テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】

永倉伊織

文字の大きさ
上 下
7 / 303
第1章 転生

第5話 確認事項多し

しおりを挟む
運営からのお知らせという衝撃的出来事により、しばらく放心していたが空腹な事に気づいた。

腹が減ってはなんとやらだ、スキルの「店」で食べる物を検索するとスーパーで見かける惣菜や弁当まで売っていたのには驚いたが、そこはかとなく運営様の配慮が感じられるぜ。

ありがたやありがたや♪

とりあえずハンバーグ弁当を選び値段をみると4MPとなっていた


おぉっ?!

ちゃんとアップデートされとる!

1MP=100円ぐらい?

さっそく購入を、ポチッとな

すると突然目の前に弁当が現れた、だがしかし

今回はちゃんと出現場所を予測して構えていたのでハンバーグ弁当は無事キャッチ出来た♪


「アチチっ?!」


そこまで熱くはなかったけど、びっくりしたなぁ!

いい感じにホカホカの温度で出てくるとは思わなかった。ここにも運営様の優しさが感じられて感謝しかない!

昼間に買ったおにぎりは常温だったから弁当限定なのかは分からんけど、なんにしても温かい物が食べられるっていうのは嬉しい♪

さっそくハンバーグをひと口食べると味も日本にあった有名な弁当専門店のようで、控えめに言っても最高やな!


弁当も食べ終わって満腹になったからこのまま眠りたい所だが、確認しとかなきゃいけない事がたくさんあるんだ。

まずはこの世界の貨幣価値、宿の女将さんに聞いたのを参考に元世界のお金と比べたらこんな感じだと思う。

銅貨1枚=100円

銀貨1枚=1000円

大銀貨1枚=10000円

金貨1枚=100000円

白金貨1枚=1000000円


よくある異世界小説の設定そのまんまって感じだ。

ちなみに俺の今の所持金は運営から貰った大銀貨10枚を加えて

大銀貨10枚、銀貨6枚、銅貨9枚、合計で10万6千900円、なんとか1ヶ月くらいは暮らせそうな金額はあるが明日から気張って稼がねば!


よし次

「ステータスオープン」


名前         長倉真八
種族             人
年齢           20
レベル          2
HP             125
MP             204
ユニークスキル      収納  店  地図  鑑定  生活魔法


ちゃんとHPとMP表示がある!これでどれだけ「店」で購入出来るか分かるのはありがたい


次に地図

陸地の輪郭と山とか森とかざっくり分かる程度で他は何も書いてない、今俺が滞在しているキャラバンシティと周辺はかなり詳細に表示されてるから実際に行った場所が自動でマッピングされる仕組みか?


鑑定については今後使いながら検証しよう。

鑑定するような物がこの部屋に無いのだからどうにもならん。試しにハンバーグ弁当の空容器を鑑定したらまんま

《プラスチックの容器》

と出た。おまけに廃棄するなら「収納」のゴミ箱機能を推奨してくる親切機能付きだ。

確認したらちゃんとゴミ箱マークがあり、そこに空容器を入れたら綺麗に無くなっていた。

生活魔法は、火水氷風雷光が使えた。

威力は弱いから攻撃には使えそうに無いけど、カップラーメンに使う水の量なら火魔法で1分程度で沸かす事が出来た。

雷の利用法が思いつかないけど工夫しだいで生活の質は向上しそうな気がする。

しかし、残念ながら浄化やクリーン等の体を綺麗に出来る魔法は使えなかった(泣)

レベルが上がれば使える事を本気で願う!


日本人なら体を洗わずに生活するとか無理やん!

湯船に浸かりたいとか贅沢は言わないからなんとかならんもんか?


ちなみにこの世界の風呂は貴族か一部の金持ちしか持ってないらしい(宿の女将さん情報)

しかも一般市民は『風呂』という考え自体が無いっぽい

井戸や川で水浴びをするか、湯を沸かして体を拭くのが普通で、『風呂』は無いそうだ。

くっ!

こんな所まで異世界小説でありがちなテンプレ設定は要らん(泣)


とりあえずスキルの「店」を見ながら考える

定番だとドラム缶風呂なんだけど、ドラム缶は売って無いな。

とりあえず座って入れる大きさの木の桶で妥協しよう。

その他シャンプーやらお風呂グッズを一式購入してから宿の裏庭に移動した。

ここには宿の井戸があり、他の宿泊客もここで水浴びをしたり体を綺麗にしたりしているので、俺が桶風呂に入っても問題は無いだろう。

桶に水を入れ魔法の火で湯を沸かし、頭と体を洗ったらいざ桶風呂へ!

ちゃぽん

足しか湯に浸かってないけど悪くは無い。風が吹くと少し上半身が寒いけど、悪くは無い!

目を閉じて洗面器で上半身に湯をかけていれば普通の風呂に思えなくもない気がする。

元世界でもシャワーだけで済ます事も多かったから今はこれで充分満足だ。


部屋に戻った俺は板張りにシーツを掛けただけの硬いベッドに横たわり、異世界転生初日はなかなか上手く過ごせたと自画自賛しつつ

明日は商業ギルドへ行こうと考えながら眠りにつくのだった。





つづく。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら

七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中! ※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります! 気付いたら異世界に転生していた主人公。 赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。 「ポーションが不味すぎる」 必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」 と考え、試行錯誤をしていく…

料理屋「○」~異世界に飛ばされたけど美味しい物を食べる事に妥協できませんでした~

斬原和菓子
ファンタジー
ここは異世界の中都市にある料理屋。日々の疲れを癒すべく店に来るお客様は様々な問題に悩まされている 酒と食事に癒される人々をさらに幸せにするべく奮闘するマスターの異世界食事情冒険譚

家の庭にレアドロップダンジョンが生えた~神話級のアイテムを使って普通のダンジョンで無双します~

芦屋貴緒
ファンタジー
売れないイラストレーターである里見司(さとみつかさ)の家にダンジョンが生えた。 駆除業者も呼ぶことができない金欠ぶりに「ダンジョンで手に入れたものを売ればいいのでは?」と考え潜り始める。 だがそのダンジョンで手に入るアイテムは全て他人に譲渡できないものだったのだ。 彼が財宝を鑑定すると驚愕の事実が判明する。 経験値も金にもならないこのダンジョン。 しかし手に入るものは全て高ランクのダンジョンでも入手困難なレアアイテムばかり。 ――じゃあ、アイテムの力で強くなって普通のダンジョンで稼げばよくない?

異世界転生漫遊記

しょう
ファンタジー
ブラック企業で働いていた主人公は 体を壊し亡くなってしまった。 それを哀れんだ神の手によって 主人公は異世界に転生することに 前世の失敗を繰り返さないように 今度は自由に楽しく生きていこうと 決める 主人公が転生した世界は 魔物が闊歩する世界! それを知った主人公は幼い頃から 努力し続け、剣と魔法を習得する! 初めての作品です! よろしくお願いします! 感想よろしくお願いします!

散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。

アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。 それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。 するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。 それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき… 遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。 ……とまぁ、ここまでは良くある話。 僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき… 遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。 「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」 それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。 なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…? 2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。 皆様お陰です、有り難う御座います。

転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。

モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。 日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。 今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。 そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。 特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。

【ヤベェ】異世界転移したった【助けてwww】

一樹
ファンタジー
色々あって、転移後追放されてしまった主人公。 追放後に、持ち物がチート化していることに気づく。 無事、元の世界と連絡をとる事に成功する。 そして、始まったのは、どこかで見た事のある、【あるある展開】のオンパレード! 異世界転移珍道中、掲示板実況始まり始まり。 【諸注意】 以前投稿した同名の短編の連載版になります。 連載は不定期。むしろ途中で止まる可能性、エタる可能性がとても高いです。 なんでも大丈夫な方向けです。 小説の形をしていないので、読む人を選びます。 以上の内容を踏まえた上で閲覧をお願いします。 disりに見えてしまう表現があります。 以上の点から気分を害されても責任は負えません。 閲覧は自己責任でお願いします。 小説家になろう、pixivでも投稿しています。

処理中です...