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10章 理不尽との戦い
10-18 理不尽な夜6
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「当然の報いなのですから、元に戻るわけがないでしょう」
俺は笑顔で正妃に向かって言う。
正妃の実家は本邸から別邸、他国にある隠し別荘、表から裏まで関わり合う者たちを徹底的に潰した。
ある意味、見せしめってヤツとも言える。
「ならば、私はどこに帰ればっ。そうね、この城にそのまま居ればいいわね」
「それはできない相談だ。お前は離宮に幽閉されているからこそ処刑されないだけだ。表舞台に戻ると言うのならそれ相応の罰を下さなければなるまい」
「帰るべき離宮がないのよっ。実家の屋敷もなければ、どこで生活すればいいのよ」
「実家に言って離宮を早急に復元させろ。アレは元々お前のものではないし、与えてもいない。お前の過失で喪失したのだから、元に戻すのは当然だ」
「陛下っ、これまで支えてきた私にそのような無体なことをおっしゃるのですかっ」
「皇帝を支えるのは臣下として当然のことだ」
皇帝の表情も声も冷たい。
利用できなくなったら、切り捨てるのも早い。
正妃の実家という後ろ盾が役立たずになった今、正妃の立場は危ういどころか、生活さえしていけない。
「とはいえ、ここまでやったのなら何か考えがあるのか」
皇帝は俺を見る。
正妃を着の身着のまま追い出す、ということまではしたくないようだし、やったら正妃には死が待つだけだ。
皇帝でもそれはさすがに忍びないのだろう。
不貞の事実が世に明るみになっても、彼女を処刑しなかったのだから。
俺は正妃が幽閉さえされていればかまわない。
「、、、ここにソイファ王太子殿下の作った一室があります」
小さい箱だ。
俺が貰った一室だが、手放さざるえない。
それがこの一件で俺が支払わざるえない高い対価。
だからこそ、正妃が帰る先を徹底的になくした。
なくさなくても入る気はするが、外に甘えた世界はない方が良い。
一番幽閉するのにふさわしい場所だ。
「一室か」
「この中には老いがありません」
「何ですってっ」
ガバッと正妃が近寄ってくる。
正妃は年齢を重ねたくない。
永遠の若さを渇望している。
イーティが自分の能力を母親へと過小に報告するはずだ。
イーティの固有魔法は彼女に打ってつけで、彼女がそれを知っていればイーティを殺そうとは露ほども思わなかったはずだ。
イーティが作る化粧品は老化を「遅らせる」効果を持つ。
実際は現状維持も可能だったはずだが、イーティもそこまでは他者に見せなかった。
老化を遅らせるだけでも、相当の稼ぎがあるのだから。
世間に身体年齢を維持できると知ったら、命まで狙われる争奪戦が開始されていたことだろう。
正妃は老化を遅らせるだけでは満足しなかった。
「それは本当なのっ」
「この室内にいる限りは」
「素晴らしいわっ。ここに出してくれるということは私をそこに入れて幽閉したいということよねっ。いいわよ、不老である限りは、ずっといてあげる」
「、、、ソイファ王太子殿下の固有魔法ということなら、この城で展開しても城以外の空間と言い張ることができるか」
皇帝がやや溜息を吐きながら言う。
「ところで、そこに私が会いに行くことはできるのかね?」
「ソイファ王太子殿下の許しがあれば」
俺は答える。
ソイファ王太子殿下も小さくため息を吐く。
「陛下と世話をする侍女一人と、その部屋での面会を許しましょう。お伝えしておきますが、その部屋から出たら効力はありません。そのことはお忘れなく」
「もちろん一生出ないわ」
正妃がウッキウキである。
そこまで老いたくないのか。
ただし、その老わない姿を見せられるのは二人だけなのだが。
いや、正妃は自分だけが見られれば満足なのかもしれない。
侍女一人をつけたのは、ソイファ王太子殿下が面倒をみたくないせいである。
オルレアや自分の父にしているような世話を、帝国の正妃にまでするわけもない。
出たら効力はないと言うが、正妃がその部屋から永遠に出ることはできない。
一室といえども、それは夢幻回廊。許しのない人間が外に出ることはできない。
「超高い対価だが、コレが一番」
手放すのは非常に残念だが。
永遠に逃げられない夢幻回廊。
正妃をおとなしくさせるのは、一番の方法だ。
コレでも彼の母親だ。
殺されそうになったとしても。
夢幻回廊について彼女に多くを説明しない。
オルレアもそうだが、正妃にとってもそれが罰になる。
老いがないということは、必ずソイファ王太子殿下の寿命まで生きる。
そのとき、どんな判断を下すのか、下されるのか。
おそらく現皇帝は亡くなっていることだろう。
「ソイ王国の王城では北の塔に通っていると聞く。この城にも北の塔があったな、確か」
帝国にも情報が筒抜けですね。
ソイファ王太子殿下は隠してないので、問題ない事実だが。
誰かが許可なく北の塔に入っても、オルレアや前国王と会うことはないからだ。
「ああ、あります、父上。北の尖塔が」
「わかりやすく、そこにしよう」
「不老になれるのなら火のなか水のなかどこにでも参りますっ」
正妃の宣言が本気で怖い。
彼女の目がどこかに行っちゃっているような気がするのは俺だけではないようだ。
いつか正妃の目が覚めるときはあるのだろうか。
皇帝が亡くなっても、外に知人が誰もいなくなっても。
ソイファ王太子殿下が亡くなるまで、そこから出ないのか。
「彼女の選択がそれならば、我々が何も言うことはあるまい。処刑するより閉じ込めておくことが最適な罰だという人物も多い。食事やドレス等は侍女が持ち込むだろうから、夢幻回廊側が行うのは部屋の清掃、清潔ぐらいなものだ」
ソイファ王太子殿下が俺の手の夢幻回廊の一室に触れ、それをアルティ皇太子に渡す。
「ところで、元第八皇子リューティ殿の固有魔法とはどういうものだ?」
俺を向いて、話をガラリと変えた。
「自爆」
「、、、それを抑えたということは、その威力はかなりの?」
「ウィト王国なら半分くらいは吹き飛ぶでしょうか。帝国ならこの帝都周辺地域が軽く吹っ飛びますね」
自爆と言いながらも、そのスイッチを母親に握られてしまったのは不幸なのか。
彼は他人に制御されてしまうリスクを抱えたまま生きることになる。
「それは大都市や小国が再起不能になる爆弾だな」
「だからこそ、本来は他人にそのスイッチを握らせたらいけないものなのですが」
視界にリューティを入れると、彼は俯く。
「もう母親と暮らしたいとは言わない年齢だと思うが」
ソイファ王太子殿下が言うと、リューティは顔を上げる。
「あ、あの、もしよろしければそちらの国に留学をさせていただきたいのですが」
リューティはソイファ王太子殿下の顔を見て言っている。
すでにリューティは帝国の皇子ではない。そして後ろ盾の母親の実家も失墜する。
ソイファ王太子殿下はほんの少し考える素振りをして皇帝に提案する。
「帝国として留学を後押しされるのでしたら、こちらこそ歓迎いたしますよ」
リューティの顔が輝き、皇帝を見る。
皇帝は家族の演技していただけなのかもしれないが、彼の父親は紛れもなく皇帝なのだ。
ま、母親の実家がお金を出せないので、出せるところに出せと言っただけだが。
「そうだな。ソイ王国が騒がしくなる間に、世界を見ておく方が後学のためか。帝国の軍人として立派に務めを果たせるよう学んでくるのも良かろう。後日、ソイ王国に打ち合わせの文官を向かわせる。留学開始は半年後を目安に予定を詰める」
皇帝の思惑が、正妃の退場によってうるさくなる帝都から離してやりたいといったものなのか。本当に帝国の今後のためなのか。
それとも、ただ可愛い息子の要望を叶えてやりたいだけなのかは定かではない。
「あ、うちの王都の騎士学校は入学試験も編入試験も厳しいので。留学生でも実力に見合った学年にしか入れませんのでその点はご了承ください」
ニッと笑ったソイファ王太子殿下がいた。
オルレアに下駄をはかせていた人物が何を言う。
どうにでもなる気がするのだが?
俺は笑顔で正妃に向かって言う。
正妃の実家は本邸から別邸、他国にある隠し別荘、表から裏まで関わり合う者たちを徹底的に潰した。
ある意味、見せしめってヤツとも言える。
「ならば、私はどこに帰ればっ。そうね、この城にそのまま居ればいいわね」
「それはできない相談だ。お前は離宮に幽閉されているからこそ処刑されないだけだ。表舞台に戻ると言うのならそれ相応の罰を下さなければなるまい」
「帰るべき離宮がないのよっ。実家の屋敷もなければ、どこで生活すればいいのよ」
「実家に言って離宮を早急に復元させろ。アレは元々お前のものではないし、与えてもいない。お前の過失で喪失したのだから、元に戻すのは当然だ」
「陛下っ、これまで支えてきた私にそのような無体なことをおっしゃるのですかっ」
「皇帝を支えるのは臣下として当然のことだ」
皇帝の表情も声も冷たい。
利用できなくなったら、切り捨てるのも早い。
正妃の実家という後ろ盾が役立たずになった今、正妃の立場は危ういどころか、生活さえしていけない。
「とはいえ、ここまでやったのなら何か考えがあるのか」
皇帝は俺を見る。
正妃を着の身着のまま追い出す、ということまではしたくないようだし、やったら正妃には死が待つだけだ。
皇帝でもそれはさすがに忍びないのだろう。
不貞の事実が世に明るみになっても、彼女を処刑しなかったのだから。
俺は正妃が幽閉さえされていればかまわない。
「、、、ここにソイファ王太子殿下の作った一室があります」
小さい箱だ。
俺が貰った一室だが、手放さざるえない。
それがこの一件で俺が支払わざるえない高い対価。
だからこそ、正妃が帰る先を徹底的になくした。
なくさなくても入る気はするが、外に甘えた世界はない方が良い。
一番幽閉するのにふさわしい場所だ。
「一室か」
「この中には老いがありません」
「何ですってっ」
ガバッと正妃が近寄ってくる。
正妃は年齢を重ねたくない。
永遠の若さを渇望している。
イーティが自分の能力を母親へと過小に報告するはずだ。
イーティの固有魔法は彼女に打ってつけで、彼女がそれを知っていればイーティを殺そうとは露ほども思わなかったはずだ。
イーティが作る化粧品は老化を「遅らせる」効果を持つ。
実際は現状維持も可能だったはずだが、イーティもそこまでは他者に見せなかった。
老化を遅らせるだけでも、相当の稼ぎがあるのだから。
世間に身体年齢を維持できると知ったら、命まで狙われる争奪戦が開始されていたことだろう。
正妃は老化を遅らせるだけでは満足しなかった。
「それは本当なのっ」
「この室内にいる限りは」
「素晴らしいわっ。ここに出してくれるということは私をそこに入れて幽閉したいということよねっ。いいわよ、不老である限りは、ずっといてあげる」
「、、、ソイファ王太子殿下の固有魔法ということなら、この城で展開しても城以外の空間と言い張ることができるか」
皇帝がやや溜息を吐きながら言う。
「ところで、そこに私が会いに行くことはできるのかね?」
「ソイファ王太子殿下の許しがあれば」
俺は答える。
ソイファ王太子殿下も小さくため息を吐く。
「陛下と世話をする侍女一人と、その部屋での面会を許しましょう。お伝えしておきますが、その部屋から出たら効力はありません。そのことはお忘れなく」
「もちろん一生出ないわ」
正妃がウッキウキである。
そこまで老いたくないのか。
ただし、その老わない姿を見せられるのは二人だけなのだが。
いや、正妃は自分だけが見られれば満足なのかもしれない。
侍女一人をつけたのは、ソイファ王太子殿下が面倒をみたくないせいである。
オルレアや自分の父にしているような世話を、帝国の正妃にまでするわけもない。
出たら効力はないと言うが、正妃がその部屋から永遠に出ることはできない。
一室といえども、それは夢幻回廊。許しのない人間が外に出ることはできない。
「超高い対価だが、コレが一番」
手放すのは非常に残念だが。
永遠に逃げられない夢幻回廊。
正妃をおとなしくさせるのは、一番の方法だ。
コレでも彼の母親だ。
殺されそうになったとしても。
夢幻回廊について彼女に多くを説明しない。
オルレアもそうだが、正妃にとってもそれが罰になる。
老いがないということは、必ずソイファ王太子殿下の寿命まで生きる。
そのとき、どんな判断を下すのか、下されるのか。
おそらく現皇帝は亡くなっていることだろう。
「ソイ王国の王城では北の塔に通っていると聞く。この城にも北の塔があったな、確か」
帝国にも情報が筒抜けですね。
ソイファ王太子殿下は隠してないので、問題ない事実だが。
誰かが許可なく北の塔に入っても、オルレアや前国王と会うことはないからだ。
「ああ、あります、父上。北の尖塔が」
「わかりやすく、そこにしよう」
「不老になれるのなら火のなか水のなかどこにでも参りますっ」
正妃の宣言が本気で怖い。
彼女の目がどこかに行っちゃっているような気がするのは俺だけではないようだ。
いつか正妃の目が覚めるときはあるのだろうか。
皇帝が亡くなっても、外に知人が誰もいなくなっても。
ソイファ王太子殿下が亡くなるまで、そこから出ないのか。
「彼女の選択がそれならば、我々が何も言うことはあるまい。処刑するより閉じ込めておくことが最適な罰だという人物も多い。食事やドレス等は侍女が持ち込むだろうから、夢幻回廊側が行うのは部屋の清掃、清潔ぐらいなものだ」
ソイファ王太子殿下が俺の手の夢幻回廊の一室に触れ、それをアルティ皇太子に渡す。
「ところで、元第八皇子リューティ殿の固有魔法とはどういうものだ?」
俺を向いて、話をガラリと変えた。
「自爆」
「、、、それを抑えたということは、その威力はかなりの?」
「ウィト王国なら半分くらいは吹き飛ぶでしょうか。帝国ならこの帝都周辺地域が軽く吹っ飛びますね」
自爆と言いながらも、そのスイッチを母親に握られてしまったのは不幸なのか。
彼は他人に制御されてしまうリスクを抱えたまま生きることになる。
「それは大都市や小国が再起不能になる爆弾だな」
「だからこそ、本来は他人にそのスイッチを握らせたらいけないものなのですが」
視界にリューティを入れると、彼は俯く。
「もう母親と暮らしたいとは言わない年齢だと思うが」
ソイファ王太子殿下が言うと、リューティは顔を上げる。
「あ、あの、もしよろしければそちらの国に留学をさせていただきたいのですが」
リューティはソイファ王太子殿下の顔を見て言っている。
すでにリューティは帝国の皇子ではない。そして後ろ盾の母親の実家も失墜する。
ソイファ王太子殿下はほんの少し考える素振りをして皇帝に提案する。
「帝国として留学を後押しされるのでしたら、こちらこそ歓迎いたしますよ」
リューティの顔が輝き、皇帝を見る。
皇帝は家族の演技していただけなのかもしれないが、彼の父親は紛れもなく皇帝なのだ。
ま、母親の実家がお金を出せないので、出せるところに出せと言っただけだが。
「そうだな。ソイ王国が騒がしくなる間に、世界を見ておく方が後学のためか。帝国の軍人として立派に務めを果たせるよう学んでくるのも良かろう。後日、ソイ王国に打ち合わせの文官を向かわせる。留学開始は半年後を目安に予定を詰める」
皇帝の思惑が、正妃の退場によってうるさくなる帝都から離してやりたいといったものなのか。本当に帝国の今後のためなのか。
それとも、ただ可愛い息子の要望を叶えてやりたいだけなのかは定かではない。
「あ、うちの王都の騎士学校は入学試験も編入試験も厳しいので。留学生でも実力に見合った学年にしか入れませんのでその点はご了承ください」
ニッと笑ったソイファ王太子殿下がいた。
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