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9章 お人形さんで遊びましょう
9-10 利益を受けた者が背負うべきもの
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野菜チップスを食べる手がとまらない。
大量に作っておいて良かったな。
お酒のおつまみに最高だろ?
数分後。
王都で売られている野菜に比べれば美味しいと思うが、会話しようぜ。
そうじゃないと、俺、何のためにここに来たんだ?
俺の目が一直線になったのに気づいた腹黒侯爵が手をとめ、咳払いをした。
「おおまかな話はマックレー侯爵に聞いているんだろ?リアムはどうしたいんだ?」
「テンガラット子爵家の領地替えと、メルクイーン男爵家の協力体制にある領地をうちが守れる権限を」
「今の法案ではメルクイーン男爵領だけの話だからな。けれど、他家の領地もとなると王家が納得しない。数が増えれば反旗を翻す恐れがあるからな」
「メルクイーン男爵領に接する他領のみで構わない。それ以上はこちらも面倒見切れないだろう。飛び地になれば、守るのも難しい」
「子爵領一つに男爵領二つか。クジョー王国の広さからすると問題となる数ではないな。素案は考えているのか?」
「こんな感じで」
追加の法案を書いた紙をハーラット侯爵に渡す。
「悪くない。とりあえず、これで国王の出方を見よう」
「国王よりクインザー侯爵の出方が問題では?」
「クインザー侯爵は表立って動くほど愚かではない。リアムに手を出すことは私に喧嘩を売ることと同義だからな」
そうなんですかね?
たまに腹黒侯爵ってわからないからなあ。背中からぶっすりと刺されないようにしないと。
ここで注意。
表立って動かない→裏ではバレないように動くってことだ。
余計に怖いじゃないか。
クロが自分の分の野菜チップスを食べ終わり、手を一切つけないバージの分に手を伸ばそうとする。
クロの分はあんな大皿に盛っていたのに。
きゅっ。
手で潰しておこう。
と思ったら、バージが自分の分の皿をクロの方に押した。
おや、物が喉を通らないのか?
酒どころか水も飲んでないけど。
「おおっ」
クロが目をキラッとさせて、今度はゆっくりと咀嚼し始める。
最初から、そうやって食べてよ。
「あと、バージの婚約者アンナの件ですが」
「呪術を使った家系は滅びの道を辿る。その血を入れてしまった家もだ。緩慢に滅んでいく」
ハーラット侯爵の言葉にゴクリと唾を飲むバージがいる。
それはテンガラット子爵家の未来。
「クインザー侯爵も間に入っている伯爵も理解していてなお、断れないし何も知らない子爵家に押しつけたというところだ。呪術系の家の利用方法は政敵の家に潜り込ませるのが普通だ。だが、これ以上利用するのは心苦しい手厚くしてやりたいという謎の感情なのだろうが、傘下の家からはいい迷惑だな」
真っ当なご意見を腹黒侯爵からいただきました。
この人も、今の傘下は基本的に裏切らない家で構成されているから、傘下の家は守る。
「そうやって渡り歩いてきた一族だ。そこまで大恩があるのならクインザー侯爵も自分の家で面倒見ればいいのに」
「その通りですねー。いい迷惑ですよねー」
「クインザー侯爵家も呪術を利用するだけ利用した口なのだろう」
「自分は直接手を汚さず、ってヤツですね」
呪術を使わせるだけ使わせておいて。
ふと思いつく。
「呪術の代償を、使用した者ではなく利益を受け取った者に返すことができればすべて解決するかー」
そうすれば、アンナだって救われる部分もあるだろう。
この世界の呪術は、呪術を使う者が利益を得るというより、呪術を使わせた者が一番利益を得る。
呪術を使う者は生き永らえても一生十字架を背負うことになるからだ。
我が身もろとも憎き相手を、という感情でもなければ、あえて呪術を使うこともない。
魔法にも呪術と同じ効力を持つものもあるのだから。わざわざ己の身を削ってまで呪術を使う意味が現在にはない。
「、、、リアムは国やクインザー侯爵を脅す気か?」
なぜそこに国が含まれるのかわからん。
国も呪術を利用していた口なのか?
白紙に、インクを用意して。
「クジョー王国内でー、呪術の判別がつくものでー、過去に遡ってー、どのくらいの過去に遡ればいいのかな、可能な限りというと辺境伯がいた時代くらいかなあ、そのくらいならなんとかなるかー」
「リアム、何を書こうとしている?」
「呪詛返し?の魔法陣。正確な意味での呪詛返しではなく、呪いの代償を術者ではなく、主要な受益者に課す。ただ現在の状況自体は変わらないから今後への干渉になる」
死んでいる人は浮かばれないし、すでに滅んだ家もどうにもならないが。
生きている人は救われるだろう。
不運の連鎖からは解き放たれる。
それでも、これからも呪術を使うのならば、それはその家の選択だ。
「リアム、その魔法陣、すぐに完成する代物?」
「え?」
俺は首を傾げる。
「ああ、自動筆記を使えば、すぐに綺麗に書けますよ」
「そういう意味ではなかったが、できているってことか」
「はい、完成」
ちゃらーん。
自動筆記を使って綺麗に書き上げました。魔法陣って普通はコンパスとか使わないと綺麗に書けないよね。綺麗な円を描くのがそもそも難しい。
が、自動筆記を使うとあら不思議。自由に図形も配置できるから美しい仕上がり。
なぜか頭を抱えている腹黒侯爵に見せる。
「、、、恐ろしい爆弾が一つ出来上がったな。魔法陣が書かれてなければ、ただの紙だったはずなのに」
「この魔法陣を一回発動させると、クジョー王国のだいたい辺境伯が生きていた時代から使用された呪術に対する受益者に呪いの代償を課すことができる。呪術を使った家よりもそれを利用した家の利益が大きければ、その分が受益者の生存していた家に行く。ただし、この魔法陣はこれから使われる呪術には関与できない」
つまり、また受益者に代償を課す場合にはこの魔法陣をもう一回発動させないといけない。次は辺境伯の時代からではなく、この魔法陣を使った時点からで構わない。
「辺境伯の時代からだから、かなり大きな魔石が必要になるけど、次回からは小さいクズ魔石でもどうにかなる」
クジョー王国内ならね。
「ぷぷぷっ」
クロが笑い出した。
あ、バージの分もカラにしたのか。
「傑作だなあ。その魔法陣を発動させたら、この国が成り立たなくなるんじゃないか。お前たちは他の家に呪術を使わせて、利益だけを貪り食っていたからなあ。僕はその光景も見てみたいけど」
「あ、そうなの?じゃあ、国の上層部は軒並み?」
「高位の貴族も王族も呪術が返ってきたら面白いだろうねえ」
「まあ、でも、それだけのことをさせていたのだったら、その分の代償は請け負わないと」
発動させちゃってもいいんじゃない?
「代償を請け負わないと思っているから、やらせていたんだろう。この魔法陣を発動させると、我が侯爵家も無事では済まないだろうね」
ハーラット侯爵が唸りながら言った。
ああ、頭を抱えていた原因はそこか。
自分が使わせる立場ではなくとも、先祖がやらかしていることは山ほどあるはずだ。
「ああ、そっかー。じゃあ、とりあえず、範囲をクジョー王国にしないで、クインザー侯爵家が利益を得た呪術に絞れば良いのかー」
完成っ。
いい出来だ。
美しい魔法陣が出来上がった。
この魔法陣が発動したら、アンナが新たに呪術を使わなければ、スコーノン家は立ち直るはずだ。
「ああ、爆弾が増えていく。ねえ、こういうのをとめるのがキミの仕事じゃないの?ゾーイくん」
「輝いているリアムをとめることなんかできない。最初の魔法陣が発動されても、堅実の我が家は多少の被害を受けるかもしれないが、他の侯爵家よりはかなりマシだろう」
「だろうねえ、キミたちそうとう頑固だからねえ」
マックレー侯爵家ってそういう立ち位置なの?
へー。
じゃあ、最初のでもホントに問題ないじゃん。
「完璧な脅迫状が出来上がってしまったよ」
「脅迫状じゃなく、魔法陣ですよー」
「この二枚の魔法陣は私が預かっていて良いのか」
「クインザー侯爵家を適当にどうにかしていただけるのなら」
「今回も予想外過ぎだよ。クインザー侯爵を黙らせる手札を提示までされるとは。リアムくん、嫁に来ない?」
「俺、卒業したら砦に戻りますからー。嫁には行けませんよー」
そもそも、ハーラット侯爵には跡継ぎが必要なんじゃね?
俺が嫁に行っても、子供は生まれないよ?養子でも取るの?
「くっ、またフラれた」
「お兄様、、、」
腹黒侯爵の肩をポンポンして慰めるラーラ様。
いつのまにか皆の野菜チップスがなくなっていたな。
美味しかったというのなら良しとしよう。
大量に作っておいて良かったな。
お酒のおつまみに最高だろ?
数分後。
王都で売られている野菜に比べれば美味しいと思うが、会話しようぜ。
そうじゃないと、俺、何のためにここに来たんだ?
俺の目が一直線になったのに気づいた腹黒侯爵が手をとめ、咳払いをした。
「おおまかな話はマックレー侯爵に聞いているんだろ?リアムはどうしたいんだ?」
「テンガラット子爵家の領地替えと、メルクイーン男爵家の協力体制にある領地をうちが守れる権限を」
「今の法案ではメルクイーン男爵領だけの話だからな。けれど、他家の領地もとなると王家が納得しない。数が増えれば反旗を翻す恐れがあるからな」
「メルクイーン男爵領に接する他領のみで構わない。それ以上はこちらも面倒見切れないだろう。飛び地になれば、守るのも難しい」
「子爵領一つに男爵領二つか。クジョー王国の広さからすると問題となる数ではないな。素案は考えているのか?」
「こんな感じで」
追加の法案を書いた紙をハーラット侯爵に渡す。
「悪くない。とりあえず、これで国王の出方を見よう」
「国王よりクインザー侯爵の出方が問題では?」
「クインザー侯爵は表立って動くほど愚かではない。リアムに手を出すことは私に喧嘩を売ることと同義だからな」
そうなんですかね?
たまに腹黒侯爵ってわからないからなあ。背中からぶっすりと刺されないようにしないと。
ここで注意。
表立って動かない→裏ではバレないように動くってことだ。
余計に怖いじゃないか。
クロが自分の分の野菜チップスを食べ終わり、手を一切つけないバージの分に手を伸ばそうとする。
クロの分はあんな大皿に盛っていたのに。
きゅっ。
手で潰しておこう。
と思ったら、バージが自分の分の皿をクロの方に押した。
おや、物が喉を通らないのか?
酒どころか水も飲んでないけど。
「おおっ」
クロが目をキラッとさせて、今度はゆっくりと咀嚼し始める。
最初から、そうやって食べてよ。
「あと、バージの婚約者アンナの件ですが」
「呪術を使った家系は滅びの道を辿る。その血を入れてしまった家もだ。緩慢に滅んでいく」
ハーラット侯爵の言葉にゴクリと唾を飲むバージがいる。
それはテンガラット子爵家の未来。
「クインザー侯爵も間に入っている伯爵も理解していてなお、断れないし何も知らない子爵家に押しつけたというところだ。呪術系の家の利用方法は政敵の家に潜り込ませるのが普通だ。だが、これ以上利用するのは心苦しい手厚くしてやりたいという謎の感情なのだろうが、傘下の家からはいい迷惑だな」
真っ当なご意見を腹黒侯爵からいただきました。
この人も、今の傘下は基本的に裏切らない家で構成されているから、傘下の家は守る。
「そうやって渡り歩いてきた一族だ。そこまで大恩があるのならクインザー侯爵も自分の家で面倒見ればいいのに」
「その通りですねー。いい迷惑ですよねー」
「クインザー侯爵家も呪術を利用するだけ利用した口なのだろう」
「自分は直接手を汚さず、ってヤツですね」
呪術を使わせるだけ使わせておいて。
ふと思いつく。
「呪術の代償を、使用した者ではなく利益を受け取った者に返すことができればすべて解決するかー」
そうすれば、アンナだって救われる部分もあるだろう。
この世界の呪術は、呪術を使う者が利益を得るというより、呪術を使わせた者が一番利益を得る。
呪術を使う者は生き永らえても一生十字架を背負うことになるからだ。
我が身もろとも憎き相手を、という感情でもなければ、あえて呪術を使うこともない。
魔法にも呪術と同じ効力を持つものもあるのだから。わざわざ己の身を削ってまで呪術を使う意味が現在にはない。
「、、、リアムは国やクインザー侯爵を脅す気か?」
なぜそこに国が含まれるのかわからん。
国も呪術を利用していた口なのか?
白紙に、インクを用意して。
「クジョー王国内でー、呪術の判別がつくものでー、過去に遡ってー、どのくらいの過去に遡ればいいのかな、可能な限りというと辺境伯がいた時代くらいかなあ、そのくらいならなんとかなるかー」
「リアム、何を書こうとしている?」
「呪詛返し?の魔法陣。正確な意味での呪詛返しではなく、呪いの代償を術者ではなく、主要な受益者に課す。ただ現在の状況自体は変わらないから今後への干渉になる」
死んでいる人は浮かばれないし、すでに滅んだ家もどうにもならないが。
生きている人は救われるだろう。
不運の連鎖からは解き放たれる。
それでも、これからも呪術を使うのならば、それはその家の選択だ。
「リアム、その魔法陣、すぐに完成する代物?」
「え?」
俺は首を傾げる。
「ああ、自動筆記を使えば、すぐに綺麗に書けますよ」
「そういう意味ではなかったが、できているってことか」
「はい、完成」
ちゃらーん。
自動筆記を使って綺麗に書き上げました。魔法陣って普通はコンパスとか使わないと綺麗に書けないよね。綺麗な円を描くのがそもそも難しい。
が、自動筆記を使うとあら不思議。自由に図形も配置できるから美しい仕上がり。
なぜか頭を抱えている腹黒侯爵に見せる。
「、、、恐ろしい爆弾が一つ出来上がったな。魔法陣が書かれてなければ、ただの紙だったはずなのに」
「この魔法陣を一回発動させると、クジョー王国のだいたい辺境伯が生きていた時代から使用された呪術に対する受益者に呪いの代償を課すことができる。呪術を使った家よりもそれを利用した家の利益が大きければ、その分が受益者の生存していた家に行く。ただし、この魔法陣はこれから使われる呪術には関与できない」
つまり、また受益者に代償を課す場合にはこの魔法陣をもう一回発動させないといけない。次は辺境伯の時代からではなく、この魔法陣を使った時点からで構わない。
「辺境伯の時代からだから、かなり大きな魔石が必要になるけど、次回からは小さいクズ魔石でもどうにかなる」
クジョー王国内ならね。
「ぷぷぷっ」
クロが笑い出した。
あ、バージの分もカラにしたのか。
「傑作だなあ。その魔法陣を発動させたら、この国が成り立たなくなるんじゃないか。お前たちは他の家に呪術を使わせて、利益だけを貪り食っていたからなあ。僕はその光景も見てみたいけど」
「あ、そうなの?じゃあ、国の上層部は軒並み?」
「高位の貴族も王族も呪術が返ってきたら面白いだろうねえ」
「まあ、でも、それだけのことをさせていたのだったら、その分の代償は請け負わないと」
発動させちゃってもいいんじゃない?
「代償を請け負わないと思っているから、やらせていたんだろう。この魔法陣を発動させると、我が侯爵家も無事では済まないだろうね」
ハーラット侯爵が唸りながら言った。
ああ、頭を抱えていた原因はそこか。
自分が使わせる立場ではなくとも、先祖がやらかしていることは山ほどあるはずだ。
「ああ、そっかー。じゃあ、とりあえず、範囲をクジョー王国にしないで、クインザー侯爵家が利益を得た呪術に絞れば良いのかー」
完成っ。
いい出来だ。
美しい魔法陣が出来上がった。
この魔法陣が発動したら、アンナが新たに呪術を使わなければ、スコーノン家は立ち直るはずだ。
「ああ、爆弾が増えていく。ねえ、こういうのをとめるのがキミの仕事じゃないの?ゾーイくん」
「輝いているリアムをとめることなんかできない。最初の魔法陣が発動されても、堅実の我が家は多少の被害を受けるかもしれないが、他の侯爵家よりはかなりマシだろう」
「だろうねえ、キミたちそうとう頑固だからねえ」
マックレー侯爵家ってそういう立ち位置なの?
へー。
じゃあ、最初のでもホントに問題ないじゃん。
「完璧な脅迫状が出来上がってしまったよ」
「脅迫状じゃなく、魔法陣ですよー」
「この二枚の魔法陣は私が預かっていて良いのか」
「クインザー侯爵家を適当にどうにかしていただけるのなら」
「今回も予想外過ぎだよ。クインザー侯爵を黙らせる手札を提示までされるとは。リアムくん、嫁に来ない?」
「俺、卒業したら砦に戻りますからー。嫁には行けませんよー」
そもそも、ハーラット侯爵には跡継ぎが必要なんじゃね?
俺が嫁に行っても、子供は生まれないよ?養子でも取るの?
「くっ、またフラれた」
「お兄様、、、」
腹黒侯爵の肩をポンポンして慰めるラーラ様。
いつのまにか皆の野菜チップスがなくなっていたな。
美味しかったというのなら良しとしよう。
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