18 / 305
第2章 胎動
第14話 マーガリン派
しおりを挟む
朝、目が覚めるとそこは、、、
もはや見慣れた宿の天井だった。
異世界に転生したのはいまだに夢なんじゃないかと思う時があるけど、これは現実なんだよなぁ
ベッドで横になりながら今日の予定を確認していると、水を入れた桶を持ってメリルが部屋に入ってきた。
「おにいちゃん起きてたんだ、おはよう」
「おはようメリル」
まだ夜が明けて間もないが電気の無い世界の朝は早い
顔を洗いながらメリルに背中を拭いて貰うのも当たり前の光景になりつつある
さてと
朝食のメニューに悩むけどここは異世界小説だと何故かよく登場するホットケーキにしよう♪
幸いにも俺はスキルの「店」でホットケーキミックスが買えるという便利なチート能力があるからな
ただし
カセットコンロ等の元世界の道具をメリルに見せるのは、まだ止めておいた方が良いかもしれない
魔道具だと言えば問題無いかもしれんけど、何処で噂が広がって面倒事が転がり込んで来るか分からんから念の為だ。
とにかく部屋でホットケーキは作れないので、宿の厨房を借りようとメリルと1階にやって来ると、掃除をしている女将さんがいた。
「「女将さんおはようございます。」」
「2人ともおはようさん、今日は随分と早いけど出掛けるのかい?」
「朝食を作るのに厨房を借りたくて、、、良ければ女将さんも一緒に食べませんか?」
「ふふふ、あんたのそういうところがあたしは好きだよ♪」
なんだかよく分からんけど、俺は宿の女将さんから好感度ポイントを獲得したらしい。
とにもかくにも厨房を借りてフライパンで手際よくホットケーキを焼いていく
焼き上がったらマーガリンを乗せて完成。ちなみに俺はバターよりマーガリン派だ!
スキルの「店」でメイプルシロップは、、、値段が高いから
メイプル風味のシロップを購入して、椅子に座っておとなしく待っているメリルと女将さんの2人に持って行く
「お待たせしました。お好みでシロップかけて下さいね。それじゃあ、いただきます」
「「いただきます」」
2人は最初はシロップをかけずに食べるようだ。
ナイフで切ってから口に入れるとしばらく放心してから目を見開いて、俺とホットケーキを交互に見てからバクバク食べ出した。
どうやら気に入ったらしい
「おかわりはいっぱいあるけ」「「お願いします!!」」
2人同時に食い気味に来たね
ホットケーキはとても気に入ってくれたようだ。
追加のホットケーキを2人の皿に乗せると、次はメイプル風味のシロップをかけるみたいだ。
「「ん~おいしいぃ~♪」」
おぉ!
今度はハモってる(笑)
「なんだいこの甘いソースは?!甘いんだけど、なんかこう、、、旨甘な感じだね」
もしかして果物以外の甘い食べ物は初めてなのかな?
でも言いたい事は分かる
しかしこのシロップの説明はどうするか、これはメイプル風味であって本物のメイプルでは無い
そもそもメイプルの木がこの世界にあるのかどうかも分からんけど、まぁわざわざ言う必要も無いか
「これはメイプルっていう木の樹液を煮詰めた物ですよ」
「木?こんな甘い樹液の木があるとはねぇ」
「そういえば女将さんはウィンナーって知ってますか?動物の腸に味付けしたミンチ肉を詰めた物なんですけど」
「動物の腸っていえば内臓の事だろ?北の方の地域では内臓を食べる習慣があるらしいけど、この街じゃ内臓は食べないからねぇ」
「ウィンナーはトマトソースに合うんで、宿のメニューに良いかと思ったんですけど無いなら仕方ありませんね」
「そのウィンナーっていうのは動物の腸さえあれば出きるのかい?」
「出来れば香辛料も欲しいですけど、なくても充分美味しいのが作れますよ」
「香辛料は難しいけど内臓は廃棄するだけだからね、使い道ができれば肉屋も喜ぶよ」
この後も俺は女将さんとトマトソースに合う料理について話したのだが、予想通りパスタやグラタンといった料理は無いそうだ。
ワインは街の酒場にもあるらしいから、おつまみとしてチーズもあるんじゃないかと思ったがこれも無し、普及してないだけの可能性もあるが、、、
とにかくこの世界は食に関してとことん発展していない
小麦粉はあるから粉物なら普及しやすいかな?
まぁそのお陰で料理の知識チートで儲けれそうだから問題無いけど。
朝食を食べ終えた俺とメリルは、商業ギルドに行くまでの時間潰しに街をブラつく事にした。
ついでに冒険者ギルドについて街の人の評判も聞いてみるつもりだ
昨日、理不尽なクレームを言って来た悪質クレーマーの2人組が、冒険者ギルドの職員だって言ってたから、どうせロクでもない組織だろうがな
現代日本の知識と異世界小説を読みまくって得た知識、その両方を持つ俺に絡んで来たことを後悔させてやる
元日本人らしく暴力は無しでだ!
今はまだ何も思いついてないけどな(笑)
つづく。
もはや見慣れた宿の天井だった。
異世界に転生したのはいまだに夢なんじゃないかと思う時があるけど、これは現実なんだよなぁ
ベッドで横になりながら今日の予定を確認していると、水を入れた桶を持ってメリルが部屋に入ってきた。
「おにいちゃん起きてたんだ、おはよう」
「おはようメリル」
まだ夜が明けて間もないが電気の無い世界の朝は早い
顔を洗いながらメリルに背中を拭いて貰うのも当たり前の光景になりつつある
さてと
朝食のメニューに悩むけどここは異世界小説だと何故かよく登場するホットケーキにしよう♪
幸いにも俺はスキルの「店」でホットケーキミックスが買えるという便利なチート能力があるからな
ただし
カセットコンロ等の元世界の道具をメリルに見せるのは、まだ止めておいた方が良いかもしれない
魔道具だと言えば問題無いかもしれんけど、何処で噂が広がって面倒事が転がり込んで来るか分からんから念の為だ。
とにかく部屋でホットケーキは作れないので、宿の厨房を借りようとメリルと1階にやって来ると、掃除をしている女将さんがいた。
「「女将さんおはようございます。」」
「2人ともおはようさん、今日は随分と早いけど出掛けるのかい?」
「朝食を作るのに厨房を借りたくて、、、良ければ女将さんも一緒に食べませんか?」
「ふふふ、あんたのそういうところがあたしは好きだよ♪」
なんだかよく分からんけど、俺は宿の女将さんから好感度ポイントを獲得したらしい。
とにもかくにも厨房を借りてフライパンで手際よくホットケーキを焼いていく
焼き上がったらマーガリンを乗せて完成。ちなみに俺はバターよりマーガリン派だ!
スキルの「店」でメイプルシロップは、、、値段が高いから
メイプル風味のシロップを購入して、椅子に座っておとなしく待っているメリルと女将さんの2人に持って行く
「お待たせしました。お好みでシロップかけて下さいね。それじゃあ、いただきます」
「「いただきます」」
2人は最初はシロップをかけずに食べるようだ。
ナイフで切ってから口に入れるとしばらく放心してから目を見開いて、俺とホットケーキを交互に見てからバクバク食べ出した。
どうやら気に入ったらしい
「おかわりはいっぱいあるけ」「「お願いします!!」」
2人同時に食い気味に来たね
ホットケーキはとても気に入ってくれたようだ。
追加のホットケーキを2人の皿に乗せると、次はメイプル風味のシロップをかけるみたいだ。
「「ん~おいしいぃ~♪」」
おぉ!
今度はハモってる(笑)
「なんだいこの甘いソースは?!甘いんだけど、なんかこう、、、旨甘な感じだね」
もしかして果物以外の甘い食べ物は初めてなのかな?
でも言いたい事は分かる
しかしこのシロップの説明はどうするか、これはメイプル風味であって本物のメイプルでは無い
そもそもメイプルの木がこの世界にあるのかどうかも分からんけど、まぁわざわざ言う必要も無いか
「これはメイプルっていう木の樹液を煮詰めた物ですよ」
「木?こんな甘い樹液の木があるとはねぇ」
「そういえば女将さんはウィンナーって知ってますか?動物の腸に味付けしたミンチ肉を詰めた物なんですけど」
「動物の腸っていえば内臓の事だろ?北の方の地域では内臓を食べる習慣があるらしいけど、この街じゃ内臓は食べないからねぇ」
「ウィンナーはトマトソースに合うんで、宿のメニューに良いかと思ったんですけど無いなら仕方ありませんね」
「そのウィンナーっていうのは動物の腸さえあれば出きるのかい?」
「出来れば香辛料も欲しいですけど、なくても充分美味しいのが作れますよ」
「香辛料は難しいけど内臓は廃棄するだけだからね、使い道ができれば肉屋も喜ぶよ」
この後も俺は女将さんとトマトソースに合う料理について話したのだが、予想通りパスタやグラタンといった料理は無いそうだ。
ワインは街の酒場にもあるらしいから、おつまみとしてチーズもあるんじゃないかと思ったがこれも無し、普及してないだけの可能性もあるが、、、
とにかくこの世界は食に関してとことん発展していない
小麦粉はあるから粉物なら普及しやすいかな?
まぁそのお陰で料理の知識チートで儲けれそうだから問題無いけど。
朝食を食べ終えた俺とメリルは、商業ギルドに行くまでの時間潰しに街をブラつく事にした。
ついでに冒険者ギルドについて街の人の評判も聞いてみるつもりだ
昨日、理不尽なクレームを言って来た悪質クレーマーの2人組が、冒険者ギルドの職員だって言ってたから、どうせロクでもない組織だろうがな
現代日本の知識と異世界小説を読みまくって得た知識、その両方を持つ俺に絡んで来たことを後悔させてやる
元日本人らしく暴力は無しでだ!
今はまだ何も思いついてないけどな(笑)
つづく。
593
お気に入りに追加
869
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最弱引き出しの逆襲 ― クラス転移したのはいいけど裏切られたけど実は最強だった件
ワールド
ファンタジー
俺、晴人は普通の高校生。だけど、ある日突然、クラス全員と一緒に異世界に飛ばされた。
そこで、みんなは凄い能力を手に入れた。炎を操ったり、風を呼んだり。でも、俺だけが"引き出し"なんていう、見た目にも無様な能力を授かった。戦いになんの役にも立たない。当然、俺はクラスの笑い者になった。
だけど、この"引き出し"、実はただの引き出しではなかった。この中に物を入れると、時間が経つにつれて、その物が成長する。最初は、その可能性に気づかなかった。
でも、いつしか、この能力がどれほどの力を秘めているのかを知ることになる。
クラスメイトたちからは裏切られ、孤立無援。でも、俺の"引き出し"が、みんなが見落としていた大きな脅威に立ち向かう唯一の鍵だったんだ。知恵と工夫で困難を乗り越えて、俺は最弱から最強へと変貌する。
工夫次第で幾らでも強くなれる引き出し能力で俺は成りあがっていこう。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
憧れのテイマーになれたけど、何で神獣ばっかりなの⁉
陣ノ内猫子
ファンタジー
神様の使い魔を助けて死んでしまった主人公。
お詫びにと、ずっとなりたいと思っていたテイマーとなって、憧れの異世界へ行けることに。
チートな力と装備を神様からもらって、助けた使い魔を連れ、いざ異世界へGO!
ーーーーーーーーー
これはボクっ子女子が織りなす、チートな冒険物語です。
ご都合主義、あるかもしれません。
一話一話が短いです。
週一回を目標に投稿したと思います。
面白い、続きが読みたいと思って頂けたら幸いです。
誤字脱字があれば教えてください。すぐに修正します。
感想を頂けると嬉しいです。(返事ができないこともあるかもしれません)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】
一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。
追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。
無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。
そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード!
異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。
【諸注意】
以前投稿した同名の短編の連載版になります。
連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。
なんでも大丈夫な方向けです。
小説の形をしていないので、読む人を選びます。
以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。
disりに見えてしまう表現があります。
以上の点から気分を害されても責任は負えません。
閲覧は自己責任でお願いします。
小説家になろう、pixivでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる