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第1章 転生

第5話 確認事項多し

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運営からのお知らせという衝撃的出来事により、しばらく放心していたが空腹な事に気づいた。

腹が減ってはなんとやらだ、スキルの「店」で食べる物を検索するとスーパーで見かける惣菜や弁当まで売っていたのには驚いたが、そこはかとなく運営様の配慮が感じられるぜ。

ありがたやありがたや♪

とりあえずハンバーグ弁当を選び値段をみると4MPとなっていた


おぉっ?!

ちゃんとアップデートされとる!

1MP=100円ぐらい?

さっそく購入を、ポチッとな

すると突然目の前に弁当が現れた、だがしかし

今回はちゃんと出現場所を予測して構えていたのでハンバーグ弁当は無事キャッチ出来た♪


「アチチっ?!」


そこまで熱くはなかったけど、びっくりしたなぁ!

いい感じにホカホカの温度で出てくるとは思わなかった。ここにも運営様の優しさが感じられて感謝しかない!

昼間に買ったおにぎりは常温だったから弁当限定なのかは分からんけど、なんにしても温かい物が食べられるっていうのは嬉しい♪

さっそくハンバーグをひと口食べると味も日本にあった有名な弁当専門店のようで、控えめに言っても最高やな!


弁当も食べ終わって満腹になったからこのまま眠りたい所だが、確認しとかなきゃいけない事がたくさんあるんだ。

まずはこの世界の貨幣価値、宿の女将さんに聞いたのを参考に元世界のお金と比べたらこんな感じだと思う。

銅貨1枚=100円

銀貨1枚=1000円

大銀貨1枚=10000円

金貨1枚=100000円

白金貨1枚=1000000円


よくある異世界小説の設定そのまんまって感じだ。

ちなみに俺の今の所持金は運営から貰った大銀貨10枚を加えて

大銀貨10枚、銀貨6枚、銅貨9枚、合計で10万6千900円、なんとか1ヶ月くらいは暮らせそうな金額はあるが明日から気張って稼がねば!


よし次

「ステータスオープン」


名前         長倉真八
種族             人
年齢           20
レベル          2
HP             125
MP             204
ユニークスキル      収納  店  地図  鑑定  生活魔法


ちゃんとHPとMP表示がある!これでどれだけ「店」で購入出来るか分かるのはありがたい


次に地図

陸地の輪郭と山とか森とかざっくり分かる程度で他は何も書いてない、今俺が滞在しているキャラバンシティと周辺はかなり詳細に表示されてるから実際に行った場所が自動でマッピングされる仕組みか?


鑑定については今後使いながら検証しよう。

鑑定するような物がこの部屋に無いのだからどうにもならん。試しにハンバーグ弁当の空容器を鑑定したらまんま

《プラスチックの容器》

と出た。おまけに廃棄するなら「収納」のゴミ箱機能を推奨してくる親切機能付きだ。

確認したらちゃんとゴミ箱マークがあり、そこに空容器を入れたら綺麗に無くなっていた。

生活魔法は、火水氷風雷光が使えた。

威力は弱いから攻撃には使えそうに無いけど、カップラーメンに使う水の量なら火魔法で1分程度で沸かす事が出来た。

雷の利用法が思いつかないけど工夫しだいで生活の質は向上しそうな気がする。

しかし、残念ながら浄化やクリーン等の体を綺麗に出来る魔法は使えなかった(泣)

レベルが上がれば使える事を本気で願う!


日本人なら体を洗わずに生活するとか無理やん!

湯船に浸かりたいとか贅沢は言わないからなんとかならんもんか?


ちなみにこの世界の風呂は貴族か一部の金持ちしか持ってないらしい(宿の女将さん情報)

しかも一般市民は『風呂』という考え自体が無いっぽい

井戸や川で水浴びをするか、湯を沸かして体を拭くのが普通で、『風呂』は無いそうだ。

くっ!

こんな所まで異世界小説でありがちなテンプレ設定は要らん(泣)


とりあえずスキルの「店」を見ながら考える

定番だとドラム缶風呂なんだけど、ドラム缶は売って無いな。

とりあえず座って入れる大きさの木の桶で妥協しよう。

その他シャンプーやらお風呂グッズを一式購入してから宿の裏庭に移動した。

ここには宿の井戸があり、他の宿泊客もここで水浴びをしたり体を綺麗にしたりしているので、俺が桶風呂に入っても問題は無いだろう。

桶に水を入れ魔法の火で湯を沸かし、頭と体を洗ったらいざ桶風呂へ!

ちゃぽん

足しか湯に浸かってないけど悪くは無い。風が吹くと少し上半身が寒いけど、悪くは無い!

目を閉じて洗面器で上半身に湯をかけていれば普通の風呂に思えなくもない気がする。

元世界でもシャワーだけで済ます事も多かったから今はこれで充分満足だ。


部屋に戻った俺は板張りにシーツを掛けただけの硬いベッドに横たわり、異世界転生初日はなかなか上手く過ごせたと自画自賛しつつ

明日は商業ギルドへ行こうと考えながら眠りにつくのだった。





つづく。
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