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第1章 転生
第7話 ミリアリア・E・スリーピングフォレスト
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商業ギルドに来た俺はギルドマスターでエルフの
『ミリアリア・E・スリーピングフォレスト』
通称ミリーさんと会っている。
「初めまして、俺の名前はシンパ・・・
じゃなくて、シンです宜しくお願いします。」
なんとなく本名の『シンパチ』だと目立ってしまうような気がしたから、咄嗟に『シン』と名乗った。
理由としては
今朝、宿で顔を洗う時に水面に写った俺の顔は、どう見ても日本人の『長倉真八』ではなかったからだ。
まあ『転生』したって事なら、生まれ変わって新しい人生を歩んでいるのだろうから、見た目が変わっていても当然と言えるのかもしれない。
『転生』なんて始めてしたから、、、いや
記憶が無いだけで何百回としているかもしれんけど、『転生』したら見た目が変わるのかどうかも含めて何も分からん
色々と驚く事ばかりだけど、深く考えるとしんどいだけで精神的にヤバくなりそうだし
せっかく憧れの異世界に来たんだ、創造神様も楽しめって言ってたんだから今の状況を受け入れて楽しまないとな♪
「宜しくねシン君、それで君がハチミツを持って来たというのは本当なのかしら?」
「確かにハチミツを持って来ましたけど、それが何か?」
「そんなに警戒しなくても大丈夫よ、ハチミツを持って来る『人』は珍しいだけだから」
なんだろうこの含みのある言い方は、だが俺は絶対に詳しく聞かない!
何故ならもしも今、異世界テンプレが発動中だとしたら絶対に面倒な事になるからだ!
だから俺は絶対に詳しく聞かない、絶対にだ!!
「それでハチミツは買い取って貰えるのでしょうか?」
「勿論買い取らせて頂くわ、そうね金貨1枚でどうかしら?」
「それで構いません」
「あら?即答なのね、まあいいわそれにエルフを初めて見た割にはあまり驚いていなかったし、シン君からはとても興味を惹かれる匂いもするしね」
ひぇー、これは絶対フラグが立ったてるやつやん!
あかんやつですやん(汗)
「にっ、匂いですか?」
「ええ、プンプン匂うわ♪でも詳しい話はまたの機会にした方が良さそうね、そんなに警戒されたんじゃ話を聞けそうにないし、まずはシン君から信頼を得るのが先かしらね♪」
「アハハハハ」
なんかもう色々と見透かされている気がしてるから、乾いた笑いしか出来ないよ。
「何か困った事や相談したい事があればいつでもギルドに来て頂戴」
「それはギルドの業務として対応してくれるという事ですか?」
「ふふふ、慎重なのね♪商人をサポートするのも業務のうちよ」
「何かあればその時は宜しくお願いします。」
「こちらこそ宜しくね♪」
ミリーさんの笑顔に見送られながら俺は商業ギルドを後にすのだった。
◇ ◇ ◇
side:干し芋を買った女冒険者
ふんふんふふ~ん、ふっふふ~ん♪
朝、目が覚めると
最初に宿の窓を勢いよく開ける。
すると外はとても良い天気でテンションが上がる♪
昨日は冒険者ギルドの緊急の討伐依頼で凄く疲れたけど
『干し芋』っていう、よく分かんないけどスゲェー旨い食べ物も買えたから気分は凄く良い♪
ただ
試食した干し芋が美味し過ぎて、勢いで手持ちの有り金全部使っちゃったけど(汗)
まっ、まぁ酒場でエール飲むより有意義な金の使い方だったし、これから商隊の護衛依頼でも受ければ依頼中の宿と飯は依頼主持ちだからなんとかなる!
昨日、干し芋を売ってくれたダンナは商人になるって言ってたよな、あんなに旨い干し芋を作るんだから絶対に干し芋屋をやるはず!
だからあたしも頑張って稼いでまた干し芋買うんだぁ♪
そうと決まればさっそく冒険者ギルドに行って依頼受けなきゃ、、、
その前に
朝食の為に残しておいた干し芋食べようっと、腹が減っては、、、
何だったっけ?
元気が出ない、だったかな?
まっ、何でもいいや
干し芋食べたら元気も出るよね♪
つづく。
『ミリアリア・E・スリーピングフォレスト』
通称ミリーさんと会っている。
「初めまして、俺の名前はシンパ・・・
じゃなくて、シンです宜しくお願いします。」
なんとなく本名の『シンパチ』だと目立ってしまうような気がしたから、咄嗟に『シン』と名乗った。
理由としては
今朝、宿で顔を洗う時に水面に写った俺の顔は、どう見ても日本人の『長倉真八』ではなかったからだ。
まあ『転生』したって事なら、生まれ変わって新しい人生を歩んでいるのだろうから、見た目が変わっていても当然と言えるのかもしれない。
『転生』なんて始めてしたから、、、いや
記憶が無いだけで何百回としているかもしれんけど、『転生』したら見た目が変わるのかどうかも含めて何も分からん
色々と驚く事ばかりだけど、深く考えるとしんどいだけで精神的にヤバくなりそうだし
せっかく憧れの異世界に来たんだ、創造神様も楽しめって言ってたんだから今の状況を受け入れて楽しまないとな♪
「宜しくねシン君、それで君がハチミツを持って来たというのは本当なのかしら?」
「確かにハチミツを持って来ましたけど、それが何か?」
「そんなに警戒しなくても大丈夫よ、ハチミツを持って来る『人』は珍しいだけだから」
なんだろうこの含みのある言い方は、だが俺は絶対に詳しく聞かない!
何故ならもしも今、異世界テンプレが発動中だとしたら絶対に面倒な事になるからだ!
だから俺は絶対に詳しく聞かない、絶対にだ!!
「それでハチミツは買い取って貰えるのでしょうか?」
「勿論買い取らせて頂くわ、そうね金貨1枚でどうかしら?」
「それで構いません」
「あら?即答なのね、まあいいわそれにエルフを初めて見た割にはあまり驚いていなかったし、シン君からはとても興味を惹かれる匂いもするしね」
ひぇー、これは絶対フラグが立ったてるやつやん!
あかんやつですやん(汗)
「にっ、匂いですか?」
「ええ、プンプン匂うわ♪でも詳しい話はまたの機会にした方が良さそうね、そんなに警戒されたんじゃ話を聞けそうにないし、まずはシン君から信頼を得るのが先かしらね♪」
「アハハハハ」
なんかもう色々と見透かされている気がしてるから、乾いた笑いしか出来ないよ。
「何か困った事や相談したい事があればいつでもギルドに来て頂戴」
「それはギルドの業務として対応してくれるという事ですか?」
「ふふふ、慎重なのね♪商人をサポートするのも業務のうちよ」
「何かあればその時は宜しくお願いします。」
「こちらこそ宜しくね♪」
ミリーさんの笑顔に見送られながら俺は商業ギルドを後にすのだった。
◇ ◇ ◇
side:干し芋を買った女冒険者
ふんふんふふ~ん、ふっふふ~ん♪
朝、目が覚めると
最初に宿の窓を勢いよく開ける。
すると外はとても良い天気でテンションが上がる♪
昨日は冒険者ギルドの緊急の討伐依頼で凄く疲れたけど
『干し芋』っていう、よく分かんないけどスゲェー旨い食べ物も買えたから気分は凄く良い♪
ただ
試食した干し芋が美味し過ぎて、勢いで手持ちの有り金全部使っちゃったけど(汗)
まっ、まぁ酒場でエール飲むより有意義な金の使い方だったし、これから商隊の護衛依頼でも受ければ依頼中の宿と飯は依頼主持ちだからなんとかなる!
昨日、干し芋を売ってくれたダンナは商人になるって言ってたよな、あんなに旨い干し芋を作るんだから絶対に干し芋屋をやるはず!
だからあたしも頑張って稼いでまた干し芋買うんだぁ♪
そうと決まればさっそく冒険者ギルドに行って依頼受けなきゃ、、、
その前に
朝食の為に残しておいた干し芋食べようっと、腹が減っては、、、
何だったっけ?
元気が出ない、だったかな?
まっ、何でもいいや
干し芋食べたら元気も出るよね♪
つづく。
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