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12章 蛇足なのか、後始末なのか
12-オマケ1 長兄と公爵1 ◆ルーカス視点◆
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◆ルーカス・ミルス視点◆
完、で終わったのにオマケは続く。
話は私たちが生きている時代に遡る。
私はアミールの家庭教師ルイ・ミミス、ハーラット侯爵の妹ラーラの家庭教師としてメルクイーン男爵領にいる。
ラーラ・ハーラットも魔法学園に入学すると、本来、この地での私の仮の任務は終わる。
だが、クリスがメルクイーン男爵領の屋敷にいる機会が多いので、私もそのままご厄介していた。
年初の式典での会談で、私の正体がクリスにバレたのでちょうどいいことにした。
王族の屋敷もメルクイーン男爵領にあることはあるが、居心地は良くない。
ごく稀に顔を出す程度だ。
リアムの長兄ジャイールとは弟アミールの家庭教師をしている関係で話すようになったが、必要事項を話す程度だった。
多くを語るようになったのは、リアムの頼みで彼らと魔物被害の街や村を回ったときだ。
馬車で長時間揺られれば、アミールの勉強以外の会話もする。
そのときまでの彼の印象は馬鹿だな、だった。
今までの彼の行動すべてが。
リアムにバカ兄貴と呼ばれるわけだ、と思っていた。
うん、素直だったんだな。
リアムに欠落した部分だ。
父親に冒険者は馬鹿だの、仕事がない者が就く職業だの言われたのを真に受け、冒険者である母親やリアムを下に扱った。
ハーラット侯爵こと悪徳商会長に簡単に騙され、借金を背負わされる。
母親が亡くなった後に家事を弟一人に頼り切り快適な環境を得ていて何も思わなかったのか、少し考えればわかることだろ、と周囲は言うかもしれないが、誰にも訂正されなければ事実も歪む。
父親の言葉が絶対だったメルクイーン男爵家では、父親の言うことがすべてだったに違いない。
だから、事実を受け入れるために時間がかかった。
冒険者でなければ、メルクイーン男爵は継げない。
それがわかった後に、ジャイールはリアムに歩み寄ろうと一歩を踏み出した。
間違いだらけだったが。
事実を事実として受けとめられる人間は少ない。
自分が跡継ぎだと育てられたのにそれが裏切られたのなら、どれだけ他人を恨むだろうか。
家事をやるようになって、リアムの言うバカ兄貴もクズ親父も角が取れたように思う。
彼らはようやく家事の大変さを知った。
けれど、リアムにはすべてが遅いと言われるのがオチだ。
なぜもっと早く気づいてやらなかったのか。
せめて、家事の負担だけでも対応してくれていれば、母親は死ななかったのにと。
リアムが魔法学園に通っている二年間、アミールは砦の管理者代理となった。
多少の課題を出しながら、勉強と両立させる予定だったが、砦の管理者の仕事は彼らが考えるよりも遥かに多かった。
しかも仕事が多いと言っても、砦長と副砦長と管理者代理には内緒で、補佐たちがかなりの書類をリアムに回していた。それに、リアムの砦の管理者の仕事はその書類にサインするだけの仕事ではない。リアムはさらにいろいろな仕事をこなしていたのである。
それらは補佐や料理長等他の者たちの協力によって動いていた。
砦長と砦の管理者代理は書類だけでいっぱいいっぱいになっていたからね。。。
一応、砦の管理者代理の仕事に慣れてきたら、家庭教師の回数を元に戻す予定ではあったが、かなり無理な話のようだ。
アミールはサインだけでも夜遅くまで時間がかかる。かなり減らされた書類でさえ。
いや、もしかしたら、普通の人にはそのくらいの時間がかかる作業なのかもしれない。
リアムがあまりにもあっさりと終わらせていたから、誰もそこまでの仕事と思っていなかっただけで。
そして、リアムも書類の量が減っているんだから、そのくらいなら誰にでもできるでしょ、と思っているのではないか。自分の能力の高さも考えずに。。。
かなりの月数が経っても、アミールの仕事時間は減らなかった。
全然足りないくらいだ。
コレはもうリアムの能力の高さを褒めるしかない。だって、現在の彼は魔法学園に通いながら、魔の森で魔物討伐しながら、その上で、砦の書類もさばいているのだから。
「アミールくんは週一回でも難しそうですね。リアムくんが男爵領に戻って来るまでは家庭教師をお休みにした方がよろしいでしょう」
課題は一応やっているのだが、二年間は砦の管理者代理の仕事に専念してもらった方が良さそうだ。
「アミールもまだ子供ですし、もう少し仕事に慣れれば、多少の時間は作れるようになるでしょう。ルイ先生が許すならば、週一回でも課題を提出させる今の方式を続けて欲しいのですが」
リアムのクズ親父が言った。
前メルクイーン男爵の家の応接室で話している。
ジャイールがお茶をいれてくれる。
彼らは多少の家事はできるようになった。
アミールでは仕事に慣れようが何をしようが、絶対的に仕事をこなす量が足りないのである。
リアムの能力をどれだけ軽んじているのか。
今もなおリアムがかなりの仕事を背負っているというのに。
それを知らないというのはあまりにも。
「課題を出すのは問題ありませんが、無理をさせ過ぎてもカラダに良くありませんよ」
「しかし、二年間まったく勉強をしないというのも、将来困るのはあの子です」
「成人までに間に合えば良いのではないのですか。そもそも、成人後であっても勉強されている方は大勢いらっしゃいます」
砦で実務ができれば問題ないのでは?
と思ったが考え直した。
砦の管理者代理の仕事は、リアムが戻ってきたら必要ない。
リアムが必要と思える成果をアミールは何ら示してないのだ。そして、これからも示せない。
リアムが数時間でこなせてしまう作業を、何日かけても終わらないのだから。
自分がやった方が確実に早いのに、アミールの能力では自分の隣で雇う気など、今のリアムにはさらさら起きないだろう。
リアムが正式な砦の管理者になったときには、彼がすでに実務を担っていた。アミールがまだ子供だから、という言い訳はリアムの前では通用しない。
砦長、副砦長、補佐の仕事を、リアムは砦の管理者とは別に設定している。リアムはそれらの仕事も分担していた。だから、今、かなりの負担が砦長に来ているのだろう。
となるとこの二年間はアミールにとって全く無駄な時間となりかねない。
アミールが領地運営などにその知識を活用できなければ。
「確かにそうですが、、、メルクイーン男爵領にはお金がありません。成人までの家庭教師代を捻り出すもかなり苦労してのことで」
何を言っているんだ、このクズ親父は。
「なら、家庭教師を雇わなければ良かったでしょう。リアムくんには家庭教師もつけなかったのに」
そこで、ようやく彼は黙る。
その事実をすっかり忘れていたかのように。
リアムに弟を見てもらっていれば、私が言うのも何だが私に頼むより何倍も知識を得られたのに。
彼は家庭教師なしで、あの優秀さ。
もし家庭教師がついていたら、非常識部分が修正されていただろう。誰よりも狡猾に自分の能力を隠して活かす術を身につけていたはずだ。
そもそも、この二年間、別に私を雇わなくてもいいはずだ。
二年間の報酬をリアムが戻ってきた後に回せば良いだけの話なのに。
もしくは、成人したら、すぐに働いてほしいからだろうか。
ルアンもいなくなり、雇う者がいない男爵家では働き手が少ない。
辺境伯領の広さを持つ領地。人がいなければ回らない。
「、、、あ、いや、リアムは冒険者だから」
長い沈黙の後、ようやく返答が来た。
考えた挙句の返答がそれか。
「冒険者でも家庭教師をつける者はいますよ」
冒険者は彼の父親や兄のように容易く死ぬ運命だからか。
ビル・メルクイーンの本質は簡単に変わるものではない。
沁み込んだ考えは強く根を張っている。
ハーラット侯爵に痛い目を遭わされても、なお。
ああ、悲しいな、と思ってしまった。
リアムはずっとこんな家族に囲まれていたのだ。
こんな家族ならいない方がマシ。
赤の他人でもそう思ってしまう。
リアムは母親以外はずっとそう思って来たのだろう。
「あ、あの」
帰りの馬車に乗ろうとしたときに、見送りに来たジャイールに話しかけられた。
「父が大変申し訳ありませんでした。リアムのための発言もありがとうございました」
頭を下げられた。
人のために頭を下げられるのなら、まだ救われる。
そういえば、彼は素直だったのだ。
「そうですね。アミールの勉強が滞っている間、貴方が復習をする意味でも多少学んでおくといいのかもしれません。それならば、アミールが成人後に学びたいと思えば、そばに貴方がいるのですから」
私はにっこりと笑って、彼に提案した。
完、で終わったのにオマケは続く。
話は私たちが生きている時代に遡る。
私はアミールの家庭教師ルイ・ミミス、ハーラット侯爵の妹ラーラの家庭教師としてメルクイーン男爵領にいる。
ラーラ・ハーラットも魔法学園に入学すると、本来、この地での私の仮の任務は終わる。
だが、クリスがメルクイーン男爵領の屋敷にいる機会が多いので、私もそのままご厄介していた。
年初の式典での会談で、私の正体がクリスにバレたのでちょうどいいことにした。
王族の屋敷もメルクイーン男爵領にあることはあるが、居心地は良くない。
ごく稀に顔を出す程度だ。
リアムの長兄ジャイールとは弟アミールの家庭教師をしている関係で話すようになったが、必要事項を話す程度だった。
多くを語るようになったのは、リアムの頼みで彼らと魔物被害の街や村を回ったときだ。
馬車で長時間揺られれば、アミールの勉強以外の会話もする。
そのときまでの彼の印象は馬鹿だな、だった。
今までの彼の行動すべてが。
リアムにバカ兄貴と呼ばれるわけだ、と思っていた。
うん、素直だったんだな。
リアムに欠落した部分だ。
父親に冒険者は馬鹿だの、仕事がない者が就く職業だの言われたのを真に受け、冒険者である母親やリアムを下に扱った。
ハーラット侯爵こと悪徳商会長に簡単に騙され、借金を背負わされる。
母親が亡くなった後に家事を弟一人に頼り切り快適な環境を得ていて何も思わなかったのか、少し考えればわかることだろ、と周囲は言うかもしれないが、誰にも訂正されなければ事実も歪む。
父親の言葉が絶対だったメルクイーン男爵家では、父親の言うことがすべてだったに違いない。
だから、事実を受け入れるために時間がかかった。
冒険者でなければ、メルクイーン男爵は継げない。
それがわかった後に、ジャイールはリアムに歩み寄ろうと一歩を踏み出した。
間違いだらけだったが。
事実を事実として受けとめられる人間は少ない。
自分が跡継ぎだと育てられたのにそれが裏切られたのなら、どれだけ他人を恨むだろうか。
家事をやるようになって、リアムの言うバカ兄貴もクズ親父も角が取れたように思う。
彼らはようやく家事の大変さを知った。
けれど、リアムにはすべてが遅いと言われるのがオチだ。
なぜもっと早く気づいてやらなかったのか。
せめて、家事の負担だけでも対応してくれていれば、母親は死ななかったのにと。
リアムが魔法学園に通っている二年間、アミールは砦の管理者代理となった。
多少の課題を出しながら、勉強と両立させる予定だったが、砦の管理者の仕事は彼らが考えるよりも遥かに多かった。
しかも仕事が多いと言っても、砦長と副砦長と管理者代理には内緒で、補佐たちがかなりの書類をリアムに回していた。それに、リアムの砦の管理者の仕事はその書類にサインするだけの仕事ではない。リアムはさらにいろいろな仕事をこなしていたのである。
それらは補佐や料理長等他の者たちの協力によって動いていた。
砦長と砦の管理者代理は書類だけでいっぱいいっぱいになっていたからね。。。
一応、砦の管理者代理の仕事に慣れてきたら、家庭教師の回数を元に戻す予定ではあったが、かなり無理な話のようだ。
アミールはサインだけでも夜遅くまで時間がかかる。かなり減らされた書類でさえ。
いや、もしかしたら、普通の人にはそのくらいの時間がかかる作業なのかもしれない。
リアムがあまりにもあっさりと終わらせていたから、誰もそこまでの仕事と思っていなかっただけで。
そして、リアムも書類の量が減っているんだから、そのくらいなら誰にでもできるでしょ、と思っているのではないか。自分の能力の高さも考えずに。。。
かなりの月数が経っても、アミールの仕事時間は減らなかった。
全然足りないくらいだ。
コレはもうリアムの能力の高さを褒めるしかない。だって、現在の彼は魔法学園に通いながら、魔の森で魔物討伐しながら、その上で、砦の書類もさばいているのだから。
「アミールくんは週一回でも難しそうですね。リアムくんが男爵領に戻って来るまでは家庭教師をお休みにした方がよろしいでしょう」
課題は一応やっているのだが、二年間は砦の管理者代理の仕事に専念してもらった方が良さそうだ。
「アミールもまだ子供ですし、もう少し仕事に慣れれば、多少の時間は作れるようになるでしょう。ルイ先生が許すならば、週一回でも課題を提出させる今の方式を続けて欲しいのですが」
リアムのクズ親父が言った。
前メルクイーン男爵の家の応接室で話している。
ジャイールがお茶をいれてくれる。
彼らは多少の家事はできるようになった。
アミールでは仕事に慣れようが何をしようが、絶対的に仕事をこなす量が足りないのである。
リアムの能力をどれだけ軽んじているのか。
今もなおリアムがかなりの仕事を背負っているというのに。
それを知らないというのはあまりにも。
「課題を出すのは問題ありませんが、無理をさせ過ぎてもカラダに良くありませんよ」
「しかし、二年間まったく勉強をしないというのも、将来困るのはあの子です」
「成人までに間に合えば良いのではないのですか。そもそも、成人後であっても勉強されている方は大勢いらっしゃいます」
砦で実務ができれば問題ないのでは?
と思ったが考え直した。
砦の管理者代理の仕事は、リアムが戻ってきたら必要ない。
リアムが必要と思える成果をアミールは何ら示してないのだ。そして、これからも示せない。
リアムが数時間でこなせてしまう作業を、何日かけても終わらないのだから。
自分がやった方が確実に早いのに、アミールの能力では自分の隣で雇う気など、今のリアムにはさらさら起きないだろう。
リアムが正式な砦の管理者になったときには、彼がすでに実務を担っていた。アミールがまだ子供だから、という言い訳はリアムの前では通用しない。
砦長、副砦長、補佐の仕事を、リアムは砦の管理者とは別に設定している。リアムはそれらの仕事も分担していた。だから、今、かなりの負担が砦長に来ているのだろう。
となるとこの二年間はアミールにとって全く無駄な時間となりかねない。
アミールが領地運営などにその知識を活用できなければ。
「確かにそうですが、、、メルクイーン男爵領にはお金がありません。成人までの家庭教師代を捻り出すもかなり苦労してのことで」
何を言っているんだ、このクズ親父は。
「なら、家庭教師を雇わなければ良かったでしょう。リアムくんには家庭教師もつけなかったのに」
そこで、ようやく彼は黙る。
その事実をすっかり忘れていたかのように。
リアムに弟を見てもらっていれば、私が言うのも何だが私に頼むより何倍も知識を得られたのに。
彼は家庭教師なしで、あの優秀さ。
もし家庭教師がついていたら、非常識部分が修正されていただろう。誰よりも狡猾に自分の能力を隠して活かす術を身につけていたはずだ。
そもそも、この二年間、別に私を雇わなくてもいいはずだ。
二年間の報酬をリアムが戻ってきた後に回せば良いだけの話なのに。
もしくは、成人したら、すぐに働いてほしいからだろうか。
ルアンもいなくなり、雇う者がいない男爵家では働き手が少ない。
辺境伯領の広さを持つ領地。人がいなければ回らない。
「、、、あ、いや、リアムは冒険者だから」
長い沈黙の後、ようやく返答が来た。
考えた挙句の返答がそれか。
「冒険者でも家庭教師をつける者はいますよ」
冒険者は彼の父親や兄のように容易く死ぬ運命だからか。
ビル・メルクイーンの本質は簡単に変わるものではない。
沁み込んだ考えは強く根を張っている。
ハーラット侯爵に痛い目を遭わされても、なお。
ああ、悲しいな、と思ってしまった。
リアムはずっとこんな家族に囲まれていたのだ。
こんな家族ならいない方がマシ。
赤の他人でもそう思ってしまう。
リアムは母親以外はずっとそう思って来たのだろう。
「あ、あの」
帰りの馬車に乗ろうとしたときに、見送りに来たジャイールに話しかけられた。
「父が大変申し訳ありませんでした。リアムのための発言もありがとうございました」
頭を下げられた。
人のために頭を下げられるのなら、まだ救われる。
そういえば、彼は素直だったのだ。
「そうですね。アミールの勉強が滞っている間、貴方が復習をする意味でも多少学んでおくといいのかもしれません。それならば、アミールが成人後に学びたいと思えば、そばに貴方がいるのですから」
私はにっこりと笑って、彼に提案した。
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