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第2章 胎動
第26話 歓迎会と・・・
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今日は急遽ケイトとニィナの歓迎会って事で、すき焼きを作っている。
具材はシンプルに白菜と肉だけにして、ネギや糸コンニャクは好き嫌いが別れるかなと思って今回は入れなかった。
歓迎会には酒も必要だろう。スキルの「店」でビールとワインとチューハイを購入して準備万端だ。
「おーい、飯できたぞー」
「おぉ?!今日も初めて見る料理だけどスゲェ良い匂いじゃん♪」
「今日のは濃いめの味付けだし独特の匂いもするから、もし口に合わなかったら言ってくれ、他の料理出すからさ。それじゃあいただきます。」
「「「いただきます。」」」
「「「美味しいーーー!!」」」
醤油と砂糖で甘辛く味付けしたすき焼きはどうかなと思ったけど、みんなの口に合ったみたいで旨そうにガツガツ食べてくれている。
ただなぁ
みんな限界まで口に詰め込んでからモグモグ食べなくても、誰も取りませんよぉー。
「まさか薄く切った肉がこれほど美味しいとは、、、流石は主様です!」
「ふふん、ニィナはダンナの料理は初めてだから驚くのもしょうがないよ、あたしは
ダンナと知り合ってそこそこ経つから馴れたもんよ♪」
「知り合った時間こそ短いですが、奴隷紋で縛られているお陰で体の奥底から主様との繋がりを感じます。奴隷にしか分からない感覚でしょうが。」
「「んぬぬぬぬぬぬぬ!!」」
おーい
ケイトにニィナ、よく分からん事で競い合って無駄に火花を散らさないで欲しい
「さあさあ2人とも、にらめっこして遊んでないで、今日は歓迎会だからな酒もたくさん用意したから遠慮なく飲んでくれ」
「さすがダンナ分かってるぅ~♪へぇ~酒も見たことないのがあるよ、これ売るだけでこの街1番の商人になれるんじゃないの?」
「今のところ酒を売るつもりは無いよ、まだ時期じゃないってとこかな」
「商売の事は分かんないけど儲かれば良いって訳でもなさそうだね」
「まぁ、そんなところだな」
『コンコンコン』
「ん?誰か来たみたいだな、女将さんかな?はーい今開けますよー、、、『ガチャ』おまたせしました、、、ん?」
ドアを開けるとそこには、黒髪黒目の小柄な少女?がいた、年の頃は15~16歳?
見た目は元世界の日本人そっくりだけど、冒険者だろうか?
少女の腰にはなかなかな良さげな剣が差してあり、服装はよく見ると高級っぽいし貴族に雇われてる護衛かな?
「えーと、どちら様でしょうか?」
「あっ、あの、わたくしサチコ・イセガミと申します。食事をしたいのですが、もう閉店時間でしょうか?」
あちゃ~
たまにいるんだよな、ここを飲食店と間違える人
ここは元飲食店だし飯時に良い匂いをさせてたら間違うのも無理はない。
「すまんなここは飲食店じゃないんだよ、前は飲食店だったらしいんだけどさ」
「そうなのですか?これは大変失礼致しました。」
『きゅるるるる~』
どうやら腹が減ってるらしい、少女は顔を赤くして俯いてしまった。
「ふふっ、飯食いに来たんだから腹は減ってるよな、ちょっと待ってな」
俺はいったん家の中に戻ると、収納からウィンナーサンド、カスタードクリームとイチゴを挟んだフルーツサンドをバスケットに詰め込んでいく
最後におまけとしてスキルの「店」で瓶入りのリンゴジュースも購入して、玄関で待つ少女に持っていく。
「おまたせー、口に合うかは分からんけどこれ持って行きなよ」
「え?!良いのですか?」
「たいした物じゃないから遠慮はいらないよ。それにこの時間だと飯は酒場でしか食えないから、君がひとりで酒場に行くのはお勧めしないかな」
「ありがとうございます!お代はいくらでしょうか?」
「お金は要らないんだけど、そうだな銀貨1枚でいいよ」
銀貨を貰いバスケットを少女に渡すと大事そうに抱えて走っていき、あっという間に少女の姿は見えなくなった。
オリンピックで金メダルを狙えそうなスピードに、サチコ・イセガミという名前
また新たなテンプレの予感がする、、、(汗)
リビングに戻ると空になった鍋をケイトが悲しそうに見つめている。
俺はすき焼きのシメを、うどんにしようかご飯にしようか悩みながらも、どっちかひとつじゃ足りないなと思い直し
急いでスキルの「店」でうどんとパックご飯を購入する。
こうして新たなテンプレの予感がしつつも、賑やかな1日の夜がふけていくのであった。
つづく。
具材はシンプルに白菜と肉だけにして、ネギや糸コンニャクは好き嫌いが別れるかなと思って今回は入れなかった。
歓迎会には酒も必要だろう。スキルの「店」でビールとワインとチューハイを購入して準備万端だ。
「おーい、飯できたぞー」
「おぉ?!今日も初めて見る料理だけどスゲェ良い匂いじゃん♪」
「今日のは濃いめの味付けだし独特の匂いもするから、もし口に合わなかったら言ってくれ、他の料理出すからさ。それじゃあいただきます。」
「「「いただきます。」」」
「「「美味しいーーー!!」」」
醤油と砂糖で甘辛く味付けしたすき焼きはどうかなと思ったけど、みんなの口に合ったみたいで旨そうにガツガツ食べてくれている。
ただなぁ
みんな限界まで口に詰め込んでからモグモグ食べなくても、誰も取りませんよぉー。
「まさか薄く切った肉がこれほど美味しいとは、、、流石は主様です!」
「ふふん、ニィナはダンナの料理は初めてだから驚くのもしょうがないよ、あたしは
ダンナと知り合ってそこそこ経つから馴れたもんよ♪」
「知り合った時間こそ短いですが、奴隷紋で縛られているお陰で体の奥底から主様との繋がりを感じます。奴隷にしか分からない感覚でしょうが。」
「「んぬぬぬぬぬぬぬ!!」」
おーい
ケイトにニィナ、よく分からん事で競い合って無駄に火花を散らさないで欲しい
「さあさあ2人とも、にらめっこして遊んでないで、今日は歓迎会だからな酒もたくさん用意したから遠慮なく飲んでくれ」
「さすがダンナ分かってるぅ~♪へぇ~酒も見たことないのがあるよ、これ売るだけでこの街1番の商人になれるんじゃないの?」
「今のところ酒を売るつもりは無いよ、まだ時期じゃないってとこかな」
「商売の事は分かんないけど儲かれば良いって訳でもなさそうだね」
「まぁ、そんなところだな」
『コンコンコン』
「ん?誰か来たみたいだな、女将さんかな?はーい今開けますよー、、、『ガチャ』おまたせしました、、、ん?」
ドアを開けるとそこには、黒髪黒目の小柄な少女?がいた、年の頃は15~16歳?
見た目は元世界の日本人そっくりだけど、冒険者だろうか?
少女の腰にはなかなかな良さげな剣が差してあり、服装はよく見ると高級っぽいし貴族に雇われてる護衛かな?
「えーと、どちら様でしょうか?」
「あっ、あの、わたくしサチコ・イセガミと申します。食事をしたいのですが、もう閉店時間でしょうか?」
あちゃ~
たまにいるんだよな、ここを飲食店と間違える人
ここは元飲食店だし飯時に良い匂いをさせてたら間違うのも無理はない。
「すまんなここは飲食店じゃないんだよ、前は飲食店だったらしいんだけどさ」
「そうなのですか?これは大変失礼致しました。」
『きゅるるるる~』
どうやら腹が減ってるらしい、少女は顔を赤くして俯いてしまった。
「ふふっ、飯食いに来たんだから腹は減ってるよな、ちょっと待ってな」
俺はいったん家の中に戻ると、収納からウィンナーサンド、カスタードクリームとイチゴを挟んだフルーツサンドをバスケットに詰め込んでいく
最後におまけとしてスキルの「店」で瓶入りのリンゴジュースも購入して、玄関で待つ少女に持っていく。
「おまたせー、口に合うかは分からんけどこれ持って行きなよ」
「え?!良いのですか?」
「たいした物じゃないから遠慮はいらないよ。それにこの時間だと飯は酒場でしか食えないから、君がひとりで酒場に行くのはお勧めしないかな」
「ありがとうございます!お代はいくらでしょうか?」
「お金は要らないんだけど、そうだな銀貨1枚でいいよ」
銀貨を貰いバスケットを少女に渡すと大事そうに抱えて走っていき、あっという間に少女の姿は見えなくなった。
オリンピックで金メダルを狙えそうなスピードに、サチコ・イセガミという名前
また新たなテンプレの予感がする、、、(汗)
リビングに戻ると空になった鍋をケイトが悲しそうに見つめている。
俺はすき焼きのシメを、うどんにしようかご飯にしようか悩みながらも、どっちかひとつじゃ足りないなと思い直し
急いでスキルの「店」でうどんとパックご飯を購入する。
こうして新たなテンプレの予感がしつつも、賑やかな1日の夜がふけていくのであった。
つづく。
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