそうですね
やはりギルマスなどという仕事より、シンさんと一緒に仕事をした方が絶対楽しそうです♪」
「だが断る!」
「あははは、やはり断られてしまいますか。それなら私が個人的にキャラバンシティで商売をして、池田屋商会になくてはならない取り引き相手となれば問題ありませんね♪」
うーむどうしよう、こいつ思った以上に面倒だ(汗)
しかも頭がキレるってのは本当みたいだし、、、
これはあれやな、考えたらあんやつや!
っていうか最近考えたらあかん事多過ぎー(泣)
つづく。
259
お気に入りに追加
859
あなたにおすすめの小説
転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します
湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。
そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。
しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。
そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。
この死亡は神様の手違いによるものだった!?
神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。
せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!!
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中
異世界でスローライフを満喫する為に
美鈴
ファンタジー
ホットランキング一位本当にありがとうございます!
【※毎日18時更新中】
タイトル通り異世界に行った主人公が異世界でスローライフを満喫…。出来たらいいなというお話です!
※カクヨム様にも投稿しております
※イラストはAIアートイラストを使用
異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる