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11章 善意という名を借りた何か
11-9 呪詛返し ◆アンナ視点◆
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◆アンナ視点◆
時間稼ぎをできるだけした。
呪術を知らない者はその情報が正しいのかどうかわからない。
作ったことのない他人の人形は似せるために、それぞれのパーツをかなりの回数作らなければならない、とか。
それらは本当は私の身代わり人形になる物として作っている。
組み合わせなければわからない。
顔を入れなければ。
髪をつけなければ。
洋服を着させなければ。
誰の人形かわからなければ。
けれど、彼らは口の端で笑いながらバージの人形を傷つけようとして急がせようとする。
結局どんなに足掻いても、言う通りにしなければいつかバージが傷つく。
痺れを切らしたら、と思うと怖い。
挨拶だけした人とバージを比べるのなら、バージを救う道を選んでしまう。
本当はここから助け出してほしいと、虫の良いことを願いながら。
「ようやくできたのか」
悪いと思ったが、人形を差し出さざる得なかった。
これでも時間稼ぎはした方だ。
けれど、この時間稼ぎに何の意味があったのかわかる者はいない。
若い男たちはいつも三、四人でこの部屋に現れるが、その中に一番偉そうに振舞う殿下と呼ばれる人物がいる。
このクジョー王国の王子なのか?
殿下と最初に聞いたときは、まさか、と思った。
そんなわけがない。
単なる呼び名だろう。私に名を知らせないために。
首を振って考えを打ち消す。
王族、しかも王子が呪術を利用しようとするなんて、そんなことをするわけがない。
国が法で禁止しているものを、こんな拉致監禁のような手段で利用する。そんな王子に次期国王が務まるわけがないじゃないか。
人形を渡す手が震える。
この男たちはこの人形をどうする気なんだ?
嫌な笑いを浮かべた。
特に殿下と呼ばれる人間が。
殿下はリアム・メルクイーンの人形を受け取った途端、首をもいだ。
首は胴体と離れて落下する。
制止する一瞬すら与えられず。
この人間は一切の躊躇なく。
「ははっ、コレで死んでくれれば、楽だな。しかも、私は何の代償も払わずに」
殿下は高らかに笑った。
他の三人も笑っている。
呪術の操り人形と知った上で、コイツらはこんなことをできる人間なのだ。
バージの人形がこんな風にされてしまったら。
怒りで震えが来た。
次の瞬間。
私の部屋にある身代わり人形と、私の人形を作ろうとしていたすべてのパーツが弾け飛んだ。
見事に布が粉々になり、中の綿がブワッと床一面に飛び散った。
「なっ、何だっ?」
男たちが慌てている。
すべての身代わり人形が破壊された。
それ以上の代償は求められないだろうか。
今のところ、カラダが痛む箇所はない。
「お前っ、何をしたっ」
「、、、呪術を、返されました。呪詛返しです」
「なっ、じゃあ、リアム・メルクイーンは無事なのかっ」
「おそらく」
「なら、もう一度作れ」
「、、、申し訳ございません。同じ人形を作ってもまた同様なことになるかと。このような状況になるということは、私の人形はその方にはまったく効き目がないものと思います」
「何だと?」
苛立った声の男たちの顔は見れない。
けれど、何度作ったところで。。。
「なら、コレは用済みだな」
その手に渡されたのは私の作ったバージの人形。
この人間はあの人形と同じことをする。
私は慌てて手を伸ばそうと。
「王子殿下っ、レオナルド殿下はおられるかーーーーーっっ」
男性の野太い大声で騒ぐ声がここにも聞こえた。
通路からの声だ。扉が固く塞いでいても、かなり大きい。
その人だけでなく、かなりの人数が通路に出ているようだ。
レオナルド殿下?
まさか?
この国の王子と同じ名前だ。
本当に殿下だったのか?
この人が?
「この声は、、、行くぞっ」
苦虫を噛み潰したような顔を一瞬したが、すぐに扉を開けさせる。
バージ人形には興味が失せたのか、そのままその場にポテっと捨てて行った。
彼らが部屋を出ていくと、私はバージ人形を抱きかかえる。
全員が慌てていたのか、アホなことにこの部屋に鍵をかけていかなかった。
扉をこっそり開けると監視はいない。
が、使用人の制服を着ている者たちがバタバタと騒がしい。
王子殿下を大声で捜していたのだから、何かあったに違いない。
かなり広い通路、広そうな屋敷だ。
王城であってもおかしくない。来たことはないから断定はできないが。
この騒ぎに乗じて、ここから逃げ出そう。
こっそりと。
「王子殿下は見つかったわ。国王陛下のところに向かったわ」
メイド服の女性が他の同僚らしき人物らに伝えている。
「王城前の広場でも役人が大量のビラを回収しているわ」
「王都中、大変な騒ぎよ」
「あの殿下、廃嫡もあり得るんじゃないかしら?」
「大量にバラまかれたビラが真実ならね」
「しばらくの間、ここも忙しくなりそうね」
「会見とかするのかしら?準備だけはしておかないと」
ビラ?
何かあの王子殿下の廃嫡につながるような失態が書かれているのだろうか。
私のことだろうか?
王子殿下は呪術師を囲っていた、とか。
国が禁止している呪術を利用したのが王子殿下なら、それはセンセーショナルなビラになるだろう。
私は建物内の煌びやかな方ではなく、使用人が使う廊下や出入口を探した。
とにかくここから逃げなければ。
レオナルド王子殿下に見つかれば、バージの人形どころか私もどうなるか見当がつかない。
簡単に死ぬことを許されるとは到底思えない。
あの薄暗い笑顔を浮かべるのが一国の王となる予定の人物なら、この国の将来はない。
今更ながらでも予定通りの魔法研究所の研究員になったとしても、あの王子が私を始末することは想像に難くない。
「ちょっと、貴方。自宅からの通い組?綺麗な格好してこれからデートなの?」
メイドの格好をした女性が私を呼びとめた。
「私はこれから勤務だけど、急いだ方が良いわよ。このビラのせいですでに王城の表門は人だかりで、裏門も人で覆われるのは時間の問題よ。野次馬が入らないように閉じてしまう可能性があるわ。急いで」
「ビラ?」
先程、他の使用人たちが言っていたビラのことか。
「コレよ。今なら出る方はさっさと通してくれるけど、裏門閉鎖も時間の問題よ。デートなら何としても間に合わないと」
女性はウィンクして、ビラを私にも一枚渡してくれた。
「ありがとう」
私は礼を言うと、彼女の視線の先の方へと足を運ぶ。
裏口というには立派な裏口を出て、道沿いを走ると、裏門らしき門を見つける。普通の屋敷の正門より立派な裏門だ。しかし、門自体は開いておらず、人がわらわらと群がって内部を見ている。通用口らしき扉の前には門番らしき男性が立っていた。
「あっ、あのっ」
走って来たので息が切れていて言葉にならない。
「ちょうど良かった。もうこの門も通用口も閉じるところだ。人が増えてきてしまったからな。今、門から出ると、仕事は少々お休みになっちまうかもしれねえが、それでもいいか?」
しばらく王城には入れないということだ。
王城といえども通いの使用人はそれほど給金が高くないということかもしれない。日雇いのように来た日に応じて給金が払われているのかもしれない。
けれど、私には関係ない。
ここから逃げられるなら問題ない。
「出ますっ。お願いします」
「そうだな、そんな綺麗な格好をしてるってことはデートだろ。王城のことは忘れて楽しんできな。お疲れ様」
門番さんはさっと通用口を開けて私を通してくれた。
身分証や何やらも確認することなく。
ありがたい。
それだけ切羽詰まっているということなのだろう。
外にいた門番たちも私と入れ替わりに、中に入ってしまった。
ガチャリと通用口の鍵の音もした。
門に群がる男性たちも、通用口から出てきた私にチラッと視線を投げたくらいだ。私のような何も知らなさそうな者に話を聞こうとさえ思わないようだ。
門から少し離れて振り返る。
本当に城だ。
バージと結婚したら、本来なら一緒に来る予定だったはずの。
裏門にも人がさらに集まり始める。
行くあてなどどこにもない。
けれど、このままここにいてもどうしようもない。
あの殿下から逃げることをまず第一に考えなくてはならない。
足を一歩、前に運ぶ。
涙が滲んでくる。
「バージ、、、」
バージの人形に一滴落ちる。
さらに歩みを進めたとき、馬の嘶きが聞こえた。
馬車が目前に迫っていた。
避けようがない。
衝撃を感じたとき、バージの人形が空高く飛んでいったのを、私は見た。
時間稼ぎをできるだけした。
呪術を知らない者はその情報が正しいのかどうかわからない。
作ったことのない他人の人形は似せるために、それぞれのパーツをかなりの回数作らなければならない、とか。
それらは本当は私の身代わり人形になる物として作っている。
組み合わせなければわからない。
顔を入れなければ。
髪をつけなければ。
洋服を着させなければ。
誰の人形かわからなければ。
けれど、彼らは口の端で笑いながらバージの人形を傷つけようとして急がせようとする。
結局どんなに足掻いても、言う通りにしなければいつかバージが傷つく。
痺れを切らしたら、と思うと怖い。
挨拶だけした人とバージを比べるのなら、バージを救う道を選んでしまう。
本当はここから助け出してほしいと、虫の良いことを願いながら。
「ようやくできたのか」
悪いと思ったが、人形を差し出さざる得なかった。
これでも時間稼ぎはした方だ。
けれど、この時間稼ぎに何の意味があったのかわかる者はいない。
若い男たちはいつも三、四人でこの部屋に現れるが、その中に一番偉そうに振舞う殿下と呼ばれる人物がいる。
このクジョー王国の王子なのか?
殿下と最初に聞いたときは、まさか、と思った。
そんなわけがない。
単なる呼び名だろう。私に名を知らせないために。
首を振って考えを打ち消す。
王族、しかも王子が呪術を利用しようとするなんて、そんなことをするわけがない。
国が法で禁止しているものを、こんな拉致監禁のような手段で利用する。そんな王子に次期国王が務まるわけがないじゃないか。
人形を渡す手が震える。
この男たちはこの人形をどうする気なんだ?
嫌な笑いを浮かべた。
特に殿下と呼ばれる人間が。
殿下はリアム・メルクイーンの人形を受け取った途端、首をもいだ。
首は胴体と離れて落下する。
制止する一瞬すら与えられず。
この人間は一切の躊躇なく。
「ははっ、コレで死んでくれれば、楽だな。しかも、私は何の代償も払わずに」
殿下は高らかに笑った。
他の三人も笑っている。
呪術の操り人形と知った上で、コイツらはこんなことをできる人間なのだ。
バージの人形がこんな風にされてしまったら。
怒りで震えが来た。
次の瞬間。
私の部屋にある身代わり人形と、私の人形を作ろうとしていたすべてのパーツが弾け飛んだ。
見事に布が粉々になり、中の綿がブワッと床一面に飛び散った。
「なっ、何だっ?」
男たちが慌てている。
すべての身代わり人形が破壊された。
それ以上の代償は求められないだろうか。
今のところ、カラダが痛む箇所はない。
「お前っ、何をしたっ」
「、、、呪術を、返されました。呪詛返しです」
「なっ、じゃあ、リアム・メルクイーンは無事なのかっ」
「おそらく」
「なら、もう一度作れ」
「、、、申し訳ございません。同じ人形を作ってもまた同様なことになるかと。このような状況になるということは、私の人形はその方にはまったく効き目がないものと思います」
「何だと?」
苛立った声の男たちの顔は見れない。
けれど、何度作ったところで。。。
「なら、コレは用済みだな」
その手に渡されたのは私の作ったバージの人形。
この人間はあの人形と同じことをする。
私は慌てて手を伸ばそうと。
「王子殿下っ、レオナルド殿下はおられるかーーーーーっっ」
男性の野太い大声で騒ぐ声がここにも聞こえた。
通路からの声だ。扉が固く塞いでいても、かなり大きい。
その人だけでなく、かなりの人数が通路に出ているようだ。
レオナルド殿下?
まさか?
この国の王子と同じ名前だ。
本当に殿下だったのか?
この人が?
「この声は、、、行くぞっ」
苦虫を噛み潰したような顔を一瞬したが、すぐに扉を開けさせる。
バージ人形には興味が失せたのか、そのままその場にポテっと捨てて行った。
彼らが部屋を出ていくと、私はバージ人形を抱きかかえる。
全員が慌てていたのか、アホなことにこの部屋に鍵をかけていかなかった。
扉をこっそり開けると監視はいない。
が、使用人の制服を着ている者たちがバタバタと騒がしい。
王子殿下を大声で捜していたのだから、何かあったに違いない。
かなり広い通路、広そうな屋敷だ。
王城であってもおかしくない。来たことはないから断定はできないが。
この騒ぎに乗じて、ここから逃げ出そう。
こっそりと。
「王子殿下は見つかったわ。国王陛下のところに向かったわ」
メイド服の女性が他の同僚らしき人物らに伝えている。
「王城前の広場でも役人が大量のビラを回収しているわ」
「王都中、大変な騒ぎよ」
「あの殿下、廃嫡もあり得るんじゃないかしら?」
「大量にバラまかれたビラが真実ならね」
「しばらくの間、ここも忙しくなりそうね」
「会見とかするのかしら?準備だけはしておかないと」
ビラ?
何かあの王子殿下の廃嫡につながるような失態が書かれているのだろうか。
私のことだろうか?
王子殿下は呪術師を囲っていた、とか。
国が禁止している呪術を利用したのが王子殿下なら、それはセンセーショナルなビラになるだろう。
私は建物内の煌びやかな方ではなく、使用人が使う廊下や出入口を探した。
とにかくここから逃げなければ。
レオナルド王子殿下に見つかれば、バージの人形どころか私もどうなるか見当がつかない。
簡単に死ぬことを許されるとは到底思えない。
あの薄暗い笑顔を浮かべるのが一国の王となる予定の人物なら、この国の将来はない。
今更ながらでも予定通りの魔法研究所の研究員になったとしても、あの王子が私を始末することは想像に難くない。
「ちょっと、貴方。自宅からの通い組?綺麗な格好してこれからデートなの?」
メイドの格好をした女性が私を呼びとめた。
「私はこれから勤務だけど、急いだ方が良いわよ。このビラのせいですでに王城の表門は人だかりで、裏門も人で覆われるのは時間の問題よ。野次馬が入らないように閉じてしまう可能性があるわ。急いで」
「ビラ?」
先程、他の使用人たちが言っていたビラのことか。
「コレよ。今なら出る方はさっさと通してくれるけど、裏門閉鎖も時間の問題よ。デートなら何としても間に合わないと」
女性はウィンクして、ビラを私にも一枚渡してくれた。
「ありがとう」
私は礼を言うと、彼女の視線の先の方へと足を運ぶ。
裏口というには立派な裏口を出て、道沿いを走ると、裏門らしき門を見つける。普通の屋敷の正門より立派な裏門だ。しかし、門自体は開いておらず、人がわらわらと群がって内部を見ている。通用口らしき扉の前には門番らしき男性が立っていた。
「あっ、あのっ」
走って来たので息が切れていて言葉にならない。
「ちょうど良かった。もうこの門も通用口も閉じるところだ。人が増えてきてしまったからな。今、門から出ると、仕事は少々お休みになっちまうかもしれねえが、それでもいいか?」
しばらく王城には入れないということだ。
王城といえども通いの使用人はそれほど給金が高くないということかもしれない。日雇いのように来た日に応じて給金が払われているのかもしれない。
けれど、私には関係ない。
ここから逃げられるなら問題ない。
「出ますっ。お願いします」
「そうだな、そんな綺麗な格好をしてるってことはデートだろ。王城のことは忘れて楽しんできな。お疲れ様」
門番さんはさっと通用口を開けて私を通してくれた。
身分証や何やらも確認することなく。
ありがたい。
それだけ切羽詰まっているということなのだろう。
外にいた門番たちも私と入れ替わりに、中に入ってしまった。
ガチャリと通用口の鍵の音もした。
門に群がる男性たちも、通用口から出てきた私にチラッと視線を投げたくらいだ。私のような何も知らなさそうな者に話を聞こうとさえ思わないようだ。
門から少し離れて振り返る。
本当に城だ。
バージと結婚したら、本来なら一緒に来る予定だったはずの。
裏門にも人がさらに集まり始める。
行くあてなどどこにもない。
けれど、このままここにいてもどうしようもない。
あの殿下から逃げることをまず第一に考えなくてはならない。
足を一歩、前に運ぶ。
涙が滲んでくる。
「バージ、、、」
バージの人形に一滴落ちる。
さらに歩みを進めたとき、馬の嘶きが聞こえた。
馬車が目前に迫っていた。
避けようがない。
衝撃を感じたとき、バージの人形が空高く飛んでいったのを、私は見た。
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