91 / 291
4章 闇夜を彷徨う
4-24 気づかないフリをするつもりが
しおりを挟む
「おい、ルー、ヤバいぞ。ここは大人しくしていろ」
「何を言ってやがる、リズ」
リズは状況を把握したようだ。
一人でも理解した者がいて良かった。
誓約魔法を発動させる。
「俺はこの領地を管轄するメルクイーン男爵家三男のリアム・メルクイーンだ。冒険者として砦の管理者をしている。ルー、レイ、ロウ、ラア、リズは砦の冒険者ではなくなった。誓約魔法で砦の入場許可が取り消された。砦の冒険者、砦の関係者、街の住民に危害を加えないと約束するならば、今一度のみ、砦の入場許可を与える。もし破れば、誓約魔法によって奴隷化する。奴隷期間はクジョー王国の現行の法の下、その危害の程度によるものとし未遂も含むものとする」
ルーは後ろにいる五人を逆恨みしそうだ。誓約魔法で行動を縛っておいた方が良い。
砦の冒険者は調整日か、酒好きでもなければ街にあまり出ないので、砦に入れなければ彼らに危害を加えることは難しいだろうけど、念のためだ。
ここまで言われていれば、誓約後は彼らに手を出そうとも思わないだろう。
「何をっ」
俺の言葉を理解しているリズとラアは、反論しようとしたルーの前に出て言葉を止める。
「わかった、誓う」
「俺も誓う。できるなら、他のダンジョンに行くための紹介状を書いてほしい。できれば、この国のどこかが良い」
リズが誓った後、ラアが続く。
ラアはしっかり者だなあ。交渉できることは交渉していく。こういう人間がいるから、出禁だけで済んでいるのかもしれない。本来、この国で性交渉を持つということは結婚を前提にしている。前提にしていないのはその道の玄人相手のときだけだ。男同士でも結婚ができるこの国で、問題にならないわけがない。
「わかった。希望する者は隣領の子爵へ紹介状を書く。ただ受け入れるかどうかは向こうの判断だ。それ以上のことはできない」
まあ、アイツらなら断れないだろうけど。
とりあえずは子爵領にあるダンジョンが受け入れるだろう。
「それで構わない。俺はその条件で誓約を受け入れる」
「お前ら、、、」
残りの三人は渋っていたが、リズとラアの説得に応じて誓った。
誓約魔法の刻印は、収納鞄から取り出した魔物の革の切れ端にした。そして、また収納鞄に戻す。
俺は持って来たプレートを問題児五人組に渡す。
彼らは砦の部屋に置いてあった荷物を収納鞄に入れると、俺の書いた紹介状をそれぞれ受け取って砦を後にした。
リズとラアが状況を理解してくれたおかげで素早く終わった。
二人は五人一緒の紹介状ではなく、個人個人で書いてくれと言った。
もしかしたら、この件で仲違いをする可能性は高い。ルーたち三人が二人の行動に感謝こそしても、恨むのは筋違いだと思うが。
問題児五人組を魔の大平原に放置しても良いのだが、盗賊まがいのことをやられても困る。一応彼らはB級冒険者である。しかも五人組。少人数のC級以下の冒険者パーティが狙われたらたまったもんじゃない。
「ベイ、大丈夫か」
「は、はい」
B級冒険者にA級魔物の前に放り出されたのだ。
彼らの好みではないことは、ベイとビッシュ五人を見比べてもわかる。
ベイはごついからなあ。冒険者らしい顔と体型なんだけど。
心の傷とならないことを祈る。
C級冒険者たちにとって、B級冒険者から仲間に誘われることは今後の人生を左右すると言っても良い。
C級冒険者同士がパーティを組んで魔物討伐するのと、B級冒険者の仲間になって魔物討伐するのとでは討伐ポイントが雲泥の差だ。
誘われるほどの実力がないと知っている者は、自分から売り込みに行かなければならないのだが、B級冒険者が砦に滞在している期間は短い。
A級、B級冒険者たちは砦に戻って来たときに、よく俺に聞きに来るけど。
仲間に良さげな人物はいないかねえ、と。
砦の冒険者は基本的にいい人ばかりだが、相性はある。
俺の話だけを鵜呑みにせず、一年ぐらい時間をかけて数人を面接していけとは話している。
成長期にある者はいきなり化けることもある。
そういう者はさっさと唾をつけておくに限る。
「ビッシュたち五人も、あの五人組は砦から去った。安心していい」
「あ、ありがとうございます」
ほんの少しカラダをモジモジさせている気がするけど、気づいていないフリをするぞ。
恋人募集の誰かを紹介するにしても、この五人が満足するかは難しい。
だって、玄人相手しか満足しないあの五人にヤられまくったわけだし。。。
誰が相手でも開発されまくってしまったカラダを持てあますことになる。
気づかないフリを。。。
「補佐ー、この五人の相談にのってやってー」
「え、俺が?」
「砦の三階の薬局なり何なり連れていって、普通の人とヤっても気持ちよくなる薬でも紹介してあげて」
「良いですけどー」
補佐がナーヴァルを見ている。また盛大にお茶を吹きだしたらしい。書類が無事なことを祈って、俺は何の反応もしない。
「助かります」
「ありがとうございます」
その補佐にビッシュら五人がついていった。
彼らの要望が俺の読み通りで当たっていたようだ。
「ぼぼぼぼぼ坊ちゃん」
どもっているぞ、ナーヴァル。残った補佐の一人がナーヴァルに雑巾を渡している。それで口を拭くな。補佐は机用で渡したんだぞ。
ナーヴァルが言いたいことをまとめる時間はやらない。
「さあーって、ヤツらの襲撃前に、魔の大平原に一狩り行って来ようかなー」
「ヤツらの襲撃前?」
「何人来るか、賭けるか?」
「まさかアイツら、坊ちゃんを狙う気かっ。誓約魔法で誓っただろう、アイツらっ」
「理解しているのが二人。彼らが三人を説得できていれば良いねえ」
俺はD級冒険者。しかも、毎日、砦から帰宅する。
砦に入れなくとも、襲える人物だ。C級冒険者のあの五人は砦に守られているからね。
憂さを晴らしたいのなら、俺は最適だ。
「俺がアイツらを始末してくる」
大剣を握るな。
「いやいや、ナーヴァルが勝手に手を出したら、正当防衛どころか、殺人だよ。意味のないことはやめようよ」
「でも、狙われることがわかっていて何もしないのは」
「狙われることが確実なわけじゃない。リズとラアは隣領にそのまま行くだろうし」
「後の三人はー?」
絡みつくような視線をナーヴァルからいただきました。
「この魔の大平原に戻って来ない選択をしてくれれば良いねえ」
俺の奴隷になるということは、、、つまりは冒険者として稼いでね→魔物をいっぱい討伐してね、砦を最前線で守ってね、ということになってしまう。
俺が言うのもなんだが、過酷だな。。。
しかも、アイツらは砦の入場許可がない。。。
誰がアイツらに必要物資を補給するんだろう。俺か?一か月に一度、食料や水や消耗品等を渡すのも面倒なんだけど。。。
俺は窓の外を見る。
まだ、昼食の時間にさえなっていない。
帰宅時間まではまだまだ時間があるな。
うん、まだ昼前だった。
それなのに、そういう薬をお買い求めに行った補佐たち六人。。。
「ただいま戻りましたー」
補佐がさっさと戻ってきた。同じ砦の三階だから距離的には近いけどね。
「早かったね」
「薬をただ紹介しただけですからねー」
「そりゃ良かった」
「けど、使う相手がいないからどうしようかと言ってましたが。全員受け側の人間だから、お互い相手ができず困ったものですよねえ」
「お前は相手をしてやらないの?」
五人とも大好物そうなのに。
「俺には今、恋人がいますのでー。数日前までなら受付可能だったんですけどね」
へーーーー。いらん情報を手に入れた。即座にゴミ箱へ。ポチりとな。消去。
「お幸せに」
腕に抱えている紙袋には一切言及せんぞ、俺は。
薬を紹介しただけではなかったのだろうか。どう見ても購入しているだろう、お前が。
「リアムもこの薬を使ってみー」
補佐が話途中で、ナーヴァルに連れ去られた。
ようやく静かになった。
さあって、魔の大平原で魔物を討伐してくるか。
「何を言ってやがる、リズ」
リズは状況を把握したようだ。
一人でも理解した者がいて良かった。
誓約魔法を発動させる。
「俺はこの領地を管轄するメルクイーン男爵家三男のリアム・メルクイーンだ。冒険者として砦の管理者をしている。ルー、レイ、ロウ、ラア、リズは砦の冒険者ではなくなった。誓約魔法で砦の入場許可が取り消された。砦の冒険者、砦の関係者、街の住民に危害を加えないと約束するならば、今一度のみ、砦の入場許可を与える。もし破れば、誓約魔法によって奴隷化する。奴隷期間はクジョー王国の現行の法の下、その危害の程度によるものとし未遂も含むものとする」
ルーは後ろにいる五人を逆恨みしそうだ。誓約魔法で行動を縛っておいた方が良い。
砦の冒険者は調整日か、酒好きでもなければ街にあまり出ないので、砦に入れなければ彼らに危害を加えることは難しいだろうけど、念のためだ。
ここまで言われていれば、誓約後は彼らに手を出そうとも思わないだろう。
「何をっ」
俺の言葉を理解しているリズとラアは、反論しようとしたルーの前に出て言葉を止める。
「わかった、誓う」
「俺も誓う。できるなら、他のダンジョンに行くための紹介状を書いてほしい。できれば、この国のどこかが良い」
リズが誓った後、ラアが続く。
ラアはしっかり者だなあ。交渉できることは交渉していく。こういう人間がいるから、出禁だけで済んでいるのかもしれない。本来、この国で性交渉を持つということは結婚を前提にしている。前提にしていないのはその道の玄人相手のときだけだ。男同士でも結婚ができるこの国で、問題にならないわけがない。
「わかった。希望する者は隣領の子爵へ紹介状を書く。ただ受け入れるかどうかは向こうの判断だ。それ以上のことはできない」
まあ、アイツらなら断れないだろうけど。
とりあえずは子爵領にあるダンジョンが受け入れるだろう。
「それで構わない。俺はその条件で誓約を受け入れる」
「お前ら、、、」
残りの三人は渋っていたが、リズとラアの説得に応じて誓った。
誓約魔法の刻印は、収納鞄から取り出した魔物の革の切れ端にした。そして、また収納鞄に戻す。
俺は持って来たプレートを問題児五人組に渡す。
彼らは砦の部屋に置いてあった荷物を収納鞄に入れると、俺の書いた紹介状をそれぞれ受け取って砦を後にした。
リズとラアが状況を理解してくれたおかげで素早く終わった。
二人は五人一緒の紹介状ではなく、個人個人で書いてくれと言った。
もしかしたら、この件で仲違いをする可能性は高い。ルーたち三人が二人の行動に感謝こそしても、恨むのは筋違いだと思うが。
問題児五人組を魔の大平原に放置しても良いのだが、盗賊まがいのことをやられても困る。一応彼らはB級冒険者である。しかも五人組。少人数のC級以下の冒険者パーティが狙われたらたまったもんじゃない。
「ベイ、大丈夫か」
「は、はい」
B級冒険者にA級魔物の前に放り出されたのだ。
彼らの好みではないことは、ベイとビッシュ五人を見比べてもわかる。
ベイはごついからなあ。冒険者らしい顔と体型なんだけど。
心の傷とならないことを祈る。
C級冒険者たちにとって、B級冒険者から仲間に誘われることは今後の人生を左右すると言っても良い。
C級冒険者同士がパーティを組んで魔物討伐するのと、B級冒険者の仲間になって魔物討伐するのとでは討伐ポイントが雲泥の差だ。
誘われるほどの実力がないと知っている者は、自分から売り込みに行かなければならないのだが、B級冒険者が砦に滞在している期間は短い。
A級、B級冒険者たちは砦に戻って来たときに、よく俺に聞きに来るけど。
仲間に良さげな人物はいないかねえ、と。
砦の冒険者は基本的にいい人ばかりだが、相性はある。
俺の話だけを鵜呑みにせず、一年ぐらい時間をかけて数人を面接していけとは話している。
成長期にある者はいきなり化けることもある。
そういう者はさっさと唾をつけておくに限る。
「ビッシュたち五人も、あの五人組は砦から去った。安心していい」
「あ、ありがとうございます」
ほんの少しカラダをモジモジさせている気がするけど、気づいていないフリをするぞ。
恋人募集の誰かを紹介するにしても、この五人が満足するかは難しい。
だって、玄人相手しか満足しないあの五人にヤられまくったわけだし。。。
誰が相手でも開発されまくってしまったカラダを持てあますことになる。
気づかないフリを。。。
「補佐ー、この五人の相談にのってやってー」
「え、俺が?」
「砦の三階の薬局なり何なり連れていって、普通の人とヤっても気持ちよくなる薬でも紹介してあげて」
「良いですけどー」
補佐がナーヴァルを見ている。また盛大にお茶を吹きだしたらしい。書類が無事なことを祈って、俺は何の反応もしない。
「助かります」
「ありがとうございます」
その補佐にビッシュら五人がついていった。
彼らの要望が俺の読み通りで当たっていたようだ。
「ぼぼぼぼぼ坊ちゃん」
どもっているぞ、ナーヴァル。残った補佐の一人がナーヴァルに雑巾を渡している。それで口を拭くな。補佐は机用で渡したんだぞ。
ナーヴァルが言いたいことをまとめる時間はやらない。
「さあーって、ヤツらの襲撃前に、魔の大平原に一狩り行って来ようかなー」
「ヤツらの襲撃前?」
「何人来るか、賭けるか?」
「まさかアイツら、坊ちゃんを狙う気かっ。誓約魔法で誓っただろう、アイツらっ」
「理解しているのが二人。彼らが三人を説得できていれば良いねえ」
俺はD級冒険者。しかも、毎日、砦から帰宅する。
砦に入れなくとも、襲える人物だ。C級冒険者のあの五人は砦に守られているからね。
憂さを晴らしたいのなら、俺は最適だ。
「俺がアイツらを始末してくる」
大剣を握るな。
「いやいや、ナーヴァルが勝手に手を出したら、正当防衛どころか、殺人だよ。意味のないことはやめようよ」
「でも、狙われることがわかっていて何もしないのは」
「狙われることが確実なわけじゃない。リズとラアは隣領にそのまま行くだろうし」
「後の三人はー?」
絡みつくような視線をナーヴァルからいただきました。
「この魔の大平原に戻って来ない選択をしてくれれば良いねえ」
俺の奴隷になるということは、、、つまりは冒険者として稼いでね→魔物をいっぱい討伐してね、砦を最前線で守ってね、ということになってしまう。
俺が言うのもなんだが、過酷だな。。。
しかも、アイツらは砦の入場許可がない。。。
誰がアイツらに必要物資を補給するんだろう。俺か?一か月に一度、食料や水や消耗品等を渡すのも面倒なんだけど。。。
俺は窓の外を見る。
まだ、昼食の時間にさえなっていない。
帰宅時間まではまだまだ時間があるな。
うん、まだ昼前だった。
それなのに、そういう薬をお買い求めに行った補佐たち六人。。。
「ただいま戻りましたー」
補佐がさっさと戻ってきた。同じ砦の三階だから距離的には近いけどね。
「早かったね」
「薬をただ紹介しただけですからねー」
「そりゃ良かった」
「けど、使う相手がいないからどうしようかと言ってましたが。全員受け側の人間だから、お互い相手ができず困ったものですよねえ」
「お前は相手をしてやらないの?」
五人とも大好物そうなのに。
「俺には今、恋人がいますのでー。数日前までなら受付可能だったんですけどね」
へーーーー。いらん情報を手に入れた。即座にゴミ箱へ。ポチりとな。消去。
「お幸せに」
腕に抱えている紙袋には一切言及せんぞ、俺は。
薬を紹介しただけではなかったのだろうか。どう見ても購入しているだろう、お前が。
「リアムもこの薬を使ってみー」
補佐が話途中で、ナーヴァルに連れ去られた。
ようやく静かになった。
さあって、魔の大平原で魔物を討伐してくるか。
2
お気に入りに追加
135
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界着ぐるみ転生
こまちゃも
ファンタジー
旧題:着ぐるみ転生
どこにでもいる、普通のOLだった。
会社と部屋を往復する毎日。趣味と言えば、十年以上続けているRPGオンラインゲーム。
ある日気が付くと、森の中だった。
誘拐?ちょっと待て、何この全身モフモフ!
自分の姿が、ゲームで使っていたアバター・・・二足歩行の巨大猫になっていた。
幸い、ゲームで培ったスキルや能力はそのまま。使っていたアイテムバッグも中身入り!
冒険者?そんな怖い事はしません!
目指せ、自給自足!
*小説家になろう様でも掲載中です
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる