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第5章 いつかの為に
第58話 伯爵夫人 その2
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「えーと、ニィナのような髪の毛になるにはどうすればいいかって事ですよね。
それは髪質に合わせたシャンプーとリンスを使う必要がございます。」
「あらそうなの、するとシンさんは何種類もシャンプーとリンスを持っているという事ね?」
「ええ持っています。しかしながら個人差がありますので効果を約束する事は出来ません」
「勿論それで構わないわ、今でも充分な効果が得られているのだから。それでシンさんは他にも美容品を持っているんじゃなくて?」
「残念ながら持っていません。ですが具体的にどのような物が欲しいのか教えて頂ければ、製造者に相談する事は可能です。」
うん、嘘は言ってない!
スキルの「店」は創造神様が管理しているし、お供え物を対価に創造神様にお願いすれば、ある程度の対応は可能だと思う。
「それは僥倖、でもその事は後でゆっくり考えるとして、シンさんがもってる美容品の販売を私に任せて欲しいの
それも他には売らない独占契約という形にして貰いたいのだけど、どうかしら?」
キターー!
独占契約くらいは予想していたけど直接販売するとは思わなかったな。ここで上手くやって貴族の後ろ楯が欲しいのだが
この人を相手に駆け引きは、、、無理だな(汗)
俺は元世界でも営業や他の会社の人とやり取りなんてしたこと無いんだから。
ここは素直にお願いしてみよう。
「そのお話し受けても構いません、その前にお願いがあるのですが宜しいでしょうか?」
「あらあら嬉しいわぁ♪お願いに関しては大抵の事なら私の一存で決められるわ、それ以上になると旦那様と相談になるけれど、どんなお願いかしら」
「ありがとうございます。自分で言うのもどうかと思いますが、商売が順調で日々儲けが増えているという嬉しい状況です。
しかしそうなると周りから妬まれたり、知らぬ所で逆恨みされたり、先日もそういった事があったばかりなのです。
そこでアストレア様の御力で、そういった輩から私共を守って頂きたいのです」
「なるほど確かにシンさんの商品等を見たら、妬みや恨みを買うのは当然ね。
馬鹿な貴族ならシンさんを誘拐してから拷問して言うことを聞かせるくらいはあり得るわ
そういう事ならシンさんの商会を立ち上げましょう!」
「えっ?私の商会ですか」
「そうよ、そうすればピスケス家の御用商会として契約出来るし私も遠慮なく助けてあげられるわ
御用商会に手を出せばピスケス家に喧嘩を売るのと同義、そんな事をする馬鹿はまず居ないでしょうね」
「そういう理由でしたら直ぐに商会を立ち上げます。アストレア様これからどうぞよろしくお願いします。」
「ええ、シンさんとは末長く良き関係を築いて行きたいわ♪
では早速販売価格を決めましょう。
そうねシャンプー、リンス、ハンドクリームは私が頂いた瓶より小さくして大きさ別で大銀貨1~3枚で売りましょう。爪ヤスリは1個大銀貨3枚でどうかしら?」
おおっ!
異世界小説なら定番の美容品だけど思いのほか高値がついたなぁ
どれも千円とか二千円程度の品だけど、俺なら仕入れの対価は魔力だから実質無料、銅貨1枚で売っても利益が出るんだから笑いが止まらんぜ
ふはははははは♪
「私はその値段で構いませんが、少し高くないですか?」
「販売相手は主に貴族だから安いくらいよ。それに髪質の相談なんかも受ければさらに儲けが出るわ、その辺りは実際売ってみてからね」
「それと私的なお願いなのですが、今後はアストレア様に貴族の事を教えて頂いたり、相談をしても宜しいでしょうか?」
「そんな事ならいつでも声をかけて頂戴♪じゃあ細かい事は商会が出来てからにしましょうか、シンさん改めて宜しくね♪」
「はい、宜しくお願いします。」
ガシッ!
アストレア様は俺と固い握手をしてご機嫌で帰って行った。
「ミリーさん商会の立ち上げってどうやるんですか?」
「そんな事より私、あなたの美容品が凄く気になります!」
「シン殿ぉ~私も気になりますぅ~♪」
アストレア様が帰った途端、ミリーさんが俺の右側に座って圧力をかけて来た。それはもういろんな所を使って圧をかけられている!
しかも頭のうしろに柔らかい感触があるなと思い見上げると、ウェンディさんが俺を見下ろしている
ヤバイッ!
この状況は駄目だ!
とても面倒な事になる。
隣に座っているニィナを見るが、、、
くっ!
既に相手方に寝返った後か、もはやこれまで(泣)
「ミリーさんって前からそこまで美容品に興味持ってましたっけ?」
「それはアストレア様より先に使う訳には行かないもの、効果はアストレア様で証明されているのだから、女としては興味を持たずには要られないわ!」
「そうですよぉ~、これで綺麗になればシン殿に興味を持って貰えますぅ~♪」
おぅふ、やはり面倒くさい事に
その後
美容品を見てはしゃぐ3人に2時間程付き合わされてしまった。
ニィナよ、美容品に興味があるなら遠慮せず言って欲しかったぞ
でもまあ、ニィナの素敵な笑顔を見れたから許す!
だからそろそろ開放してほしい、そして俺がニィナにあげた下着の説明を求めないで下さい(泣)
つづく。
それは髪質に合わせたシャンプーとリンスを使う必要がございます。」
「あらそうなの、するとシンさんは何種類もシャンプーとリンスを持っているという事ね?」
「ええ持っています。しかしながら個人差がありますので効果を約束する事は出来ません」
「勿論それで構わないわ、今でも充分な効果が得られているのだから。それでシンさんは他にも美容品を持っているんじゃなくて?」
「残念ながら持っていません。ですが具体的にどのような物が欲しいのか教えて頂ければ、製造者に相談する事は可能です。」
うん、嘘は言ってない!
スキルの「店」は創造神様が管理しているし、お供え物を対価に創造神様にお願いすれば、ある程度の対応は可能だと思う。
「それは僥倖、でもその事は後でゆっくり考えるとして、シンさんがもってる美容品の販売を私に任せて欲しいの
それも他には売らない独占契約という形にして貰いたいのだけど、どうかしら?」
キターー!
独占契約くらいは予想していたけど直接販売するとは思わなかったな。ここで上手くやって貴族の後ろ楯が欲しいのだが
この人を相手に駆け引きは、、、無理だな(汗)
俺は元世界でも営業や他の会社の人とやり取りなんてしたこと無いんだから。
ここは素直にお願いしてみよう。
「そのお話し受けても構いません、その前にお願いがあるのですが宜しいでしょうか?」
「あらあら嬉しいわぁ♪お願いに関しては大抵の事なら私の一存で決められるわ、それ以上になると旦那様と相談になるけれど、どんなお願いかしら」
「ありがとうございます。自分で言うのもどうかと思いますが、商売が順調で日々儲けが増えているという嬉しい状況です。
しかしそうなると周りから妬まれたり、知らぬ所で逆恨みされたり、先日もそういった事があったばかりなのです。
そこでアストレア様の御力で、そういった輩から私共を守って頂きたいのです」
「なるほど確かにシンさんの商品等を見たら、妬みや恨みを買うのは当然ね。
馬鹿な貴族ならシンさんを誘拐してから拷問して言うことを聞かせるくらいはあり得るわ
そういう事ならシンさんの商会を立ち上げましょう!」
「えっ?私の商会ですか」
「そうよ、そうすればピスケス家の御用商会として契約出来るし私も遠慮なく助けてあげられるわ
御用商会に手を出せばピスケス家に喧嘩を売るのと同義、そんな事をする馬鹿はまず居ないでしょうね」
「そういう理由でしたら直ぐに商会を立ち上げます。アストレア様これからどうぞよろしくお願いします。」
「ええ、シンさんとは末長く良き関係を築いて行きたいわ♪
では早速販売価格を決めましょう。
そうねシャンプー、リンス、ハンドクリームは私が頂いた瓶より小さくして大きさ別で大銀貨1~3枚で売りましょう。爪ヤスリは1個大銀貨3枚でどうかしら?」
おおっ!
異世界小説なら定番の美容品だけど思いのほか高値がついたなぁ
どれも千円とか二千円程度の品だけど、俺なら仕入れの対価は魔力だから実質無料、銅貨1枚で売っても利益が出るんだから笑いが止まらんぜ
ふはははははは♪
「私はその値段で構いませんが、少し高くないですか?」
「販売相手は主に貴族だから安いくらいよ。それに髪質の相談なんかも受ければさらに儲けが出るわ、その辺りは実際売ってみてからね」
「それと私的なお願いなのですが、今後はアストレア様に貴族の事を教えて頂いたり、相談をしても宜しいでしょうか?」
「そんな事ならいつでも声をかけて頂戴♪じゃあ細かい事は商会が出来てからにしましょうか、シンさん改めて宜しくね♪」
「はい、宜しくお願いします。」
ガシッ!
アストレア様は俺と固い握手をしてご機嫌で帰って行った。
「ミリーさん商会の立ち上げってどうやるんですか?」
「そんな事より私、あなたの美容品が凄く気になります!」
「シン殿ぉ~私も気になりますぅ~♪」
アストレア様が帰った途端、ミリーさんが俺の右側に座って圧力をかけて来た。それはもういろんな所を使って圧をかけられている!
しかも頭のうしろに柔らかい感触があるなと思い見上げると、ウェンディさんが俺を見下ろしている
ヤバイッ!
この状況は駄目だ!
とても面倒な事になる。
隣に座っているニィナを見るが、、、
くっ!
既に相手方に寝返った後か、もはやこれまで(泣)
「ミリーさんって前からそこまで美容品に興味持ってましたっけ?」
「それはアストレア様より先に使う訳には行かないもの、効果はアストレア様で証明されているのだから、女としては興味を持たずには要られないわ!」
「そうですよぉ~、これで綺麗になればシン殿に興味を持って貰えますぅ~♪」
おぅふ、やはり面倒くさい事に
その後
美容品を見てはしゃぐ3人に2時間程付き合わされてしまった。
ニィナよ、美容品に興味があるなら遠慮せず言って欲しかったぞ
でもまあ、ニィナの素敵な笑顔を見れたから許す!
だからそろそろ開放してほしい、そして俺がニィナにあげた下着の説明を求めないで下さい(泣)
つづく。
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