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第6章 新たなる旅立ち
第86話 魚を挟んだパン
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サウスビーチの冒険者ギルドにある図書室に行く為に、ケイトとスミレと手を繋いで大通りを歩いている。
その道中、魚を焼いてる露店を見つけた。
手の平より少し大きい魚でアジっぽいかな?
最初は魚を焼いてたから、普通に焼き魚を売ってる店なのかなと思ったのだが
焼けた魚をトングで掴んだと思ったら、そのままパンに挟んだ
頭は付いたままでだ!
何故頭を取らない?
その魚は頭が旨いのか?
しかもよく見りゃ魚の内臓も中骨も取らずにそのままだ!
どうしてなんだ?
あれじゃあ骨ごとバリバリ食べる事になるぞ?
店主はあの魚を挟んだパンを食べて旨いと思ったんだろうか?
全く理解出来ん
しかも、使ってるパンもかなり固そうに見える
そう思ったのは俺だけではなかったようで、ケイトもスミレも微妙な表情だ。
ウチの子にこんな表情をさせた店主の貴様に容赦はしない!
「こんにちは、その魚を挟んだパン1個幾らですか?」
「いらっしゃい!1個銅貨9枚だよ買ってくかい?」
高ぇーよっ!!
魚か?
魚だから高いのか?!
「じゃあ1個下さい」
「まいどありー」
文句を言う前にちゃんと食べて、味を確認してからにしようと思ったのだけど
近くで見るとよく分かる
これ背ビレもそのままだよ(汗)
何故かウロコだけは取ってあるみたいだけど、、、
まったく食う気がしない(泣)
「なぁ店主さん、これって魚の頭からガブッと行けばいいのかな?」
「ん?、、、あっ、ああ、遠慮せずガブッと行きな」
おいおい、あの店主絶対頭を食べていいのか迷ったよな!
とりあえず魚の身だけを食べよう。ぱくっと、、白身だな
味は淡白で悪くないけどパッサパサだ。そしてがっつりデカイ骨があるじゃねぇーか!
もしかして俺は田舎者と思われてバカにされているのだろうか?
とりあえずスミレに食べるか聞いてみたら、もの凄ぉ~く困った顔をさせてしまった。
食べたくないけど、俺が言うから食べないといけない、でも絶対食べたくない!でも、、、
っていう感じなんだろうな、ウチの可愛いスミレを困らせた店主の貴様に慈悲は無い!
「店主さんすいませんがもう1個下さい」
「お?気に入ったのか、ありがとうな」
「ええとても気に入りましてね、是非店主さんと一緒に食べたくて、さぁどうぞ!俺からの気持ちですから遠慮せず食べて下さい♪」
「そっ、そうか、なんか悪いな」
「いえいえ、どうぞ魚の頭からガブッと行っちゃって下さい」
「それじゃあ、あーん、、、っ?!あがっあがががが(泣)」
魚を挟んだパンを豪快に食べた店主が、泣きながら口に手を突っこんでいる
そりゃそうだよ、どう考えてもこの魚の頭は食べられない。それに骨だらけで喉に骨でも刺さったんだろうな
こんな物を普通に売れると思ったんだろうか?
これがこの世界の普通だとしたらそりゃあ食文化の発展なんてする訳無いよ
「はぁ、はぁ、はぁ、死ぬかと思った!!」
「店主さんよぉ、その死ぬかと思う物を俺に売りやがって子供が食べたらどうするんだ!」
「もっ申し訳ない!俺は雇われてこの商品を売ってるだけで食べたのも初めてなんだ。こんなに危険だなんて知らなかったんだよ、お金は返すから許してくれないか」
こんな不味いというか危険な物を売るとかいったいどんな雇い主なんだか
「店主さん、魚の内臓や骨すら取らないなんてあんたの雇い主は魚の知識は無いな。悪い事は言わないから別の仕事探した方がいいよ
もし魚が手に入るならあんたが1人で店やればいい、ちゃんと下処理した魚を塩をふって焼くだけでもその魚を挟んだパンよりは旨いからさ」
「ああ、色々ありがとうなそうするよ。雇い主にもちゃんと注意しとく」
「なぁケイト、あんなあり得ない物を売るのは普通なのか?」
「あはははは♪流石にさっきのは酷いけど新しい食い物なんてあんなもんだよ、バナナだって最近まで皮を剥かずに食べてたくらいだからさ
毒じゃなけりゃそのまま食うってのが当たり前で、ダンナみたいに旨い食べ物を知らないとあれが普通だと思うよ」
なんてこった、想像より100倍事態は深刻だった(汗)
こりゃマジで食文化を発展させないと駄目だな
そんな事より今はもっと大事な事がある!
「スミレ口開けてー、はい、あ~ん」
「あ~」
「ほれっ」
「、、、おいしい♪イチゴの味がするー♪」
スミレには俺のせいで困らせてしまったからな、お詫びにイチゴ味の飴玉で許してほしい。
「ほらケイトも口開けろよ、はいあーん」
「うん、あーん、、、オレンジの味だ!えへへ♪」
2人の機嫌も良くなったし
いざ冒険者ギルドへ!
つづく。
その道中、魚を焼いてる露店を見つけた。
手の平より少し大きい魚でアジっぽいかな?
最初は魚を焼いてたから、普通に焼き魚を売ってる店なのかなと思ったのだが
焼けた魚をトングで掴んだと思ったら、そのままパンに挟んだ
頭は付いたままでだ!
何故頭を取らない?
その魚は頭が旨いのか?
しかもよく見りゃ魚の内臓も中骨も取らずにそのままだ!
どうしてなんだ?
あれじゃあ骨ごとバリバリ食べる事になるぞ?
店主はあの魚を挟んだパンを食べて旨いと思ったんだろうか?
全く理解出来ん
しかも、使ってるパンもかなり固そうに見える
そう思ったのは俺だけではなかったようで、ケイトもスミレも微妙な表情だ。
ウチの子にこんな表情をさせた店主の貴様に容赦はしない!
「こんにちは、その魚を挟んだパン1個幾らですか?」
「いらっしゃい!1個銅貨9枚だよ買ってくかい?」
高ぇーよっ!!
魚か?
魚だから高いのか?!
「じゃあ1個下さい」
「まいどありー」
文句を言う前にちゃんと食べて、味を確認してからにしようと思ったのだけど
近くで見るとよく分かる
これ背ビレもそのままだよ(汗)
何故かウロコだけは取ってあるみたいだけど、、、
まったく食う気がしない(泣)
「なぁ店主さん、これって魚の頭からガブッと行けばいいのかな?」
「ん?、、、あっ、ああ、遠慮せずガブッと行きな」
おいおい、あの店主絶対頭を食べていいのか迷ったよな!
とりあえず魚の身だけを食べよう。ぱくっと、、白身だな
味は淡白で悪くないけどパッサパサだ。そしてがっつりデカイ骨があるじゃねぇーか!
もしかして俺は田舎者と思われてバカにされているのだろうか?
とりあえずスミレに食べるか聞いてみたら、もの凄ぉ~く困った顔をさせてしまった。
食べたくないけど、俺が言うから食べないといけない、でも絶対食べたくない!でも、、、
っていう感じなんだろうな、ウチの可愛いスミレを困らせた店主の貴様に慈悲は無い!
「店主さんすいませんがもう1個下さい」
「お?気に入ったのか、ありがとうな」
「ええとても気に入りましてね、是非店主さんと一緒に食べたくて、さぁどうぞ!俺からの気持ちですから遠慮せず食べて下さい♪」
「そっ、そうか、なんか悪いな」
「いえいえ、どうぞ魚の頭からガブッと行っちゃって下さい」
「それじゃあ、あーん、、、っ?!あがっあがががが(泣)」
魚を挟んだパンを豪快に食べた店主が、泣きながら口に手を突っこんでいる
そりゃそうだよ、どう考えてもこの魚の頭は食べられない。それに骨だらけで喉に骨でも刺さったんだろうな
こんな物を普通に売れると思ったんだろうか?
これがこの世界の普通だとしたらそりゃあ食文化の発展なんてする訳無いよ
「はぁ、はぁ、はぁ、死ぬかと思った!!」
「店主さんよぉ、その死ぬかと思う物を俺に売りやがって子供が食べたらどうするんだ!」
「もっ申し訳ない!俺は雇われてこの商品を売ってるだけで食べたのも初めてなんだ。こんなに危険だなんて知らなかったんだよ、お金は返すから許してくれないか」
こんな不味いというか危険な物を売るとかいったいどんな雇い主なんだか
「店主さん、魚の内臓や骨すら取らないなんてあんたの雇い主は魚の知識は無いな。悪い事は言わないから別の仕事探した方がいいよ
もし魚が手に入るならあんたが1人で店やればいい、ちゃんと下処理した魚を塩をふって焼くだけでもその魚を挟んだパンよりは旨いからさ」
「ああ、色々ありがとうなそうするよ。雇い主にもちゃんと注意しとく」
「なぁケイト、あんなあり得ない物を売るのは普通なのか?」
「あはははは♪流石にさっきのは酷いけど新しい食い物なんてあんなもんだよ、バナナだって最近まで皮を剥かずに食べてたくらいだからさ
毒じゃなけりゃそのまま食うってのが当たり前で、ダンナみたいに旨い食べ物を知らないとあれが普通だと思うよ」
なんてこった、想像より100倍事態は深刻だった(汗)
こりゃマジで食文化を発展させないと駄目だな
そんな事より今はもっと大事な事がある!
「スミレ口開けてー、はい、あ~ん」
「あ~」
「ほれっ」
「、、、おいしい♪イチゴの味がするー♪」
スミレには俺のせいで困らせてしまったからな、お詫びにイチゴ味の飴玉で許してほしい。
「ほらケイトも口開けろよ、はいあーん」
「うん、あーん、、、オレンジの味だ!えへへ♪」
2人の機嫌も良くなったし
いざ冒険者ギルドへ!
つづく。
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