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6章 いらないなら、捨てればいいのに
6-8 笑顔にはもちろん裏がある ◆ソニア視点◆
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◆ソニア視点◆
今回の闘技大会の処罰対象者は何もオルレア様の試合に乱入したあの三人に限ったことではない。
貴族学校でそれなりの礼儀を学んでいるはずの生徒たちが、なぜかハメを外す。
警告だけでは済まず、処罰対象になれば親にも連絡が入る。
魔法による治療を受けても、親に連絡が入るけどね。治療費の請求で。生徒自身が全額払うことができるのは、ごく僅かだろう。
いい気味だ、と思ってしまうのは私だけではあるまい。
「オルレア様は順当に本選へ勝ち進んだわね」
「ソニア、ずるいー。予選が終わるまで、オルレア様が予選に参加していること教えてくれないなんてー」
アニエスが頬を膨らませて抗議する、くらいなら可愛らしいのだが。
オルレア様がいない場所では般若のよう。。。
絵に残しておくか?魔除けになりそう。
「、、、受付にも守秘義務があるのよ。そもそも、噂が噂だったのだから真偽を確かめに予選を見に来れば良かったじゃない」
手間を惜しんだ、アニエスが悪い。
番号による対戦表は掲示板に貼り出されているが、そもそもオルレア様が何番なのか知らなければ、その対戦表は意味をなさない。妨害防止の対戦表なので仕方ない。
目撃者もオルレア様が有名過ぎて、腕章の番号を覚えている者がいなかった。
「予選は五会場もあるのに、探せるわけないじゃないっ」
ついでに言うと、その五会場に闘技エリアがそれぞれ三から十ほどある。予選の闘技エリアはそれぞれ同じ大きさだが、観客席がない会場の方が闘技エリアに部外者が飛び込んでくる危険性の高いことが判明した。来年も予選があったら会場設営に考慮してもらいたい。
「そんなときのためのオルレア様を慕う会じゃないの」
呆れ果てる。人海戦術すれば、探せないわけではない。
アニエスが思いつかなかったわけじゃないのよ、って顔を今さらしているが遅い。
オルレア様は実力であのシード枠に入った。
けっこうな逸話を作ったので、令嬢とはいえバーレイ侯爵家の者は強い、と無事に認識された。
今まで訓練場で行われていた朝練も、単なる接待稽古ではなかったんだなあと、かなりの生徒が見方を変えたようだ。
オルレア様本人がやっていたのは正真正銘の接待稽古に間違いないと思うが、それはそれ。
けど、アニエスらオルレア様を慕う会のメンバーが、オルレア様が強いのは当たり前よ、という態度を見せるのはちょっと私には微妙なのだが。
戦っているのは、オルレア様じゃないのだから。
最強の盾がどんな命令を受けてこの学校にいるのかは私にはわからないが、オルレア様が戻って元通りになったとき、すべての名声がオルレア様のものになるのを良しとするのか。
オルレア様も当然とばかりに、当たり前のように受け入れるのだろうか。
最強の盾とオルレア様の実力の差は恐ろしいほど開いているのに。
オルレア様は理想の王子様、皆でわーきゃー騒ぐアイドルみたいな存在だ。推しといっても良い。
理想の王子様と言えども、私の恋愛対象ではない。
あくまでも理想の王子様像である。
そして、実際、最強の盾の戦う姿は美しい。
見惚れる。
ただ私の最強の盾に対する感情が恋愛感情かと問われると、これまた否と答えられる。
オルレア様が憧れなら、最強の盾に対する感情は何なのだろう。
二人が別人だとわかっているからこその葛藤、というのは特にない。
どちらも我々の理想の王子様像を演じているのだから。
最強の盾と話すことが多い今だと、最強の盾の素がわかる。
私には逆にオルレア様の素の方がわからないのだ。
彼女は貴族学校に入学する前は我がまま姫と裏で言われる通り、かなりの残虐性を持った我がままをやりたい放題叶えていた。
それが素だとしたら、さすがに残念だと言わざる得ない。
けれど、学校に入学したからといって、急に性根が改善することなどあり得るだろうか?
おそらくオルレア様にはお近づきにならない方がいい。
その願いはアニエスとは真逆なのだろう。アニエスはオルレア様にお近づきになりたいと切に願っている。
オルレア様は私にとって憧れの存在。
遠く離れたその位置がちょうど良い気がする。
「ちょうど良かった。ソニア嬢、今、大丈夫かな」
最強の盾が現れた。
いつもの白い制服姿だ。
アニエスは可愛いお顔に戻っている。
本日は、学内交流会前日。
午後からは授業がなく準備で騒がしいが、貴族の子弟である生徒は家の者に指示をするだけだ。
忙しく動き回っているのは爵位の低いものであったり、使用人たちだ。
演劇とか演奏を自分でやらざる得ない者たちは練習に余念がないが、裏方にいる使用人の方が大変だったりする。
オルレア様を慕う会で展示をする我々も、借りている教室の飾りつけを終え、通路で担当教師が来るのを待っていたところだ。ちなみにイザベルは教師を呼びに行っている。
「オルレア様、どうかなさいましたか」
「マイア様に呼ばれたんだけど、何か知ってる?」
「衣装のことではないのですか」
「創作魔法発表会の衣装は受け取ったよ」
「あ、そちらではなく」
私の言葉に、最強の盾も思い当たったようだ。
元々貴族学校にいなかった最強の盾は特有の情報には疎いところがある。
衣装も彼にとってはどうでもいい分類に入っているのだろう。
「まさか闘技大会の方も制服じゃないのか」
以前、マイア様とのお茶会のときに一張羅で参加する生徒もいるって話をしていたと思うけど。
どうでもいいことは忘れるのか。
「たいていの生徒はわりと派手な衣装を身につけて参加されますね。というか、観客の方も派手なドレスを着る令嬢たちも多いですよ」
昨年は予選もないから、弱い者ほどド派手な衣装を好んだ。衣装しかアピールできる部分がないのか、とツッコミ待ちかと思うくらいだ。
「、、、その衣装のことだと思う?」
「このタイミングで呼ばれたのならその可能性が高いかと思われます」
「、、、うーん」
オルレア様が考え込んだ。
アニエスが憂いを含んだ表情も格好良いと思っているのが、彼女のうっとりとした表情でよくわかる。
オルレア様がゆっくりと私を見た。
ニッコリと王子様笑顔で。
ぎょっ。
「ソニア嬢は明日の準備で忙しい?」
キラキラっ。
最強の盾の言いたいことがわかる。
王城までついて来てー、と言われていることを。
ぎょぎょっ。
アニエスの冷気が怖いわ。
くぅっ。
最強の盾、わざと笑顔全開にしているだろっ。
最強の盾が私にこんな輝かしい笑顔を向けるわけがない。
が、この顔には弱い。
「オルレア様っ、大丈夫です。後は教師がチェックするのを待っているだけですから。会長のアニエスに任せますっ」
「えっ」
アニエスが本気の驚きを全身で表現した。
「子猫ちゃん、ソニア嬢を借りて良いかな?」
キラキラキラーン。
笑顔が眩しい。
アニエスがオルレア様の笑顔に勝てるわけがない。
「、、、どうぞ、いくらでもお使いください」
私はアニエスの何なのだろう?下僕でも使用人でもないんだが。
「ありがとう、アニエス嬢」
オルレア様がアニエスに微笑むと、アニエスが数歩後ろによろける。通路が広いので壁にはぶつからない。
オルレア様の過剰摂取は危険です。
オルレア様は用法・用量を守って正しくお使いください。
後でイザベルに聞いたら、アニエスは壁に向かってブツブツ言っていたそうな。
確認に連れてきた教師と二人で怖がったそうな。
、、、はじめての名前呼びだったからなあ。
「悪いね、一緒に来てもらって」
「いえいえ、アニエスを丸め込んだのはオルレア様ですしー、闘技大会の衣装ならば、是非とも事前に見ておきたいですしー」
「、、、そう言ってもらって助かるよ」
おや?
コレは私の真実の心の声だったのだが。
最強の盾はどのように受け取ったのだろう。
王城からの迎えの馬車が学校玄関口にすでに来ていた。
最強の盾と私は馬車に乗り込んで王城に向かった。
マイア様がいつも通りの微笑みで、王城の応接室で待っていた。
今回の闘技大会の処罰対象者は何もオルレア様の試合に乱入したあの三人に限ったことではない。
貴族学校でそれなりの礼儀を学んでいるはずの生徒たちが、なぜかハメを外す。
警告だけでは済まず、処罰対象になれば親にも連絡が入る。
魔法による治療を受けても、親に連絡が入るけどね。治療費の請求で。生徒自身が全額払うことができるのは、ごく僅かだろう。
いい気味だ、と思ってしまうのは私だけではあるまい。
「オルレア様は順当に本選へ勝ち進んだわね」
「ソニア、ずるいー。予選が終わるまで、オルレア様が予選に参加していること教えてくれないなんてー」
アニエスが頬を膨らませて抗議する、くらいなら可愛らしいのだが。
オルレア様がいない場所では般若のよう。。。
絵に残しておくか?魔除けになりそう。
「、、、受付にも守秘義務があるのよ。そもそも、噂が噂だったのだから真偽を確かめに予選を見に来れば良かったじゃない」
手間を惜しんだ、アニエスが悪い。
番号による対戦表は掲示板に貼り出されているが、そもそもオルレア様が何番なのか知らなければ、その対戦表は意味をなさない。妨害防止の対戦表なので仕方ない。
目撃者もオルレア様が有名過ぎて、腕章の番号を覚えている者がいなかった。
「予選は五会場もあるのに、探せるわけないじゃないっ」
ついでに言うと、その五会場に闘技エリアがそれぞれ三から十ほどある。予選の闘技エリアはそれぞれ同じ大きさだが、観客席がない会場の方が闘技エリアに部外者が飛び込んでくる危険性の高いことが判明した。来年も予選があったら会場設営に考慮してもらいたい。
「そんなときのためのオルレア様を慕う会じゃないの」
呆れ果てる。人海戦術すれば、探せないわけではない。
アニエスが思いつかなかったわけじゃないのよ、って顔を今さらしているが遅い。
オルレア様は実力であのシード枠に入った。
けっこうな逸話を作ったので、令嬢とはいえバーレイ侯爵家の者は強い、と無事に認識された。
今まで訓練場で行われていた朝練も、単なる接待稽古ではなかったんだなあと、かなりの生徒が見方を変えたようだ。
オルレア様本人がやっていたのは正真正銘の接待稽古に間違いないと思うが、それはそれ。
けど、アニエスらオルレア様を慕う会のメンバーが、オルレア様が強いのは当たり前よ、という態度を見せるのはちょっと私には微妙なのだが。
戦っているのは、オルレア様じゃないのだから。
最強の盾がどんな命令を受けてこの学校にいるのかは私にはわからないが、オルレア様が戻って元通りになったとき、すべての名声がオルレア様のものになるのを良しとするのか。
オルレア様も当然とばかりに、当たり前のように受け入れるのだろうか。
最強の盾とオルレア様の実力の差は恐ろしいほど開いているのに。
オルレア様は理想の王子様、皆でわーきゃー騒ぐアイドルみたいな存在だ。推しといっても良い。
理想の王子様と言えども、私の恋愛対象ではない。
あくまでも理想の王子様像である。
そして、実際、最強の盾の戦う姿は美しい。
見惚れる。
ただ私の最強の盾に対する感情が恋愛感情かと問われると、これまた否と答えられる。
オルレア様が憧れなら、最強の盾に対する感情は何なのだろう。
二人が別人だとわかっているからこその葛藤、というのは特にない。
どちらも我々の理想の王子様像を演じているのだから。
最強の盾と話すことが多い今だと、最強の盾の素がわかる。
私には逆にオルレア様の素の方がわからないのだ。
彼女は貴族学校に入学する前は我がまま姫と裏で言われる通り、かなりの残虐性を持った我がままをやりたい放題叶えていた。
それが素だとしたら、さすがに残念だと言わざる得ない。
けれど、学校に入学したからといって、急に性根が改善することなどあり得るだろうか?
おそらくオルレア様にはお近づきにならない方がいい。
その願いはアニエスとは真逆なのだろう。アニエスはオルレア様にお近づきになりたいと切に願っている。
オルレア様は私にとって憧れの存在。
遠く離れたその位置がちょうど良い気がする。
「ちょうど良かった。ソニア嬢、今、大丈夫かな」
最強の盾が現れた。
いつもの白い制服姿だ。
アニエスは可愛いお顔に戻っている。
本日は、学内交流会前日。
午後からは授業がなく準備で騒がしいが、貴族の子弟である生徒は家の者に指示をするだけだ。
忙しく動き回っているのは爵位の低いものであったり、使用人たちだ。
演劇とか演奏を自分でやらざる得ない者たちは練習に余念がないが、裏方にいる使用人の方が大変だったりする。
オルレア様を慕う会で展示をする我々も、借りている教室の飾りつけを終え、通路で担当教師が来るのを待っていたところだ。ちなみにイザベルは教師を呼びに行っている。
「オルレア様、どうかなさいましたか」
「マイア様に呼ばれたんだけど、何か知ってる?」
「衣装のことではないのですか」
「創作魔法発表会の衣装は受け取ったよ」
「あ、そちらではなく」
私の言葉に、最強の盾も思い当たったようだ。
元々貴族学校にいなかった最強の盾は特有の情報には疎いところがある。
衣装も彼にとってはどうでもいい分類に入っているのだろう。
「まさか闘技大会の方も制服じゃないのか」
以前、マイア様とのお茶会のときに一張羅で参加する生徒もいるって話をしていたと思うけど。
どうでもいいことは忘れるのか。
「たいていの生徒はわりと派手な衣装を身につけて参加されますね。というか、観客の方も派手なドレスを着る令嬢たちも多いですよ」
昨年は予選もないから、弱い者ほどド派手な衣装を好んだ。衣装しかアピールできる部分がないのか、とツッコミ待ちかと思うくらいだ。
「、、、その衣装のことだと思う?」
「このタイミングで呼ばれたのならその可能性が高いかと思われます」
「、、、うーん」
オルレア様が考え込んだ。
アニエスが憂いを含んだ表情も格好良いと思っているのが、彼女のうっとりとした表情でよくわかる。
オルレア様がゆっくりと私を見た。
ニッコリと王子様笑顔で。
ぎょっ。
「ソニア嬢は明日の準備で忙しい?」
キラキラっ。
最強の盾の言いたいことがわかる。
王城までついて来てー、と言われていることを。
ぎょぎょっ。
アニエスの冷気が怖いわ。
くぅっ。
最強の盾、わざと笑顔全開にしているだろっ。
最強の盾が私にこんな輝かしい笑顔を向けるわけがない。
が、この顔には弱い。
「オルレア様っ、大丈夫です。後は教師がチェックするのを待っているだけですから。会長のアニエスに任せますっ」
「えっ」
アニエスが本気の驚きを全身で表現した。
「子猫ちゃん、ソニア嬢を借りて良いかな?」
キラキラキラーン。
笑顔が眩しい。
アニエスがオルレア様の笑顔に勝てるわけがない。
「、、、どうぞ、いくらでもお使いください」
私はアニエスの何なのだろう?下僕でも使用人でもないんだが。
「ありがとう、アニエス嬢」
オルレア様がアニエスに微笑むと、アニエスが数歩後ろによろける。通路が広いので壁にはぶつからない。
オルレア様の過剰摂取は危険です。
オルレア様は用法・用量を守って正しくお使いください。
後でイザベルに聞いたら、アニエスは壁に向かってブツブツ言っていたそうな。
確認に連れてきた教師と二人で怖がったそうな。
、、、はじめての名前呼びだったからなあ。
「悪いね、一緒に来てもらって」
「いえいえ、アニエスを丸め込んだのはオルレア様ですしー、闘技大会の衣装ならば、是非とも事前に見ておきたいですしー」
「、、、そう言ってもらって助かるよ」
おや?
コレは私の真実の心の声だったのだが。
最強の盾はどのように受け取ったのだろう。
王城からの迎えの馬車が学校玄関口にすでに来ていた。
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