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第4章 明日の為に
第55話 お花見
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「お弁当も持ったし、みんな準備はいいか?いざしゅっぱーつ!」
「「「「「おー!」」」」」
「なぁダンナ、出掛けるのは聞いてるけど何しに行くの?」
「何しにだって?ふっふっふっ、桜を見ながら弁当を食いに行くんだ!」
「弁当ってダンナが作ってたやつだろ?飯なのは分かるけど、わざわざ出掛ける意味が分かんないんだけど」
「意味なんてどうでもいいんだよ、みんなで出掛けて弁当を食べて帰るってのが大事なんだから」
「ん~、よく分かんないや、旨い飯が食えるならあたしはなんでもいいよ」
丘を登り始めて約20分、無事に頂上に到着っと。
程よく疲れるこの感じ、とてもハイキングっぽくて最高やな♪
それにピンク色の花が満開でめっちゃ綺麗やん♪
毎日双眼鏡で確認していた甲斐があったよ。
ピンクの花はやはり桜だな。これだけ地球と似たのがあるんだから米もあると思うんだけど、単純に人気が無くて取り扱う商人が居ないだけか?
むむっ!
ふと見ると、なんだか良い感じの坂があるじゃないか!
俺は急いでスキルの「店」を検索してある物を探す、、、
あった即購入!
「スミレー、こっちおいでー」
「なぁ~に~」
「スミレはここに座って、俺はスミレのうしろに座るから、ケイト押してくれ」
「押せばいいの?それっ!」
「キャハハハハハハハ♪」
「あはははは!」
ズザザーー!
「ご主人さまー、もう1回やろー♪」
「よぉーし、やるか♪」
そう言うと俺はスミレと一緒に坂をかけ上がる。
そう、俺が買ったのはプラスチック製のソリだ!
久々にやると楽しいな、ソリ滑り♪
「ほら、みんなの分もあるから一緒にやろうぜ」
「よし、お嬢行くぞ!」
「ケイト?!ちょっ、、、わぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「カスミ、私達も行きますよ」
「ニィナ様?、、、きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「はははは、スミレ俺達も行くぞ!」
「おー!キャハハハハハハハ♪」
ーーー30分後ーーー
うぅ、もう動けん、、、
そりゃあ坂道を何回も駆け上がってたらこうなるよな
ガキの頃は2~3時間やってても平気だった気がするんだけどなぁ
「もう!子供みたいにはしゃぐからだよ、はいお水」
「ありがとうメリル、んぐんぐんぐ、ぷはぁー、生き返るぅ~♪」
「おにいちゃんは何処か危なっかしい所があるから、わたし凄く心配だよ」
「ははは、前にもメリルに似たような事言われたなぁ、自分でも多少は自覚してるから気をつけるよ」
「ねぇ、おにいちゃんは今やってる商売をしたくてこの街に来たの?」
「ん?商売に関しては何をするかは決めてなかったなぁ、持ってる物を売りながら旅して決めようと思ってたから、急にそんな事聞くなんて珍しいね」
「わたしはスラムで暮らしてたし、おにいちゃんと一緒に居ればご飯が食べれるから良かったけど、おにいちゃんは違うでしょ?
他にやりたい事があったんじゃない?わたしが居るから諦めた事が有るんじゃない?」
「あぁそういう事か、俺のやりたい事はさ、金を稼いで楽しく生きる事なんだ、だから商売は何でも良かったんだよ。
それにメリルも言ってたろ?俺は頼りない所があるって、メリルがいなかったらこんなに上手く商売は出来なかったよ
だからメリルが嫌じゃないならこれからも一緒に商売やろう
俺達の商人伝説はこれからだろ?」
「ふふっ、やっぱりそれダサいよ。でも、おにいちゃんひとりじゃ心配だから伝説が出来るまで、わたしがちゃんと手伝ってあげるね♪」
「頼りにしてるよメリル♪」
「ダンナァただいま~」
「おぅ、おかえり~、ってみんな草まみれでどうした?」
「いや~、ソリの勢いつけ過ぎて草むらに突っ込んじゃってさ、えへへ」
「まったく、ケイト殿は加減というものを知らないのですから!」
「ニィナ~、そんなに怒らなくてもぉ、ニィナも一緒に楽しんでたじゃんかぁ~」
「楽しかったのは否定しません」
「ははは、カスミとスミレも草まみれだな、とってやるからこっちおいで」
「は~い」「はい」
「2人とも楽しかったか?」
「うん♪」
「はい、少し怖かったけど楽しかったです」
「ご主人さま~」
「どうしたスミレ?」
「おなかすいたぁ~(悲)」
「そろそろ昼飯の時間か、みんな弁当食べようか、おしぼり用意してるからちゃんと手を拭けよ~」
「「「「「は~い」」」」」
「それじゃあ食べよう。いただきます」
「「「「「いただきます」」」」」
「わぁ!スゲェ綺麗じゃん、なぁダンナいつもの飯より綺麗じゃない?」
「そうだな、いつもは彩りなんて考えてないからな、今日は花見だから気合い入れたんだ」
「へぇー、それにしても弁当って冷めてるのに美味しいな♪流石にダンナの飯でも冷めてたらそんなに旨くないと思ってたんだけど」
「まあ普通はそう思うだろうな、弁当にすると冷めた飯も旨くなるんだから不思議だよな」
「ねぇおにいちゃん、お弁当は絶対売れるよ!」
「弁当屋かぁいいかもな、でも人がたくさん要るし面倒、、、じゃなくて考えなきゃいけない事が多いなって事だから、そんな顔しないでよメリル(汗)」
「あははは、ダンナはお嬢に弱いからなぁ、あたしも手伝うから頑張ろうな♪」
「主様、勿論私もお手伝い致します」
「わたしも手伝う~」
「私も頑張ります!」
「みんなありがとうな、飯も食ったしそろそろ帰るか」
「「「「「おー♪」」」」」
舞い散る桜に背中を押され
明日の為に今を生きる
君の笑顔を見れるなら
どんな困難も
きっと乗り越えられるから
女性の笑顔が好きな男、長倉真八
これは彼が少しだけ頑張って生きていく物語である。
第4章 完
「「「「「おー!」」」」」
「なぁダンナ、出掛けるのは聞いてるけど何しに行くの?」
「何しにだって?ふっふっふっ、桜を見ながら弁当を食いに行くんだ!」
「弁当ってダンナが作ってたやつだろ?飯なのは分かるけど、わざわざ出掛ける意味が分かんないんだけど」
「意味なんてどうでもいいんだよ、みんなで出掛けて弁当を食べて帰るってのが大事なんだから」
「ん~、よく分かんないや、旨い飯が食えるならあたしはなんでもいいよ」
丘を登り始めて約20分、無事に頂上に到着っと。
程よく疲れるこの感じ、とてもハイキングっぽくて最高やな♪
それにピンク色の花が満開でめっちゃ綺麗やん♪
毎日双眼鏡で確認していた甲斐があったよ。
ピンクの花はやはり桜だな。これだけ地球と似たのがあるんだから米もあると思うんだけど、単純に人気が無くて取り扱う商人が居ないだけか?
むむっ!
ふと見ると、なんだか良い感じの坂があるじゃないか!
俺は急いでスキルの「店」を検索してある物を探す、、、
あった即購入!
「スミレー、こっちおいでー」
「なぁ~に~」
「スミレはここに座って、俺はスミレのうしろに座るから、ケイト押してくれ」
「押せばいいの?それっ!」
「キャハハハハハハハ♪」
「あはははは!」
ズザザーー!
「ご主人さまー、もう1回やろー♪」
「よぉーし、やるか♪」
そう言うと俺はスミレと一緒に坂をかけ上がる。
そう、俺が買ったのはプラスチック製のソリだ!
久々にやると楽しいな、ソリ滑り♪
「ほら、みんなの分もあるから一緒にやろうぜ」
「よし、お嬢行くぞ!」
「ケイト?!ちょっ、、、わぁーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「カスミ、私達も行きますよ」
「ニィナ様?、、、きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「はははは、スミレ俺達も行くぞ!」
「おー!キャハハハハハハハ♪」
ーーー30分後ーーー
うぅ、もう動けん、、、
そりゃあ坂道を何回も駆け上がってたらこうなるよな
ガキの頃は2~3時間やってても平気だった気がするんだけどなぁ
「もう!子供みたいにはしゃぐからだよ、はいお水」
「ありがとうメリル、んぐんぐんぐ、ぷはぁー、生き返るぅ~♪」
「おにいちゃんは何処か危なっかしい所があるから、わたし凄く心配だよ」
「ははは、前にもメリルに似たような事言われたなぁ、自分でも多少は自覚してるから気をつけるよ」
「ねぇ、おにいちゃんは今やってる商売をしたくてこの街に来たの?」
「ん?商売に関しては何をするかは決めてなかったなぁ、持ってる物を売りながら旅して決めようと思ってたから、急にそんな事聞くなんて珍しいね」
「わたしはスラムで暮らしてたし、おにいちゃんと一緒に居ればご飯が食べれるから良かったけど、おにいちゃんは違うでしょ?
他にやりたい事があったんじゃない?わたしが居るから諦めた事が有るんじゃない?」
「あぁそういう事か、俺のやりたい事はさ、金を稼いで楽しく生きる事なんだ、だから商売は何でも良かったんだよ。
それにメリルも言ってたろ?俺は頼りない所があるって、メリルがいなかったらこんなに上手く商売は出来なかったよ
だからメリルが嫌じゃないならこれからも一緒に商売やろう
俺達の商人伝説はこれからだろ?」
「ふふっ、やっぱりそれダサいよ。でも、おにいちゃんひとりじゃ心配だから伝説が出来るまで、わたしがちゃんと手伝ってあげるね♪」
「頼りにしてるよメリル♪」
「ダンナァただいま~」
「おぅ、おかえり~、ってみんな草まみれでどうした?」
「いや~、ソリの勢いつけ過ぎて草むらに突っ込んじゃってさ、えへへ」
「まったく、ケイト殿は加減というものを知らないのですから!」
「ニィナ~、そんなに怒らなくてもぉ、ニィナも一緒に楽しんでたじゃんかぁ~」
「楽しかったのは否定しません」
「ははは、カスミとスミレも草まみれだな、とってやるからこっちおいで」
「は~い」「はい」
「2人とも楽しかったか?」
「うん♪」
「はい、少し怖かったけど楽しかったです」
「ご主人さま~」
「どうしたスミレ?」
「おなかすいたぁ~(悲)」
「そろそろ昼飯の時間か、みんな弁当食べようか、おしぼり用意してるからちゃんと手を拭けよ~」
「「「「「は~い」」」」」
「それじゃあ食べよう。いただきます」
「「「「「いただきます」」」」」
「わぁ!スゲェ綺麗じゃん、なぁダンナいつもの飯より綺麗じゃない?」
「そうだな、いつもは彩りなんて考えてないからな、今日は花見だから気合い入れたんだ」
「へぇー、それにしても弁当って冷めてるのに美味しいな♪流石にダンナの飯でも冷めてたらそんなに旨くないと思ってたんだけど」
「まあ普通はそう思うだろうな、弁当にすると冷めた飯も旨くなるんだから不思議だよな」
「ねぇおにいちゃん、お弁当は絶対売れるよ!」
「弁当屋かぁいいかもな、でも人がたくさん要るし面倒、、、じゃなくて考えなきゃいけない事が多いなって事だから、そんな顔しないでよメリル(汗)」
「あははは、ダンナはお嬢に弱いからなぁ、あたしも手伝うから頑張ろうな♪」
「主様、勿論私もお手伝い致します」
「わたしも手伝う~」
「私も頑張ります!」
「みんなありがとうな、飯も食ったしそろそろ帰るか」
「「「「「おー♪」」」」」
舞い散る桜に背中を押され
明日の為に今を生きる
君の笑顔を見れるなら
どんな困難も
きっと乗り越えられるから
女性の笑顔が好きな男、長倉真八
これは彼が少しだけ頑張って生きていく物語である。
第4章 完
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