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7章 愚者は踊る
7-25 お友達?
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「リアムくーん、今日のラーメン屋はナーヴァルがお気に入りだった、、、アレ?お友達?」
「はい、お友達ですっ」
玄関先まで迎えてくれたテッチャンの問いに力強く答えたのはバージである。
ゾーイはお友達なんて、、、良いんですか?、良いなら良いなあという笑顔、という表情である。
今回はゾーイが普段使っているマックレー侯爵家の馬車でここまで来た。彼の従者がこれまた良い笑顔を浮かべていたのだが。
「出前はもう頼んじゃったんだけど、、、」
「あなた、良いじゃないの。私たちの分を回してあげれば」
「えー、私もあのラーメン食べたかったー」
「じゃあ、貴方の分は明日も注文すれば良いじゃない」
「えー、明日は私のおすすめの店からの出前予定なのに」
、、、テッチャンご夫婦は俺の出前にかこつけて、一緒に注文していたようだ。まあ、一人分を出前するよりは注文された店もありがたいだろう。
俺は彼らの国のラーメン屋は知らないので、とんこつラーメンを中心に、美味しいとされるお店のラーメンを出前してもらうことになった。
ちなみに、どこぞかの守護獣さんが昼食はオムライスーと騒ぐので、昼食をラーメンにすることはできなかった。残念。魔法学園は貴族の坊ちゃん嬢ちゃんの集まりなので昼休憩が長いのである。どれだけ昼ご飯に時間かけるんだって話である。
夕方あたりに、テッチャンたちのご都合を聞いて来店する。
時差があるので、遅すぎると出前する店も夜の営業も終えてしまうので夕方あたり。
もちろん、寮の夕食も食べて来るけど。いくら食べていても、魔の森で動くからちょうど良い。
「本当は私たち用のおかもちを作ってもらいたいぐらいだけど、ここがもう少し軌道にのるまでは難しいかな」
「そうね。必要最小限に抑えないとおかもちの管理も大変だもの。こちらへどうぞ」
おかもちは転送の魔道具だから高い。盗まれたりしたら大変だからな。信用できる責任者がいないと置いておけない。
今日は個室に通された。いつもは彼らの休憩室等に案内される。
ここではラーメン屋は物珍しいので予約がいっぱいなのである。
しかも、貴族をターゲットにしているので、ほぼ個室の予約。
「予約は入っていないんですか?」
「大丈夫よ。今日はひとつ予約のキャンセルが入ったの」
「そうなんですか」
個室に通されたが、貴族用なので無駄に広い。
だからこそ、ラーメンが高級品になってしまう。
「はい、おまちどー」
テッチャンがラーメン三人前を持って来てくれた。
「醤油ラーメンだー」
わーい。ナーヴァルお気に入りって言っていたから、そうじゃないかなーと思っていたけど。
とんこつラーメンが一番好きだが、醤油も味噌も塩も変わり種も皆良いよねー。
「あ、リアムくんのお友達諸君。コレは出前したラーメンであって、この店が出すラーメンではないからその点はご了承を。じゃ、ごゆっくり」
「出前?」
ラーメン屋に馴染みがない者は知らないよな。
ちなみに、この店は出前をしてくれない。
出張でケータリングのようなものならば、かなり高額を払えばしてくれるかもしれないが。
「醤油も良いよねー」
やっぱりラーメン屋のラーメンは美味しいな。
濃縮スープで作る即席セットもそれはそれで美味しいが、別物だ。
それぞれの店の店主のこだわりが味わえるよねー。
幸せー。
ふと、顔をラーメンから上げると、バージとゾーイの二人が俺をじっと見ている。
食べ方がわからなかったのかな?
この国の人は箸を使わないが、フォークも横にある。
「麺が伸びるぞ?」
「いや、リアムのそんな幸せそうな顔、見たのはじめてだよ」
「そんな顔もできたんですね」
何を言っているんだ、コイツらは。
「食べないのなら、俺が食うぞ」
「食べる、食べる」
二人が慌てて食べ始める。
この国のラーメン初心者にはちょうど醤油で良かったのかもしれない。
王都ではさすがに砦より濃い味付けになっているが、諸外国に比べるとまだまだ薄味派だ。
ラーメン初心者にいきなり背脂とんこつラーメンはハードルが高かったかもしれないので、テッチャン夫婦のチョイスは素晴らしい。
ま、俺の中でラーメンは上品に食べる物ではないので、早々に食べ終わる。
俺の真似をした二人も大差なく食べ終わった。
「味はちょっと濃いけれど、美味しかった」
「そうだな。もう少し味は薄くても良いかと思ったけど、麺がツルツルで喉越しが良い」
「極西の砦の魔物肉チャーシューも食べてみたかったけど、それは今度のお楽しみか」
「ああ、この店の魔物肉チャーシューは有名だと聞いたことがある」
「リアムくーん、ごめーんっ」
テッチャンが謝りながら入ってきた。
「あ、もう食べ終わっている」
「そりゃ、ラーメンですから」
そんなに時間をかけて食べたら、麺がのびのびのびーるよ。
「この国の貴族様たちは時間をかけて、超のんびり食べるからさー。助かったよー。実はキャンセル入れた客が、キャンセルなんか入れてないって言って来ちゃってさあ」
「ああ、それなら俺たちはもう出るから、大丈夫だ」
「ごめんねー、リアムくんたちー。明日は休憩室の方でのんびり食べて良いからさー。また明日ねー」
テッチャンが従業員に指示して、素早く掃除を始めた。
ん?テッチャン、今、この二人にも言わなかった?
部屋の外に出た俺は二人を見ると。
「また明日も来まーす」
「リアムについて来ます」
「、、、ここは店だぞ。ラーメン代は払えよ」
「あ、そうだった。いくらなんだろ」
「今日は良いわよー。迷惑かけちゃったしー。明日の出前からお願いねー」
奥さんがにっこりと笑って言った。
「でも、この出前のラーメンのことは他言無用でお願いね、キミたち」
目が笑ってないぞ、奥さん。。。
だって、出前のラーメンと、ここのラーメンの価格って十倍以上の開きがある。
仕方ないよね。王都のど真ん中でこんな広い個室で食べるんだから。そんな値段になっちゃうのも。
もちろん、飲み物やら前菜やらつまみやら他のメニューとともにコースとして出すから、貴族の皆様は一食に相当なお値段をお支払いするハメになるのだ。サービス料や席料も取るし。
店を出る頃には、ラーメン屋じゃないやい、という価格になる。
「コレはリアムくんがいるからやっているのよー。そして、私たちがいるとき限定なのー。よろしくねー」
さらに念を押した。。。
ゾーイの馬車が豪華すぎたからだよ。高位貴族の馬車だからだよ。
リアムくんが連れてきたお友達だから信じているけどお願いねー、という気持ちがひしひしと伝わって来る。
貴族の我がままを言われたら嫌だもんねえ。
あのときやってくれただろっ、ってヤツ。
テッチャン夫婦は自分たちがいなくなった後のことを考えて行動している。
ラーメンの出前は転送の魔道具のおかもちがなければできないことだ。
出前したラーメンの値段だけでソレをしてくれることは本来この国では有り得ない。
奥さんの実家のラーメン屋が注文し、受け取り、それをこちらに転送して、食べた後、どんぶりを洗って返却してくれるのだ。本当なら手数料を取ってしかるべきところであるが、俺のおかもちの無償貸与の対価として彼らはやってくれるのである。
お互いに深く追及しないのは、お互いわかっているからだ。
だから、部外者である二人に念を押した。
俺は一つ確認をしたくなってしまった。
砦では奥さんの実家のラーメン屋の出前はしてくれるが。
「砦に帰ったら、たまには今回のようにラーメン屋によるラーメン屋の出前を頼んでいいですか?」
「うちの父さん、リアムくんのこと気に入っているから大丈夫よー。そこまで頻繁じゃなければやってくれるわよ」
「おおっ、神はいた」
「、、、ラーラ様が言った通り、リアムはラーメン大好きだった」
「ラーメンの神かあ」
二人がやや呆れたように言うが、人には好物というものがあるんだよ。クロが毎日オムライスを食べるように。
それならまた食べたいと思ったラーメン屋はキッチリと名前を憶えておかないとな。
「はい、お友達ですっ」
玄関先まで迎えてくれたテッチャンの問いに力強く答えたのはバージである。
ゾーイはお友達なんて、、、良いんですか?、良いなら良いなあという笑顔、という表情である。
今回はゾーイが普段使っているマックレー侯爵家の馬車でここまで来た。彼の従者がこれまた良い笑顔を浮かべていたのだが。
「出前はもう頼んじゃったんだけど、、、」
「あなた、良いじゃないの。私たちの分を回してあげれば」
「えー、私もあのラーメン食べたかったー」
「じゃあ、貴方の分は明日も注文すれば良いじゃない」
「えー、明日は私のおすすめの店からの出前予定なのに」
、、、テッチャンご夫婦は俺の出前にかこつけて、一緒に注文していたようだ。まあ、一人分を出前するよりは注文された店もありがたいだろう。
俺は彼らの国のラーメン屋は知らないので、とんこつラーメンを中心に、美味しいとされるお店のラーメンを出前してもらうことになった。
ちなみに、どこぞかの守護獣さんが昼食はオムライスーと騒ぐので、昼食をラーメンにすることはできなかった。残念。魔法学園は貴族の坊ちゃん嬢ちゃんの集まりなので昼休憩が長いのである。どれだけ昼ご飯に時間かけるんだって話である。
夕方あたりに、テッチャンたちのご都合を聞いて来店する。
時差があるので、遅すぎると出前する店も夜の営業も終えてしまうので夕方あたり。
もちろん、寮の夕食も食べて来るけど。いくら食べていても、魔の森で動くからちょうど良い。
「本当は私たち用のおかもちを作ってもらいたいぐらいだけど、ここがもう少し軌道にのるまでは難しいかな」
「そうね。必要最小限に抑えないとおかもちの管理も大変だもの。こちらへどうぞ」
おかもちは転送の魔道具だから高い。盗まれたりしたら大変だからな。信用できる責任者がいないと置いておけない。
今日は個室に通された。いつもは彼らの休憩室等に案内される。
ここではラーメン屋は物珍しいので予約がいっぱいなのである。
しかも、貴族をターゲットにしているので、ほぼ個室の予約。
「予約は入っていないんですか?」
「大丈夫よ。今日はひとつ予約のキャンセルが入ったの」
「そうなんですか」
個室に通されたが、貴族用なので無駄に広い。
だからこそ、ラーメンが高級品になってしまう。
「はい、おまちどー」
テッチャンがラーメン三人前を持って来てくれた。
「醤油ラーメンだー」
わーい。ナーヴァルお気に入りって言っていたから、そうじゃないかなーと思っていたけど。
とんこつラーメンが一番好きだが、醤油も味噌も塩も変わり種も皆良いよねー。
「あ、リアムくんのお友達諸君。コレは出前したラーメンであって、この店が出すラーメンではないからその点はご了承を。じゃ、ごゆっくり」
「出前?」
ラーメン屋に馴染みがない者は知らないよな。
ちなみに、この店は出前をしてくれない。
出張でケータリングのようなものならば、かなり高額を払えばしてくれるかもしれないが。
「醤油も良いよねー」
やっぱりラーメン屋のラーメンは美味しいな。
濃縮スープで作る即席セットもそれはそれで美味しいが、別物だ。
それぞれの店の店主のこだわりが味わえるよねー。
幸せー。
ふと、顔をラーメンから上げると、バージとゾーイの二人が俺をじっと見ている。
食べ方がわからなかったのかな?
この国の人は箸を使わないが、フォークも横にある。
「麺が伸びるぞ?」
「いや、リアムのそんな幸せそうな顔、見たのはじめてだよ」
「そんな顔もできたんですね」
何を言っているんだ、コイツらは。
「食べないのなら、俺が食うぞ」
「食べる、食べる」
二人が慌てて食べ始める。
この国のラーメン初心者にはちょうど醤油で良かったのかもしれない。
王都ではさすがに砦より濃い味付けになっているが、諸外国に比べるとまだまだ薄味派だ。
ラーメン初心者にいきなり背脂とんこつラーメンはハードルが高かったかもしれないので、テッチャン夫婦のチョイスは素晴らしい。
ま、俺の中でラーメンは上品に食べる物ではないので、早々に食べ終わる。
俺の真似をした二人も大差なく食べ終わった。
「味はちょっと濃いけれど、美味しかった」
「そうだな。もう少し味は薄くても良いかと思ったけど、麺がツルツルで喉越しが良い」
「極西の砦の魔物肉チャーシューも食べてみたかったけど、それは今度のお楽しみか」
「ああ、この店の魔物肉チャーシューは有名だと聞いたことがある」
「リアムくーん、ごめーんっ」
テッチャンが謝りながら入ってきた。
「あ、もう食べ終わっている」
「そりゃ、ラーメンですから」
そんなに時間をかけて食べたら、麺がのびのびのびーるよ。
「この国の貴族様たちは時間をかけて、超のんびり食べるからさー。助かったよー。実はキャンセル入れた客が、キャンセルなんか入れてないって言って来ちゃってさあ」
「ああ、それなら俺たちはもう出るから、大丈夫だ」
「ごめんねー、リアムくんたちー。明日は休憩室の方でのんびり食べて良いからさー。また明日ねー」
テッチャンが従業員に指示して、素早く掃除を始めた。
ん?テッチャン、今、この二人にも言わなかった?
部屋の外に出た俺は二人を見ると。
「また明日も来まーす」
「リアムについて来ます」
「、、、ここは店だぞ。ラーメン代は払えよ」
「あ、そうだった。いくらなんだろ」
「今日は良いわよー。迷惑かけちゃったしー。明日の出前からお願いねー」
奥さんがにっこりと笑って言った。
「でも、この出前のラーメンのことは他言無用でお願いね、キミたち」
目が笑ってないぞ、奥さん。。。
だって、出前のラーメンと、ここのラーメンの価格って十倍以上の開きがある。
仕方ないよね。王都のど真ん中でこんな広い個室で食べるんだから。そんな値段になっちゃうのも。
もちろん、飲み物やら前菜やらつまみやら他のメニューとともにコースとして出すから、貴族の皆様は一食に相当なお値段をお支払いするハメになるのだ。サービス料や席料も取るし。
店を出る頃には、ラーメン屋じゃないやい、という価格になる。
「コレはリアムくんがいるからやっているのよー。そして、私たちがいるとき限定なのー。よろしくねー」
さらに念を押した。。。
ゾーイの馬車が豪華すぎたからだよ。高位貴族の馬車だからだよ。
リアムくんが連れてきたお友達だから信じているけどお願いねー、という気持ちがひしひしと伝わって来る。
貴族の我がままを言われたら嫌だもんねえ。
あのときやってくれただろっ、ってヤツ。
テッチャン夫婦は自分たちがいなくなった後のことを考えて行動している。
ラーメンの出前は転送の魔道具のおかもちがなければできないことだ。
出前したラーメンの値段だけでソレをしてくれることは本来この国では有り得ない。
奥さんの実家のラーメン屋が注文し、受け取り、それをこちらに転送して、食べた後、どんぶりを洗って返却してくれるのだ。本当なら手数料を取ってしかるべきところであるが、俺のおかもちの無償貸与の対価として彼らはやってくれるのである。
お互いに深く追及しないのは、お互いわかっているからだ。
だから、部外者である二人に念を押した。
俺は一つ確認をしたくなってしまった。
砦では奥さんの実家のラーメン屋の出前はしてくれるが。
「砦に帰ったら、たまには今回のようにラーメン屋によるラーメン屋の出前を頼んでいいですか?」
「うちの父さん、リアムくんのこと気に入っているから大丈夫よー。そこまで頻繁じゃなければやってくれるわよ」
「おおっ、神はいた」
「、、、ラーラ様が言った通り、リアムはラーメン大好きだった」
「ラーメンの神かあ」
二人がやや呆れたように言うが、人には好物というものがあるんだよ。クロが毎日オムライスを食べるように。
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