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私から婚約者を寝取った女を合法的にボコりたい。
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side:ロレイン・リンドゥヴェール
カツン!カツン!カツン!カツン!
真っ赤なハイヒールのかかとを、廊下に敷き詰められた大理石に嫌味を込めて思いきり打ち付けるように歩くと
周囲の視線は一気に私に集まった。
真っ黒なドレスに真っ赤なハイヒールを履いて颯爽と歩く私の姿は、いったいどういう風に見えているのだろう?
自分で選んだ物とはいえ、非常識な人と思われているのは確かだと思う。
何故なら私が今向かっているのは、婚礼の儀が行われる会場だからだ。
黒は喪にふくすという意味があるから婚礼の儀に着るなんてありえない色なのに、更に赤は情熱を意味する。
こんな組み合わせの服装をして来るなんて非常識以外の何物でも無い!
普通なら婚礼の儀が行われる会場に入れては貰えない、というかもっと手前で止められて衛兵に事情聴取をされるレベルだ。
しかし
ここにはリンドゥヴェール公爵令嬢である私に気安く声をかけられる者など居やしない
何故ならば
ココは私の元婚約者で今日の婚礼の儀の主役
ジュゼム・イェンハイム侯爵の屋敷だからだ。
当然使用人達は私の事を知っているし、私も使用人達を知っている。
だからこそ、ジュゼムに一方的に婚約破棄をされた私に場違いな服装だからと声をかけられる者など居やしない。
婚約破棄の理由も原因だろう。まぁ簡単な話でジュゼムが他の女とヤッてる所に私が遭遇してしまっただけ
そして相手の女はノニル・ガイアス男爵令嬢、分かりやすく男に媚びる女だ。
ジュゼムより爵位が上の公爵家の者である私より
男に媚びて笑顔を絶やさないノニルがとても可愛らしく見えて、ジュゼムが惹かれたとしても仕方無い事だとは思う。
ノニルのそういう生き方を否定する気は無いけれど
公爵令嬢である私の婚約者を寝取るという事がどういう事なのかを理解しているのかしら?
そして、私と婚約中にも関わらず不貞行為をしたジュゼムにも同じ事が言えるわね
リンドゥヴェール公爵家に泥を塗ったのだから本来なら、おバカさん2人を一族もろとも潰すところだけど
流石にそこまでやると逆恨みをする者が出て来て危険だから
私がこうやって出たくも無いジュゼムとノニルの婚礼の儀にやって来たという訳
さてと
2人の為に婚礼の儀を生涯忘れられないくらいに最高の物にしてあげなくっちゃ♪
婚礼の儀が行われる会場に入ると、通夜でもしているのかと勘違いしそうなくらいに空気が重い
出席者はイェンハイム侯爵家とガイアス男爵家の関係者だけだけど
まぁリンドゥヴェール公爵家に喧嘩を売るような行為をした2人を祝福したい者など居ないという事だろう。
ジュゼムとノニルも出席者から憤怒の視線を送られて顔色が悪い
こんな事ならわざわざ私が来る事も無かったかもしれないけど、リンドゥヴェール公爵家に塗られた泥はお返ししなくてはね♪
会場の中央を歩いてジュゼムとノニルの座って居る場所に向かうと、私に気付いた人達が左右に別れて道が出来る
出席者の反応は様々で、驚いたり、顔を青くしたり、視線を反らして関わらないようにしたりしている
公爵家に睨まれたら貴族社会で生きていけない事など常識なのだけど
それを理解していないのが今まさに私の目の前に居る愚かな2人だ
出席者の反応を見てようやく気付いたと言ったところかしら?
「ジュゼム、ノニル結婚おめでとう」
「わっ、わざわざ来てくれてありがとうロレイン(汗)」
「ひぃぃっ!」
「あらあら、ノニルさんそのような声をあげてどうしたのかしら?」
「なっ、なななななんでもございません(汗)」
「それなら良いのだけど、ジュゼムに捨てられた女としてはあなた達2人には幸せになって欲しいのよね、じゃないと私が婚約破棄された意味が無いでしょう?
あなた達2人が幸せかどうか、私は生涯気にしていますから♪」
「なっ?!」「えっ?」
私の最後の一言で会場の空気が変わるのが分かった。
だって暗に私が2人を一生許さないと言ってるようなものだから(笑)
会場の人達のジュゼムとノニルに向ける視線は最初は怒りだったのに、今は殺意に変わってしまっている
公爵家を怒らせて物理的に首が飛ぶなんて事はよく聞く話だ。
誰も自分の首が飛んで行くのを見たくはないだろうから、必死でどうにかするでしょうね♪
そろそろ充分かしら
ここにこれ以上居ても疲れるだけだし帰ろうっと
踵を返し会場の出入口に向かうとメイドの1人が声をかけて来た。
「ロレイン様、どちらに行かれるのでしょうか?」
「疲れたから帰るのだけど、それとも最後まで居ないと駄目なのかしら?」
「とんでもございません。お帰りになられる前に1つだけお聞きしても宜しいでしょうか?」
「良いわよ、何かしら」
「リンドゥヴェール公爵家でメイドの募集はしていますでしょうか?」
まさかこんな質問をされるとは思わなかった
真意が分からず私はメイドの顔をじっと見る
なるほど♪
「公に募集はしていないけれど、元イェンハイム侯爵家のメイドなら歓迎するわ♪」
「ありがとうございます。ロレイン様、お気を付けてお帰り下さい。」
「貴様らやめろぉーーーー!」「いやぁーーー(泣)」
カツン♪カツン♪カツン♪カツン♪
廊下に敷き詰められた大理石に真っ赤なハイヒールのかかとを打ち付けるように歩く
しかし、来た時とは違い音楽に合わせてステップを踏むような軽快な足取りで♪
遠くの方でジュゼムとノニルの悲鳴が聞こえた気がするけれど
私にはもう関係の無い事
たとえ明日ジュゼムとノニルが行方不明になろうとも
身元不明の遺体が見つかろうともだ。
さてと
帰って新しいメイドの為の部屋を用意しなくっちゃ♪
完。
カツン!カツン!カツン!カツン!
真っ赤なハイヒールのかかとを、廊下に敷き詰められた大理石に嫌味を込めて思いきり打ち付けるように歩くと
周囲の視線は一気に私に集まった。
真っ黒なドレスに真っ赤なハイヒールを履いて颯爽と歩く私の姿は、いったいどういう風に見えているのだろう?
自分で選んだ物とはいえ、非常識な人と思われているのは確かだと思う。
何故なら私が今向かっているのは、婚礼の儀が行われる会場だからだ。
黒は喪にふくすという意味があるから婚礼の儀に着るなんてありえない色なのに、更に赤は情熱を意味する。
こんな組み合わせの服装をして来るなんて非常識以外の何物でも無い!
普通なら婚礼の儀が行われる会場に入れては貰えない、というかもっと手前で止められて衛兵に事情聴取をされるレベルだ。
しかし
ここにはリンドゥヴェール公爵令嬢である私に気安く声をかけられる者など居やしない
何故ならば
ココは私の元婚約者で今日の婚礼の儀の主役
ジュゼム・イェンハイム侯爵の屋敷だからだ。
当然使用人達は私の事を知っているし、私も使用人達を知っている。
だからこそ、ジュゼムに一方的に婚約破棄をされた私に場違いな服装だからと声をかけられる者など居やしない。
婚約破棄の理由も原因だろう。まぁ簡単な話でジュゼムが他の女とヤッてる所に私が遭遇してしまっただけ
そして相手の女はノニル・ガイアス男爵令嬢、分かりやすく男に媚びる女だ。
ジュゼムより爵位が上の公爵家の者である私より
男に媚びて笑顔を絶やさないノニルがとても可愛らしく見えて、ジュゼムが惹かれたとしても仕方無い事だとは思う。
ノニルのそういう生き方を否定する気は無いけれど
公爵令嬢である私の婚約者を寝取るという事がどういう事なのかを理解しているのかしら?
そして、私と婚約中にも関わらず不貞行為をしたジュゼムにも同じ事が言えるわね
リンドゥヴェール公爵家に泥を塗ったのだから本来なら、おバカさん2人を一族もろとも潰すところだけど
流石にそこまでやると逆恨みをする者が出て来て危険だから
私がこうやって出たくも無いジュゼムとノニルの婚礼の儀にやって来たという訳
さてと
2人の為に婚礼の儀を生涯忘れられないくらいに最高の物にしてあげなくっちゃ♪
婚礼の儀が行われる会場に入ると、通夜でもしているのかと勘違いしそうなくらいに空気が重い
出席者はイェンハイム侯爵家とガイアス男爵家の関係者だけだけど
まぁリンドゥヴェール公爵家に喧嘩を売るような行為をした2人を祝福したい者など居ないという事だろう。
ジュゼムとノニルも出席者から憤怒の視線を送られて顔色が悪い
こんな事ならわざわざ私が来る事も無かったかもしれないけど、リンドゥヴェール公爵家に塗られた泥はお返ししなくてはね♪
会場の中央を歩いてジュゼムとノニルの座って居る場所に向かうと、私に気付いた人達が左右に別れて道が出来る
出席者の反応は様々で、驚いたり、顔を青くしたり、視線を反らして関わらないようにしたりしている
公爵家に睨まれたら貴族社会で生きていけない事など常識なのだけど
それを理解していないのが今まさに私の目の前に居る愚かな2人だ
出席者の反応を見てようやく気付いたと言ったところかしら?
「ジュゼム、ノニル結婚おめでとう」
「わっ、わざわざ来てくれてありがとうロレイン(汗)」
「ひぃぃっ!」
「あらあら、ノニルさんそのような声をあげてどうしたのかしら?」
「なっ、なななななんでもございません(汗)」
「それなら良いのだけど、ジュゼムに捨てられた女としてはあなた達2人には幸せになって欲しいのよね、じゃないと私が婚約破棄された意味が無いでしょう?
あなた達2人が幸せかどうか、私は生涯気にしていますから♪」
「なっ?!」「えっ?」
私の最後の一言で会場の空気が変わるのが分かった。
だって暗に私が2人を一生許さないと言ってるようなものだから(笑)
会場の人達のジュゼムとノニルに向ける視線は最初は怒りだったのに、今は殺意に変わってしまっている
公爵家を怒らせて物理的に首が飛ぶなんて事はよく聞く話だ。
誰も自分の首が飛んで行くのを見たくはないだろうから、必死でどうにかするでしょうね♪
そろそろ充分かしら
ここにこれ以上居ても疲れるだけだし帰ろうっと
踵を返し会場の出入口に向かうとメイドの1人が声をかけて来た。
「ロレイン様、どちらに行かれるのでしょうか?」
「疲れたから帰るのだけど、それとも最後まで居ないと駄目なのかしら?」
「とんでもございません。お帰りになられる前に1つだけお聞きしても宜しいでしょうか?」
「良いわよ、何かしら」
「リンドゥヴェール公爵家でメイドの募集はしていますでしょうか?」
まさかこんな質問をされるとは思わなかった
真意が分からず私はメイドの顔をじっと見る
なるほど♪
「公に募集はしていないけれど、元イェンハイム侯爵家のメイドなら歓迎するわ♪」
「ありがとうございます。ロレイン様、お気を付けてお帰り下さい。」
「貴様らやめろぉーーーー!」「いやぁーーー(泣)」
カツン♪カツン♪カツン♪カツン♪
廊下に敷き詰められた大理石に真っ赤なハイヒールのかかとを打ち付けるように歩く
しかし、来た時とは違い音楽に合わせてステップを踏むような軽快な足取りで♪
遠くの方でジュゼムとノニルの悲鳴が聞こえた気がするけれど
私にはもう関係の無い事
たとえ明日ジュゼムとノニルが行方不明になろうとも
身元不明の遺体が見つかろうともだ。
さてと
帰って新しいメイドの為の部屋を用意しなくっちゃ♪
完。
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