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6章 いらないなら、捨てればいいのに
6-9 語ることができなくとも ◆ソニア視点◆
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◆ソニア視点◆
王城の応接室で、オルレア様に連れられてマイア様と会う。
オルレア様は今日も美しい。
いつものメンバーなので、護衛だけでなく侍女もお茶をいれたら部屋からさっさと下がらせた。
「ソニアも連れて来てくれて良かったわ。明日の準備で忙しいと思っていたから」
「今日は展示品を並び終われば、そこまでではないですよ。昨日までは展示品作成をコツコツと毎日作業してましたが」
「やっぱり闘技大会は学内交流会の花形でしょう。創作魔法発表会の衣装は魔導士仕様だから、やっぱり闘技大会の衣装は王子様仕様よね」
ここ、剣士仕様とか言うところじゃないですかね?
でも、王子様仕様と言ってしまうところが、マイア様ですよね。
白い布地が被されているコレが衣装なんですね。
横をチラッと見ると、いつもマイア様の着せ替え人形と化している最強の盾の顔が渋い。
まだ衣装をお披露目してもいませんが。。。
もしや透視魔法とか?
最強の盾にとって変な衣装なのかな?
私はオルレア様に着せたい衣装をデザインしちゃうからなあ。。。
嫌なのか?
衣装のことを考えていたら、最強の盾が口を開いた。
「マイア様、闘技大会をご観覧される予定ですか?」
「ええ、レオと一緒に王族の観覧席で貴方の雄姿を眺めようかと思っているの」
笑顔のマイア様を見て、最強の盾はますます渋い顔になった。
最強の盾のこの表情は、衣装のことではない気がする。
ならば、創作魔法発表会の時点で渋ーい顔になっていたはずだ。
あのときはごくごく普通に受け取っていた。
マイア様にその衣装を着るよう言い含められていたとも言う。
王子様風も裾が長い上着だがひざ丈である。魔導士衣装はローブの裾もくるぶしあたりまであるし、袖までヒラヒラだ。非常に動きにくそうだった。
最強の盾が頭を下げた。
「、、、大変申し訳ございませんが、マイア様とレオ様は闘技大会の会場にはお越しにならないでくれませんか」
マイア様も最強の盾を見ている。
その真意を測るかのように。
最強の盾の表情は硬い。
いつもより語る言葉が重い。
それは冗談を言っているようではない。
「オルレア、その理由を尋ねても?」
「、、、それは」
最強の盾の口がそれ以上動かない。
俯き加減の最強の盾はあまり見たことがない気がする。
正体がバレている私たちといるときは、王子様を演じているわけでもない。
オルレア様のように背筋を伸ばしてハキハキと語っているわけではなく、彼の素の態度や感情がついてくる。
普段なら言うべきことを言い、苛立ちを表情に表す。
実際は短かったのだろうが、長い沈黙だったように感じた。
「、、、私が第三王子を叩きのめす姿をマイア様とレオ様に見せたくないからです」
最強の盾は俯いたまま、少し掠れた声で言った。
私はマイア様を見た。
扇で口元を隠したが、その顔はその言葉をそのまま受け入れる顔ではない。
最強の盾は、私、と言った。
彼は私たちの前では、俺、と言う。
レオ様の前でも、たまに俺と言ってしまうので、レオ様が真似したくてたまらない顔をしていることがある。
これは彼の本心ではないのかもしれない。
マイア様も探る目をしている。
それを目線が下を向いてしまっている最強の盾は気づかない。
いつもなら、人を観察しているのは最強の盾の方だというのに。
けれど。
マイア様を扇をたたむ。
「わかったわ、オルレア。私とレオは闘技大会には行かないわ。創作魔法発表会は予定通りに見に行くけれど、それは大丈夫なのでしょう」
最強の盾の目がマイア様を見た。
その目がほんの少し救われたかのように見えたのは気のせいだろうか。
マイア様の返答は、正解である気がした。
この場で追及したところで、真実は出て来ない。
最強の盾を追いつめるだけなのだろう。
「ありがとうございます、マイア様。創作魔法発表会はオルレアとして最大限頑張らせていただきますので」
「ふふっ、貴方が気兼ねなく楽しんでくれた方が私も嬉しいわ。私が用意したこの衣装は闘技大会で着てもらえるのでしょう」
「あ、はい、もちろんです」
最強の盾、まだ衣装を見てないぞ。
どんな衣装かチェックしてから答えた方が良かったんじゃないの?
ま、王子様衣装と言っているマイア様が変な衣装を出すわけもないか。
当初の予定通り、衝立の後ろで着替えてもらって、衣装合わせをした。
さすがは最強の盾、決まっている。
カラダの線がやはり男性と女性では違う。
それに気づける者はあの会場でどれだけいるのだろうか。
確実に闘技大会でオルレア様ファンになる女子生徒は増えるだろう。
彼が制服に戻っているとき、マイア様が私に耳打ちをした。
「ソニア、闘技大会で何かあるのなら、観客席にいる貴方たちも何か対策をしておいた方がいいわ。最強の盾がいるとはいっても、オルレアとして動くのなら制約がありすぎるだろうし、バレたらオルレアの代わりで貴族学校にはいられなくなるでしょうし」
「あ、そうですね。当日までに考えておきます」
身を守る魔道具を持っていた方が安全かもしれない。
せめて己の身や周辺にいる生徒たちぐらいは守れるようにして、最強の盾の負担を減らさなければ。
闘技大会の何かが最強の盾の最終目的ならいいのだが、それから先も任務を負っているのなら、バレるのはヤバい。
、、、男性である最強の盾が女子寮のオルレア様の部屋にいる事実だけでかなりのクレームが来そうだな。
女子寮の部屋に男性が入るのは、かなりの厳罰に処される行為のはずだ。
ふと気づくと、マイア様が緩やかに微笑んでいた。
いつもより笑顔が柔らかい。
「?どうかなされました、マイア様」
「あっ、いえね、一応、私もレオも安全のため闘技大会には来ないでと忠告してくれるぐらいの人間関係には、あの子となれたのかしらーと」
あー、マイア様、嬉しかったのですねぇ。
頬が赤いですよ。
マイア様が扇で顔半分を隠された。
ふふふ、可愛いところがありますねえ、マイア様も。
何が起こるかは伝えられなくても、その場にいないことが安全だとしたら、最強の盾も来てもらいたくはないだろう。
それが大切な人だと思うなら、なおのこと。
どうでもいい人なら、何にも言わないだろう。
本当なら言えないことなのかもしれない。
ここまで口が重いのだから。
「、、、それは生徒の身である私は闘技大会は強制的に見学だということを知っていて、マイア様は酷なことをおっしゃる」
「貴方は自分で何とかなりそうだからじゃないの?何かあったら魔法で何とかしなさいよ。一応、貴方もこの場にいて聞いたのだから」
その何か、はわからないから、何か、と連呼することになるのだが、対策を取れということだ。
もし私が貴族学校の生徒でなければ、最強の盾は私にも言ってくれたのだろうか?
闘技大会には来ないようにと。
ほんの少しだけ期待した。
私も最強の盾と多少なりとも人間関係を構築できたのではないかと。
友人としてはまだまだ道のりは長くとも。
けれど、私には言うはずもなかった。
闘技大会で起こる騒動は、私を標的としたものだったのだから。
王城の応接室で、オルレア様に連れられてマイア様と会う。
オルレア様は今日も美しい。
いつものメンバーなので、護衛だけでなく侍女もお茶をいれたら部屋からさっさと下がらせた。
「ソニアも連れて来てくれて良かったわ。明日の準備で忙しいと思っていたから」
「今日は展示品を並び終われば、そこまでではないですよ。昨日までは展示品作成をコツコツと毎日作業してましたが」
「やっぱり闘技大会は学内交流会の花形でしょう。創作魔法発表会の衣装は魔導士仕様だから、やっぱり闘技大会の衣装は王子様仕様よね」
ここ、剣士仕様とか言うところじゃないですかね?
でも、王子様仕様と言ってしまうところが、マイア様ですよね。
白い布地が被されているコレが衣装なんですね。
横をチラッと見ると、いつもマイア様の着せ替え人形と化している最強の盾の顔が渋い。
まだ衣装をお披露目してもいませんが。。。
もしや透視魔法とか?
最強の盾にとって変な衣装なのかな?
私はオルレア様に着せたい衣装をデザインしちゃうからなあ。。。
嫌なのか?
衣装のことを考えていたら、最強の盾が口を開いた。
「マイア様、闘技大会をご観覧される予定ですか?」
「ええ、レオと一緒に王族の観覧席で貴方の雄姿を眺めようかと思っているの」
笑顔のマイア様を見て、最強の盾はますます渋い顔になった。
最強の盾のこの表情は、衣装のことではない気がする。
ならば、創作魔法発表会の時点で渋ーい顔になっていたはずだ。
あのときはごくごく普通に受け取っていた。
マイア様にその衣装を着るよう言い含められていたとも言う。
王子様風も裾が長い上着だがひざ丈である。魔導士衣装はローブの裾もくるぶしあたりまであるし、袖までヒラヒラだ。非常に動きにくそうだった。
最強の盾が頭を下げた。
「、、、大変申し訳ございませんが、マイア様とレオ様は闘技大会の会場にはお越しにならないでくれませんか」
マイア様も最強の盾を見ている。
その真意を測るかのように。
最強の盾の表情は硬い。
いつもより語る言葉が重い。
それは冗談を言っているようではない。
「オルレア、その理由を尋ねても?」
「、、、それは」
最強の盾の口がそれ以上動かない。
俯き加減の最強の盾はあまり見たことがない気がする。
正体がバレている私たちといるときは、王子様を演じているわけでもない。
オルレア様のように背筋を伸ばしてハキハキと語っているわけではなく、彼の素の態度や感情がついてくる。
普段なら言うべきことを言い、苛立ちを表情に表す。
実際は短かったのだろうが、長い沈黙だったように感じた。
「、、、私が第三王子を叩きのめす姿をマイア様とレオ様に見せたくないからです」
最強の盾は俯いたまま、少し掠れた声で言った。
私はマイア様を見た。
扇で口元を隠したが、その顔はその言葉をそのまま受け入れる顔ではない。
最強の盾は、私、と言った。
彼は私たちの前では、俺、と言う。
レオ様の前でも、たまに俺と言ってしまうので、レオ様が真似したくてたまらない顔をしていることがある。
これは彼の本心ではないのかもしれない。
マイア様も探る目をしている。
それを目線が下を向いてしまっている最強の盾は気づかない。
いつもなら、人を観察しているのは最強の盾の方だというのに。
けれど。
マイア様を扇をたたむ。
「わかったわ、オルレア。私とレオは闘技大会には行かないわ。創作魔法発表会は予定通りに見に行くけれど、それは大丈夫なのでしょう」
最強の盾の目がマイア様を見た。
その目がほんの少し救われたかのように見えたのは気のせいだろうか。
マイア様の返答は、正解である気がした。
この場で追及したところで、真実は出て来ない。
最強の盾を追いつめるだけなのだろう。
「ありがとうございます、マイア様。創作魔法発表会はオルレアとして最大限頑張らせていただきますので」
「ふふっ、貴方が気兼ねなく楽しんでくれた方が私も嬉しいわ。私が用意したこの衣装は闘技大会で着てもらえるのでしょう」
「あ、はい、もちろんです」
最強の盾、まだ衣装を見てないぞ。
どんな衣装かチェックしてから答えた方が良かったんじゃないの?
ま、王子様衣装と言っているマイア様が変な衣装を出すわけもないか。
当初の予定通り、衝立の後ろで着替えてもらって、衣装合わせをした。
さすがは最強の盾、決まっている。
カラダの線がやはり男性と女性では違う。
それに気づける者はあの会場でどれだけいるのだろうか。
確実に闘技大会でオルレア様ファンになる女子生徒は増えるだろう。
彼が制服に戻っているとき、マイア様が私に耳打ちをした。
「ソニア、闘技大会で何かあるのなら、観客席にいる貴方たちも何か対策をしておいた方がいいわ。最強の盾がいるとはいっても、オルレアとして動くのなら制約がありすぎるだろうし、バレたらオルレアの代わりで貴族学校にはいられなくなるでしょうし」
「あ、そうですね。当日までに考えておきます」
身を守る魔道具を持っていた方が安全かもしれない。
せめて己の身や周辺にいる生徒たちぐらいは守れるようにして、最強の盾の負担を減らさなければ。
闘技大会の何かが最強の盾の最終目的ならいいのだが、それから先も任務を負っているのなら、バレるのはヤバい。
、、、男性である最強の盾が女子寮のオルレア様の部屋にいる事実だけでかなりのクレームが来そうだな。
女子寮の部屋に男性が入るのは、かなりの厳罰に処される行為のはずだ。
ふと気づくと、マイア様が緩やかに微笑んでいた。
いつもより笑顔が柔らかい。
「?どうかなされました、マイア様」
「あっ、いえね、一応、私もレオも安全のため闘技大会には来ないでと忠告してくれるぐらいの人間関係には、あの子となれたのかしらーと」
あー、マイア様、嬉しかったのですねぇ。
頬が赤いですよ。
マイア様が扇で顔半分を隠された。
ふふふ、可愛いところがありますねえ、マイア様も。
何が起こるかは伝えられなくても、その場にいないことが安全だとしたら、最強の盾も来てもらいたくはないだろう。
それが大切な人だと思うなら、なおのこと。
どうでもいい人なら、何にも言わないだろう。
本当なら言えないことなのかもしれない。
ここまで口が重いのだから。
「、、、それは生徒の身である私は闘技大会は強制的に見学だということを知っていて、マイア様は酷なことをおっしゃる」
「貴方は自分で何とかなりそうだからじゃないの?何かあったら魔法で何とかしなさいよ。一応、貴方もこの場にいて聞いたのだから」
その何か、はわからないから、何か、と連呼することになるのだが、対策を取れということだ。
もし私が貴族学校の生徒でなければ、最強の盾は私にも言ってくれたのだろうか?
闘技大会には来ないようにと。
ほんの少しだけ期待した。
私も最強の盾と多少なりとも人間関係を構築できたのではないかと。
友人としてはまだまだ道のりは長くとも。
けれど、私には言うはずもなかった。
闘技大会で起こる騒動は、私を標的としたものだったのだから。
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