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第1章 転生
第11話 花開く才能
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女将さんに料理を教えた俺は市場調査も兼ねてメリルと街をぶらつくことにした。
「そうだ!街を歩くならメリルの服を買おうか?」
現在メリルの着ている服は服というよりただの布っぽく見える
素材は麻?綿?見た目は教科書に載っていた縄文とか弥生時代の人みたいと言えば分かるだろうか
「わたしはこのままでいいんだけど、、、どうしてもって言うならおにいちゃんの服がほしい!」
「えぇーと、どういう事?」
「わたしおにいちゃんが凄い商人だって知ってるよ!その辺にいる商人よりとってもとっても凄い商人だって知ってるよ
そんなおにいちゃんなら服ぐらい持ってると思ったの、むしろおにいちゃんなら絶対に持ってるよね!!」
ぐはぁっ!
いきなりメリルさんがどんでもない一撃をぶち込んで来た!
もしかしてメリルは俺のステータスが見れるスキルを持っているのではなかろうか?
駄目だ
怖くて聞けない!
「どうしてメリルがそう思うのかは分からないけど・・・」
うおぉーい、メリルさんそんな真っ直ぐな目をして俺を見ないでぇー
そんな綺麗な瞳で見つめられたら、煩悩だらけのおっさんは消滅してしまう(汗)
「わかったよ服は持ってるから一旦部屋に戻ろう。でも俺が色んな物を持ってる事は秘密にしといてくれよ?」
「うん!勿論だよ♪」
メリルさん今のあんたの笑顔、目が眩む程に輝いてるよ。
部屋に戻ってきた俺はトイレに行くついでにスキルの「店」で服を検索する
だがしかし
おっさんは女の子の服に詳しく無い。
Tシャツは見た目とか素材とか色々と駄目だから、、、悩んだ結果シンプルなワンピースを購入して持って行く
「メリルお待たせ、今あるのはこの服だけなんだけどどうかな?」
「わぁ!綺麗な生地だね、着てみるからおにいちゃんはむこう向いてて」
「はいはい」
「こっち向いていいよー」
振り向くとそこには、
おぉっ!俺の目の前にいるのは天使か?!服だけでこんなに可愛くなるとは!
「よく似合ってて、とても可愛いよ♪」
「えへへ、ありがとうおにいちゃん♪」
新しい服がよほど気に入ったのか上機嫌なメリルと共に再び街に繰り出す。
「そういえば女将さんに教えてた赤いソースは売らないの?絶対売れるよ?」
「売るのはいいけど、今は干し芋だけで手一杯だからなぁ、もう少し落ち着いてからでもいいんじゃない?」
「絶対駄目!確実に儲かる手段があるのにそれをしないのは商人失格だよ!」
「そうは言ってもソースは仕込みに時間がかかるし、トマトは観賞用の物しかないから食用として安定して仕入れる方法を探す所からせにゃならんから2人では難しいんじゃない?」
「う~ん、、、じゃあ商業ギルドに、いた販売してもらおうよ!」
「いた販売?・・・もしかして委託販売の事かな?」
「そう!その販売!それで売上の一部をおにいちゃんが貰えばいいんだよ♪」
びっくりするぐらいメリルの商売に対する熱意が凄いのだけれど、親が商人だったとかか?
そんな事を考えていたらメリルが腕を掴んで歩き出した。
「メリル?」
「おにいちゃん早く歩いて!今から商業ギルドに行って委託販売の契約するんだから!」
「今から?!正直に言うと交渉とか面倒くさくて嫌なんだけど、、、」
「大丈夫だよ。あのソースは絶対に儲かるんだから手数料で儲けの2割ぐらい渡せばいいよ♪」
おぉっ?!
2割でいいのか!
「それにしてもメリルはどうしてそんなに詳しいの?」
「アメジスト商会っていう所でたまに仕事が貰えた時にそこで働いてる人や取引相手の人が話をしてるのを聞いてたの、それでいつか役に立つと思って覚えたんだよ」
なんと、話を聞いただけだと?!
それだけでここまでの事をすぐ思いつくとか、向上心の塊か!!
それだけスラム暮しから抜け出したかったって事なんだろうか?
元日本人の俺にはスラム暮しがどんなのか想像もつかない
そんな事を考えていたらいつの間にか商業ギルドに着いていた。
「あら、シンさんこんにちは、本日はどのような御用件でしょうか?」
昨日と同じお姉さんが笑顔で話しかけてきたが、委託販売に乗り気でない俺は微妙な顔をしていたのだろう、メリルに睨まれてしまった(汗)
子供に睨まれるおっさんってどうなの?今は20歳に若返ってるから大丈夫か・・・ってそれでも駄目だろ!
「えぇーと、こちらで委託販売などはしているでしょうか?」
「勿論行っております、詳しい話は別室でしますのでついてきて下さい」
案内された部屋で待っていると、ミリーさんがやって来た。
つづく。
「そうだ!街を歩くならメリルの服を買おうか?」
現在メリルの着ている服は服というよりただの布っぽく見える
素材は麻?綿?見た目は教科書に載っていた縄文とか弥生時代の人みたいと言えば分かるだろうか
「わたしはこのままでいいんだけど、、、どうしてもって言うならおにいちゃんの服がほしい!」
「えぇーと、どういう事?」
「わたしおにいちゃんが凄い商人だって知ってるよ!その辺にいる商人よりとってもとっても凄い商人だって知ってるよ
そんなおにいちゃんなら服ぐらい持ってると思ったの、むしろおにいちゃんなら絶対に持ってるよね!!」
ぐはぁっ!
いきなりメリルさんがどんでもない一撃をぶち込んで来た!
もしかしてメリルは俺のステータスが見れるスキルを持っているのではなかろうか?
駄目だ
怖くて聞けない!
「どうしてメリルがそう思うのかは分からないけど・・・」
うおぉーい、メリルさんそんな真っ直ぐな目をして俺を見ないでぇー
そんな綺麗な瞳で見つめられたら、煩悩だらけのおっさんは消滅してしまう(汗)
「わかったよ服は持ってるから一旦部屋に戻ろう。でも俺が色んな物を持ってる事は秘密にしといてくれよ?」
「うん!勿論だよ♪」
メリルさん今のあんたの笑顔、目が眩む程に輝いてるよ。
部屋に戻ってきた俺はトイレに行くついでにスキルの「店」で服を検索する
だがしかし
おっさんは女の子の服に詳しく無い。
Tシャツは見た目とか素材とか色々と駄目だから、、、悩んだ結果シンプルなワンピースを購入して持って行く
「メリルお待たせ、今あるのはこの服だけなんだけどどうかな?」
「わぁ!綺麗な生地だね、着てみるからおにいちゃんはむこう向いてて」
「はいはい」
「こっち向いていいよー」
振り向くとそこには、
おぉっ!俺の目の前にいるのは天使か?!服だけでこんなに可愛くなるとは!
「よく似合ってて、とても可愛いよ♪」
「えへへ、ありがとうおにいちゃん♪」
新しい服がよほど気に入ったのか上機嫌なメリルと共に再び街に繰り出す。
「そういえば女将さんに教えてた赤いソースは売らないの?絶対売れるよ?」
「売るのはいいけど、今は干し芋だけで手一杯だからなぁ、もう少し落ち着いてからでもいいんじゃない?」
「絶対駄目!確実に儲かる手段があるのにそれをしないのは商人失格だよ!」
「そうは言ってもソースは仕込みに時間がかかるし、トマトは観賞用の物しかないから食用として安定して仕入れる方法を探す所からせにゃならんから2人では難しいんじゃない?」
「う~ん、、、じゃあ商業ギルドに、いた販売してもらおうよ!」
「いた販売?・・・もしかして委託販売の事かな?」
「そう!その販売!それで売上の一部をおにいちゃんが貰えばいいんだよ♪」
びっくりするぐらいメリルの商売に対する熱意が凄いのだけれど、親が商人だったとかか?
そんな事を考えていたらメリルが腕を掴んで歩き出した。
「メリル?」
「おにいちゃん早く歩いて!今から商業ギルドに行って委託販売の契約するんだから!」
「今から?!正直に言うと交渉とか面倒くさくて嫌なんだけど、、、」
「大丈夫だよ。あのソースは絶対に儲かるんだから手数料で儲けの2割ぐらい渡せばいいよ♪」
おぉっ?!
2割でいいのか!
「それにしてもメリルはどうしてそんなに詳しいの?」
「アメジスト商会っていう所でたまに仕事が貰えた時にそこで働いてる人や取引相手の人が話をしてるのを聞いてたの、それでいつか役に立つと思って覚えたんだよ」
なんと、話を聞いただけだと?!
それだけでここまでの事をすぐ思いつくとか、向上心の塊か!!
それだけスラム暮しから抜け出したかったって事なんだろうか?
元日本人の俺にはスラム暮しがどんなのか想像もつかない
そんな事を考えていたらいつの間にか商業ギルドに着いていた。
「あら、シンさんこんにちは、本日はどのような御用件でしょうか?」
昨日と同じお姉さんが笑顔で話しかけてきたが、委託販売に乗り気でない俺は微妙な顔をしていたのだろう、メリルに睨まれてしまった(汗)
子供に睨まれるおっさんってどうなの?今は20歳に若返ってるから大丈夫か・・・ってそれでも駄目だろ!
「えぇーと、こちらで委託販売などはしているでしょうか?」
「勿論行っております、詳しい話は別室でしますのでついてきて下さい」
案内された部屋で待っていると、ミリーさんがやって来た。
つづく。
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