78 / 305
第5章 いつかの為に
第67話 商会と従業員
しおりを挟む
手続きも終わり無事に『池田屋商会』が立ち上がった。
そこで従業員を集めて会長として挨拶する為に、元アメジスト商会の立派な建物にやって来た。
いつの間にやらこの建物も俺の所有になっていて、既に池田屋商会の看板も掲げられている。
「えぇー、本日はお忙しい所を集まって頂きありがとうございます。私が池田屋商会会長のシンでございます。
皆様のお陰で私には勿体無いぐらいの立派な商会を立ち上げる事が出来ました。
つきましては、、、
~~~以下省略~~~
という事で皆様一緒に楽しく働きましょう。」
「ダンナ長ぇーよ!」
「ケイトよ、こういう事はキッチリやらないと駄目なんだぞ。それに俺が会長だって皆に顔を覚えて貰う時間でもあるからな、長くて当然だ」
「この街に住んでるならダンナの顔を知らない奴の方が少ないからな!」
「そうなのか?!色々やったという自覚はあるが何故俺の顔を知ってるんだよ?」
「そりゃあ今話題の商人だからどんな奴か見たいじゃんか、それに楽しい話題なんて最近無かったからみんな浮かれてんだよ。
どこかで戦争があるとか、孤児が増えたとかばかりでさ」
「楽しい話題ねぇ、、、なぁこの街で祭りはやんないのか?」
「祭り?収穫祭の事だったらこの街じゃあやんないよ。近くの村ではやってるけど」
「俺が言ってる祭りは収穫祭とはちょっと違うかな、みんなで楽しむ為の祭りなんだけどそういうの無いのか?」
「祭りって何かを祝う為にやるんじゃないの?畑の作物が豊作だったり、王様に子供が産まれたりとかさ」
「そうなんだろうけど、祭りは楽しいだろ?」
「う~ん、女神様に祈りを捧げたりするのは大事な事だけど、楽しくは無いかなぁ」
何故だろう話が全く噛み合わない、やっぱり文化の違いだからか?
そもそも世界が違うからなぁ、少なくともこの国での祭りは神聖な儀式って感じがする。
「ねぇ、おにいちゃんの故郷のお祭りは楽しいものだったの?」
「そうだね、亡くなった人を弔う為だったり色々な目的のお祭りがあったけど、みんなで楽しむってのが普通だったかな」
「そうなんだ」
メリルも微妙な顔をしちゃったよ、楽しい祭りってのが全然想像出来ないんだろうな
「シン殿~♪奴隷の皆さんが集まってますから早く来て下さいよぉ~」
「すいませんウェンディさん直ぐ行きますから」
そういえばアメジスト商会のクソジジイの奴隷が主人不在になったから、俺の奴隷にする為に譲渡手続きをして貰ってたんだ。
俺の奴隷にはなるけどアストレア様とミリーさんの管理の元、商会の建物に住み込みで働くからあんまり会う事も無いだろうけど
それで今日、初顔合わせの挨拶をするんだった。
「ミリーさんお待たせしてすいません」
「ふふっ、少しぐらい遅れた方が会長っぽいわよ♪」
「からかわないで下さいよ、そんなクソみたいな会長を目指してないのは知ってるじゃないですか」
「その言葉をシン君の口から直接聞きたかったのよ。さぁさぁ会長さん皆が待ってるわよ」
今俺の前には8人の奴隷が並んでいる。
人族と獣人族が4人ずつ
人族は男性が2人と女性が2人、獣人族は男性が1人に女性が3人
事前に聞いていたけど全員ガリガリに痩せていて、これならスラムのガキの方がまだ栄養状態が良いかもしれん
衣食住を用意すれば死ななければそれでいいってのが、奴隷の扱いとしては普通らしいからしょうがないか。
この国の奴隷の扱いに関して俺が何かを言える立場じゃないし、奴隷の待遇を改善しようなんて1ミリも考えてない
所詮俺は自分が大事なだけの、長いものには巻かれる事無かれ主義のおっさんだ
だから俺は自分の奴隷を好きに扱う。
主人としての権利を存分に活用してな♪
「えぇー、みなさん初めまして、この度私が皆さんの新しい主人になったシンです。
色々と不安かと思いますが皆さんには今まで通りここで働いて貰います。
えーと、命令する。これからは俺の意を汲み無理せず真面目に働け!
ミリーさん本当にこれで大丈夫なんですか?」
「えぇ、『奴隷紋』の効果があるから充分よ、でも命令の内容が曖昧で強制力が弱いから、それなりに個人の意志が尊重されるわ。彼らもいきなり命令無しの生活はどうしていいか分からないだろうし、シン君も人を使う事を覚えないとね
後は信頼関係を築くだけよ♪」
『奴隷紋』
なんとも異世界らしい不思議な力だよ。奴隷紋のおかげで主人を裏切れなくなるのは知っているが他の効果については未だによく分からん
だが今は奴隷との信頼関係が先だ。
ミリーさんに奴隷の状態を事前に聞いていたから飯を用意して来たんだ。
奴隷との信頼関係と言えば旨い飯しか無い
これぞ異世界テンプレだ!
つづく。
そこで従業員を集めて会長として挨拶する為に、元アメジスト商会の立派な建物にやって来た。
いつの間にやらこの建物も俺の所有になっていて、既に池田屋商会の看板も掲げられている。
「えぇー、本日はお忙しい所を集まって頂きありがとうございます。私が池田屋商会会長のシンでございます。
皆様のお陰で私には勿体無いぐらいの立派な商会を立ち上げる事が出来ました。
つきましては、、、
~~~以下省略~~~
という事で皆様一緒に楽しく働きましょう。」
「ダンナ長ぇーよ!」
「ケイトよ、こういう事はキッチリやらないと駄目なんだぞ。それに俺が会長だって皆に顔を覚えて貰う時間でもあるからな、長くて当然だ」
「この街に住んでるならダンナの顔を知らない奴の方が少ないからな!」
「そうなのか?!色々やったという自覚はあるが何故俺の顔を知ってるんだよ?」
「そりゃあ今話題の商人だからどんな奴か見たいじゃんか、それに楽しい話題なんて最近無かったからみんな浮かれてんだよ。
どこかで戦争があるとか、孤児が増えたとかばかりでさ」
「楽しい話題ねぇ、、、なぁこの街で祭りはやんないのか?」
「祭り?収穫祭の事だったらこの街じゃあやんないよ。近くの村ではやってるけど」
「俺が言ってる祭りは収穫祭とはちょっと違うかな、みんなで楽しむ為の祭りなんだけどそういうの無いのか?」
「祭りって何かを祝う為にやるんじゃないの?畑の作物が豊作だったり、王様に子供が産まれたりとかさ」
「そうなんだろうけど、祭りは楽しいだろ?」
「う~ん、女神様に祈りを捧げたりするのは大事な事だけど、楽しくは無いかなぁ」
何故だろう話が全く噛み合わない、やっぱり文化の違いだからか?
そもそも世界が違うからなぁ、少なくともこの国での祭りは神聖な儀式って感じがする。
「ねぇ、おにいちゃんの故郷のお祭りは楽しいものだったの?」
「そうだね、亡くなった人を弔う為だったり色々な目的のお祭りがあったけど、みんなで楽しむってのが普通だったかな」
「そうなんだ」
メリルも微妙な顔をしちゃったよ、楽しい祭りってのが全然想像出来ないんだろうな
「シン殿~♪奴隷の皆さんが集まってますから早く来て下さいよぉ~」
「すいませんウェンディさん直ぐ行きますから」
そういえばアメジスト商会のクソジジイの奴隷が主人不在になったから、俺の奴隷にする為に譲渡手続きをして貰ってたんだ。
俺の奴隷にはなるけどアストレア様とミリーさんの管理の元、商会の建物に住み込みで働くからあんまり会う事も無いだろうけど
それで今日、初顔合わせの挨拶をするんだった。
「ミリーさんお待たせしてすいません」
「ふふっ、少しぐらい遅れた方が会長っぽいわよ♪」
「からかわないで下さいよ、そんなクソみたいな会長を目指してないのは知ってるじゃないですか」
「その言葉をシン君の口から直接聞きたかったのよ。さぁさぁ会長さん皆が待ってるわよ」
今俺の前には8人の奴隷が並んでいる。
人族と獣人族が4人ずつ
人族は男性が2人と女性が2人、獣人族は男性が1人に女性が3人
事前に聞いていたけど全員ガリガリに痩せていて、これならスラムのガキの方がまだ栄養状態が良いかもしれん
衣食住を用意すれば死ななければそれでいいってのが、奴隷の扱いとしては普通らしいからしょうがないか。
この国の奴隷の扱いに関して俺が何かを言える立場じゃないし、奴隷の待遇を改善しようなんて1ミリも考えてない
所詮俺は自分が大事なだけの、長いものには巻かれる事無かれ主義のおっさんだ
だから俺は自分の奴隷を好きに扱う。
主人としての権利を存分に活用してな♪
「えぇー、みなさん初めまして、この度私が皆さんの新しい主人になったシンです。
色々と不安かと思いますが皆さんには今まで通りここで働いて貰います。
えーと、命令する。これからは俺の意を汲み無理せず真面目に働け!
ミリーさん本当にこれで大丈夫なんですか?」
「えぇ、『奴隷紋』の効果があるから充分よ、でも命令の内容が曖昧で強制力が弱いから、それなりに個人の意志が尊重されるわ。彼らもいきなり命令無しの生活はどうしていいか分からないだろうし、シン君も人を使う事を覚えないとね
後は信頼関係を築くだけよ♪」
『奴隷紋』
なんとも異世界らしい不思議な力だよ。奴隷紋のおかげで主人を裏切れなくなるのは知っているが他の効果については未だによく分からん
だが今は奴隷との信頼関係が先だ。
ミリーさんに奴隷の状態を事前に聞いていたから飯を用意して来たんだ。
奴隷との信頼関係と言えば旨い飯しか無い
これぞ異世界テンプレだ!
つづく。
326
お気に入りに追加
869
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
レジェンドテイマー ~異世界に召喚されて勇者じゃないから棄てられたけど、絶対に元の世界に帰ると誓う男の物語~
裏影P
ファンタジー
【2022/9/1 一章二章大幅改稿しました。三章作成中です】
宝くじで一等十億円に当選した運河京太郎は、突然異世界に召喚されてしまう。
異世界に召喚された京太郎だったが、京太郎は既に百人以上召喚されているテイマーというクラスだったため、不要と判断されてかえされることになる。
元の世界に帰してくれると思っていた京太郎だったが、その先は死の危険が蔓延る異世界の森だった。
そこで出会った瀕死の蜘蛛の魔物と遭遇し、運よくテイムすることに成功する。
大精霊のウンディーネなど、個性溢れすぎる尖った魔物たちをテイムしていく京太郎だが、自分が元の世界に帰るときにテイムした魔物たちのことや、突然降って湧いた様な強大な力や、伝説級のスキルの存在に葛藤していく。
持っている力に振り回されぬよう、京太郎自身も力に負けない精神力を鍛えようと決意していき、絶対に元の世界に帰ることを胸に、テイマーとして異世界を生き延びていく。
※カクヨム・小説家になろうにて同時掲載中です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる