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第2章 胎動
第24話 奴隷
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俺の異世界生活に新たな仲間が加わり、随分と賑やかになった。
仲間が増えるのもテンプレ展開なのか?と思うと複雑ではあるが、そこを気にすると楽しく生活出来ないんだろうなと諦めている。
そして、護衛兼雑用係のケイトの助言で俺とメリルには護衛が必要らしい
俺はともかく元世界でも子供を狙った変質者は後を絶たなかったし、誘拐未遂なんかも結構あったんだ
命の値段が安いこの世界なら元世界の数十倍危険なんだろうな
そこで俺とメリルに1人ずつ護衛を付ける事にしたから、奴隷を買う為に奴隷商会にやって来た。
定番の犯罪奴隷と借金奴隷がいるのだが、皆死んだような目をして焦点が合っていない
残りの人生のほとんどを奴隷として生きるのだから仕方ないと言えばそうなんだが
奴隷は『奴隷紋』と呼ばれる特殊な紋の効果で主人に逆らう事が出来ないとはいえ、こんな状態の奴と一緒に生活するのは気持ちの良い事ではない
どうしようかと悩んでいると1人の奴隷に目が止まる
褐色の肌に銀髪、長い耳に大きく膨らんだ胸
ダークエルフだ!
しかもこのダークエルフ、目が死んでないどころか俺を射殺すかのように睨んでいる。
しかし病気なのか咳き込みながら血を吐いている
奴隷になり病に侵されながらもあんな目をする奴なら護衛として欲しいのだが
スキルの「店」で買える薬で治す事が出来るだろうか?
あっ!
こんな時こそスキルの鑑定だ!
すっかり忘れてたわ、いくぜ鑑定!
出た!
名前 ニィナ
種族 ダークエルフ
状態異常 労咳
うーむ、情報が少ないなぁ
レベルとか関係してそうな気はするけど、今気にすべきは状態異常の『労咳』だ。
労咳って肺結核の事だったっけ?
元々は肺病全般を労咳と呼んでいたって何かの本に書いていたような気もするけど
とまぁ、そんな事を知っていた所で労咳の薬なんてスキルの「店」にも売ってないんだけどな
(ピロロロン ピロロロン)
突然俺の頭の中に電子音が鳴り響くと同時に毎度お馴染み光る板が出現した。
ちなみにこの板は他人には見えない
ケイトとメリルに護衛候補を選んで貰ってる間に俺は光る板を確認する
『運営からのお知らせ』
連続ログインを達成しましたので、ボーナスアイテムを配布いたします。
万能薬×4
収納にお送りしましたので御活用ください。これからも異世界「フリーダム」を宜しくお願いします。
あぁ~、そうねこの世界の神様はこんな感じだよね、しかも万能薬×4
労咳は感染力が強いから俺達の分もあるのね、そしてダークエルフを買えって事かな?
とりあえずあのダークエルフは売ってるのか店員に聞いてみよう
「なぁ店員さん、あのダークエルフも売ってるんだろ?」
「勿論で御座いますが、見ての通り病に侵されておりますゆえ、あと10日生きられるかどうか。」
「幾らですか?」
「えっ?お買いになられるので?それならば手続き費用の大銀貨1枚で結構ですが、見ての通りの状態ですので無理に動かせばどうなるか、責任は負いかねますが、、、」
「構わない、売ってくれ!」
「かしこまりました、手続きをして参りますので少々お待ち下さいませ。」
「ダンナァ~、あんまり良いのは居なかったよ、、、ってまさかそのダークエルフを買うつもりなのかよ?」
「ああ、護衛にするのに申し分ないだろ?」
「んー?、そりゃあ元気だったらあたしでも敵わないかもしれないけど」
「ケイトが敵わないなら問題ない!メリルはどう思う?」
俺がメリルに聞くとダークエルフをジィーッと見ている、やはりメリルには何かしらのスキルがあるんじゃないか?
「うん!良いと思う、でも病気治せるの?」
「治せると思う、絶対じゃ無いけどな」
ほどなくして手続きを終えた職員が戻ってきたが、さっきからダークエルフがグッタリして動きが鈍くなっている、急がないとヤバいかもしれん(汗)
「ケイト、ダークエルフを担いで外まで運んでくれ!俺は先に移動手段を用意する、急げ!」
「おっ、おう!任された!!」
俺は急いで外に出ると、スキルの「店」から折り畳み式のリヤカーを購入した。
見た目とか材質とかかなり目立つ気がするけど、今は気にしている場合じゃ無い!
ケイトがダークエルフを担いで出てきたけれど、ダークエルフは相変わらずグッタリして動かない
静かにリヤカーに乗せて毛布を掛けてやる
「よし、出来るだけ振動させずに急いで帰るぞ!」
「「おう!」」
◇ ◇ ◇
今の時刻は夕方の5時頃か、、、
俺の目の前にはベッドで気持ち良さそうに眠るダークエルフがいる
意識が朦朧としている所を無理矢理に薬を飲ませるのは苦労したけど、無事に万能薬が効いたみたいで良かった。
俺がダークエルフを見ている間にケイトとメリルには着替え等必要な物を買いに行って貰っている
「んっ、んん」
「お?!目が覚めたか、気分はどうだ?」
最初は状況が分からなかったのかキョロキョロしていたが、俺の姿を確認すると睨まれてしまった、あの射殺すような目で
怖いから睨まないで欲しい、マジで(泣)
「・・・主様?」
「そうだよ俺が君を買ったんだ、調子はどう?病気は治ってるはずだけど」
「ッ?!、、、そうですか主様が・・・我が主様!」
「どうした急に?」
「私の名はニィナ、此度は病を治して頂き感謝いたします。この御恩生涯忘れはしません!すでに私の全ては主様の物なれど、私の我儘を聞いて頂きたく伏してお願い申し上げます。」
言い回しがやけに古くさいのはダークエルフの特徴なのか?
「よくわからないけど、言ってみなよ」
「はっ!どうかわたくしめを奴隷商にお売り下さいませ。」
えぇー?!
どゆことー?
つづく。
仲間が増えるのもテンプレ展開なのか?と思うと複雑ではあるが、そこを気にすると楽しく生活出来ないんだろうなと諦めている。
そして、護衛兼雑用係のケイトの助言で俺とメリルには護衛が必要らしい
俺はともかく元世界でも子供を狙った変質者は後を絶たなかったし、誘拐未遂なんかも結構あったんだ
命の値段が安いこの世界なら元世界の数十倍危険なんだろうな
そこで俺とメリルに1人ずつ護衛を付ける事にしたから、奴隷を買う為に奴隷商会にやって来た。
定番の犯罪奴隷と借金奴隷がいるのだが、皆死んだような目をして焦点が合っていない
残りの人生のほとんどを奴隷として生きるのだから仕方ないと言えばそうなんだが
奴隷は『奴隷紋』と呼ばれる特殊な紋の効果で主人に逆らう事が出来ないとはいえ、こんな状態の奴と一緒に生活するのは気持ちの良い事ではない
どうしようかと悩んでいると1人の奴隷に目が止まる
褐色の肌に銀髪、長い耳に大きく膨らんだ胸
ダークエルフだ!
しかもこのダークエルフ、目が死んでないどころか俺を射殺すかのように睨んでいる。
しかし病気なのか咳き込みながら血を吐いている
奴隷になり病に侵されながらもあんな目をする奴なら護衛として欲しいのだが
スキルの「店」で買える薬で治す事が出来るだろうか?
あっ!
こんな時こそスキルの鑑定だ!
すっかり忘れてたわ、いくぜ鑑定!
出た!
名前 ニィナ
種族 ダークエルフ
状態異常 労咳
うーむ、情報が少ないなぁ
レベルとか関係してそうな気はするけど、今気にすべきは状態異常の『労咳』だ。
労咳って肺結核の事だったっけ?
元々は肺病全般を労咳と呼んでいたって何かの本に書いていたような気もするけど
とまぁ、そんな事を知っていた所で労咳の薬なんてスキルの「店」にも売ってないんだけどな
(ピロロロン ピロロロン)
突然俺の頭の中に電子音が鳴り響くと同時に毎度お馴染み光る板が出現した。
ちなみにこの板は他人には見えない
ケイトとメリルに護衛候補を選んで貰ってる間に俺は光る板を確認する
『運営からのお知らせ』
連続ログインを達成しましたので、ボーナスアイテムを配布いたします。
万能薬×4
収納にお送りしましたので御活用ください。これからも異世界「フリーダム」を宜しくお願いします。
あぁ~、そうねこの世界の神様はこんな感じだよね、しかも万能薬×4
労咳は感染力が強いから俺達の分もあるのね、そしてダークエルフを買えって事かな?
とりあえずあのダークエルフは売ってるのか店員に聞いてみよう
「なぁ店員さん、あのダークエルフも売ってるんだろ?」
「勿論で御座いますが、見ての通り病に侵されておりますゆえ、あと10日生きられるかどうか。」
「幾らですか?」
「えっ?お買いになられるので?それならば手続き費用の大銀貨1枚で結構ですが、見ての通りの状態ですので無理に動かせばどうなるか、責任は負いかねますが、、、」
「構わない、売ってくれ!」
「かしこまりました、手続きをして参りますので少々お待ち下さいませ。」
「ダンナァ~、あんまり良いのは居なかったよ、、、ってまさかそのダークエルフを買うつもりなのかよ?」
「ああ、護衛にするのに申し分ないだろ?」
「んー?、そりゃあ元気だったらあたしでも敵わないかもしれないけど」
「ケイトが敵わないなら問題ない!メリルはどう思う?」
俺がメリルに聞くとダークエルフをジィーッと見ている、やはりメリルには何かしらのスキルがあるんじゃないか?
「うん!良いと思う、でも病気治せるの?」
「治せると思う、絶対じゃ無いけどな」
ほどなくして手続きを終えた職員が戻ってきたが、さっきからダークエルフがグッタリして動きが鈍くなっている、急がないとヤバいかもしれん(汗)
「ケイト、ダークエルフを担いで外まで運んでくれ!俺は先に移動手段を用意する、急げ!」
「おっ、おう!任された!!」
俺は急いで外に出ると、スキルの「店」から折り畳み式のリヤカーを購入した。
見た目とか材質とかかなり目立つ気がするけど、今は気にしている場合じゃ無い!
ケイトがダークエルフを担いで出てきたけれど、ダークエルフは相変わらずグッタリして動かない
静かにリヤカーに乗せて毛布を掛けてやる
「よし、出来るだけ振動させずに急いで帰るぞ!」
「「おう!」」
◇ ◇ ◇
今の時刻は夕方の5時頃か、、、
俺の目の前にはベッドで気持ち良さそうに眠るダークエルフがいる
意識が朦朧としている所を無理矢理に薬を飲ませるのは苦労したけど、無事に万能薬が効いたみたいで良かった。
俺がダークエルフを見ている間にケイトとメリルには着替え等必要な物を買いに行って貰っている
「んっ、んん」
「お?!目が覚めたか、気分はどうだ?」
最初は状況が分からなかったのかキョロキョロしていたが、俺の姿を確認すると睨まれてしまった、あの射殺すような目で
怖いから睨まないで欲しい、マジで(泣)
「・・・主様?」
「そうだよ俺が君を買ったんだ、調子はどう?病気は治ってるはずだけど」
「ッ?!、、、そうですか主様が・・・我が主様!」
「どうした急に?」
「私の名はニィナ、此度は病を治して頂き感謝いたします。この御恩生涯忘れはしません!すでに私の全ては主様の物なれど、私の我儘を聞いて頂きたく伏してお願い申し上げます。」
言い回しがやけに古くさいのはダークエルフの特徴なのか?
「よくわからないけど、言ってみなよ」
「はっ!どうかわたくしめを奴隷商にお売り下さいませ。」
えぇー?!
どゆことー?
つづく。
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