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5章 必要とされない者
5-23 選択肢は存在しない
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俺が帰って来ると、弟アミールが台所にやって来た。
「兄上、おかえりなさい」
「ただいま。今日も変わりがなかったか?」
俺がアミールに問うと、表情が曇った。
あったんだな。
素直だな。
腹芸を駆使する貴族としては微妙だが、アミールも他人にはこれほど表情を出すことはないだろう。
何だろう。
俺は自分の夕食を温め直すと、食堂に行く。
アミールも椅子に座らせる。
夕食を食べながら聞くことにした。
「どうした?」
「兄上が、王都に行かれるって聞いて」
「ん?」
アミールが兄上と呼ぶのは俺だけだ。あの二人のことは兄上とは呼ばない。
俺が王都に行くとは?
何か国に招集でもされたのか?
とうとう危険人物と判断されたか?
「俺が?」
「やっぱり知らなかったのですね。今日の昼、父から兄上がユニークスキル持ちだと聞いて、王都の魔法学園に入学が決定していると。兄上の魔法の力が認められたのは喜ばしいですが、二年間もそばにいられないのはとても寂しくて」
え?
俺、ユニークスキル持ちなの?
は?
あの神官、F級魔導士ですって言い切っていたはず。
収納鞄から、あのときの誓約魔法の刻印を探し出す。
これだこれ。
すぐに再生。
リアム・メルクイーン様、貴方はF級魔導士です。
そして、沈黙でかなりの時間が過ぎた後に。
そう、数分は俺も待っていた。五分とまではいかないが、充分待ったと思う。
本日は判定の儀式ありがとうございました。F級魔導士だったと父にも報告いたします。では、失礼します。
俺の声が響いた。
やっぱり神官はF級魔導士としか言っていない。
「、、、どういうことだ?」
俺にはF級魔導士以外のことを何も言っていない。
いや?
この長い沈黙はもしかして、F級ぐらいの才能しかないのにユニークスキル持ちで王都の魔法学園に入学しなきゃいけないなんて可哀想、どう伝えれば良いのか、と思い悩んでいる沈黙なのか?
だとしたら、神官が寄付金を待っていたわけではなく、言葉を選ぶのにかなりの時間を費やしていたことになる。
が、コレは時間がかかり過ぎだと思う。
話をまとめてから話し始めろ、と言いたい。
「うーむ」
クズ親父が俺のユニークスキルを捏造することはないだろう。
まったく意味がないからだ。
ということは、どうにかしないといけない。
「魔法学園の入学式は十一月だ。これじゃあ完全に遅刻だな。まあ、F級魔導士っていう時点で目をつけられる対象だから、どうだっていいか」
「あの、兄上が行かないという選択肢はないのですか?」
アミールが縋るような目で見た。
二年も会わなければ、このような目で見られることもなくなるのだろう。
「残念ながら、この領地にいるからといって、この国の法律を破るわけにもいかない。この誓約魔法の刻印もあるし、こちらに落ち度はないという証拠になるが。そもそも、俺が判定の儀式を受けたのはかなり前だ。訂正にしろ追加にしろ教会は本人に直接言うべきだ」
神官というのはプライドが非常に高いから謝罪はしないだろうが。
きっと、すべてを言い終わる前に立ち去った人間が悪いとでも言い放つだろう。
簡単に謝罪なんてする人間ではない。
それは神が与えた試練です、とか平然と言えちゃう人々なのだ。
お前が失敗しただけなのに。
必要事項はさっさと話せ。
遅刻は必要最小限にしなければならないとしたら、明日というのは無理だとしてもせいぜい数日のうちに出発しなければなるまい。
「あーっ、さっさと言っておいてくれれば、いろいろと準備ができたのに」
頭をワシワシと掻く。
本当に無理難題だ。
数日ですべてをしなければならないのか。
「問題は砦の引継ぎか?コレはナーヴァルたちに押しつければなんとかなるか。外壁の修繕もしようと思っていたのに、二年も放置して大丈夫か?まあ、奴隷はビッシュたちがいるから飢え死にはしないだろ。あとは、、、」
この家の家事はどうするのだろう。
そもそも、今月の俺の誕生日で、俺はこの家を去る予定だった。
砦ではどの部屋を使おうかと考えていたところだった。察したナーヴァルが砦の主寝室を勧めてきたが、死ね、とだけ答えておいた。
C級冒険者はC級冒険者の部屋を使う。
それでも、トイレにかけ湯場つきのわりと広めの個室である。
A級、B級冒険者の部屋にはバスタブもついており、C級冒険者よりも広い部屋となる。
ちなみにD級冒険者の部屋にもトイレがある。
E級、F級冒険者の部屋はトイレとかけ湯場は共同である。
かけ湯場はA級冒険者でも共同のものを使う者が多いが。お湯をかけ湯場まで持っていくのも面倒だからな。
ちなみに砦のトイレは水洗である。その技術はこの世界にもあるが、街の家のトイレはボットンである。汲み取り式便所ね。水路を作るにも上下水道を作るにも金がかかる。
辺境伯時代に金をかけて造られた城である砦は飲み水、かけ水等は自分たちで砦の各所に適当にある水汲み場で自分で汲んでいかなければならないが、トイレは快適なのである。そうでなければ個室にトイレ完備にはできない。部屋がずっと臭っていたらいやだろう。
下水が魔の大平原垂れ流しにできるという裏技があるため楽に造れたであろう。
この領地内で水洗トイレがあるのは、この砦と、きっと街の外れの保養地の貴族の屋敷ぐらいのものだろう。確かめたことはないが。
まあ、この世界にも水洗トイレを作る技術はあるが、そこまでする金がないということだ。金持ちだけの特権なのである。辺境伯、良い城を造ってくれてありがとうっ。
、、、トイレのことはどうでもいいか。
ついつい現実逃避してしまった。
しかも、移動手段も考えなければならない。
あー、侯爵家の空間転移魔法陣を使えたら楽なのに。
それなら移動するのも入学式前日で充分なのに。
無理な話だが。
魔石があっても、高い対価を要求されるだろう。
聞くのもやめておこう。
魔法陣使わせてあげるよー、と言われてホイホイのったら、肉体を崩壊させられて始末されたら目も当てられない。。。
それに、王都の滞在費はどうするか。
ユニークスキルで免除になるのはバカ高い入学金、授業料である。
確かにそれだけでも助かるが、問題は制服代、教材費や寮費、食費等の必要経費である。これらももれなくバカ高い。
貴族から寄付金を毟り取るための魔法学園ではないのかと思うくらいだ。
C級魔導士で魔法学園入学でなかっただけマシと思わなければならないか。
それこそ馬鹿らしいものははい。
恐ろしいほど高いお金を支払って魔法学園に入学しても、最低限の扱いをされるだけだ。
ただ、貴族らしい貴族ならば、お近づきになるためにコネクションづくりと割り切る者もいるだろう。
彼らは成人して、社交界にデビューする者たちだ。
貴族社会の横のつながりを作るための礎と思えば安いものなのかな、彼らにとっては。
常に西の果てにいる男爵家の俺にとっては何の意味もないが。
翌朝、憂鬱な気持ちで砦に向かう。
一応、近くの貸し馬車屋を覗いてみる。聞いてみると馬車は空いてはいるようだが、王都への片道とはいえ、往復代を取られるのでかなり高額だ。
各都市をつなぐ乗合馬車だと一か月では到底辿り着けないだろう。
かなり厳しい。
ニヨニヨニヨ。
「、、、」
砦に足を踏み入れると、ニヨニヨが待っていた。
あー、コレは事情を知っている顔だ。
ちっこいクロが胸を張って俺に言う。
「リアムー、僕に頼みたいことがあるんじゃなーい?」
ああ、断れないときに言うと思った。
「僕の足なら、リアムを乗せて一週間ほどでリアムを王都に運んであげるよー」
「で、それに対して俺が支払う対価は?」
「もちろん、僕との誓約だよー」
元気いっぱいクロは答えた。
選択肢がないときに、提案してくるだろうと思っていた。
「兄上、おかえりなさい」
「ただいま。今日も変わりがなかったか?」
俺がアミールに問うと、表情が曇った。
あったんだな。
素直だな。
腹芸を駆使する貴族としては微妙だが、アミールも他人にはこれほど表情を出すことはないだろう。
何だろう。
俺は自分の夕食を温め直すと、食堂に行く。
アミールも椅子に座らせる。
夕食を食べながら聞くことにした。
「どうした?」
「兄上が、王都に行かれるって聞いて」
「ん?」
アミールが兄上と呼ぶのは俺だけだ。あの二人のことは兄上とは呼ばない。
俺が王都に行くとは?
何か国に招集でもされたのか?
とうとう危険人物と判断されたか?
「俺が?」
「やっぱり知らなかったのですね。今日の昼、父から兄上がユニークスキル持ちだと聞いて、王都の魔法学園に入学が決定していると。兄上の魔法の力が認められたのは喜ばしいですが、二年間もそばにいられないのはとても寂しくて」
え?
俺、ユニークスキル持ちなの?
は?
あの神官、F級魔導士ですって言い切っていたはず。
収納鞄から、あのときの誓約魔法の刻印を探し出す。
これだこれ。
すぐに再生。
リアム・メルクイーン様、貴方はF級魔導士です。
そして、沈黙でかなりの時間が過ぎた後に。
そう、数分は俺も待っていた。五分とまではいかないが、充分待ったと思う。
本日は判定の儀式ありがとうございました。F級魔導士だったと父にも報告いたします。では、失礼します。
俺の声が響いた。
やっぱり神官はF級魔導士としか言っていない。
「、、、どういうことだ?」
俺にはF級魔導士以外のことを何も言っていない。
いや?
この長い沈黙はもしかして、F級ぐらいの才能しかないのにユニークスキル持ちで王都の魔法学園に入学しなきゃいけないなんて可哀想、どう伝えれば良いのか、と思い悩んでいる沈黙なのか?
だとしたら、神官が寄付金を待っていたわけではなく、言葉を選ぶのにかなりの時間を費やしていたことになる。
が、コレは時間がかかり過ぎだと思う。
話をまとめてから話し始めろ、と言いたい。
「うーむ」
クズ親父が俺のユニークスキルを捏造することはないだろう。
まったく意味がないからだ。
ということは、どうにかしないといけない。
「魔法学園の入学式は十一月だ。これじゃあ完全に遅刻だな。まあ、F級魔導士っていう時点で目をつけられる対象だから、どうだっていいか」
「あの、兄上が行かないという選択肢はないのですか?」
アミールが縋るような目で見た。
二年も会わなければ、このような目で見られることもなくなるのだろう。
「残念ながら、この領地にいるからといって、この国の法律を破るわけにもいかない。この誓約魔法の刻印もあるし、こちらに落ち度はないという証拠になるが。そもそも、俺が判定の儀式を受けたのはかなり前だ。訂正にしろ追加にしろ教会は本人に直接言うべきだ」
神官というのはプライドが非常に高いから謝罪はしないだろうが。
きっと、すべてを言い終わる前に立ち去った人間が悪いとでも言い放つだろう。
簡単に謝罪なんてする人間ではない。
それは神が与えた試練です、とか平然と言えちゃう人々なのだ。
お前が失敗しただけなのに。
必要事項はさっさと話せ。
遅刻は必要最小限にしなければならないとしたら、明日というのは無理だとしてもせいぜい数日のうちに出発しなければなるまい。
「あーっ、さっさと言っておいてくれれば、いろいろと準備ができたのに」
頭をワシワシと掻く。
本当に無理難題だ。
数日ですべてをしなければならないのか。
「問題は砦の引継ぎか?コレはナーヴァルたちに押しつければなんとかなるか。外壁の修繕もしようと思っていたのに、二年も放置して大丈夫か?まあ、奴隷はビッシュたちがいるから飢え死にはしないだろ。あとは、、、」
この家の家事はどうするのだろう。
そもそも、今月の俺の誕生日で、俺はこの家を去る予定だった。
砦ではどの部屋を使おうかと考えていたところだった。察したナーヴァルが砦の主寝室を勧めてきたが、死ね、とだけ答えておいた。
C級冒険者はC級冒険者の部屋を使う。
それでも、トイレにかけ湯場つきのわりと広めの個室である。
A級、B級冒険者の部屋にはバスタブもついており、C級冒険者よりも広い部屋となる。
ちなみにD級冒険者の部屋にもトイレがある。
E級、F級冒険者の部屋はトイレとかけ湯場は共同である。
かけ湯場はA級冒険者でも共同のものを使う者が多いが。お湯をかけ湯場まで持っていくのも面倒だからな。
ちなみに砦のトイレは水洗である。その技術はこの世界にもあるが、街の家のトイレはボットンである。汲み取り式便所ね。水路を作るにも上下水道を作るにも金がかかる。
辺境伯時代に金をかけて造られた城である砦は飲み水、かけ水等は自分たちで砦の各所に適当にある水汲み場で自分で汲んでいかなければならないが、トイレは快適なのである。そうでなければ個室にトイレ完備にはできない。部屋がずっと臭っていたらいやだろう。
下水が魔の大平原垂れ流しにできるという裏技があるため楽に造れたであろう。
この領地内で水洗トイレがあるのは、この砦と、きっと街の外れの保養地の貴族の屋敷ぐらいのものだろう。確かめたことはないが。
まあ、この世界にも水洗トイレを作る技術はあるが、そこまでする金がないということだ。金持ちだけの特権なのである。辺境伯、良い城を造ってくれてありがとうっ。
、、、トイレのことはどうでもいいか。
ついつい現実逃避してしまった。
しかも、移動手段も考えなければならない。
あー、侯爵家の空間転移魔法陣を使えたら楽なのに。
それなら移動するのも入学式前日で充分なのに。
無理な話だが。
魔石があっても、高い対価を要求されるだろう。
聞くのもやめておこう。
魔法陣使わせてあげるよー、と言われてホイホイのったら、肉体を崩壊させられて始末されたら目も当てられない。。。
それに、王都の滞在費はどうするか。
ユニークスキルで免除になるのはバカ高い入学金、授業料である。
確かにそれだけでも助かるが、問題は制服代、教材費や寮費、食費等の必要経費である。これらももれなくバカ高い。
貴族から寄付金を毟り取るための魔法学園ではないのかと思うくらいだ。
C級魔導士で魔法学園入学でなかっただけマシと思わなければならないか。
それこそ馬鹿らしいものははい。
恐ろしいほど高いお金を支払って魔法学園に入学しても、最低限の扱いをされるだけだ。
ただ、貴族らしい貴族ならば、お近づきになるためにコネクションづくりと割り切る者もいるだろう。
彼らは成人して、社交界にデビューする者たちだ。
貴族社会の横のつながりを作るための礎と思えば安いものなのかな、彼らにとっては。
常に西の果てにいる男爵家の俺にとっては何の意味もないが。
翌朝、憂鬱な気持ちで砦に向かう。
一応、近くの貸し馬車屋を覗いてみる。聞いてみると馬車は空いてはいるようだが、王都への片道とはいえ、往復代を取られるのでかなり高額だ。
各都市をつなぐ乗合馬車だと一か月では到底辿り着けないだろう。
かなり厳しい。
ニヨニヨニヨ。
「、、、」
砦に足を踏み入れると、ニヨニヨが待っていた。
あー、コレは事情を知っている顔だ。
ちっこいクロが胸を張って俺に言う。
「リアムー、僕に頼みたいことがあるんじゃなーい?」
ああ、断れないときに言うと思った。
「僕の足なら、リアムを乗せて一週間ほどでリアムを王都に運んであげるよー」
「で、それに対して俺が支払う対価は?」
「もちろん、僕との誓約だよー」
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