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9章 お人形さんで遊びましょう
9-13 領地替え
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「逃げられたみたいだ」
バージが朝一番に教室で言った。
一瞬何のことかと思ったが、すぐに思い出す。
「婚約者のことか」
「婚約は解消されたから元婚約者になる。伯爵の使いが馬車で王都の我が家にいるスコーノン夫妻とアンナを迎えに来た。スコーノン夫妻は国が指定する施設に行ったようだが、アンナは我が家に戻って来てないかという使いが来てしまった。質問しても問題ないとしか返答されなかった」
「あー、まあ、バージはそのマスコットを肌身離さず持ち続けないといけないな」
アンナが国の管理下に置かれるまでは、バージマスコットを持ち続けなくてはなるまい。
呪術を使った者は国に犯罪者扱いされた上に処刑され、その家は子孫が滅びるまで不運を引き摺る。
ささやかで生易しい不運ではない。
呪術を扱っていた家は国によって監視されている。
あくまでも監視であり、保護ではない。
彼らはどうやっても滅びる一族だからだ。
スコーノン夫妻には呪術の才能はないし、簡単なものも使えない。
研究資料等も彼らの先祖が手放しているはずだ。
だからこそ、彼らは居場所の報告義務しかなかった。
それでも、呪術が子孫に秘密裏に伝わっている可能性が存在する。
悪用される前に、呪術系の家の者は居場所をはっきりさせておいて監視しているというわけだ。
アンナに対して魔法研究所の研究員の席を用意されたのは、非常に恵まれていると言っても良い。
優秀な魔導士でさえ、魔法研究所の研究員にどんなになりたいと願っても、その職を手に入れられるのはほんの一握りなのだから。
その席を蹴ってまで逃げる者の気が知れないが、呪術を扱える者が国の監視下から逃げるというのは、この国では犯罪だ。
呪術を扱える者は、居場所を国に報告する義務があるだけではすまされない。国の管理下に身を置かなければならない。
スコーノン家はクインザー侯爵家が監視役になっていたのだろう。監視という名の保護をしていたのは間違いないが。
アンナの持っているバージの操り人形は彼女が持ったままだ。
彼女は身代わり人形を持っているから、逃げようと思えば逃げられるとは思うが、誰の手引きなく令嬢が一人で逃げ切れるとは思えない。
「はあ、落とさないように気をつけるよ」
「落としても奪われても、歩いてバージの元に戻って来るけど」
とことこと持ち主の元に戻って来るよー。帰巣本能付きだよー。
高い魔石が他人の手に渡るのを防ぐよー。
バージくんをどこまでも守る安心安全を約束するバージマスコットだ。
「、、、リアム、人形に変な機能をつけないでくれるかな?」
「メンテナンスは俺がバッチリやるから大丈夫」
笑顔で言ったら、バージの顔が曇りやがった。
「逃げられたら仕方ない話だ。テンガラット子爵家の領地替えの準備も順調なんだろ?」
「弟妹が王都から離れるからものすごく反対していたけど、うちの両親が押し切った。リアムの法案が通れば、テンガラット子爵家当主が砦に一年に一回顔を出せば、王都の社交界を免除という話になっているのもありがたい」
「王都までは遠いからね」
一年に一回王都に通うのも二か月という往復の馬車の旅がつきまとう。
メルクイーン男爵領とグレテル子爵領なんて、王都との距離にはそこまで大差がない。
本当なら王都の権力から遠退くというのは貴族としてはリスクを背負う。
しかし、今のテンガラット子爵家だけではクインザー侯爵と戦う力はない。
だとしたら、当分は遠い地でおとなしくしておいた方が良いという判断になる。
結局、アンナ・スコーノンとの婚約話を持ち掛けられた時点で、テンガラット子爵家は詰んでいた。
悲しいことに、生き延びる道がなかった。
この国ではメルクイーン男爵領とつながることしか、起死回生の道がなかったのも困ったものだ。
そして、テンガラット夫妻はそのことをしっかり自覚している。
バージの弟妹にはまだ理解できないことなのだろう。
侯爵家に睨まれたら、それがどこの侯爵家だろうと、伯爵家以下は対抗できない。
後ろ盾が違う侯爵家になったとしても、守ってもらえるかどうかはその侯爵の気分による。
「けど、グレテル子爵領って確かに王都から離れているけど、子爵領としてはものすごく恵まれている土地なんだね。はじめて知ったよ」
「そりゃ、うちの砦のガラスの靴を余裕で買えるくらいだから、お金は持っているんだよ。うちは断崖絶壁でしか海には接してないが、あの領地には砂浜の海岸線がある。他の貴族の保養地としても有名だ。確かに暑い時期はあるが、海で楽しむにはそのぐらいでちょうど良いだろ」
だから、海産物も豊富に獲れるし、豊かな土地だ。
メルクイーン男爵領は貧しいのであまり海産物を売りに来る行商人もいなかったが。他の土地に行った方が購入する客が多いからね。
なぜそんな領地が人気がないのかというと、王都から遠いから、というのと、魔の大平原に近いから、という理由がある。
魔の大平原のS級以上の魔物は砦から逃がしたことはないが、砦の守護獣の存在を軽視する者にとってはS級以上の魔物が近くにいるというだけで不安を抱くのだろう。それなら、王都はどうなんだ、と問いたくなるが、国が、S級冒険者が守っていると答えるだけだ。
「グレテル子爵は領地替えをあっさりと承諾したなー。あんな豊かな土地を手放すなんて、両親と調査結果を見て驚いたよ。同じ子爵領なのにうちとはかなりの差があるよ」
今回の領地替えはあくまでも領主交替だが、国の命令というよりは、二つの子爵家による同意による国王の許可という筋書きになっている。クインザー侯爵の手前、あまり荒立てない方向での決着だ。
「、、、普通の貴族は王都に近くなればなるほど栄転だと思い込んでくれる。これもグレテル子爵家の選択だ」
「うちは非常にありがたいけど、このことリアムは知っていただろ」
「そりゃ、隣の領地だし。アイツら、自分の領地のダンジョンから魔物をうちの領地まで逃がしておいて、何もせず放置していたからなあ」
「ああ、恨みが見える。。。はい、メルクイーン男爵のお手を煩わせることのないよう気をつけます」
「ところで、バージは今のうちに婚約者を新たに見つけた方が良いんじゃないか?貴族同士の付き合いがないと、貴族令嬢との結婚は難しくなるぞ。近くの領地には一応いるが、あまりお勧めはしないぞ」
まあ、メルクイーン男爵家以外、王都には毎年行っているから会ったことのある令嬢もいると思うが。
どこの男爵家もそこまでのお金はないので、家族全員を王都に連れて行くことはあまりない。娘の婚約者探しも、別に娘本人が行く必要がないが、美貌や教養等で秀でているものがあるのなら一度は連れて行くと話が早い。
普通は夫婦とせいぜい跡継ぎを連れて行く程度だ。
「そっかー、リアムがお勧めしないのならそんな感じなのか。リアムに妹がいれば申し込んでいたのになあ」
「俺の妹だったら、俺を倒せる人物の嫁にする」
「、、、そんなの、この大陸で誰もいないだろ。一生独身にさせる気か。リアムに妹がいなくて良かったな」
架空の妹の話だったのにー。
妹だったら母上に似て可愛かっただろうに?
あれ?たくましく育つ気がしてならない。
兄なのに尻に引かれそうだから、早く嫁に行ってもらった方が良いのかもしれない。
うーん、不思議だな。
母上は俺の理想の女性なのに。
「実際の領地替えは収穫時期を終えてからだ。今年の税金を確定させてから、お互い移動し始めて、春には完了させる。うちは両親が乗り気だから指示も早い」
領主の屋敷というのも、土地、建物込みで交換である。
前の領主の屋敷に住み続けるのもいいし、仮の住まいにしておいて、屋敷を立て直す者もいる。
屋敷内で働く使用人は、貴族についていく者と、その地に残る者がいる。
その地に残る者は次の領主に雇われるかどうかは未確定である。たいていは次の領主も一年ほどそのまま勤めさせるが、ふるいにかけられる。役に立たない者は容赦なく切られるので、相当な実力を持っている者以外は残らない方が良いとまで言われるのだが。
その土地で他に仕事を見つけられる人物はその領地に残るのかもしれない。
そもそも、昔からその土地の人間を雇っていれば、その土地に根づいていて、その土地に愛着を持っている。住み込みでなければ、家を持っている可能性だってある。親戚の他、友人、知人だって多くいるだろうし、それぞれの事情もある。
どんなに領主として立派であっても、すべての使用人が次の領地にまでついていくかというとそうではないが、ついていく人数は人気のバロメーターとも言われている。
「一緒に来る使用人は多いのか?」
「ああ、意外と多そうだよ。直前には最終確認を取るけど、家族で移住してくれる者もけっこういる。勝手知ったる皆が一緒に来てくれると助かるよ。さすがにマックレー侯爵家のような家臣団の働きまではできないけどね」
「あー、そうなんだー」
「何、その含む返事」
「グレテル子爵家の使用人は残る者がかなり多いから、使用人の管理監督体制を計画していった方が良いよ」
「え?」
バージが俺を見た。
あの人たち、使用人からもあまり人望ないからねえ。
「あそこの使用人は有能な人が多いから、特に雇ってあげても問題ないと思うよ。人数が人数だから、きちんと計画立てておかないと大変なだけで」
「え?」
バージ、驚愕の表情でもう一度言わなくとも聞こえてるよ。
バージが朝一番に教室で言った。
一瞬何のことかと思ったが、すぐに思い出す。
「婚約者のことか」
「婚約は解消されたから元婚約者になる。伯爵の使いが馬車で王都の我が家にいるスコーノン夫妻とアンナを迎えに来た。スコーノン夫妻は国が指定する施設に行ったようだが、アンナは我が家に戻って来てないかという使いが来てしまった。質問しても問題ないとしか返答されなかった」
「あー、まあ、バージはそのマスコットを肌身離さず持ち続けないといけないな」
アンナが国の管理下に置かれるまでは、バージマスコットを持ち続けなくてはなるまい。
呪術を使った者は国に犯罪者扱いされた上に処刑され、その家は子孫が滅びるまで不運を引き摺る。
ささやかで生易しい不運ではない。
呪術を扱っていた家は国によって監視されている。
あくまでも監視であり、保護ではない。
彼らはどうやっても滅びる一族だからだ。
スコーノン夫妻には呪術の才能はないし、簡単なものも使えない。
研究資料等も彼らの先祖が手放しているはずだ。
だからこそ、彼らは居場所の報告義務しかなかった。
それでも、呪術が子孫に秘密裏に伝わっている可能性が存在する。
悪用される前に、呪術系の家の者は居場所をはっきりさせておいて監視しているというわけだ。
アンナに対して魔法研究所の研究員の席を用意されたのは、非常に恵まれていると言っても良い。
優秀な魔導士でさえ、魔法研究所の研究員にどんなになりたいと願っても、その職を手に入れられるのはほんの一握りなのだから。
その席を蹴ってまで逃げる者の気が知れないが、呪術を扱える者が国の監視下から逃げるというのは、この国では犯罪だ。
呪術を扱える者は、居場所を国に報告する義務があるだけではすまされない。国の管理下に身を置かなければならない。
スコーノン家はクインザー侯爵家が監視役になっていたのだろう。監視という名の保護をしていたのは間違いないが。
アンナの持っているバージの操り人形は彼女が持ったままだ。
彼女は身代わり人形を持っているから、逃げようと思えば逃げられるとは思うが、誰の手引きなく令嬢が一人で逃げ切れるとは思えない。
「はあ、落とさないように気をつけるよ」
「落としても奪われても、歩いてバージの元に戻って来るけど」
とことこと持ち主の元に戻って来るよー。帰巣本能付きだよー。
高い魔石が他人の手に渡るのを防ぐよー。
バージくんをどこまでも守る安心安全を約束するバージマスコットだ。
「、、、リアム、人形に変な機能をつけないでくれるかな?」
「メンテナンスは俺がバッチリやるから大丈夫」
笑顔で言ったら、バージの顔が曇りやがった。
「逃げられたら仕方ない話だ。テンガラット子爵家の領地替えの準備も順調なんだろ?」
「弟妹が王都から離れるからものすごく反対していたけど、うちの両親が押し切った。リアムの法案が通れば、テンガラット子爵家当主が砦に一年に一回顔を出せば、王都の社交界を免除という話になっているのもありがたい」
「王都までは遠いからね」
一年に一回王都に通うのも二か月という往復の馬車の旅がつきまとう。
メルクイーン男爵領とグレテル子爵領なんて、王都との距離にはそこまで大差がない。
本当なら王都の権力から遠退くというのは貴族としてはリスクを背負う。
しかし、今のテンガラット子爵家だけではクインザー侯爵と戦う力はない。
だとしたら、当分は遠い地でおとなしくしておいた方が良いという判断になる。
結局、アンナ・スコーノンとの婚約話を持ち掛けられた時点で、テンガラット子爵家は詰んでいた。
悲しいことに、生き延びる道がなかった。
この国ではメルクイーン男爵領とつながることしか、起死回生の道がなかったのも困ったものだ。
そして、テンガラット夫妻はそのことをしっかり自覚している。
バージの弟妹にはまだ理解できないことなのだろう。
侯爵家に睨まれたら、それがどこの侯爵家だろうと、伯爵家以下は対抗できない。
後ろ盾が違う侯爵家になったとしても、守ってもらえるかどうかはその侯爵の気分による。
「けど、グレテル子爵領って確かに王都から離れているけど、子爵領としてはものすごく恵まれている土地なんだね。はじめて知ったよ」
「そりゃ、うちの砦のガラスの靴を余裕で買えるくらいだから、お金は持っているんだよ。うちは断崖絶壁でしか海には接してないが、あの領地には砂浜の海岸線がある。他の貴族の保養地としても有名だ。確かに暑い時期はあるが、海で楽しむにはそのぐらいでちょうど良いだろ」
だから、海産物も豊富に獲れるし、豊かな土地だ。
メルクイーン男爵領は貧しいのであまり海産物を売りに来る行商人もいなかったが。他の土地に行った方が購入する客が多いからね。
なぜそんな領地が人気がないのかというと、王都から遠いから、というのと、魔の大平原に近いから、という理由がある。
魔の大平原のS級以上の魔物は砦から逃がしたことはないが、砦の守護獣の存在を軽視する者にとってはS級以上の魔物が近くにいるというだけで不安を抱くのだろう。それなら、王都はどうなんだ、と問いたくなるが、国が、S級冒険者が守っていると答えるだけだ。
「グレテル子爵は領地替えをあっさりと承諾したなー。あんな豊かな土地を手放すなんて、両親と調査結果を見て驚いたよ。同じ子爵領なのにうちとはかなりの差があるよ」
今回の領地替えはあくまでも領主交替だが、国の命令というよりは、二つの子爵家による同意による国王の許可という筋書きになっている。クインザー侯爵の手前、あまり荒立てない方向での決着だ。
「、、、普通の貴族は王都に近くなればなるほど栄転だと思い込んでくれる。これもグレテル子爵家の選択だ」
「うちは非常にありがたいけど、このことリアムは知っていただろ」
「そりゃ、隣の領地だし。アイツら、自分の領地のダンジョンから魔物をうちの領地まで逃がしておいて、何もせず放置していたからなあ」
「ああ、恨みが見える。。。はい、メルクイーン男爵のお手を煩わせることのないよう気をつけます」
「ところで、バージは今のうちに婚約者を新たに見つけた方が良いんじゃないか?貴族同士の付き合いがないと、貴族令嬢との結婚は難しくなるぞ。近くの領地には一応いるが、あまりお勧めはしないぞ」
まあ、メルクイーン男爵家以外、王都には毎年行っているから会ったことのある令嬢もいると思うが。
どこの男爵家もそこまでのお金はないので、家族全員を王都に連れて行くことはあまりない。娘の婚約者探しも、別に娘本人が行く必要がないが、美貌や教養等で秀でているものがあるのなら一度は連れて行くと話が早い。
普通は夫婦とせいぜい跡継ぎを連れて行く程度だ。
「そっかー、リアムがお勧めしないのならそんな感じなのか。リアムに妹がいれば申し込んでいたのになあ」
「俺の妹だったら、俺を倒せる人物の嫁にする」
「、、、そんなの、この大陸で誰もいないだろ。一生独身にさせる気か。リアムに妹がいなくて良かったな」
架空の妹の話だったのにー。
妹だったら母上に似て可愛かっただろうに?
あれ?たくましく育つ気がしてならない。
兄なのに尻に引かれそうだから、早く嫁に行ってもらった方が良いのかもしれない。
うーん、不思議だな。
母上は俺の理想の女性なのに。
「実際の領地替えは収穫時期を終えてからだ。今年の税金を確定させてから、お互い移動し始めて、春には完了させる。うちは両親が乗り気だから指示も早い」
領主の屋敷というのも、土地、建物込みで交換である。
前の領主の屋敷に住み続けるのもいいし、仮の住まいにしておいて、屋敷を立て直す者もいる。
屋敷内で働く使用人は、貴族についていく者と、その地に残る者がいる。
その地に残る者は次の領主に雇われるかどうかは未確定である。たいていは次の領主も一年ほどそのまま勤めさせるが、ふるいにかけられる。役に立たない者は容赦なく切られるので、相当な実力を持っている者以外は残らない方が良いとまで言われるのだが。
その土地で他に仕事を見つけられる人物はその領地に残るのかもしれない。
そもそも、昔からその土地の人間を雇っていれば、その土地に根づいていて、その土地に愛着を持っている。住み込みでなければ、家を持っている可能性だってある。親戚の他、友人、知人だって多くいるだろうし、それぞれの事情もある。
どんなに領主として立派であっても、すべての使用人が次の領地にまでついていくかというとそうではないが、ついていく人数は人気のバロメーターとも言われている。
「一緒に来る使用人は多いのか?」
「ああ、意外と多そうだよ。直前には最終確認を取るけど、家族で移住してくれる者もけっこういる。勝手知ったる皆が一緒に来てくれると助かるよ。さすがにマックレー侯爵家のような家臣団の働きまではできないけどね」
「あー、そうなんだー」
「何、その含む返事」
「グレテル子爵家の使用人は残る者がかなり多いから、使用人の管理監督体制を計画していった方が良いよ」
「え?」
バージが俺を見た。
あの人たち、使用人からもあまり人望ないからねえ。
「あそこの使用人は有能な人が多いから、特に雇ってあげても問題ないと思うよ。人数が人数だから、きちんと計画立てておかないと大変なだけで」
「え?」
バージ、驚愕の表情でもう一度言わなくとも聞こえてるよ。
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