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12章 蛇足なのか、後始末なのか
12-14 人類最後の砦 ◆クトフ視点◆
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◆クトフ視点◆
「誰が人類最後の砦って言うんだろう」
西の果てにあると聞いたのだそう。
今回の避難民も。
二十人ほどの小集団だ。子供、高齢者はいない。さすがに誰かを庇いながら魔物の大群の中を潜り抜けられる猛者はもういない。
彼らは三階の広い玄関にいる。現在はショールーム的な商品を飾るスペースではない。
砦の近くにまで来れば、冒険者たちがお肉を確保するために日夜戦い続けているが。
砦の近くの街はもはや昔の面影はない。
瓦礫が存在しているだけだ。
街の外れの保養地にあった豪華な屋敷も廃墟と化している。
魔物が蹂躙した後だ。
「そりゃ、魔の砂漠の民だろ」
あっさりリアムが答えた。
となると。
「あんな遠くから逃げて来たのか」
「いや、今ではもうあんな場所から逃げてきたとしても、ここに来るまでに食料どころか何もかも尽きる。魔の砂漠の神域は他国の民を受け入れない。良心の呵責に耐えられない者は、訪れた者たちに昔から言い続けてきたんじゃないか?西の果てに人類最後の砦がある、人が生き残る希望があるとしたらそこかもしれない、と」
「さもありなん」
避難民を砦に押しつけましたか。
この集団は大陸の西の言葉を話している。クジョー王国内の人間ではないが、そこまで遠くから来ているわけではない。
「だが、魔の砂漠にいる誓約者に渡してきた通信の魔道具は、すでに沈黙しているから確かめようもないが」
通信の魔道具の魔石が壊れたのか、それとも、その先にすでに人がいないのかは確かめる術はない。
神域はこの大陸に二つしかない。
神獣に聞けば無事かどうかわかるかもしれないが、確定するのはもう少し先でいい。
しかし、ここは無条件で避難民を受け入れる砦ではない。
今の時代、砦まで逃げ切れる者は大量の魔物を討伐してきた者だけである。
「避難してきた皆さん、まずはご無事で何より。俺はこの砦の管理者リアム・メルクイーンです。砦は冒険者たちが守っているので安全です」
「そ、そうか。それは良かった」
安心した顔を浮かべる避難民たち。
安心するのはまだ早いぞー。
「ですが、この砦に滞在するなら、その対価を貴方たちは支払わなければなりません。お金なり、労働なり。ここは無条件で避難してきた方を受け入れる避難所ではないのです」
この説明を聞いて、逆上する者たちも多い。
というか、この砦に逃げて来られる者たちというのは、他人の物を奪って生き長らえた者が多い。そうしなければ、到底ここまで持たなかったのだろう。
だから、この説明を避難民にしたがる人がいないのだけどね。
けれど、三階玄関前には入る前にでかでかと誓約が書かれている。
それを読むのも読まないのも自由なのが、リアムの誓約魔法。
『砦内は暴力禁止。ただし、許可がある者を除く』から始まる。
玄関から入ったら最後、誓約が成立する。
この場には数人しかいないのですぐに制圧できると勘違いする者もいる。どんなに腕っぷしが強くてもリアムに許可されていないと無力なのだけど。
この人たちは冷静だったようだ。
「確かにこの世界で安全な場所があるのなら、それが無償であるわけもないな」
集団のリーダーらしき者が頷くと、周囲の者たちも頷く。
「お話を聞いてもらえて助かります。最近は砦の入場許可さえ与えられない者ばかりでしたので」
リアムの言葉に、数人がゴクリと息を飲む。
「その人たちはどうなったんですか?」
「お帰り頂いただけですよ。この砦にもこの先にも多くの人がいます。多少のことは我々も目を瞑りますが、すでにいる者たちに危害を加えようとする方々はお引き取り願っております」
それが意味することをわかってくれるだけ、この集団は良い。
この大陸にはすでに人が安心して眠れる場所はない。神域だけが別。
生き残っている人たちは点々と存在しているようだが、徐々に少なくなっていっているようだ。
だから、藁をも縋り、命を懸けてこの地に来る。
淡々と説明できるリアムも凄い。
まあ、よく愚痴られるが。
「貴方がたに悪意はなさそうですので、まずはお食事でもいかがですか。その後に、この砦のことを説明しましょう」
腹が減っていては気も立つ。
落ち着いて食事をとれることも少なかっただろう。
弱い魔物もいるので、ある程度の実力があればそこまで飢えることはないが、魔物が多すぎて休憩が取れないのである。睡眠が効率よくとれない集団は、なかなか砦まで持たない。
そして、なぜ悪意がない者には砦の食事を先にするかというと、久々の手の込んだ料理が美味しいからである。
誰もがこの砦に残りたいと考えるようになる。
友好的に話を聞いてもらえる。
穏やかな態度になった以降は、補佐たちの仕事となる。
補佐はこの砦と魔の大平原についての研修をする。
お金がなければ冒険者として稼いでから魔の大平原に行くことも可能だし、収納鞄入りの家を買うお金があれば、すぐに魔の大平原で生活することも可能。
魔の大平原に行くには、移動式の家を持つことが最低条件なのである。収納鞄なのでお高い。
もちろん、砦では冒険者以外の仕事も多い。冒険者が無理ならコツコツ貯めることも可能なのである。
簡易テントで良いのでは?という声もあるが、力のない者の家を奪わないと誰が言えるだろうか。
砦長も副砦長も補佐たちも何人も変わった。
変わったがゆえに、今、砦長はゾーイになっている。
仕事が軌道に乗り始めたー、とリアムが思ったら引退する方々。。。
そもそも、冒険者が引退した後の職だから、わりと引退までが短いのである。
一から何度も仕事を教えるのは辛いとゾーイに泣きついたらそうなった。
料理長は言わずもがな。ずっと俺である。
砦の料理人になったら、料理長になりたいかなー、と思いつつ希望を聞いてみるのだが、食材をご提供いただける神獣の眷属たちと話さなければならないのは重荷だそうな。
そうかな?
話せば、クロ様よりも話は通じるけど。
「クトフ、これからカイのところに行くのか?」
「ああ、海産物の調達に。アイツら、放っておくと食えないものまで送って来るからな」
今は門番くんマスコット一号から十号までがいる。一、二号は砦に、九、十号は魔の海原、その他は魔の大平原に散らばっている。転送転移をしてくれる便利なマスコットたちである。もちろんリアム特製で、使用許可が下りている者だけが使える。
レッドライン以降に足を入れられるようになると、魔の大平原はクジョー王国の国土より広かった。魔の海原を合わせると相当広くなる。
広大だが、門番くんのおかげで物流が滞ることはない。
困ったことに、宗教国の皆様は食に重きを置いていない。食べられれば何でもいいとお考えの皆様である。
なので、海の幸があるのに、こちらから何もしないと残念なことになる。
あのリアムの息子のリィツは、すでに普通の人の人生が何回か終了しているはずの年齢なのに反抗期である。
日焼けして、ほどほどの筋肉がついて海の男って感じになっているのに、性格はウジウジ系である。
いまだに兄のリィンと誓約しなかったことを悔やんでいる。
「じゃあ、俺もついていくー」
俺が魔の海原へ行くとき、もれなくリアムがついてくる。
息子のことが気になっているのかな、と最初は思っていたが、違っていた。
カイ様が俺に手を出さないか見張っているのだ。
最初に疑いを持つと永遠に疑いを持つリアム。
「門番くん、ありがとう」
マスコットに手を振ると、そこはもう海である。
簡易テントがそこらにある。
「げっ、父上っ」
一応、リアムのことを父上と呼ぶようになった反抗期。
「リィツ、納品の魚介類揃ってるー?」
「ああ、血抜きして氷に浸かっているよ」
うんうん、宗教国の皆様がここまでできるまでに時間がかかったよ。努力の結晶だよ。
食べられればいいじゃん、じゃねえんだよ。魚を獲るのは上手なのに。
「おー、リアムにクトフじゃないかー」
「げっ、クソ親父っ」
カイはお父様から昇格してクソ親父になりました。
そう、この二人は誓約者といえども、親子関係のままである。
だからこそ、リアムはカイを疑いの眼で見張り続けている。
「俺がいれば納品は済むんだよ。あっちへ行っとけ」
「えー、俺も二人と話したいー」
傍から見るとこの二人は仲良さそうなんだけどね。
海のそばにいる宗教国の皆様からも、ほら、生温かい視線が。
「誰が人類最後の砦って言うんだろう」
西の果てにあると聞いたのだそう。
今回の避難民も。
二十人ほどの小集団だ。子供、高齢者はいない。さすがに誰かを庇いながら魔物の大群の中を潜り抜けられる猛者はもういない。
彼らは三階の広い玄関にいる。現在はショールーム的な商品を飾るスペースではない。
砦の近くにまで来れば、冒険者たちがお肉を確保するために日夜戦い続けているが。
砦の近くの街はもはや昔の面影はない。
瓦礫が存在しているだけだ。
街の外れの保養地にあった豪華な屋敷も廃墟と化している。
魔物が蹂躙した後だ。
「そりゃ、魔の砂漠の民だろ」
あっさりリアムが答えた。
となると。
「あんな遠くから逃げて来たのか」
「いや、今ではもうあんな場所から逃げてきたとしても、ここに来るまでに食料どころか何もかも尽きる。魔の砂漠の神域は他国の民を受け入れない。良心の呵責に耐えられない者は、訪れた者たちに昔から言い続けてきたんじゃないか?西の果てに人類最後の砦がある、人が生き残る希望があるとしたらそこかもしれない、と」
「さもありなん」
避難民を砦に押しつけましたか。
この集団は大陸の西の言葉を話している。クジョー王国内の人間ではないが、そこまで遠くから来ているわけではない。
「だが、魔の砂漠にいる誓約者に渡してきた通信の魔道具は、すでに沈黙しているから確かめようもないが」
通信の魔道具の魔石が壊れたのか、それとも、その先にすでに人がいないのかは確かめる術はない。
神域はこの大陸に二つしかない。
神獣に聞けば無事かどうかわかるかもしれないが、確定するのはもう少し先でいい。
しかし、ここは無条件で避難民を受け入れる砦ではない。
今の時代、砦まで逃げ切れる者は大量の魔物を討伐してきた者だけである。
「避難してきた皆さん、まずはご無事で何より。俺はこの砦の管理者リアム・メルクイーンです。砦は冒険者たちが守っているので安全です」
「そ、そうか。それは良かった」
安心した顔を浮かべる避難民たち。
安心するのはまだ早いぞー。
「ですが、この砦に滞在するなら、その対価を貴方たちは支払わなければなりません。お金なり、労働なり。ここは無条件で避難してきた方を受け入れる避難所ではないのです」
この説明を聞いて、逆上する者たちも多い。
というか、この砦に逃げて来られる者たちというのは、他人の物を奪って生き長らえた者が多い。そうしなければ、到底ここまで持たなかったのだろう。
だから、この説明を避難民にしたがる人がいないのだけどね。
けれど、三階玄関前には入る前にでかでかと誓約が書かれている。
それを読むのも読まないのも自由なのが、リアムの誓約魔法。
『砦内は暴力禁止。ただし、許可がある者を除く』から始まる。
玄関から入ったら最後、誓約が成立する。
この場には数人しかいないのですぐに制圧できると勘違いする者もいる。どんなに腕っぷしが強くてもリアムに許可されていないと無力なのだけど。
この人たちは冷静だったようだ。
「確かにこの世界で安全な場所があるのなら、それが無償であるわけもないな」
集団のリーダーらしき者が頷くと、周囲の者たちも頷く。
「お話を聞いてもらえて助かります。最近は砦の入場許可さえ与えられない者ばかりでしたので」
リアムの言葉に、数人がゴクリと息を飲む。
「その人たちはどうなったんですか?」
「お帰り頂いただけですよ。この砦にもこの先にも多くの人がいます。多少のことは我々も目を瞑りますが、すでにいる者たちに危害を加えようとする方々はお引き取り願っております」
それが意味することをわかってくれるだけ、この集団は良い。
この大陸にはすでに人が安心して眠れる場所はない。神域だけが別。
生き残っている人たちは点々と存在しているようだが、徐々に少なくなっていっているようだ。
だから、藁をも縋り、命を懸けてこの地に来る。
淡々と説明できるリアムも凄い。
まあ、よく愚痴られるが。
「貴方がたに悪意はなさそうですので、まずはお食事でもいかがですか。その後に、この砦のことを説明しましょう」
腹が減っていては気も立つ。
落ち着いて食事をとれることも少なかっただろう。
弱い魔物もいるので、ある程度の実力があればそこまで飢えることはないが、魔物が多すぎて休憩が取れないのである。睡眠が効率よくとれない集団は、なかなか砦まで持たない。
そして、なぜ悪意がない者には砦の食事を先にするかというと、久々の手の込んだ料理が美味しいからである。
誰もがこの砦に残りたいと考えるようになる。
友好的に話を聞いてもらえる。
穏やかな態度になった以降は、補佐たちの仕事となる。
補佐はこの砦と魔の大平原についての研修をする。
お金がなければ冒険者として稼いでから魔の大平原に行くことも可能だし、収納鞄入りの家を買うお金があれば、すぐに魔の大平原で生活することも可能。
魔の大平原に行くには、移動式の家を持つことが最低条件なのである。収納鞄なのでお高い。
もちろん、砦では冒険者以外の仕事も多い。冒険者が無理ならコツコツ貯めることも可能なのである。
簡易テントで良いのでは?という声もあるが、力のない者の家を奪わないと誰が言えるだろうか。
砦長も副砦長も補佐たちも何人も変わった。
変わったがゆえに、今、砦長はゾーイになっている。
仕事が軌道に乗り始めたー、とリアムが思ったら引退する方々。。。
そもそも、冒険者が引退した後の職だから、わりと引退までが短いのである。
一から何度も仕事を教えるのは辛いとゾーイに泣きついたらそうなった。
料理長は言わずもがな。ずっと俺である。
砦の料理人になったら、料理長になりたいかなー、と思いつつ希望を聞いてみるのだが、食材をご提供いただける神獣の眷属たちと話さなければならないのは重荷だそうな。
そうかな?
話せば、クロ様よりも話は通じるけど。
「クトフ、これからカイのところに行くのか?」
「ああ、海産物の調達に。アイツら、放っておくと食えないものまで送って来るからな」
今は門番くんマスコット一号から十号までがいる。一、二号は砦に、九、十号は魔の海原、その他は魔の大平原に散らばっている。転送転移をしてくれる便利なマスコットたちである。もちろんリアム特製で、使用許可が下りている者だけが使える。
レッドライン以降に足を入れられるようになると、魔の大平原はクジョー王国の国土より広かった。魔の海原を合わせると相当広くなる。
広大だが、門番くんのおかげで物流が滞ることはない。
困ったことに、宗教国の皆様は食に重きを置いていない。食べられれば何でもいいとお考えの皆様である。
なので、海の幸があるのに、こちらから何もしないと残念なことになる。
あのリアムの息子のリィツは、すでに普通の人の人生が何回か終了しているはずの年齢なのに反抗期である。
日焼けして、ほどほどの筋肉がついて海の男って感じになっているのに、性格はウジウジ系である。
いまだに兄のリィンと誓約しなかったことを悔やんでいる。
「じゃあ、俺もついていくー」
俺が魔の海原へ行くとき、もれなくリアムがついてくる。
息子のことが気になっているのかな、と最初は思っていたが、違っていた。
カイ様が俺に手を出さないか見張っているのだ。
最初に疑いを持つと永遠に疑いを持つリアム。
「門番くん、ありがとう」
マスコットに手を振ると、そこはもう海である。
簡易テントがそこらにある。
「げっ、父上っ」
一応、リアムのことを父上と呼ぶようになった反抗期。
「リィツ、納品の魚介類揃ってるー?」
「ああ、血抜きして氷に浸かっているよ」
うんうん、宗教国の皆様がここまでできるまでに時間がかかったよ。努力の結晶だよ。
食べられればいいじゃん、じゃねえんだよ。魚を獲るのは上手なのに。
「おー、リアムにクトフじゃないかー」
「げっ、クソ親父っ」
カイはお父様から昇格してクソ親父になりました。
そう、この二人は誓約者といえども、親子関係のままである。
だからこそ、リアムはカイを疑いの眼で見張り続けている。
「俺がいれば納品は済むんだよ。あっちへ行っとけ」
「えー、俺も二人と話したいー」
傍から見るとこの二人は仲良さそうなんだけどね。
海のそばにいる宗教国の皆様からも、ほら、生温かい視線が。
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