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10章 秋休みは稼ぎ時
10-20 個人の解釈 ◆ズィー視点◆
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◆ズィー視点◆
「リアムたちは出かけてますよ」
少し遅くなってしまった。
宿の部屋でバージが私を迎えた。
部屋の中にはゾーイの従者もいて、私に茶をいれてくれる。
「ええっと、キミはゾーイについていかなかったのか?」
リアムとゾーイが出かけるにしろ、ゾーイの従者ではないのか?
「私は護衛ではないので、どんな場所でも付き従うわけではございません」
従者と護衛は別物だとわかっているが、あの二人は危険な場所にでも行ったのか?
「誤解を与える表現をしてしまい、申し訳ございません。知らない土地での夜の時間というのはかなり危険です。危険になり得る場所ならば、あの二人は強いですので、私は足手まといになりかねません。それならば、私は宿でゾーイ様の明日の準備をしていた方が効率が良いというものです」
従者というのはそういうものなのかな?
この国に上流階級はいるが、身分差がある貴族社会とは縁遠い国となってしまった。
使用人がいる家はあることにはあるが、服を着替えさせてもらうことまでさせる家はグレーデン大国には限りなく少ない。舞踏会や正式の場に出席する女性のドレスを着させるために手伝う者はいるが、常時、世話を焼かれまくる者はいない。
だって、自分でできることは自分でした方が早い。
普段の洋服を着ることに、他人の手伝いなんかいらない。
大きい家の使用人も、掃除、洗濯、料理、教育等仕事が分担されていて、効率重視になっている。
「ズィーさん、リアムに話があるんだよね。伝えておくけど」
バージも貴族である。彼の後ろにゾーイの従者が立っているが、気にしないで話し始める。
私の場合、つい、座ったら、とか言ってしまいそうになる。
彼らは近い年齢だ。
私も護衛等のわかりやすい者ならその者の仕事だとして割り切るが。
「いや、齟齬があると厄介だから、直接話すよ」
「ふむ、ズィーさんは私たちを信用していないと」
「そういうわけではないが、グレーデン大国の先見の巫女のことだからね。慎重にもなる」
バージがほんの少し笑う。
「冗談だったんだけどね。私が伝えても、ズィーさんが直接話しても、リアムにはリアムが感じ取るようにしか伝わらない。齟齬が生じるとすれば、リアムの中での話だ。だから、私たちにはどうすることもできない」
「、、、そんな気もするな。今回の件はリアムの中ではどんな受け取り方になっていると考える?」
私が他人に意見を求めることも少なくなったが、リアムのことは数回しか会ったことのない私よりも詳しいだろう。
「リアムは先見の巫女の魔法を使い勝手の悪い魔法だと言っていた。とすると、わー、よくこんな魔法使うなー。何でこのまま使っているんだろー。改善すればいいのにー。あー、ユニークスキルだから他人が使えないって思い込むよねー。少しイジれば使えるのにー。でも、大国の陰謀に巻き込まれるのは勘弁だから、できないって言っておこー。でも、土下座までされて、できないと言い張るのも微妙だよねー。なんか報酬もくれるって言っているしー。そおだっ、魔道具にしちゃえばいいんだー。それなら、正式な持ち主しか使えないように設定しておけば、ズィーさんが適当に言い訳考えて、国に報告してくれるよねー。パチパチパチっ拍手、幕、という即興劇に」
うわー、言われてみるとその通りな気がしてならない。
リアムはどうでもいいことに関して、どうでもいい考えしか持っていない気がする。
あのとき、彼の熱は確実に周囲の建物の魔法陣の方に向いていた。複写しまくっていた。
彼にとってグレーデン大国がどれだけ先見の巫女に心酔し頼りにしているかなんてどうでもいいことなのだ。
バージはさすがよくわかっていらっしゃる。本人に解説を求めるわけにはいかないから、バージをリアム専門家としておこう。リアムで困ったときはバージに尋ねよう。
「けれど、普通ならば魔法は一朝一夕で改変できるものではない。たとえ魔法がどう成り立つか呪文やら魔法陣やらが正確に見えたとしても、改変するには時間がかかるはずだ。そのまま使うなら百歩譲ってまだしも、見ただけで変更を加えることができるなんてありえない。見たからこそソレが事実だとわかっているが、それを言ったところで国の上層部は誰も信じない」
「まあ、それはリアムだからできるんだろうと解釈するしかないですね。魔法というのは他の人間が見えたとしても、一目で解析もできなければ、一瞬で変更を加えることもできない。そういう考えが常識としてこびりついているこそ、リアムはこの件でグレーデン大国に狙われることもない、ということなのでしょう?」
状況把握も正確だなあ、この参謀。
リアムがグレーデン大国に連れて来たがるわけだ。
「その通りだ。リアムが先見の魔法の魔道具を作ったことは事実だが、先見の巫女からの魔法をそのまま誓約魔法で写したということにしてある」
「それが無難でしょうねえ。真実を言ったって誰も信じないんだから。その場にいたあの女性たちだって、リアムが何をしたのか半信半疑だったのでしょう。持ち主制限のある魔道具を受け取ってしまったことで、土下座したあの女性はあらゆる処罰を免れたんでしょう?」
「次代の先見の巫女として決定しているからな。準備ができ次第、お披露目する式典を行うことになった。そして、今代の先見の巫女同様、今日から神殿の外には国の許可なく出られなくなった」
「ああ、そういう。。。あの人、家族は?」
「あの女性は先見の巫女の世話役だ。その仕事は上流階級の女性が三十歳になるまで行えるが、世話役の方は結婚や出産等していても可能なんだ」
「ということは、結婚して子供もいるってこと?」
「そうだ。処女性という括りがなくなっても、あそこの習慣が急に変化することはないだろう。子供は男児で、まだ幼い。男ならば、階段は上れない。旦那であろうと子供であろうと、あの奥につながる先見の巫女の居住区域に入れることもできない」
「、、、変えることはできないの?」
「なかなか難しいだろう。今代の先見の巫女は誰よりも長生きだ。彼女を守るためならば、この国は何でもする」
「、、、貴方たちの場合、先見の巫女ではなく、先見の魔法を守るために、でしょう。リアムにとってはどうでもいい魔法の部類に入ってしまったようだけど」
少し呆れたようなバージの視線を感じる。
「リアムが考える価値と、グレーデン大国が考える価値が同じ魔法でここまでズレているのか、理解に苦しむね。恐らく、リアムの方が正しいと思うけど」
「それはどのような考えで?」
バージは腕を組んで考える素振りを見せた。けれど、すでに答えは決まっていた気がする。
「まずは、リアムは魔法を正確に見る。つまり、魔法の効果の正しさとしてはリアムの見解に軍配が上がる。グレーデン大国が先見の巫女を失うことを恐れて、本質を見ないようにした結果だと思うな」
「本質、」
「先見の魔法が優秀だったのではなく、歴代も今代も先見の巫女が優秀だったということだよ。リアムはあのとき先見の巫女の苦労を労った。先見の魔法が素晴らしかったのではなく、国のためにその使いづらい魔法を使いこなした先見の巫女こそが国に必要な人物だったということだ。次代の先見の巫女が完全に同じような働きができるとは思えない」
「リアムはそのことまで知っていたのに、先見の魔法の魔道具を作ったのか?」
「この者はこの大陸を救わない」
バージが、あのときリアムが先見の巫女に言われた言葉を繰り返した。
「私はズィーさんの表情がその言葉を聞いたときに変わったと見た。漆黒の辺境伯と呼ばれるクバード・スート辺境伯と対となるようにこの国で名づけられた白銀の辺境伯。グレーデン大国はリアムに何を期待していたんだ?先見の魔法が魔道具になったと言った後に、国の上層部にその言葉を伝えたとしても、特に重要視されなかっただろう。先見の魔法が失われないのならどうにかなると思ってくれたわけだ」
「まさか、」
そこまで計算して?
「、、、というか、リアムはキミたちの視線に怒りを覚えて、だと思うよ」
「リアムたちは出かけてますよ」
少し遅くなってしまった。
宿の部屋でバージが私を迎えた。
部屋の中にはゾーイの従者もいて、私に茶をいれてくれる。
「ええっと、キミはゾーイについていかなかったのか?」
リアムとゾーイが出かけるにしろ、ゾーイの従者ではないのか?
「私は護衛ではないので、どんな場所でも付き従うわけではございません」
従者と護衛は別物だとわかっているが、あの二人は危険な場所にでも行ったのか?
「誤解を与える表現をしてしまい、申し訳ございません。知らない土地での夜の時間というのはかなり危険です。危険になり得る場所ならば、あの二人は強いですので、私は足手まといになりかねません。それならば、私は宿でゾーイ様の明日の準備をしていた方が効率が良いというものです」
従者というのはそういうものなのかな?
この国に上流階級はいるが、身分差がある貴族社会とは縁遠い国となってしまった。
使用人がいる家はあることにはあるが、服を着替えさせてもらうことまでさせる家はグレーデン大国には限りなく少ない。舞踏会や正式の場に出席する女性のドレスを着させるために手伝う者はいるが、常時、世話を焼かれまくる者はいない。
だって、自分でできることは自分でした方が早い。
普段の洋服を着ることに、他人の手伝いなんかいらない。
大きい家の使用人も、掃除、洗濯、料理、教育等仕事が分担されていて、効率重視になっている。
「ズィーさん、リアムに話があるんだよね。伝えておくけど」
バージも貴族である。彼の後ろにゾーイの従者が立っているが、気にしないで話し始める。
私の場合、つい、座ったら、とか言ってしまいそうになる。
彼らは近い年齢だ。
私も護衛等のわかりやすい者ならその者の仕事だとして割り切るが。
「いや、齟齬があると厄介だから、直接話すよ」
「ふむ、ズィーさんは私たちを信用していないと」
「そういうわけではないが、グレーデン大国の先見の巫女のことだからね。慎重にもなる」
バージがほんの少し笑う。
「冗談だったんだけどね。私が伝えても、ズィーさんが直接話しても、リアムにはリアムが感じ取るようにしか伝わらない。齟齬が生じるとすれば、リアムの中での話だ。だから、私たちにはどうすることもできない」
「、、、そんな気もするな。今回の件はリアムの中ではどんな受け取り方になっていると考える?」
私が他人に意見を求めることも少なくなったが、リアムのことは数回しか会ったことのない私よりも詳しいだろう。
「リアムは先見の巫女の魔法を使い勝手の悪い魔法だと言っていた。とすると、わー、よくこんな魔法使うなー。何でこのまま使っているんだろー。改善すればいいのにー。あー、ユニークスキルだから他人が使えないって思い込むよねー。少しイジれば使えるのにー。でも、大国の陰謀に巻き込まれるのは勘弁だから、できないって言っておこー。でも、土下座までされて、できないと言い張るのも微妙だよねー。なんか報酬もくれるって言っているしー。そおだっ、魔道具にしちゃえばいいんだー。それなら、正式な持ち主しか使えないように設定しておけば、ズィーさんが適当に言い訳考えて、国に報告してくれるよねー。パチパチパチっ拍手、幕、という即興劇に」
うわー、言われてみるとその通りな気がしてならない。
リアムはどうでもいいことに関して、どうでもいい考えしか持っていない気がする。
あのとき、彼の熱は確実に周囲の建物の魔法陣の方に向いていた。複写しまくっていた。
彼にとってグレーデン大国がどれだけ先見の巫女に心酔し頼りにしているかなんてどうでもいいことなのだ。
バージはさすがよくわかっていらっしゃる。本人に解説を求めるわけにはいかないから、バージをリアム専門家としておこう。リアムで困ったときはバージに尋ねよう。
「けれど、普通ならば魔法は一朝一夕で改変できるものではない。たとえ魔法がどう成り立つか呪文やら魔法陣やらが正確に見えたとしても、改変するには時間がかかるはずだ。そのまま使うなら百歩譲ってまだしも、見ただけで変更を加えることができるなんてありえない。見たからこそソレが事実だとわかっているが、それを言ったところで国の上層部は誰も信じない」
「まあ、それはリアムだからできるんだろうと解釈するしかないですね。魔法というのは他の人間が見えたとしても、一目で解析もできなければ、一瞬で変更を加えることもできない。そういう考えが常識としてこびりついているこそ、リアムはこの件でグレーデン大国に狙われることもない、ということなのでしょう?」
状況把握も正確だなあ、この参謀。
リアムがグレーデン大国に連れて来たがるわけだ。
「その通りだ。リアムが先見の魔法の魔道具を作ったことは事実だが、先見の巫女からの魔法をそのまま誓約魔法で写したということにしてある」
「それが無難でしょうねえ。真実を言ったって誰も信じないんだから。その場にいたあの女性たちだって、リアムが何をしたのか半信半疑だったのでしょう。持ち主制限のある魔道具を受け取ってしまったことで、土下座したあの女性はあらゆる処罰を免れたんでしょう?」
「次代の先見の巫女として決定しているからな。準備ができ次第、お披露目する式典を行うことになった。そして、今代の先見の巫女同様、今日から神殿の外には国の許可なく出られなくなった」
「ああ、そういう。。。あの人、家族は?」
「あの女性は先見の巫女の世話役だ。その仕事は上流階級の女性が三十歳になるまで行えるが、世話役の方は結婚や出産等していても可能なんだ」
「ということは、結婚して子供もいるってこと?」
「そうだ。処女性という括りがなくなっても、あそこの習慣が急に変化することはないだろう。子供は男児で、まだ幼い。男ならば、階段は上れない。旦那であろうと子供であろうと、あの奥につながる先見の巫女の居住区域に入れることもできない」
「、、、変えることはできないの?」
「なかなか難しいだろう。今代の先見の巫女は誰よりも長生きだ。彼女を守るためならば、この国は何でもする」
「、、、貴方たちの場合、先見の巫女ではなく、先見の魔法を守るために、でしょう。リアムにとってはどうでもいい魔法の部類に入ってしまったようだけど」
少し呆れたようなバージの視線を感じる。
「リアムが考える価値と、グレーデン大国が考える価値が同じ魔法でここまでズレているのか、理解に苦しむね。恐らく、リアムの方が正しいと思うけど」
「それはどのような考えで?」
バージは腕を組んで考える素振りを見せた。けれど、すでに答えは決まっていた気がする。
「まずは、リアムは魔法を正確に見る。つまり、魔法の効果の正しさとしてはリアムの見解に軍配が上がる。グレーデン大国が先見の巫女を失うことを恐れて、本質を見ないようにした結果だと思うな」
「本質、」
「先見の魔法が優秀だったのではなく、歴代も今代も先見の巫女が優秀だったということだよ。リアムはあのとき先見の巫女の苦労を労った。先見の魔法が素晴らしかったのではなく、国のためにその使いづらい魔法を使いこなした先見の巫女こそが国に必要な人物だったということだ。次代の先見の巫女が完全に同じような働きができるとは思えない」
「リアムはそのことまで知っていたのに、先見の魔法の魔道具を作ったのか?」
「この者はこの大陸を救わない」
バージが、あのときリアムが先見の巫女に言われた言葉を繰り返した。
「私はズィーさんの表情がその言葉を聞いたときに変わったと見た。漆黒の辺境伯と呼ばれるクバード・スート辺境伯と対となるようにこの国で名づけられた白銀の辺境伯。グレーデン大国はリアムに何を期待していたんだ?先見の魔法が魔道具になったと言った後に、国の上層部にその言葉を伝えたとしても、特に重要視されなかっただろう。先見の魔法が失われないのならどうにかなると思ってくれたわけだ」
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