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第6章 新たなる旅立ち
第97話 女性は心も体も美しくあれ!
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「ソッ、ソレイユ泣かずともよいであろう(汗)」
「女の事が何も分からないあなたは黙ってて!私は今後一切お茶会には行きません!!」
「なっ?!少し落ち着きなさい、ソレイユもお茶会の重要性は分かっているであろう?」
「そんな事はあなたに言われなくとも分かっています!!
あなたはサラサラでツヤツヤの髪の毛をした方達の中で、私一人だけバサバサの髪の毛でも我慢しろと、そう仰るのね?それなら私は絶対にお茶会には行きません!!」
なんだかとても大変そうだけど、ゲオルグ様も助けを求めて俺を見ないで欲しい
どうしよう(汗)
美容品はアストレア様と契約しているから勝手に売る事は出来ない
しかし、俺が個人的に少量売る程度であれば構わないとアストレア様の許可はある
契約書もそのようになっていて問題無いのだが
それでもアストレア様にはひと言相談するべきだろう
だけど、そう言ったとしてこの状況で帰してくれるだろうか?
「あのですねソレイユ様、多少条件はありますがソレイユ様個人で使う量であればシャンプー等美容品をお売りする事は可」「それは本当なのね?!」
「はっ、はい(汗)」
「それで条件とは何かしら?」
「美容品はピスケス伯爵家にしか売らない契約ですが、私が個人的に少量であれば売る事は可能です、なのでソレイユ様にお売りする事も可能なのですが、礼儀としてアストレア様の許可を得る必要があると考えます」
「あら、そんな事でいいのね♪それなら私がその旨をお手紙に書けば何も問題ないわ、アストレアさんとは面識があるし派閥は違えど仲が悪い訳ではないのよ
おそらく今回の事もシンさんが私に美容品を売るのは予定通りじゃないかしら、あの方は基本的に搦め手は使わないから、美容品で我が家に恩を売りたいのでしょう
そうと決まればさっそくアストレアさんにお手紙を出さないと♪ セバス!」
「はい奥様、お手紙と早馬の準備は既に整えてございます、あとは奥様とシン殿のサインを頂くだけでございます。」
なんと?!
いつの間にそんな用意をしてたんだ、セバスの名は伊達ではないという事か!
「さあシンさんサインをして頂戴」
「かしこまりました!」
『シュルシュルシュル』っと
「これで問題はなくなったわね、私シャンプーとリンスも気になるのだけれど、ブラジャーという物もとっても気になっていたのよ
先日もお茶会でアストレアさんをお見かけした方が、アストレアさんのお胸が大きくなっていたのを見たらしいのよ、しかもそれがブラジャーという物のお陰らしい事も聞かされたの
シャンプーとリンスも欲しいけれど、私、どうしてもブラジャーが欲しいわ!」
「そうしますとサイズの問題もありますので、下着に詳しい女性と後日改めて伺わせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?」
「その必要は無いわ、池田屋商会の商品は全て会長自らが仕入れている事は知っています。なので商品に1番詳しいのは会長であるシンさんよね?
ならシンさんに直接サイズを測って貰って、ブラジャーを選んで貰うのが1番だと思うの♪」
「えぇーと、私は男ですし胸を直接測りますので(汗)、、、駄目ですよねゲオルグ様!」
「ん?特に問題となる事は無いように思うが」
えぇー?!
問題だらけやん!
他の男が奥さんの胸触るとか、あきませんやん!
後日女性に測らせたらよろしいやん(泣)
「シンさん、私も特に問題無いと思うのだけど、女性でもたまに訓練で付いた傷を見られるのを嫌がる方もいるけど、私は傷痕は無いし、見られて恥ずかしい身体はしていないわよ」
「シン殿、ソレイユの言う通りだぞ!むしろ存分に見て、ソレイユの美しさを周りに広めて貰いたいくらいだ♪」
これはあれやな、器や
器のデカさが違い過ぎるんや!
貴族言うんわ、庶民では量り知れん程のドデカい器の持ち主なんや!!
俺は一縷の望みを託し、さっきから視線を合わせないケイトに声をかける
「おーい、ケイトさん?」
「あっ、あたしは護衛だから!商品の事とか分かんないから(汗)」
くっ!
分かっていたが結局こうなるのか
アストレア様の時は全てのサイズの下着を購入して乗りきったけど
そんな手段を気軽に使うのは駄目だろう、後々面倒事になる予感しかしないからな
「分かりました、それではまずお好きな下着のデザインを選んでください、それからサイズを測りますので」
俺は収納からアストレア様に渡した物とは違うタイプの下着を数種類取り出しテーブルに並べる
「あら!こんなに沢山種類があるのね素晴らしいわ♪
ねぇあなた、どれが似合うかしら」
「そっ、そうだな、ここはやはりシン殿に選んで貰うのが良いと思うぞ」
「それもそうね、シンさん選んで貰えるかしら♪」
おーいゲオルグ様、分からないからって俺に丸投げは止めて欲しい
軽くゲオルグ様を睨むと、とても申し訳なさそうにしている
こんな事で侯爵家に貸しを作れたと考えれば、まあ良しとするしかない
ソレイユ様に似合う下着を選んだのだけど、当然の事のように他の下着も全部お買い上げ頂いた
ちゃんと買ってくれたからいいんだけど、でもそれなら俺が選ぶ必要無かったんじゃないかなぁ
その後、ソレイユ様と何故か3人の娘さんも一緒に二時間ほど下着や美容品の使い方を説明し、俺は無事侯爵家を後にする事が出来た
今回もゴリゴリに精神が削られたけどな
池田屋商会下着部門を設立する事を
俺はここに宣言する!!
つづく。
「女の事が何も分からないあなたは黙ってて!私は今後一切お茶会には行きません!!」
「なっ?!少し落ち着きなさい、ソレイユもお茶会の重要性は分かっているであろう?」
「そんな事はあなたに言われなくとも分かっています!!
あなたはサラサラでツヤツヤの髪の毛をした方達の中で、私一人だけバサバサの髪の毛でも我慢しろと、そう仰るのね?それなら私は絶対にお茶会には行きません!!」
なんだかとても大変そうだけど、ゲオルグ様も助けを求めて俺を見ないで欲しい
どうしよう(汗)
美容品はアストレア様と契約しているから勝手に売る事は出来ない
しかし、俺が個人的に少量売る程度であれば構わないとアストレア様の許可はある
契約書もそのようになっていて問題無いのだが
それでもアストレア様にはひと言相談するべきだろう
だけど、そう言ったとしてこの状況で帰してくれるだろうか?
「あのですねソレイユ様、多少条件はありますがソレイユ様個人で使う量であればシャンプー等美容品をお売りする事は可」「それは本当なのね?!」
「はっ、はい(汗)」
「それで条件とは何かしら?」
「美容品はピスケス伯爵家にしか売らない契約ですが、私が個人的に少量であれば売る事は可能です、なのでソレイユ様にお売りする事も可能なのですが、礼儀としてアストレア様の許可を得る必要があると考えます」
「あら、そんな事でいいのね♪それなら私がその旨をお手紙に書けば何も問題ないわ、アストレアさんとは面識があるし派閥は違えど仲が悪い訳ではないのよ
おそらく今回の事もシンさんが私に美容品を売るのは予定通りじゃないかしら、あの方は基本的に搦め手は使わないから、美容品で我が家に恩を売りたいのでしょう
そうと決まればさっそくアストレアさんにお手紙を出さないと♪ セバス!」
「はい奥様、お手紙と早馬の準備は既に整えてございます、あとは奥様とシン殿のサインを頂くだけでございます。」
なんと?!
いつの間にそんな用意をしてたんだ、セバスの名は伊達ではないという事か!
「さあシンさんサインをして頂戴」
「かしこまりました!」
『シュルシュルシュル』っと
「これで問題はなくなったわね、私シャンプーとリンスも気になるのだけれど、ブラジャーという物もとっても気になっていたのよ
先日もお茶会でアストレアさんをお見かけした方が、アストレアさんのお胸が大きくなっていたのを見たらしいのよ、しかもそれがブラジャーという物のお陰らしい事も聞かされたの
シャンプーとリンスも欲しいけれど、私、どうしてもブラジャーが欲しいわ!」
「そうしますとサイズの問題もありますので、下着に詳しい女性と後日改めて伺わせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?」
「その必要は無いわ、池田屋商会の商品は全て会長自らが仕入れている事は知っています。なので商品に1番詳しいのは会長であるシンさんよね?
ならシンさんに直接サイズを測って貰って、ブラジャーを選んで貰うのが1番だと思うの♪」
「えぇーと、私は男ですし胸を直接測りますので(汗)、、、駄目ですよねゲオルグ様!」
「ん?特に問題となる事は無いように思うが」
えぇー?!
問題だらけやん!
他の男が奥さんの胸触るとか、あきませんやん!
後日女性に測らせたらよろしいやん(泣)
「シンさん、私も特に問題無いと思うのだけど、女性でもたまに訓練で付いた傷を見られるのを嫌がる方もいるけど、私は傷痕は無いし、見られて恥ずかしい身体はしていないわよ」
「シン殿、ソレイユの言う通りだぞ!むしろ存分に見て、ソレイユの美しさを周りに広めて貰いたいくらいだ♪」
これはあれやな、器や
器のデカさが違い過ぎるんや!
貴族言うんわ、庶民では量り知れん程のドデカい器の持ち主なんや!!
俺は一縷の望みを託し、さっきから視線を合わせないケイトに声をかける
「おーい、ケイトさん?」
「あっ、あたしは護衛だから!商品の事とか分かんないから(汗)」
くっ!
分かっていたが結局こうなるのか
アストレア様の時は全てのサイズの下着を購入して乗りきったけど
そんな手段を気軽に使うのは駄目だろう、後々面倒事になる予感しかしないからな
「分かりました、それではまずお好きな下着のデザインを選んでください、それからサイズを測りますので」
俺は収納からアストレア様に渡した物とは違うタイプの下着を数種類取り出しテーブルに並べる
「あら!こんなに沢山種類があるのね素晴らしいわ♪
ねぇあなた、どれが似合うかしら」
「そっ、そうだな、ここはやはりシン殿に選んで貰うのが良いと思うぞ」
「それもそうね、シンさん選んで貰えるかしら♪」
おーいゲオルグ様、分からないからって俺に丸投げは止めて欲しい
軽くゲオルグ様を睨むと、とても申し訳なさそうにしている
こんな事で侯爵家に貸しを作れたと考えれば、まあ良しとするしかない
ソレイユ様に似合う下着を選んだのだけど、当然の事のように他の下着も全部お買い上げ頂いた
ちゃんと買ってくれたからいいんだけど、でもそれなら俺が選ぶ必要無かったんじゃないかなぁ
その後、ソレイユ様と何故か3人の娘さんも一緒に二時間ほど下着や美容品の使い方を説明し、俺は無事侯爵家を後にする事が出来た
今回もゴリゴリに精神が削られたけどな
池田屋商会下着部門を設立する事を
俺はここに宣言する!!
つづく。
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