強制変更アプリ

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強制変更 その2

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ピピッ ピピッ ピピッピピッ カチャン!

「んーー…。今、何時だ…。って、ヤベェっ!遅刻するー!」

俺は、目覚ましのアラームで目が覚め、すぐに止めた。時計を確認すると針は、8時を回っていた。
すぐに起き上がると服を脱ぎ、シャツに袖を通し、ズボンを履き、急いで一階に降りていった。食卓には、母さんが焼いてくれたパンが用意されていて、ネクタイを雑に締めながら、パンを頬張った。コップに用意された牛乳を飲み干した俺は、朝食を済ませ、カバンを持って急いで家を出た。


-----キーン コーン カーン コーン-----


「ふぅ~。朝は、間に合わないかと思ったぜ。」

電車には、学校に間に合う最終に乗ることができ、ギリギリ間に合った。
そして今は、昼休み。
俺は、教室の窓際で幼馴染の女の子 ”佐藤 春香”と、向かい合うように昼食の弁当を食べていた。

「どうせ、夜中までアニメかゲームでもやってたんでしょ?これだから、ゲームオタクはねぇ…。」

「そんなに遅くまで、やってねぇよっ!ただ、疲れていただけだって。」

小学生からの幼馴染が故に、お互いの私生活や趣味とか、ある程度把握している仲である俺たちは、食べながら何気ない会話を交わしていた。
春香は、どちらかと言えばクラスでも上位にあがるほどの美少女だ。女子力も高く、細見でスタイルもいい。だが、スタイルはいいが胸はそれほど大きくは見えない…。
完璧な美少女キャラでも、なにか一つは欠点はあるもんだな。

「ま、遅刻して遅れたらみんなの前で恥かくのあんただしね。」

「うるせぇ…。ぺったんこのくせに…。」

「…あんたねぇ…ぶっとばすわよ?」

握り拳を作って、こっちを睨んでいた春香だったが、他のクラスの女友達に呼ばれたらしく急いで、弁当箱を片づけ

「行かなくちゃ。またね。」

と、春香は軽やかに走り去っていく。
一人残された俺は、春香を横目で見送ると、弁当箱を片づけながら昨日の出来事を思い出しながら考えた。

(俺も、あのアプリを使えば”形”だけは、女に変える事ができるんだよな。)
物体を変える事ができるアプリか…。

アプリを詳しく調べてみようと思い、ズボンのポケットからスマホを取り出しアプリを起動させてみる。
俺の数値は”♂”に戻したことにより、ステータスの数値も元に戻っていた。


(ん?これは、何だろう?)

よく見てみると別のタブがあり、タップしてみる。
切り替わると、読み込み選択できるようで、画像をアプリにアップロードすることができ、カメラ機能を使って素材を取り込めるらしい。

俺は、試しに使ってみたくなり、誰もいない場所を探すため席を立ち、教室から出ていった。中庭を通ると仲良さそうな女子生徒二人が遠くの方で、視界の前を横切っていく。俺は、スマホを取り出し、素材として使うべく、すぐにカメラを起動させた。遠くなのでズームを使い、顔は写らないように気を付けて、フレームを合わせた。そして、手前の子だけを写真に撮り、保存した。

(これは、盗撮ではない!たまたま、背景を撮ろうしたら、たまたま写り込んだんだ!)

と、心に思い込ませ、やがてプール裏側の抜け道にやってきた。人に見つからない死角を見つけると、ズボンのポケットから再びスマホを取り出し、撮ったばかりの写真を読み込ませる。
<ローディング中>と表示された。しばらく時間がかかるみたいだ。


「画像を読み込ませただけで、服まで変更できるのか?」
「もし、そうだとしたらコスプレし放題じゃん!」

と、ゲームが好きな俺は、安易に考えていた。
誰にも見られないように辺りを確認してから、ステータス画面の”工藤 夏樹”を”♀”に変更し<確定>を押した。

昨日と同じように、身長がゆっくり縮んでいきい、肩幅も徐々に狭くなっていく。
髪も肩まで伸び、顔も輪郭が引き締まっていくかのように、小顔になり目もクリっと小さくなっていく。
ウエストはキュっと細くくびれていく感覚がして、ベルトを通したズボンがズリ落ちそうだったが、プリっとした丸みを帯びた張りのあるお尻に引っ掛かった。そして、股間がスーっと中へ消えていく感覚がしていく。
胸も、ゆっくりムクムクっと膨らみ始め、弾力ある脂肪がTシャツごと押し上げ、カッターシャツを徐々に持ち上げいく。

ようやく変化が止まり、あちこち軽く手で確認してみる。胸はカッターシャツ越しに大きく膨らんでいて、Tシャツを着ているにも関わらずその先端部を尖らせていた。
また、触りたい衝動になりそうだったが、そこは我慢し一番上のボタンを外し、広げながら中を覗き込んだ。どうやら乳首まで大きくなるらしい…。


「の、ノーブラかよ…。」
「学校で、してはいけないことをしてる気分で、ちょっとドキドキするな…。」


声も、高く若い女子の声に変化した。
ただ、脚も細く短くなっているため、ズボンの裾がブカブカだ…。


「うへぇ…。このままだと、ちょっと歩きにくいな…。」
「もうちょっとズボンを上にしないと。」


地面に弛んだ裾が擦れるのを防ごうと、ズボンの位置をハイウエストみたいに、上まで上げようとすると、股の部分が俺の割れ目に食い込んだ。


「んっ…!」

思わず声が出てしまった。
気を取り直し、ベルトの穴の位置を変え、一番短くなるようにした、
が、すぐに細いウエストから落ち、腰のお尻の部分でひっかかった。
それでも、裾が擦れそうで、ふと、写真を読み取り中だったのを思い出した。


「そういえば、そろそろ読み込み終わったんじゃない?」


スマホ画面を、確認すると<完了>と表示されており、タップすると”装着物”、”持ち物一覧”の画面に切り替わった。
そこには、さっき画像を読み込んだ女子制服が、ブラウス、スカートといったパーツごとに分かれており、画面に映る自分のそっくりなキャラクターに装着させることができるようだ。
今、装着している男子服から全て、女子制服に”一括装着”を押してみる。
すると、画面の自分のキャラが学校の女子制服一式に切り替わった。


「へぇー、これも強制変更の機能なのか。あとは、確定を押せばいいんだよな?」


俺は、”装着物”の<確定>を押した。

その瞬間、着ていた服はノイズを発し、変化しながら、形を変えていく。
黒いズボンは、裾が広がり短くなりながら、プリーツスカートに変わり、ベルトが必要がないようにしっかりとウエストに固定された。長かったカッターシャツは、サイズダウンしながら小さくなって胸やウエストを強調させる女子用のブラウスへと変化していく。
トランクスは、端の部分が削られ下半身にフィットしながら密着し、小さな布に変わっていくみたいだ。
着ていたTシャツは無くなったかと思うと、細い紐のようなものに変わり、重くなった胸を包み、持ち上げるようにしっかりホールドし始めた。
最後は、靴や靴下も変わり、ネクタイが女子制服の特徴でもある赤いリボンとなって変化していった。


「す、すげぇこれ!どっからどう見ても、うちの学校の女子制服じゃん!」
「これだと、誰が見てもJKにしか見えないなっ。」

鏡はないが、学校指定の紺のスカートに白いブラウス、赤いリボン。膝から見える脚は、ほっそりしていてスベスベに見えていた。そしてブラウスには、うっすら水色のブラが透けてしまっているが、女にしかない弾力あるこの乳よっ!

自分の今の格好を見れば、学校の女子生徒にしか見えないはず。スカートを軽く持ち上げると、質感は本物で、思ったよりスースーして風通しがよい。


「涼しいんだけど…。なんだか空気に晒して撫でられてるみたい…。」


顔を少し赤らめ、下半身にいつもと違う感覚を覚えるのは、おそらく今履いてある小さな布のせいだろう…。

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