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8章 愚者は踊り続ける
8-28 逆位置の愚者のカード ◆王子視点◆
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◆王子視点◆
「この子爵令嬢、快楽に溺れてエロくなったなー」
取り巻きの一人が私に言う。
現在、クジョー王国の王子である私についている学生の取り巻きは五人。
伯爵家令息から男爵家令息まで。
六人でサロンの私の部屋で集まっている。
公爵家、侯爵家は取り巻きを私に差し出してこなかった。
確かに二学年には令嬢しかいないが、一学年には侯爵家の令息はいる。サロンに挨拶ぐらい来てもいいはずなのだが。
「しっかし、子爵家や男爵家の令嬢は王家の常識を知らないんだな」
「抱かれれば、王妃になれると思っているのだから幸せだ」
「頭がお花畑なんだろ」
「巷に溢れている物語を信じているんだろ。王子様が自分を見初めると」
彼らは馬鹿にしたような笑いを浮かべている。
品がない。
彼らも学園での成績は良いが、国はもう少しマトモな取り巻きを選定しても良かったのではないか?
さすがに伯爵家の令息では国の要職に就くには相当な実力か、実家の力がなければ難しい。
「殿下、次はこの伯爵令嬢はどうですか?最近、殿下に熱い視線を向けていますよ」
「誘ってくるようなら考えておこう」
女性を抱くのは嫌いではない。
むしろ、柔らかな肌がすべてを忘れさせてくれる。
彼女たちは私に二人の婚約者がいることを知らないようだ。
正妻と側室になるべき女性たちのことだ。
本来なら誓約で、私は婚約者以外の女性を抱けない。
ただし、相手から誘われた場合は別。
無知は罪というべきか、王家の男子に婚約者以外が抱かれた場合は、貴族相手の娼婦となる。
私に抱かれた後、彼女たちは取り巻きたちの慰め者となっている。
魔法学園を卒業した後は、社交界で貴族の男性相手にそのように扱われるだろう。
誓約に縛られた結婚をしている者たちは、彼女たちのような者を重宝する。
つまり、彼女たちは私を誘うことの重大さを知らない。
私が国王になろうとも、王妃になどなれはしないのに。
抱かれれば、すべてが手に入ると思っている浅はかさ。
愛情も国も手に入れられると本当に思っているのだろうか。
親も魔法学園に入学する前にきちんと教えておけば良いのに。
自分の娘が可愛くないのか?
それとも、親も無知なのか?
「けどさー、一つ下のハーラット侯爵令嬢良いよな。マントがなびいているときに見えたけど、かなり胸が大きいぞ」
「だが、侯爵令嬢だと身分的に私たちは危険だぞ」
「そうだよなー。王子に抱かれたとしても、反対に王子の婚約者に正式にねじ込まれる可能性は高いよな」
「寄ってたかって犯してしまえば、王妃は難しいだろ。王家は正妻も側室も純潔を望むからなあ」
取り巻きたちの無知にも呆れ果てる。
ハーラット侯爵が出てきたら、犯した者はすべて殺される。
彼は妹を溺愛する。邪魔な兄弟さえ排除した者だ。他人なんて無慈悲に殺せるだろう。
「ハーラット侯爵家とケンカできるのか?恨まれたら家ごとなくなる覚悟はあるのか、お前ら」
「えー、その辺は殿下がうまく何とかしてくれないんですかー」
王子に尻拭いを頼むなら、取り巻き失格だ。
彼らはこの国にいなくてはならない人材ではない。
「お前らが親に泣きついて、どうにかできるぐらいのことなら、家ごと潰されはしないだろうが、まず難しいだろう。ハーラット侯爵家は父の国王陛下でさえ気を使う。そのぐらいの権力の持ち主であり、この国になければならない者たちだ。お前たちの首が飛ぶだけだ」
「そう言われると、挑戦したくなる」
馬鹿か?お前。
「計画を練って、逃げ道を塞げば」
「いや、誘うというのが殿下が抱ける条件だから、男を誘いたくなるほどの強い媚薬でも使うか」
そんなものを手に入れる伝手はあるのか?
私は腰を強く打ちつけた。
「、、、ああっ」
子爵家令嬢が快楽に悶えた。
ソファの上でする行為に、ドレスも乱れている。
彼女の荒い息が部屋に響く。
「殿下、満足しましたー?次、俺の番ー」
「女性には優しくしろよ」
「それを殿下が言うー?善処しまーす」
私は立ち上がり、自分の服を整える。
今は服を着たままの行為だったが、子爵家令嬢の彼女はすぐにすべてを脱がされるだろう。
彼女は脱ぎやすく着やすいドレスに変わってきた。この部屋には彼女たちの侍女を入れることはない。取り巻きたちは気を使える者たちではない。
この子爵家令嬢の他に二人の男爵家令嬢がこのような立場になっている。
三人とも魔法学園の同学年の学生だ。
サロンの部屋から出ると、通路で待っていた護衛たちが後ろからついてくる。
この平和な学園で何が起こるというのか。
先程取り巻きたちが言っていたハーラット侯爵家の令嬢、ラーラ・ハーラット。
彼女はハーラット侯爵家の落ちこぼれだ。
私と年齢が一つしか違わないのに父親にさえ、表に出すのは憚られると言われた令嬢である。
通常なら、王子の婚約者としてあてがうには最適な年齢だ。
息子の一人がご執心なので、取り上げないだけですよ、と。
まるで玩具のように自分の娘のことを言ったのを覚えている。
父親は侯爵位を息子に譲り、今は少し遠い外国で暮らしている。
無理矢理ではなく、誘導されたものだ。
本人が幸せに引退できたと思えるのなら、それも良いだろう。
彼女は落ちこぼれと言われながら、ハーラット侯爵家では必要ないとさえ言われるC級魔導士でありながら、胸を張って姿勢良く立ち振る舞っている。
王城に戻るために、広い学園の敷地を歩く。
玄関に行きつくまでが長い。
学園内も馬車を走らせればいいのにと思う。
護衛の一人が連絡に走っていたようで、学園の玄関ではすでに馬車が待っていた。
そのとき、門から走り去る馬車が見えた。
あの馬車はマックレー侯爵家のものだ。
ゾーイ・マックレー。
王城での年初の式典でリアム・メルクイーンの横に立っていた者。
私を選ばず、辺境の地の男爵を選ぶ愚か者。
リアム・メルクイーンは辺境伯の長さのマントを臆面もなく羽織り、王の前に跪いた。
白と銀の衣装は完全に王弟派の印。
私に擦り寄れば、多少は砦への干渉も減るというものなのに。
愚かだ。
あまりにも愚かだ。
私が国王になった暁には、メルクイーン男爵領などどうとでもなるというのに。
そして、彼は父の国王から爵位を授かると式典を去っていった。
田舎者だ。
礼儀もわきまえていない。
これで皆の者も目が覚めるだろう。
あまりにも遠くにいたため現実がわからず、幻想を抱いていたのだと。
なのに。
彼の評判は下がるどころか、上がっていた。
異国の商会がパーティでの試食に、メルクイーン男爵領の白菜を使った季節限定の料理を出した。
白菜の美味さと異国の料理が合わさって非常に美味と評判になっていた。
そして、式典中に国王の前から去っていった行為も、田舎者、礼儀知らずの烙印ではなく、国王にさえ媚を売らない孤高のメルクイーン男爵という評価になっていた。
お前ら馬鹿か?
アイツの横にはゾーイ・マックレーがいたし、後ろ盾はハーラット侯爵家だ。
孤高なんて言葉はまったく当てはまらない。
私にはアイツが邪魔なのだ。
私がまだ王太子になれないのは、アイツのせいだ。
なぜかいつも比較される。
アイツの方が優秀だと。
田舎者が珍しいことをやったせいで注目されているだけなのに。
田舎者は田舎で静かに暮らしていれば良かったのに。
比較対象さえいなければ。
「この子爵令嬢、快楽に溺れてエロくなったなー」
取り巻きの一人が私に言う。
現在、クジョー王国の王子である私についている学生の取り巻きは五人。
伯爵家令息から男爵家令息まで。
六人でサロンの私の部屋で集まっている。
公爵家、侯爵家は取り巻きを私に差し出してこなかった。
確かに二学年には令嬢しかいないが、一学年には侯爵家の令息はいる。サロンに挨拶ぐらい来てもいいはずなのだが。
「しっかし、子爵家や男爵家の令嬢は王家の常識を知らないんだな」
「抱かれれば、王妃になれると思っているのだから幸せだ」
「頭がお花畑なんだろ」
「巷に溢れている物語を信じているんだろ。王子様が自分を見初めると」
彼らは馬鹿にしたような笑いを浮かべている。
品がない。
彼らも学園での成績は良いが、国はもう少しマトモな取り巻きを選定しても良かったのではないか?
さすがに伯爵家の令息では国の要職に就くには相当な実力か、実家の力がなければ難しい。
「殿下、次はこの伯爵令嬢はどうですか?最近、殿下に熱い視線を向けていますよ」
「誘ってくるようなら考えておこう」
女性を抱くのは嫌いではない。
むしろ、柔らかな肌がすべてを忘れさせてくれる。
彼女たちは私に二人の婚約者がいることを知らないようだ。
正妻と側室になるべき女性たちのことだ。
本来なら誓約で、私は婚約者以外の女性を抱けない。
ただし、相手から誘われた場合は別。
無知は罪というべきか、王家の男子に婚約者以外が抱かれた場合は、貴族相手の娼婦となる。
私に抱かれた後、彼女たちは取り巻きたちの慰め者となっている。
魔法学園を卒業した後は、社交界で貴族の男性相手にそのように扱われるだろう。
誓約に縛られた結婚をしている者たちは、彼女たちのような者を重宝する。
つまり、彼女たちは私を誘うことの重大さを知らない。
私が国王になろうとも、王妃になどなれはしないのに。
抱かれれば、すべてが手に入ると思っている浅はかさ。
愛情も国も手に入れられると本当に思っているのだろうか。
親も魔法学園に入学する前にきちんと教えておけば良いのに。
自分の娘が可愛くないのか?
それとも、親も無知なのか?
「けどさー、一つ下のハーラット侯爵令嬢良いよな。マントがなびいているときに見えたけど、かなり胸が大きいぞ」
「だが、侯爵令嬢だと身分的に私たちは危険だぞ」
「そうだよなー。王子に抱かれたとしても、反対に王子の婚約者に正式にねじ込まれる可能性は高いよな」
「寄ってたかって犯してしまえば、王妃は難しいだろ。王家は正妻も側室も純潔を望むからなあ」
取り巻きたちの無知にも呆れ果てる。
ハーラット侯爵が出てきたら、犯した者はすべて殺される。
彼は妹を溺愛する。邪魔な兄弟さえ排除した者だ。他人なんて無慈悲に殺せるだろう。
「ハーラット侯爵家とケンカできるのか?恨まれたら家ごとなくなる覚悟はあるのか、お前ら」
「えー、その辺は殿下がうまく何とかしてくれないんですかー」
王子に尻拭いを頼むなら、取り巻き失格だ。
彼らはこの国にいなくてはならない人材ではない。
「お前らが親に泣きついて、どうにかできるぐらいのことなら、家ごと潰されはしないだろうが、まず難しいだろう。ハーラット侯爵家は父の国王陛下でさえ気を使う。そのぐらいの権力の持ち主であり、この国になければならない者たちだ。お前たちの首が飛ぶだけだ」
「そう言われると、挑戦したくなる」
馬鹿か?お前。
「計画を練って、逃げ道を塞げば」
「いや、誘うというのが殿下が抱ける条件だから、男を誘いたくなるほどの強い媚薬でも使うか」
そんなものを手に入れる伝手はあるのか?
私は腰を強く打ちつけた。
「、、、ああっ」
子爵家令嬢が快楽に悶えた。
ソファの上でする行為に、ドレスも乱れている。
彼女の荒い息が部屋に響く。
「殿下、満足しましたー?次、俺の番ー」
「女性には優しくしろよ」
「それを殿下が言うー?善処しまーす」
私は立ち上がり、自分の服を整える。
今は服を着たままの行為だったが、子爵家令嬢の彼女はすぐにすべてを脱がされるだろう。
彼女は脱ぎやすく着やすいドレスに変わってきた。この部屋には彼女たちの侍女を入れることはない。取り巻きたちは気を使える者たちではない。
この子爵家令嬢の他に二人の男爵家令嬢がこのような立場になっている。
三人とも魔法学園の同学年の学生だ。
サロンの部屋から出ると、通路で待っていた護衛たちが後ろからついてくる。
この平和な学園で何が起こるというのか。
先程取り巻きたちが言っていたハーラット侯爵家の令嬢、ラーラ・ハーラット。
彼女はハーラット侯爵家の落ちこぼれだ。
私と年齢が一つしか違わないのに父親にさえ、表に出すのは憚られると言われた令嬢である。
通常なら、王子の婚約者としてあてがうには最適な年齢だ。
息子の一人がご執心なので、取り上げないだけですよ、と。
まるで玩具のように自分の娘のことを言ったのを覚えている。
父親は侯爵位を息子に譲り、今は少し遠い外国で暮らしている。
無理矢理ではなく、誘導されたものだ。
本人が幸せに引退できたと思えるのなら、それも良いだろう。
彼女は落ちこぼれと言われながら、ハーラット侯爵家では必要ないとさえ言われるC級魔導士でありながら、胸を張って姿勢良く立ち振る舞っている。
王城に戻るために、広い学園の敷地を歩く。
玄関に行きつくまでが長い。
学園内も馬車を走らせればいいのにと思う。
護衛の一人が連絡に走っていたようで、学園の玄関ではすでに馬車が待っていた。
そのとき、門から走り去る馬車が見えた。
あの馬車はマックレー侯爵家のものだ。
ゾーイ・マックレー。
王城での年初の式典でリアム・メルクイーンの横に立っていた者。
私を選ばず、辺境の地の男爵を選ぶ愚か者。
リアム・メルクイーンは辺境伯の長さのマントを臆面もなく羽織り、王の前に跪いた。
白と銀の衣装は完全に王弟派の印。
私に擦り寄れば、多少は砦への干渉も減るというものなのに。
愚かだ。
あまりにも愚かだ。
私が国王になった暁には、メルクイーン男爵領などどうとでもなるというのに。
そして、彼は父の国王から爵位を授かると式典を去っていった。
田舎者だ。
礼儀もわきまえていない。
これで皆の者も目が覚めるだろう。
あまりにも遠くにいたため現実がわからず、幻想を抱いていたのだと。
なのに。
彼の評判は下がるどころか、上がっていた。
異国の商会がパーティでの試食に、メルクイーン男爵領の白菜を使った季節限定の料理を出した。
白菜の美味さと異国の料理が合わさって非常に美味と評判になっていた。
そして、式典中に国王の前から去っていった行為も、田舎者、礼儀知らずの烙印ではなく、国王にさえ媚を売らない孤高のメルクイーン男爵という評価になっていた。
お前ら馬鹿か?
アイツの横にはゾーイ・マックレーがいたし、後ろ盾はハーラット侯爵家だ。
孤高なんて言葉はまったく当てはまらない。
私にはアイツが邪魔なのだ。
私がまだ王太子になれないのは、アイツのせいだ。
なぜかいつも比較される。
アイツの方が優秀だと。
田舎者が珍しいことをやったせいで注目されているだけなのに。
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