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9章 お人形さんで遊びましょう
9-4 執着
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魔法学園一年三組の教室。
授業が開始される前に、バージを誘ってみたが。
「確かに冒険者ギルドの総本部には行ってみたいし、二度とそんな機会なんて訪れないだろう。けれど、残念ながら、秋休みは領地に戻らないといけないんだ」
「ああ、仕事か。バージは跡継ぎだからな。収穫時期には領地にいなくてはいけないよな」
無理は言えない。
俺も残念。
バージがいてくれたら、ダブルチェックできたのに。俺が見逃した点も指摘してくれそうだったのに。切磋琢磨してより良い書類の様式ができたかもしれないのに。
「、、、うん」
微妙に歯切れが悪い。
仕事以外に問題を抱えているのだろうか?
家族のことだろうか?
俺もまだまだバージには壁があるし、バージもまだまだ俺に言えないことは山ほどあるだろう。
「まあ、もし状況が変わったら教えてくれ。バージがいてくれると冒険者ギルドの書類改善化計画は滞りなく進みそうだ」
「いやいや、リアムがいれば問題ないと思うよ」
「世の中、客観的な意見があるのとないのとではかなり違うぞ」
「、、、リアム、それ、もう構想を練っているでしょ。休みに入る前なら協力するよ」
俺の手元にはー、謎のファイルがー、謎のメモの束がー。
収納鞄があるから、出し入れ自由っ。
どれだけ冒険者にわかりやすく、どれだけ簡素化できるかって話だからな。思いついたことは今からでも書いておかないと。
アイディアは湧き出たときに書きとめておかないと、どこかに飛んで行ってしまう。
「授業始まるから、目立たないようにな」
しまえとは言わない、バージのやさしさ。
バージは前の席に戻っていった。
すぐに教師が入って来て、授業を開始した。
「バージの婚約者はヤンデレのようだぞ」
俺はゾーイを見た。
ヤンデレって概念、この世界にもあるのかっ。
あるんだろうな。ゾーイがなりかけていたような気がするからなあ。
執着。
好意が大きくなりすぎて、相手に執着し、病んでいるほどの愛情を示したりするのがヤンデレというらしいが、、、あってるかな?
どんな愛情でも向けられたことが少ない俺には具体的にはわかんない。
「、、、ヤンデレも程度によりけりか?」
「婚約者はバージより小柄で長い黒髪、全体的に可愛らしい少女だ」
「、、、外見は良いんじゃないか?」
問題は内面か?
「いつも自分そっくりの人形を抱いている。バージが魔法学園に入学してからは、バージそっくりの人形も抱いているそうだ」
「、、、もしかしてその人形って、普通の人形じゃないの?」
「魔道具だ」
「呪いの人形とか?」
「うちの調べだと、それに近いものらしい」
「不貞をやらかすと、本人が爆死するとか?」
「そこまでのものを作れたら、C級以上の魔導士だったはずだ。同じ年齢だ」
「おやおや、婚約者と一緒に学園ライフを楽しみたかったでしょうに」
婚約者とともにラブラブ通学なんて羨ましすぎる話じゃないか。
もしそうだったとしたら、俺、バージと話していないだろうな。
「婚約者に対する執着が強い子なら、学園生活は楽しめたかなあ、パリポリ」
薄ーく切った野菜の素揚げを、ゾーイが塩を振りかけた途端、クロが食べ始めている。
バージは三組で集めた課題を持って教員の元へ行っている。
魔法学園は超広いので、寮の厨房まで来るのには時間がかかるだろう。
オムライスを作る前に、お供えしてもらったニンジンやらジャガイモやら何やらを大量に素揚げして野菜チップスにしている。
クロが美味しくつまんでいる。アツアツのまま。。。クロだからやけどしない。
やや冷めたのを食べてみると、うん、美味しい。
ゾーイも食べる。
「おつまみに良さそうだな」
「あー、冷えたビールに良さそう。今日、冒険者ギルドの帰りに買って帰って寮で飲むか」
「なら、うちから持って来てもらおう。貰いものがかなりあったはず」
暑い日が続くから、会話が移ってしまった。
学生は成人しているので、暴れるほど飲まなければ寮で酒を飲んでもかまわないし、寮の第一、第二食堂なら夕食時には酒も適度な範囲内で提供している。かなりお高いけど。もちろん別料金だから後でしっかり請求されるぞ。
「あ、待たせたか?」
バージが厨房にやって来た。急いで来たようで、ほんのりと汗が額に浮かんでいる。
「うん、待ったー。けど、美味しいものを食べれて、僕は幸せー」
正直者のクロがさらにパリポリを続ける。
ちっこいからそこまでの量を食べるわけではないのだが、ジャガイモ一個サイズのカラダなのに食べる量はそれをゆうに超えている。どこに行っているんだか?異次元か?これからオムライスも入るんだぞ?
「これは?」
「野菜チップスだ。バージも少し持ち帰るか?」
「ああ、家族も喜ぶよ。リアムのところの野菜は美味しいから」
じゃあ、ついでに生の野菜もつけてあげよう。夏は夏で野菜をお供えしてくれるからなあ。いらんと言うとるのに。街の皆は何を期待しているんだ?クロ様にも料理をしてあげて、と言っているのだろうか?クロはオムライスが好きなのにねえ。玉ねぎと米くれ。毎日だと消費量が半端じゃない。
魔の大平原の魔物卵と魔物肉はクロがクトフに頼んで送って来る。
魔の森の魔物は口に合わないそうな。そういや、魔の森に卵が落ちているのを見たことないな。誰か拾っているのかな?木の上にでもあるのだろうか?
「おつまみとしてシロ様にも送っておこう」
シロ様に送るならクトフの分も必要か。クトフは自分で作りそうだが、なければないで微妙に拗ねそうだ。
近くにいると気づかなかったが、離れてみるとわかる。クトフも充分に面倒な性格をお持ちだ。俺と友人しているから、そうなのだろう。仕方ない。仕方ない。
類友ってやつだ。
ふふっ。
じっと見ている目がある。
何でしょうね?
「僕にもおみやげ送ってー」
クロのおねだり攻撃。
気に入ったのかな?
「冷めたら、一緒にクトフに送っておくよ」
「リアムー、愛してるよー」
ぺちょ。油まみれのちっこい手が頬にはりついた。お口どころか毛にも大量に食べカスが。。。
そっとつまんでテーブルに戻しておく。
さて、オムライス作るか。
「あ、クロ、街の皆に欲しいものを聞かれたら、米とか玉ねぎって言っておくんだぞ。もうそろそろ手持ちがなくなる」
「お?それがないと?」
「オムライスの材料が欠ける」
オムライスは魔物卵と魔物肉だけでできているわけじゃないぞ。キノコやら葉物野菜やら他の食材も適当に入れるときがあるけど、俺自身がオムライスらしいオムライスの味が一番好きだからなあ。
「おっ、そいつはてえへんだっ」
「あ、ただし、大量に送られると困るので、誇大広告はしないでください」
この世界に米俵はないが、それに近い量をドーンと送られて来ても消費に困る。しかも、彼らはありがたいことに収穫時期には毎日のように送って来るからなあ。クロもシロ様も品評はしてないって。
税金もあるんだから無理はしないでください。
今のうちにクロが言っておけば、米の収穫時期に送ってくれるだろう。
「こんなに良いのか?」
バージにビロビロ袋に詰めて、野菜チップスを渡した。ついでに野菜も。うん、野菜の方が多いけど。もらっていってー。貴族の家は従業員も多いから、このぐらいの野菜の量はすぐに消費されるだろう。
箱で渡すな?馬車が来るから良いじゃん。
夜、魔の森で活動して冒険者ギルドに戻ると、バージの迎えが来ていた。
この頃、冒険者ギルドにバージの家からの馬車が来るなあ。
前はマックレー侯爵家の馬車が送っていたのに?
家の人に何か言われてしまったのだろうか?
俺なんか、乗せてくれるならどこの馬車でも良いと思ってしまうくらいなのに。
貴族は他人の屋敷の馬車の出入りもチェックしているのだろうか?
貴族の馬車はどこの家の物かわかるようになっているからなあ。
バージを見送る。
「ゾーイ様、お待たせ致しました」
マックレー侯爵家の馬車も来た。
全然待ってないけど。
御者さんも従者さんも、なぜこうも毎日いい時間に迎えに来れるのだろう。
俺たちが魔の森から戻る時間は一定ではない。にもかかわらず。
「いきなりで申し訳ございませんが、リアム様、この後お時間はありますか?」
「へ?」
ゾーイの従者が本当にいきなり聞いてきた。こんな風に直接問われたことはない。
「後はかけ湯して寝るだけだけど?」
「では、マックレー侯爵がお待ちです。是非とも屋敷に来てもらいたいと」
「え?何で?」
慌てたのはゾーイの方だった。
授業が開始される前に、バージを誘ってみたが。
「確かに冒険者ギルドの総本部には行ってみたいし、二度とそんな機会なんて訪れないだろう。けれど、残念ながら、秋休みは領地に戻らないといけないんだ」
「ああ、仕事か。バージは跡継ぎだからな。収穫時期には領地にいなくてはいけないよな」
無理は言えない。
俺も残念。
バージがいてくれたら、ダブルチェックできたのに。俺が見逃した点も指摘してくれそうだったのに。切磋琢磨してより良い書類の様式ができたかもしれないのに。
「、、、うん」
微妙に歯切れが悪い。
仕事以外に問題を抱えているのだろうか?
家族のことだろうか?
俺もまだまだバージには壁があるし、バージもまだまだ俺に言えないことは山ほどあるだろう。
「まあ、もし状況が変わったら教えてくれ。バージがいてくれると冒険者ギルドの書類改善化計画は滞りなく進みそうだ」
「いやいや、リアムがいれば問題ないと思うよ」
「世の中、客観的な意見があるのとないのとではかなり違うぞ」
「、、、リアム、それ、もう構想を練っているでしょ。休みに入る前なら協力するよ」
俺の手元にはー、謎のファイルがー、謎のメモの束がー。
収納鞄があるから、出し入れ自由っ。
どれだけ冒険者にわかりやすく、どれだけ簡素化できるかって話だからな。思いついたことは今からでも書いておかないと。
アイディアは湧き出たときに書きとめておかないと、どこかに飛んで行ってしまう。
「授業始まるから、目立たないようにな」
しまえとは言わない、バージのやさしさ。
バージは前の席に戻っていった。
すぐに教師が入って来て、授業を開始した。
「バージの婚約者はヤンデレのようだぞ」
俺はゾーイを見た。
ヤンデレって概念、この世界にもあるのかっ。
あるんだろうな。ゾーイがなりかけていたような気がするからなあ。
執着。
好意が大きくなりすぎて、相手に執着し、病んでいるほどの愛情を示したりするのがヤンデレというらしいが、、、あってるかな?
どんな愛情でも向けられたことが少ない俺には具体的にはわかんない。
「、、、ヤンデレも程度によりけりか?」
「婚約者はバージより小柄で長い黒髪、全体的に可愛らしい少女だ」
「、、、外見は良いんじゃないか?」
問題は内面か?
「いつも自分そっくりの人形を抱いている。バージが魔法学園に入学してからは、バージそっくりの人形も抱いているそうだ」
「、、、もしかしてその人形って、普通の人形じゃないの?」
「魔道具だ」
「呪いの人形とか?」
「うちの調べだと、それに近いものらしい」
「不貞をやらかすと、本人が爆死するとか?」
「そこまでのものを作れたら、C級以上の魔導士だったはずだ。同じ年齢だ」
「おやおや、婚約者と一緒に学園ライフを楽しみたかったでしょうに」
婚約者とともにラブラブ通学なんて羨ましすぎる話じゃないか。
もしそうだったとしたら、俺、バージと話していないだろうな。
「婚約者に対する執着が強い子なら、学園生活は楽しめたかなあ、パリポリ」
薄ーく切った野菜の素揚げを、ゾーイが塩を振りかけた途端、クロが食べ始めている。
バージは三組で集めた課題を持って教員の元へ行っている。
魔法学園は超広いので、寮の厨房まで来るのには時間がかかるだろう。
オムライスを作る前に、お供えしてもらったニンジンやらジャガイモやら何やらを大量に素揚げして野菜チップスにしている。
クロが美味しくつまんでいる。アツアツのまま。。。クロだからやけどしない。
やや冷めたのを食べてみると、うん、美味しい。
ゾーイも食べる。
「おつまみに良さそうだな」
「あー、冷えたビールに良さそう。今日、冒険者ギルドの帰りに買って帰って寮で飲むか」
「なら、うちから持って来てもらおう。貰いものがかなりあったはず」
暑い日が続くから、会話が移ってしまった。
学生は成人しているので、暴れるほど飲まなければ寮で酒を飲んでもかまわないし、寮の第一、第二食堂なら夕食時には酒も適度な範囲内で提供している。かなりお高いけど。もちろん別料金だから後でしっかり請求されるぞ。
「あ、待たせたか?」
バージが厨房にやって来た。急いで来たようで、ほんのりと汗が額に浮かんでいる。
「うん、待ったー。けど、美味しいものを食べれて、僕は幸せー」
正直者のクロがさらにパリポリを続ける。
ちっこいからそこまでの量を食べるわけではないのだが、ジャガイモ一個サイズのカラダなのに食べる量はそれをゆうに超えている。どこに行っているんだか?異次元か?これからオムライスも入るんだぞ?
「これは?」
「野菜チップスだ。バージも少し持ち帰るか?」
「ああ、家族も喜ぶよ。リアムのところの野菜は美味しいから」
じゃあ、ついでに生の野菜もつけてあげよう。夏は夏で野菜をお供えしてくれるからなあ。いらんと言うとるのに。街の皆は何を期待しているんだ?クロ様にも料理をしてあげて、と言っているのだろうか?クロはオムライスが好きなのにねえ。玉ねぎと米くれ。毎日だと消費量が半端じゃない。
魔の大平原の魔物卵と魔物肉はクロがクトフに頼んで送って来る。
魔の森の魔物は口に合わないそうな。そういや、魔の森に卵が落ちているのを見たことないな。誰か拾っているのかな?木の上にでもあるのだろうか?
「おつまみとしてシロ様にも送っておこう」
シロ様に送るならクトフの分も必要か。クトフは自分で作りそうだが、なければないで微妙に拗ねそうだ。
近くにいると気づかなかったが、離れてみるとわかる。クトフも充分に面倒な性格をお持ちだ。俺と友人しているから、そうなのだろう。仕方ない。仕方ない。
類友ってやつだ。
ふふっ。
じっと見ている目がある。
何でしょうね?
「僕にもおみやげ送ってー」
クロのおねだり攻撃。
気に入ったのかな?
「冷めたら、一緒にクトフに送っておくよ」
「リアムー、愛してるよー」
ぺちょ。油まみれのちっこい手が頬にはりついた。お口どころか毛にも大量に食べカスが。。。
そっとつまんでテーブルに戻しておく。
さて、オムライス作るか。
「あ、クロ、街の皆に欲しいものを聞かれたら、米とか玉ねぎって言っておくんだぞ。もうそろそろ手持ちがなくなる」
「お?それがないと?」
「オムライスの材料が欠ける」
オムライスは魔物卵と魔物肉だけでできているわけじゃないぞ。キノコやら葉物野菜やら他の食材も適当に入れるときがあるけど、俺自身がオムライスらしいオムライスの味が一番好きだからなあ。
「おっ、そいつはてえへんだっ」
「あ、ただし、大量に送られると困るので、誇大広告はしないでください」
この世界に米俵はないが、それに近い量をドーンと送られて来ても消費に困る。しかも、彼らはありがたいことに収穫時期には毎日のように送って来るからなあ。クロもシロ様も品評はしてないって。
税金もあるんだから無理はしないでください。
今のうちにクロが言っておけば、米の収穫時期に送ってくれるだろう。
「こんなに良いのか?」
バージにビロビロ袋に詰めて、野菜チップスを渡した。ついでに野菜も。うん、野菜の方が多いけど。もらっていってー。貴族の家は従業員も多いから、このぐらいの野菜の量はすぐに消費されるだろう。
箱で渡すな?馬車が来るから良いじゃん。
夜、魔の森で活動して冒険者ギルドに戻ると、バージの迎えが来ていた。
この頃、冒険者ギルドにバージの家からの馬車が来るなあ。
前はマックレー侯爵家の馬車が送っていたのに?
家の人に何か言われてしまったのだろうか?
俺なんか、乗せてくれるならどこの馬車でも良いと思ってしまうくらいなのに。
貴族は他人の屋敷の馬車の出入りもチェックしているのだろうか?
貴族の馬車はどこの家の物かわかるようになっているからなあ。
バージを見送る。
「ゾーイ様、お待たせ致しました」
マックレー侯爵家の馬車も来た。
全然待ってないけど。
御者さんも従者さんも、なぜこうも毎日いい時間に迎えに来れるのだろう。
俺たちが魔の森から戻る時間は一定ではない。にもかかわらず。
「いきなりで申し訳ございませんが、リアム様、この後お時間はありますか?」
「へ?」
ゾーイの従者が本当にいきなり聞いてきた。こんな風に直接問われたことはない。
「後はかけ湯して寝るだけだけど?」
「では、マックレー侯爵がお待ちです。是非とも屋敷に来てもらいたいと」
「え?何で?」
慌てたのはゾーイの方だった。
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