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7章 愚者は踊る
7-15 来たくて来たわけじゃない王都
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砦の皆の協力もあって、転送の魔道具おかもちは問題なく完成した。
テッチャン夫婦にもお安く提供できて良かった。
お安くって言っても、お値段自体はかなりお高いが。王都で作ってもらう相場よりは十分の一以下というだけで、前世で言えばほどほどの高級車並みの値段は吹っ飛ぶ。
つまり王都で作らせると王都郊外の小さめの屋敷は購入できてしまう値段になる。超怖い。お財布に優しくないよね。
転送の魔道具は意外とお高いのである。
魔石を使う魔道具は総じて高い傾向があるが。
だから、あのクソ兄貴がクズ魔道具だけで五千万も湯水のように使い消えるということが起こる。
だが、王都とテッチャン夫婦の商会本拠地も馬車で約一か月の旅である。
そうなると、何度か王都と往復させていれば馬車代やら人件費やら何やらで元が取れてしまう金額である。
おかもち自体は小さいが、回数多く頻繁にやり取りするとか、クトフのように収納鞄を使ってやり取りするとかすれば、特に小さいからと言って送れる総量が少ないというわけではない。
転送の魔道具は移動の危険を冒さずに、一瞬で物が運べるのでかなり重宝される。拠点がそれぞれにあり信頼できる者がいるのなら、非常に便利なものだ。
「、、、それを気安く無償貸与したキミが恐ろしく思えるよ」
「そうね。その価値を深く考えずに持ち帰った私たちは、父からしたらかなりのアホに見えたわよね。実際、言われたし」
「いや、俺の場合は自分で魔物を狩れますから。俺が砦にいれば材料費ゼロで実現できたんですけどねー」
「ヤダ、この子、怖いわー」
「リアムくんはC級冒険者なのに、A級魔物の素材や魔石が堂々と見積書に書いてあるのに、材料費ゼロと言い切ったよー」
テッチャン夫婦のラーメン屋におかもちを納品しに行ったら、なぜか怖い人扱いされてるよ。
テッチャンたちもこの王都のラーメン屋にいるのはこの店が軌道にのるまで。
支配人やら料理人やらホールスタッフやらをキッチリ指導して、もう数か月もしない内に他に移動するそうだ。
この店は祖国の醤油や味噌等の調味料や食材を紹介するアンテナショップ的な役割であるが、そういう店を他の多くの国にも出店しているらしい。
「今回は砦のA級冒険者に動いてもらったので、さすがにこっちは無償貸与はできませんけど。買取でお願いしまーす」
「当たり前ですっ」
「申し訳なかったですっ」
なぜ謝られるのだろう。
砦とラーメン屋をつなぐおかもちはどちらにしてもお互いにとって損はない。
俺にとっては無償貸与でも価値があったのだ、お店のとんこつラーメンという。
「あ、そうだ、非常に言い難いんですけどお願いがあるんですけど、、、」
「え?」
「リアムくんが非常に言い難いって」
「俺が砦に帰ったら、他の店のとんこつラーメンも食べてみたいんですっ」
「うぇっ、、、え?」
「確かに奥さんの実家のとんこつラーメンも美味しいんですが、いろいろなとんこつラーメンを味わってみたいという欲求は抑えきれず」
力説しよう。
だって、とんこつラーメンと一言で片づけても、店ごとの味があるわけですよ。この世にラーメン屋が一軒しかないというのなら諦めよう。けれど、ナーヴァルたちのあそこの店が上手かったー、あっちの店の方が好みだーとかいう祖国自慢を聞いてしまうと食べたくなってしまうんだよー。あ、ナーヴァルたちがすべて悪い気がする。
「、、、ラーメン屋がラーメン屋に出前を頼むのは、確かに言いにくいとは思うけど、C級冒険者にA級魔物を倒してきてって言うほど無謀なことじゃないわね」
「今、納品でちょうど商会の者が来ているから、帰るときにおかもちを持っていってもらう。だいたい一か月後ぐらいになると思うけど、きちんとおかもちで物が届くのを確認したら、魔法学園に使いを出す。俺たちがいる間の一か月ほどラーメンを出前させるからこの店で食べて、ってことで良いかな?どんぶりも返さなきゃいけないし」
「なんと素晴らしい、、、ありがとうございます」
「リアムくんの目が輝いた」
「珍しいものが見れたわ」
俺の目、死んでますからね。
誰もあえて指摘しませんけど。
「いろんな店のとんこつラーメンが食べられるなんて、、、王都に来てよかった」
じーん。感動を噛みしめよう。この世界でもラーメンが食べられる幸せ。そして、出歩かずに、大行列に並ばずにいろいろなとんこつラーメンが食べられるなんて。
「「えっ???」」
二人が驚いた顔で俺を見た。
だって、俺は王都に来たいと思って来ているわけじゃないし。
魔法学園の講義は特に問題なく進んでいく。
F級魔導士がいるとは思っていないクラスメイトは、適当に変な学生がいるなーぐらいの認識だろう。
必要事項は伝えてくれるので、なんだかんだ言ってもこのクラスにはいい人たちが揃っているようだ。
学園の図書館はかなりの蔵書数だった。
館外への持ち出しは一人一冊まで。
小説や物語の類の本はなく、分厚い辞書のような本ばかりなので、妥当と言えば妥当な気がする。お付きの人がいる学生は関係なく借りたいと思うのだろうけど。
休憩時間や自習時間はたいてい図書館か本を読んでいる。昼食時間は寮の厨房。講義が終わると素早く寮に帰り、寮で夕食。そして、魔の森に行く。
クロは昼食時間には必ず現れ、俺が魔の森に行くときも毎回ではないがほどほどに現れる。砦のように冒険者同士助け合うことはない土地なので、心強い。
砦以外のクジョー王国内では人命救助も金だ。
金を払えない奴は死んでも仕方ない。
けれど、払うと言って踏み倒す魔法学園の学生が多いので、魔の森ではその場での現金支払いじゃないと受け付けないらしい。それはそれで凄いよな。
今のところ、冒険者活動も問題なく進んでいっている。睡眠時間も取らなければいけないので、ほどほどに、である。
講義で面倒なのは、数人でグループを作ってくださーい、みたいなものだ。
一人で何もかもやるから、ホントやめてほしい。
放課後集まって課題をやってくださーい、なんてさらに拷問に近いものがある。
教師よ、なぜお前が学生の時間を奪う権利があるんだ、と問いたい。
教師だからだけど。
放課後には何も予定が入っていないと思っている馬鹿はお前だけだ。
ギリギリギリと奥歯を噛みしめる。
握り潰してやりたい。
「あ、あのメルクイーンくん」
「あ?」
ヤベ、凶悪な表情で返事してしまった。
「も、もし、一緒にやる人がいなければ、私と組まないかと思って声をかけたんだけど」
大変だな。一年三組のクラス委員。そうじゃなきゃ、俺に話しかけないだろ。
最低人数は二人。
後ろで心配そうに見ているクラスメイトがいる。。。
さすがに俺、噛みつきはしないけど。
「本当にアホな教師がいて本当に嫌だ。魔法理論のレポート提出なんて課題、一人でやった方が一瞬で終わるのに」
「ははは、確かに。けれど、様々な意見を出し合ってまとめてもらいたいんじゃないかな」
「はい、様々な意見をどうぞ」
「え?ああ、そうだなー、教科書のこの人は、、、」
うんたらかんたらとバージ・テンガラットくんに熱く語っていただきました。さすがはクラス委員。成績順で決めているので頭が良いことはわかっている。流れるように話す。はい、後ろの人々、メモらなーい。自分の意見でレポートは書けよ。
「、、、という感じなんだけど」
「ふむふむ、はい完了」
「え?」
自動筆記の魔法で素早くレポートが仕上がりました。
あー良かった。二人ぐらいなら意見の交換で終わるよな。
名前はバージくんを前に書きましたよ。
「あ、俺の意見は適当に織り交ぜて書いたから、適当に読んで教師に提出しておいてー」
ほどほどの分量になったレポートをバージくんに渡す。
「え?いつのまに書いてたの?悪い、筆記させてしまって。あと、それと」
教室を立ち去ろうとする俺に、バージくんは言った。
「あの教師は上位貴族の出なんだ。だからこのクラスにだけ放課後の課題を押しつける。今の季節は下位貴族も放課後はお茶会や社交界の準備が忙しいのに。けれど、意見も言えないし、逆らえないんだ」
はい、学園長室に駆け込む俺がいました。
講義時間以外の俺の時間を勝手に使うな、という誓約を頂きました。
時間外の課題等は学園長の許可が必要となりました。めでたしめでたし。
他のクラスはやっていないというし、問題ないだろ、クソ教師。
テッチャン夫婦にもお安く提供できて良かった。
お安くって言っても、お値段自体はかなりお高いが。王都で作ってもらう相場よりは十分の一以下というだけで、前世で言えばほどほどの高級車並みの値段は吹っ飛ぶ。
つまり王都で作らせると王都郊外の小さめの屋敷は購入できてしまう値段になる。超怖い。お財布に優しくないよね。
転送の魔道具は意外とお高いのである。
魔石を使う魔道具は総じて高い傾向があるが。
だから、あのクソ兄貴がクズ魔道具だけで五千万も湯水のように使い消えるということが起こる。
だが、王都とテッチャン夫婦の商会本拠地も馬車で約一か月の旅である。
そうなると、何度か王都と往復させていれば馬車代やら人件費やら何やらで元が取れてしまう金額である。
おかもち自体は小さいが、回数多く頻繁にやり取りするとか、クトフのように収納鞄を使ってやり取りするとかすれば、特に小さいからと言って送れる総量が少ないというわけではない。
転送の魔道具は移動の危険を冒さずに、一瞬で物が運べるのでかなり重宝される。拠点がそれぞれにあり信頼できる者がいるのなら、非常に便利なものだ。
「、、、それを気安く無償貸与したキミが恐ろしく思えるよ」
「そうね。その価値を深く考えずに持ち帰った私たちは、父からしたらかなりのアホに見えたわよね。実際、言われたし」
「いや、俺の場合は自分で魔物を狩れますから。俺が砦にいれば材料費ゼロで実現できたんですけどねー」
「ヤダ、この子、怖いわー」
「リアムくんはC級冒険者なのに、A級魔物の素材や魔石が堂々と見積書に書いてあるのに、材料費ゼロと言い切ったよー」
テッチャン夫婦のラーメン屋におかもちを納品しに行ったら、なぜか怖い人扱いされてるよ。
テッチャンたちもこの王都のラーメン屋にいるのはこの店が軌道にのるまで。
支配人やら料理人やらホールスタッフやらをキッチリ指導して、もう数か月もしない内に他に移動するそうだ。
この店は祖国の醤油や味噌等の調味料や食材を紹介するアンテナショップ的な役割であるが、そういう店を他の多くの国にも出店しているらしい。
「今回は砦のA級冒険者に動いてもらったので、さすがにこっちは無償貸与はできませんけど。買取でお願いしまーす」
「当たり前ですっ」
「申し訳なかったですっ」
なぜ謝られるのだろう。
砦とラーメン屋をつなぐおかもちはどちらにしてもお互いにとって損はない。
俺にとっては無償貸与でも価値があったのだ、お店のとんこつラーメンという。
「あ、そうだ、非常に言い難いんですけどお願いがあるんですけど、、、」
「え?」
「リアムくんが非常に言い難いって」
「俺が砦に帰ったら、他の店のとんこつラーメンも食べてみたいんですっ」
「うぇっ、、、え?」
「確かに奥さんの実家のとんこつラーメンも美味しいんですが、いろいろなとんこつラーメンを味わってみたいという欲求は抑えきれず」
力説しよう。
だって、とんこつラーメンと一言で片づけても、店ごとの味があるわけですよ。この世にラーメン屋が一軒しかないというのなら諦めよう。けれど、ナーヴァルたちのあそこの店が上手かったー、あっちの店の方が好みだーとかいう祖国自慢を聞いてしまうと食べたくなってしまうんだよー。あ、ナーヴァルたちがすべて悪い気がする。
「、、、ラーメン屋がラーメン屋に出前を頼むのは、確かに言いにくいとは思うけど、C級冒険者にA級魔物を倒してきてって言うほど無謀なことじゃないわね」
「今、納品でちょうど商会の者が来ているから、帰るときにおかもちを持っていってもらう。だいたい一か月後ぐらいになると思うけど、きちんとおかもちで物が届くのを確認したら、魔法学園に使いを出す。俺たちがいる間の一か月ほどラーメンを出前させるからこの店で食べて、ってことで良いかな?どんぶりも返さなきゃいけないし」
「なんと素晴らしい、、、ありがとうございます」
「リアムくんの目が輝いた」
「珍しいものが見れたわ」
俺の目、死んでますからね。
誰もあえて指摘しませんけど。
「いろんな店のとんこつラーメンが食べられるなんて、、、王都に来てよかった」
じーん。感動を噛みしめよう。この世界でもラーメンが食べられる幸せ。そして、出歩かずに、大行列に並ばずにいろいろなとんこつラーメンが食べられるなんて。
「「えっ???」」
二人が驚いた顔で俺を見た。
だって、俺は王都に来たいと思って来ているわけじゃないし。
魔法学園の講義は特に問題なく進んでいく。
F級魔導士がいるとは思っていないクラスメイトは、適当に変な学生がいるなーぐらいの認識だろう。
必要事項は伝えてくれるので、なんだかんだ言ってもこのクラスにはいい人たちが揃っているようだ。
学園の図書館はかなりの蔵書数だった。
館外への持ち出しは一人一冊まで。
小説や物語の類の本はなく、分厚い辞書のような本ばかりなので、妥当と言えば妥当な気がする。お付きの人がいる学生は関係なく借りたいと思うのだろうけど。
休憩時間や自習時間はたいてい図書館か本を読んでいる。昼食時間は寮の厨房。講義が終わると素早く寮に帰り、寮で夕食。そして、魔の森に行く。
クロは昼食時間には必ず現れ、俺が魔の森に行くときも毎回ではないがほどほどに現れる。砦のように冒険者同士助け合うことはない土地なので、心強い。
砦以外のクジョー王国内では人命救助も金だ。
金を払えない奴は死んでも仕方ない。
けれど、払うと言って踏み倒す魔法学園の学生が多いので、魔の森ではその場での現金支払いじゃないと受け付けないらしい。それはそれで凄いよな。
今のところ、冒険者活動も問題なく進んでいっている。睡眠時間も取らなければいけないので、ほどほどに、である。
講義で面倒なのは、数人でグループを作ってくださーい、みたいなものだ。
一人で何もかもやるから、ホントやめてほしい。
放課後集まって課題をやってくださーい、なんてさらに拷問に近いものがある。
教師よ、なぜお前が学生の時間を奪う権利があるんだ、と問いたい。
教師だからだけど。
放課後には何も予定が入っていないと思っている馬鹿はお前だけだ。
ギリギリギリと奥歯を噛みしめる。
握り潰してやりたい。
「あ、あのメルクイーンくん」
「あ?」
ヤベ、凶悪な表情で返事してしまった。
「も、もし、一緒にやる人がいなければ、私と組まないかと思って声をかけたんだけど」
大変だな。一年三組のクラス委員。そうじゃなきゃ、俺に話しかけないだろ。
最低人数は二人。
後ろで心配そうに見ているクラスメイトがいる。。。
さすがに俺、噛みつきはしないけど。
「本当にアホな教師がいて本当に嫌だ。魔法理論のレポート提出なんて課題、一人でやった方が一瞬で終わるのに」
「ははは、確かに。けれど、様々な意見を出し合ってまとめてもらいたいんじゃないかな」
「はい、様々な意見をどうぞ」
「え?ああ、そうだなー、教科書のこの人は、、、」
うんたらかんたらとバージ・テンガラットくんに熱く語っていただきました。さすがはクラス委員。成績順で決めているので頭が良いことはわかっている。流れるように話す。はい、後ろの人々、メモらなーい。自分の意見でレポートは書けよ。
「、、、という感じなんだけど」
「ふむふむ、はい完了」
「え?」
自動筆記の魔法で素早くレポートが仕上がりました。
あー良かった。二人ぐらいなら意見の交換で終わるよな。
名前はバージくんを前に書きましたよ。
「あ、俺の意見は適当に織り交ぜて書いたから、適当に読んで教師に提出しておいてー」
ほどほどの分量になったレポートをバージくんに渡す。
「え?いつのまに書いてたの?悪い、筆記させてしまって。あと、それと」
教室を立ち去ろうとする俺に、バージくんは言った。
「あの教師は上位貴族の出なんだ。だからこのクラスにだけ放課後の課題を押しつける。今の季節は下位貴族も放課後はお茶会や社交界の準備が忙しいのに。けれど、意見も言えないし、逆らえないんだ」
はい、学園長室に駆け込む俺がいました。
講義時間以外の俺の時間を勝手に使うな、という誓約を頂きました。
時間外の課題等は学園長の許可が必要となりました。めでたしめでたし。
他のクラスはやっていないというし、問題ないだろ、クソ教師。
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