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8章 愚者は踊り続ける
8-1 男を連れて帰る ◆クトフ視点◆
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◆クトフ視点◆
リアムから魔法学園にいるA級魔導士を連れて帰るという嬉しそうな報告があった。
A級魔導士は砦にはいないので逃がさないという、リアムの強い意志も感じる。
学園を卒業するまで、魔の森で冒険者として鍛えるが、間に合わなければ、リアムが砦での保護者となって連れて来るという話をされた。そこまで有望な人材ならリアムは絶対に手放さないだろうなあ。
、、、ご愁傷様。
リアムに鍛えられるのなら本望だという人間なら大丈夫か?
あのリアムの奴隷たちのような人物である方が、気が楽だと思ってしまうのはなぜなんだろう。
リアムは面倒ごとは嫌いだから、貴族の跡継ぎまで持ち帰って来ることはないだろう。
砦長室はリアムが旅立ってから、恐ろしいほどの書類の山である。床にまで並んでいる。
ここの人間がリアムに頼り切りだったという証拠である。
ひどすぎる。
だから、ほんの少しの苛立ちだったと思う。
「お、クトフ、どうした?」
ナーヴァル砦長が扉のところにいる俺に気づいた。
「リアムから連絡があったから報告しておこうと思って」
「おお、何だ?」
砦長は普通の表情で聞き返したが、リアムが座っていた机にいる砦の管理者代理のアミールは嫌そうな顔になっている。
他の者から兄の話を聞くのは嫌だという顔だ。
「まだ先のことだけど、リアムが魔法学園を卒業したら、男を一人、王都から砦に連れて帰って来るってさー」
バサーーーーーーっ。
「、、、は?」
俺は彼らの反応が信じられなかった。
山のような書類が崩れた。
砦長室の外にまで書類が流れ出た。
補佐二人が慌てている。
「え、、、リアムが男を連れて帰って来る?」
「兄上がそんな、、、」
あれ?
何か言い方が悪かったのか?
ああ、その男の説明をしなければならないか。
「その男はA級魔導士で、身長が高く、イケメンという話で」
「あの、、、クトフ料理長、その辺で。砦長と管理者代理が冷静になるまではちょっと時間を置いた方が」
「へ?連れて帰ってくるという男の説明をしないといけないだろう?王都の魔の森でリアムが鍛えてくるが、C級冒険者になるのに間に合わなければリアムが砦の保護者となって連れて帰って来るって」
バキッッ。
「ん?」
砦長とアミールが持っていたペンが折れている。
俺は二人の補佐に砦長室を押し出され、彼らの目の届かない通路まで引っ張って来られた。
「クトフ料理長っ、あの二人にそんな男の褒め言葉を並べて追い打ちをかけてどうするんですかっ」
「は?だって、A級魔導士だってことを言わないと伝わらないだろ」
「そりゃそうですが、あの二人はリアムに対して恋愛感情抱いているのは貴方も知っているでしょっ」
あの二人は周囲にバレていないと思っているようだが、基本的にバレている。非常に鈍感な奴でもない限り。
ビーズはオープンだからリアムを嫁にしたいと公言しているが、あの二人は内に秘めていると思い込んでいる。。。ダダ漏れだが。
「いや別に、リアムが恋人を連れて帰ってくるという話じゃなかっただろ」
「第三者が聞けばそうですが、あの二人の耳は違うんですよっ。それに、リアムは意外とイケメン大好きですから」
「ああ、そうだなー。あの奴隷たちを見ていてもそう思うよな。放置しないでちゃんと面倒見てあげてるしなあ」
もう一人の補佐も同意した。
他人から見たら、そう見えるんだよ、リアム。
自分をしっかり把握しろ。
そのA級魔導士もイケメンだから確保しただろ。
「そうだね、リアムはシロ様大好きだからなあ」
「、、、クトフ料理長、どうしてそこでシロ様が出て来るんですか?」
「シロ様が人化した姿、超イケメンらしいよ。リアムが直視できないくらいらしい。いつも眩しいって言ってる」
「うわ、、、新情報。この人があの二人の前で言わなくて良かった。。。今度こそ立ち直れなくなっていたに違いない。クトフ料理長、リアムと類友ですからねえ」
「それ、いい意味で言われていないのは、俺でもわかるぞ。俺も空気が読めないって言いたいのか」
「リアムはわざと読んでない気がするけど、、、クトフ料理長もですかねえ?」
うわっ、何たる疑い。
「リアムは自分の母上のリーメルさんや、シロ様以外はどうでもいいじゃないか」
「いやいや、どうでもよかったら、クトフ料理長にそんな目立つイヤーカフ贈ってませんよ。お揃いなんでしょ。完全に、いない間に俺の親友を取るなーって自己主張されているじゃないですか」
「アイツは砦の守護獣様たちにもイヤーカフをプレゼントしているぞ」
「シロ様、クロ様は特別。クトフ料理長も特別。はいはい、特別特別良かったですねえ」
補佐の返事が投げやりになってきているぞ。
「クトフ料理長、責任を取ってください」
「何の?」
数日後、補佐の一人が厨房に来た。
そして、厨房の床に膝をついた。
ここ、ウェットキッチンだから、床に膝をつくと濡れるよ?そこ、大丈夫だった?
それに、他の料理人がボールを何個も落としたよ。
勘違いされるような台詞を吐かないでくれ。
「アレから二人のポンコツが治りません」
「、、、二人というと」
「ナーヴァル砦長と管理者代理のアミールに決まっているじゃないですか」
「、、、え?もしかして、あの、リアムが男を連れて帰るってヤツ?」
「そう、それっ」
「説明したじゃん、俺。リアムがA級魔導士を連れて帰ってくるって」
興味津々で聞いていた料理人仲間が俺から離れていった。
そうそう、普通はこういう態度である。あーA級魔導士を連れて帰って来るんだねー、それだけかー、というような。
「とにかく惨状を見てくださいっ」
「え?俺、今から夕食の下準備するんだけど」
と言っているのに、補佐に砦長室まで連れていかれた。
「、、、何これ」
「書類がたまりにたまっている図です」
「、、、キミたち補佐もいるんでしょ」
「俺たちは砦長室の雑用係みたいなものですっ」
それ、自分で言っちゃうんだ。
「砦長と砦の管理者が動かないと、書類はこうなる。そもそも年末で書類がたまる時期なのに」
もう一人の補佐もやって来た。隣の応接室を開けて、書類を整理しているようだ。。。
これ、砦長もアミールも部屋の中にどうやって入ったの?
書類で埋もれているよ。
「クトフ料理長が考えもなしにした発言でこうなったので、どうにか責任を取ってくださいっ」
「、、、俺、説明したじゃん」
「順序っ、説明する順序を間違えるからこうなるんですよっ。そもそも、貴方がリアムから通信の魔道具を贈られている時点で、二人が貴方に嫉妬しているのに気づいてくださいっ」
「えー、、、」
A級魔導士が来るって知らせなかった方が良かったのか?
「というわけだ、リアム」
仕方ないので、姿は見えないけど頭を下げてリアムに頼んでいる。
通信の魔道具のイヤーカフで、リアムと話している。
「何が、というわけだ、クトフ。転送の魔道具なんかあったら、書類を送るハメになるってわかりきっていたことだろう」
「面目もありません。というわけで俺の大親友のリアム様、愛しているのでどうにか書類をさばいてくれないでしょうか」
「いやー、唯一無二のクトフくんから愛していると頼まれたら嫌とは言えないけど。。。で、その説明、あの二人にとって何が悪かったんだ?」
「ねえ?不思議だよねえ。ちょっと意地悪した気はするけど、A級魔導士は男なんだから」
「だよなあ?」
「えー、、、それ本気で言っているのか、リアム」
リアムの方から別の声が聞こえる。
まだ朝だぞ。友人が寮の部屋に遊びに来るには早い時間だぞ。冒険者の朝は早いから食堂の混雑はすでに終わっているけど。
「男を連れ帰るってどう聞いても、リアムが恋人を連れ帰って来るようにしか聞こえないだろ」
「ええー?」×2
「リアムが女だったらと仮定して、その言葉を反芻してみろ」
「ああ、女性に男を連れ帰るって言われたら、まあ、恋人かと思うかもなあ」
「けど、リアムは男だからなあ」
その発想をしたところで、冗談かと思うだろ、A級魔導士と俺が言った時点で。ははは、と笑うところじゃないのか?
あの二人、どこまでリアムに侵されているのか。
「、、、リアム、そのイヤーカフ、通信の魔道具なのか?相手は砦の人か?」
「そうっ、相手は俺の唯一の友人のクトフくんだよー。砦の料理長なんだよー。どんなに頼んでも、お弁当作ってくれないんだー」
「わかった。大量の書類が一段落したら弁当送ってやるから」
ここでも要求するのなら仕方ない。一回ぐらいは作ってやるしかない。そうしないと、書類をやらないと言われかねない。
「部屋いっぱいの書類の報酬が弁当一つかあ。悲しいけど、砦の書類を放置するわけにもいかないからなあ」
「けど、ちょうど良かったんじゃないか、リアム。S級魔物のせいで魔の森には学園の休暇中は入れないんだから」
ものすごい深いため息をリアムがした。
「S級魔物は討伐したのにー。ゾーイとバージがとめなければ、あの後少しは他の魔物を倒して稼げたのにー、残念」
「A級魔物の群れに突っ込むC級冒険者がどこの世界にいる?」
「えー、今のE級冒険者のゾーイでも魔の大平原なら突っ込んでいけると思うよ。あの魔法の攻撃力なら」
「おい、今、とんでもないことを聞いた気がするな。リアム、S級魔物のくだりを詳しく話せ」
「、、、あれ?クトフくん、声に怒りの感情が含まれているようなんですけど」
「何で、C級冒険者がS級魔物と戦っているんだ」
小一時間ほどリアムを問い詰めました。
リアムから魔法学園にいるA級魔導士を連れて帰るという嬉しそうな報告があった。
A級魔導士は砦にはいないので逃がさないという、リアムの強い意志も感じる。
学園を卒業するまで、魔の森で冒険者として鍛えるが、間に合わなければ、リアムが砦での保護者となって連れて来るという話をされた。そこまで有望な人材ならリアムは絶対に手放さないだろうなあ。
、、、ご愁傷様。
リアムに鍛えられるのなら本望だという人間なら大丈夫か?
あのリアムの奴隷たちのような人物である方が、気が楽だと思ってしまうのはなぜなんだろう。
リアムは面倒ごとは嫌いだから、貴族の跡継ぎまで持ち帰って来ることはないだろう。
砦長室はリアムが旅立ってから、恐ろしいほどの書類の山である。床にまで並んでいる。
ここの人間がリアムに頼り切りだったという証拠である。
ひどすぎる。
だから、ほんの少しの苛立ちだったと思う。
「お、クトフ、どうした?」
ナーヴァル砦長が扉のところにいる俺に気づいた。
「リアムから連絡があったから報告しておこうと思って」
「おお、何だ?」
砦長は普通の表情で聞き返したが、リアムが座っていた机にいる砦の管理者代理のアミールは嫌そうな顔になっている。
他の者から兄の話を聞くのは嫌だという顔だ。
「まだ先のことだけど、リアムが魔法学園を卒業したら、男を一人、王都から砦に連れて帰って来るってさー」
バサーーーーーーっ。
「、、、は?」
俺は彼らの反応が信じられなかった。
山のような書類が崩れた。
砦長室の外にまで書類が流れ出た。
補佐二人が慌てている。
「え、、、リアムが男を連れて帰って来る?」
「兄上がそんな、、、」
あれ?
何か言い方が悪かったのか?
ああ、その男の説明をしなければならないか。
「その男はA級魔導士で、身長が高く、イケメンという話で」
「あの、、、クトフ料理長、その辺で。砦長と管理者代理が冷静になるまではちょっと時間を置いた方が」
「へ?連れて帰ってくるという男の説明をしないといけないだろう?王都の魔の森でリアムが鍛えてくるが、C級冒険者になるのに間に合わなければリアムが砦の保護者となって連れて帰って来るって」
バキッッ。
「ん?」
砦長とアミールが持っていたペンが折れている。
俺は二人の補佐に砦長室を押し出され、彼らの目の届かない通路まで引っ張って来られた。
「クトフ料理長っ、あの二人にそんな男の褒め言葉を並べて追い打ちをかけてどうするんですかっ」
「は?だって、A級魔導士だってことを言わないと伝わらないだろ」
「そりゃそうですが、あの二人はリアムに対して恋愛感情抱いているのは貴方も知っているでしょっ」
あの二人は周囲にバレていないと思っているようだが、基本的にバレている。非常に鈍感な奴でもない限り。
ビーズはオープンだからリアムを嫁にしたいと公言しているが、あの二人は内に秘めていると思い込んでいる。。。ダダ漏れだが。
「いや別に、リアムが恋人を連れて帰ってくるという話じゃなかっただろ」
「第三者が聞けばそうですが、あの二人の耳は違うんですよっ。それに、リアムは意外とイケメン大好きですから」
「ああ、そうだなー。あの奴隷たちを見ていてもそう思うよな。放置しないでちゃんと面倒見てあげてるしなあ」
もう一人の補佐も同意した。
他人から見たら、そう見えるんだよ、リアム。
自分をしっかり把握しろ。
そのA級魔導士もイケメンだから確保しただろ。
「そうだね、リアムはシロ様大好きだからなあ」
「、、、クトフ料理長、どうしてそこでシロ様が出て来るんですか?」
「シロ様が人化した姿、超イケメンらしいよ。リアムが直視できないくらいらしい。いつも眩しいって言ってる」
「うわ、、、新情報。この人があの二人の前で言わなくて良かった。。。今度こそ立ち直れなくなっていたに違いない。クトフ料理長、リアムと類友ですからねえ」
「それ、いい意味で言われていないのは、俺でもわかるぞ。俺も空気が読めないって言いたいのか」
「リアムはわざと読んでない気がするけど、、、クトフ料理長もですかねえ?」
うわっ、何たる疑い。
「リアムは自分の母上のリーメルさんや、シロ様以外はどうでもいいじゃないか」
「いやいや、どうでもよかったら、クトフ料理長にそんな目立つイヤーカフ贈ってませんよ。お揃いなんでしょ。完全に、いない間に俺の親友を取るなーって自己主張されているじゃないですか」
「アイツは砦の守護獣様たちにもイヤーカフをプレゼントしているぞ」
「シロ様、クロ様は特別。クトフ料理長も特別。はいはい、特別特別良かったですねえ」
補佐の返事が投げやりになってきているぞ。
「クトフ料理長、責任を取ってください」
「何の?」
数日後、補佐の一人が厨房に来た。
そして、厨房の床に膝をついた。
ここ、ウェットキッチンだから、床に膝をつくと濡れるよ?そこ、大丈夫だった?
それに、他の料理人がボールを何個も落としたよ。
勘違いされるような台詞を吐かないでくれ。
「アレから二人のポンコツが治りません」
「、、、二人というと」
「ナーヴァル砦長と管理者代理のアミールに決まっているじゃないですか」
「、、、え?もしかして、あの、リアムが男を連れて帰るってヤツ?」
「そう、それっ」
「説明したじゃん、俺。リアムがA級魔導士を連れて帰ってくるって」
興味津々で聞いていた料理人仲間が俺から離れていった。
そうそう、普通はこういう態度である。あーA級魔導士を連れて帰って来るんだねー、それだけかー、というような。
「とにかく惨状を見てくださいっ」
「え?俺、今から夕食の下準備するんだけど」
と言っているのに、補佐に砦長室まで連れていかれた。
「、、、何これ」
「書類がたまりにたまっている図です」
「、、、キミたち補佐もいるんでしょ」
「俺たちは砦長室の雑用係みたいなものですっ」
それ、自分で言っちゃうんだ。
「砦長と砦の管理者が動かないと、書類はこうなる。そもそも年末で書類がたまる時期なのに」
もう一人の補佐もやって来た。隣の応接室を開けて、書類を整理しているようだ。。。
これ、砦長もアミールも部屋の中にどうやって入ったの?
書類で埋もれているよ。
「クトフ料理長が考えもなしにした発言でこうなったので、どうにか責任を取ってくださいっ」
「、、、俺、説明したじゃん」
「順序っ、説明する順序を間違えるからこうなるんですよっ。そもそも、貴方がリアムから通信の魔道具を贈られている時点で、二人が貴方に嫉妬しているのに気づいてくださいっ」
「えー、、、」
A級魔導士が来るって知らせなかった方が良かったのか?
「というわけだ、リアム」
仕方ないので、姿は見えないけど頭を下げてリアムに頼んでいる。
通信の魔道具のイヤーカフで、リアムと話している。
「何が、というわけだ、クトフ。転送の魔道具なんかあったら、書類を送るハメになるってわかりきっていたことだろう」
「面目もありません。というわけで俺の大親友のリアム様、愛しているのでどうにか書類をさばいてくれないでしょうか」
「いやー、唯一無二のクトフくんから愛していると頼まれたら嫌とは言えないけど。。。で、その説明、あの二人にとって何が悪かったんだ?」
「ねえ?不思議だよねえ。ちょっと意地悪した気はするけど、A級魔導士は男なんだから」
「だよなあ?」
「えー、、、それ本気で言っているのか、リアム」
リアムの方から別の声が聞こえる。
まだ朝だぞ。友人が寮の部屋に遊びに来るには早い時間だぞ。冒険者の朝は早いから食堂の混雑はすでに終わっているけど。
「男を連れ帰るってどう聞いても、リアムが恋人を連れ帰って来るようにしか聞こえないだろ」
「ええー?」×2
「リアムが女だったらと仮定して、その言葉を反芻してみろ」
「ああ、女性に男を連れ帰るって言われたら、まあ、恋人かと思うかもなあ」
「けど、リアムは男だからなあ」
その発想をしたところで、冗談かと思うだろ、A級魔導士と俺が言った時点で。ははは、と笑うところじゃないのか?
あの二人、どこまでリアムに侵されているのか。
「、、、リアム、そのイヤーカフ、通信の魔道具なのか?相手は砦の人か?」
「そうっ、相手は俺の唯一の友人のクトフくんだよー。砦の料理長なんだよー。どんなに頼んでも、お弁当作ってくれないんだー」
「わかった。大量の書類が一段落したら弁当送ってやるから」
ここでも要求するのなら仕方ない。一回ぐらいは作ってやるしかない。そうしないと、書類をやらないと言われかねない。
「部屋いっぱいの書類の報酬が弁当一つかあ。悲しいけど、砦の書類を放置するわけにもいかないからなあ」
「けど、ちょうど良かったんじゃないか、リアム。S級魔物のせいで魔の森には学園の休暇中は入れないんだから」
ものすごい深いため息をリアムがした。
「S級魔物は討伐したのにー。ゾーイとバージがとめなければ、あの後少しは他の魔物を倒して稼げたのにー、残念」
「A級魔物の群れに突っ込むC級冒険者がどこの世界にいる?」
「えー、今のE級冒険者のゾーイでも魔の大平原なら突っ込んでいけると思うよ。あの魔法の攻撃力なら」
「おい、今、とんでもないことを聞いた気がするな。リアム、S級魔物のくだりを詳しく話せ」
「、、、あれ?クトフくん、声に怒りの感情が含まれているようなんですけど」
「何で、C級冒険者がS級魔物と戦っているんだ」
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