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10章 秋休みは稼ぎ時
10-5 馬車に揺られて
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夜景が売りのレストランの料理はまあまあ美味しかったんじゃない?
値段を見ると、俺は庶民的な店に行きたくなるだろうけど。
だから、絶対にメニューなんて見ない。ズィーとゴウにおまかせだ。
これは俺たちの歓迎の場なんだから。
俺の血の涙や血反吐が見たいわけじゃないはずだ。
この世界って、上流階級と庶民の差って超絶なほどに存在している。格差がどこまでも広がっている。
物乞い、貧民などもどこの大都市でも存在している。富める者はとことん裕福で、貧しい者はとことん貧しい。
生まれた家ですべてが左右されることも珍しくない。
国や教会や上流階級の人々に助けられることもない。
彼らに助けられるのを待つより、自分で動いた方が助かる道が存在することを知っている。
この世界の人たちは強い。
この一食がどれほどの金額か、聞かない方が幸せだ。
ふうぅーーー、深いため息。。。
夕食のことはすべて忘れよう。
すべてを忘れたら二人に悪いか。
恩だけは覚えていて、後は忘れよう。
明日から仕事頑張るぞー。
「クジョー王国からグレーデン大国まで一瞬なのに、総本部からこの国の本部までがほどほどに時間がかかるのは、なぜ?」
「馬車で移動しているからだよー。貴重な魔石を日常的な移動に使うわけにはいかないからさあ。さすがに魔石を使うのは緊急時ぐらいだよ」
朝食後にホテルから馬車に詰め込まれ、ズィーが馬車の中で説明してくれる。ゴウも一緒である。
俺たちはもらった三冊のガイドブック?で、この国の観光地を学んだ。
『おのぼりさんのためのグレーデン大国』
『これで貴方も事情通~グレーデン大国編~』
『首都攻略』
さて、この三冊のうち有益なガイドブックはどれだったでしょう。
答え『首都攻略』
コレかよっ、と四人でツッコミした代物。タイトルから小説かと思ったよ。首都の情報満載だった。
『おのぼりさんのためのグレーデン大国』が小説だった。。。これこそガイドブックだと思ってた。観光名所は抑えているし意外と面白かったので、一晩で読んでしまったよ。。。
『これで貴方も事情通~グレーデン大国編~』は、夜のガイドブックだ。主に男性向け。ゴウはコレをよく用意したな。利用しているからかな?
バージ、使う?あ、首を横に振った。婚約者もいないのに。
従者くんは?え?従者くんって既婚者なの?まだ、若いよね?少し年上なくらいだよね?こんなところに一か月もいていいの?いいの?ホントに??
相手もマックレー侯爵家で働いているそうな。
一応、砦の諸規程も作ったので、家族で安心して来てね。配偶者は砦に来ること了承しているんだよね?それとも、単身赴任?まあ、砦に向かう少し前になったら確認しよう。一年で決心も変わるかもしれないし。今、聞いて心変わりされたら悲しいし。
というわけで、俺たちはホテルのフロントでも簡易地図やパンフレットをもらった。
お勧めの観光地やレストラン等も聞いた。市場とか庶民的な店は冒険者ギルド本部がある正門近くの大通りあたりや外壁に近い方が多いらしい。
この首都のそばのダンジョンは中級以下の冒険者が集う。魔の大平原や魔の森から比べるとレベルは下も下になる。この国にあるダンジョンはその辺りのレベルが多い。
大陸の中心部で安全だからこそ、この国に冒険者ギルドの総本部がある。
南側に接する隣国の砂漠の国が魔の砂漠だからこそ、かもしれないが。
砂漠の国はすべて広大な魔の砂漠である。生き残った少数の国民はすべてダンジョンの中で暮らしていると言っても過言ではない。
グレーデン大国では砂漠の国に何かあれば、すぐにS級冒険者を手配できるようにしていると見ていいだろう。
いつか魔の砂漠にも行って、神獣と誓約者にも会ってみたい。
ま、この一か月は書類作業に専念するから、さすがに行ける機会はない。
一年のブラブラ旅で行ければいいなー。
「リアムくん、どこに行こうとしている?」
馬車を降りたら、ついフラフラと市場の活気につられて。
あっちでは屋台が賑わっているなあ。
人だかりがあちらこちらにできている。
ズィーに肩をがっしりと取り押さえられた。
「ゾーイくん、この子から目を離さないようにね」
「離したことはありませんよ」
「、、、冒険者ギルドのグレーデン大国本部を紹介したら自由時間を取るから」
ゾーイの返答はスルーの方向か。
あ、そうだった。
冒険者ギルドで魔物を買取してもらわないとここの通貨が手に入らないんだった。
さすがに大都市の市場や屋台で物々交換はしてもらえない。
買い物する前に冒険者ギルドだね。
建物自体は総本部に比べたらものすごく小さい。クジョー王国本部と比べてもかなり小さい。首都なのに?総本部が近くにあるからだろうか?
考え事をしている間に、ずるずると建物内部に引き摺られていっていた。
「おはようございまーす。ズィーさん、見回りですか?」
受付カウンターにいた職員さんにズィーさんが声をかけられた。
冒険者が冒険者ギルドに来るには少々遅い時間か。依頼票を見ている冒険者もいることにいるが、少ない。
時間が時間だから、買取カウンターにも冒険者が誰もいない。
「おはよう、本部長はもう来ているか」
ズィーさんが職員さんと話している隙に、買取カウンターに行くぜっ。
スッ。
「すいません、魔物の買取お願いしたいんですけど」
「あ、はい。こちらにどうぞ」
買取カウンターの上に手で指示された。確かに買取カウンターは一段低くなって広めになっているけど。。。
「え?」
番号札とかもらって、倉庫とか一時的な置き場とかに持っていくんじゃないの?
買取であって、討伐部位だけを持って来たわけじゃないよ。
解体してあっても、ここに積みあがるかなあ?肉も買い取ってくれるんだろうし。
「え?」
俺の反応に買取カウンターの職員さんも疑問を浮かべる。
「、、、リアム、何を売ろうとしている?」
「ここの通貨が必要なので、普通に魔物を」
おっやー?ズィーさんの細い目がより細くなった。
「魔の大平原や魔の森の魔物を基準に考えるな。ここではB級魔物の買取が最たるものだ。冒険者が討伐してくる魔物もこのカウンターにのるくらいのものが多い」
「、、、ここじゃ、冒険者は稼げないんですね」
「この辺りじゃ、稼ぎたい冒険者は魔の砂漠の方に行っている。で、何級の魔物を出そうとしていた?」
「現地のお金が足りなくても悲しいから、とりあえずA級魔物でも売っておこうかな、と」
職員だけでなく、冒険者ギルドにいた冒険者もざわついた。
ん?何だろう、この反応。
B級魔物だと何度も冒険者ギルドに足を運ばなくてはいけない可能性もある。乗合馬車で来るにも余計な金がかかってしまう。
そして、そもそもお土産代として渡された通貨はクジョー王国のものだ。お土産を買うためにはこの国の現金を多めに手に入れておかなければ。皆、グレーデン大国のお土産が欲しかったんだね。人数が人数だから意外と大金だったよ、俺にとっては。ゾーイやバージにとってはそうでもないだろうけど。
「どこの魔物だ?」
「魔の森で討伐した魔物ですよ。解体はしていますが、別の場所のものは買取できませんか?」
「いや、喜んで買い取ろう。とりあえず、裏の倉庫に行こう」
ズィーさんが買取カウンターの職員さんそっちのけで移動しようとする。
「ちょっと待ったぁっっっ」
何のちょっと待ったコールなのかな。。。
若い男性の冒険者の一人が大声で叫んだ。そこまで広くない室内、そんなに大声出さなくとも聞こえるよ。
「C級冒険者がA級魔物なんて何の冗談だっ。手ぶらのクセにここで現物見せてみろっっ」
あー、超うるさい。
無視していいかな。
と思って、奥に進もうとしたが、ズィーさんの足はとまったままだ。
、、、ズィーさんの細い目ってどこまで細くなるの?
値段を見ると、俺は庶民的な店に行きたくなるだろうけど。
だから、絶対にメニューなんて見ない。ズィーとゴウにおまかせだ。
これは俺たちの歓迎の場なんだから。
俺の血の涙や血反吐が見たいわけじゃないはずだ。
この世界って、上流階級と庶民の差って超絶なほどに存在している。格差がどこまでも広がっている。
物乞い、貧民などもどこの大都市でも存在している。富める者はとことん裕福で、貧しい者はとことん貧しい。
生まれた家ですべてが左右されることも珍しくない。
国や教会や上流階級の人々に助けられることもない。
彼らに助けられるのを待つより、自分で動いた方が助かる道が存在することを知っている。
この世界の人たちは強い。
この一食がどれほどの金額か、聞かない方が幸せだ。
ふうぅーーー、深いため息。。。
夕食のことはすべて忘れよう。
すべてを忘れたら二人に悪いか。
恩だけは覚えていて、後は忘れよう。
明日から仕事頑張るぞー。
「クジョー王国からグレーデン大国まで一瞬なのに、総本部からこの国の本部までがほどほどに時間がかかるのは、なぜ?」
「馬車で移動しているからだよー。貴重な魔石を日常的な移動に使うわけにはいかないからさあ。さすがに魔石を使うのは緊急時ぐらいだよ」
朝食後にホテルから馬車に詰め込まれ、ズィーが馬車の中で説明してくれる。ゴウも一緒である。
俺たちはもらった三冊のガイドブック?で、この国の観光地を学んだ。
『おのぼりさんのためのグレーデン大国』
『これで貴方も事情通~グレーデン大国編~』
『首都攻略』
さて、この三冊のうち有益なガイドブックはどれだったでしょう。
答え『首都攻略』
コレかよっ、と四人でツッコミした代物。タイトルから小説かと思ったよ。首都の情報満載だった。
『おのぼりさんのためのグレーデン大国』が小説だった。。。これこそガイドブックだと思ってた。観光名所は抑えているし意外と面白かったので、一晩で読んでしまったよ。。。
『これで貴方も事情通~グレーデン大国編~』は、夜のガイドブックだ。主に男性向け。ゴウはコレをよく用意したな。利用しているからかな?
バージ、使う?あ、首を横に振った。婚約者もいないのに。
従者くんは?え?従者くんって既婚者なの?まだ、若いよね?少し年上なくらいだよね?こんなところに一か月もいていいの?いいの?ホントに??
相手もマックレー侯爵家で働いているそうな。
一応、砦の諸規程も作ったので、家族で安心して来てね。配偶者は砦に来ること了承しているんだよね?それとも、単身赴任?まあ、砦に向かう少し前になったら確認しよう。一年で決心も変わるかもしれないし。今、聞いて心変わりされたら悲しいし。
というわけで、俺たちはホテルのフロントでも簡易地図やパンフレットをもらった。
お勧めの観光地やレストラン等も聞いた。市場とか庶民的な店は冒険者ギルド本部がある正門近くの大通りあたりや外壁に近い方が多いらしい。
この首都のそばのダンジョンは中級以下の冒険者が集う。魔の大平原や魔の森から比べるとレベルは下も下になる。この国にあるダンジョンはその辺りのレベルが多い。
大陸の中心部で安全だからこそ、この国に冒険者ギルドの総本部がある。
南側に接する隣国の砂漠の国が魔の砂漠だからこそ、かもしれないが。
砂漠の国はすべて広大な魔の砂漠である。生き残った少数の国民はすべてダンジョンの中で暮らしていると言っても過言ではない。
グレーデン大国では砂漠の国に何かあれば、すぐにS級冒険者を手配できるようにしていると見ていいだろう。
いつか魔の砂漠にも行って、神獣と誓約者にも会ってみたい。
ま、この一か月は書類作業に専念するから、さすがに行ける機会はない。
一年のブラブラ旅で行ければいいなー。
「リアムくん、どこに行こうとしている?」
馬車を降りたら、ついフラフラと市場の活気につられて。
あっちでは屋台が賑わっているなあ。
人だかりがあちらこちらにできている。
ズィーに肩をがっしりと取り押さえられた。
「ゾーイくん、この子から目を離さないようにね」
「離したことはありませんよ」
「、、、冒険者ギルドのグレーデン大国本部を紹介したら自由時間を取るから」
ゾーイの返答はスルーの方向か。
あ、そうだった。
冒険者ギルドで魔物を買取してもらわないとここの通貨が手に入らないんだった。
さすがに大都市の市場や屋台で物々交換はしてもらえない。
買い物する前に冒険者ギルドだね。
建物自体は総本部に比べたらものすごく小さい。クジョー王国本部と比べてもかなり小さい。首都なのに?総本部が近くにあるからだろうか?
考え事をしている間に、ずるずると建物内部に引き摺られていっていた。
「おはようございまーす。ズィーさん、見回りですか?」
受付カウンターにいた職員さんにズィーさんが声をかけられた。
冒険者が冒険者ギルドに来るには少々遅い時間か。依頼票を見ている冒険者もいることにいるが、少ない。
時間が時間だから、買取カウンターにも冒険者が誰もいない。
「おはよう、本部長はもう来ているか」
ズィーさんが職員さんと話している隙に、買取カウンターに行くぜっ。
スッ。
「すいません、魔物の買取お願いしたいんですけど」
「あ、はい。こちらにどうぞ」
買取カウンターの上に手で指示された。確かに買取カウンターは一段低くなって広めになっているけど。。。
「え?」
番号札とかもらって、倉庫とか一時的な置き場とかに持っていくんじゃないの?
買取であって、討伐部位だけを持って来たわけじゃないよ。
解体してあっても、ここに積みあがるかなあ?肉も買い取ってくれるんだろうし。
「え?」
俺の反応に買取カウンターの職員さんも疑問を浮かべる。
「、、、リアム、何を売ろうとしている?」
「ここの通貨が必要なので、普通に魔物を」
おっやー?ズィーさんの細い目がより細くなった。
「魔の大平原や魔の森の魔物を基準に考えるな。ここではB級魔物の買取が最たるものだ。冒険者が討伐してくる魔物もこのカウンターにのるくらいのものが多い」
「、、、ここじゃ、冒険者は稼げないんですね」
「この辺りじゃ、稼ぎたい冒険者は魔の砂漠の方に行っている。で、何級の魔物を出そうとしていた?」
「現地のお金が足りなくても悲しいから、とりあえずA級魔物でも売っておこうかな、と」
職員だけでなく、冒険者ギルドにいた冒険者もざわついた。
ん?何だろう、この反応。
B級魔物だと何度も冒険者ギルドに足を運ばなくてはいけない可能性もある。乗合馬車で来るにも余計な金がかかってしまう。
そして、そもそもお土産代として渡された通貨はクジョー王国のものだ。お土産を買うためにはこの国の現金を多めに手に入れておかなければ。皆、グレーデン大国のお土産が欲しかったんだね。人数が人数だから意外と大金だったよ、俺にとっては。ゾーイやバージにとってはそうでもないだろうけど。
「どこの魔物だ?」
「魔の森で討伐した魔物ですよ。解体はしていますが、別の場所のものは買取できませんか?」
「いや、喜んで買い取ろう。とりあえず、裏の倉庫に行こう」
ズィーさんが買取カウンターの職員さんそっちのけで移動しようとする。
「ちょっと待ったぁっっっ」
何のちょっと待ったコールなのかな。。。
若い男性の冒険者の一人が大声で叫んだ。そこまで広くない室内、そんなに大声出さなくとも聞こえるよ。
「C級冒険者がA級魔物なんて何の冗談だっ。手ぶらのクセにここで現物見せてみろっっ」
あー、超うるさい。
無視していいかな。
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