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4章 闇夜を彷徨う
4-8 冒険者の判断ミスは死に直結する
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「アーミーっっ」
悲痛な悲鳴が下から響いた。
あとに続いた二人も一瞬にして他の魔物に噛み千切られた。
悲鳴を上げた冒険者の腕を周囲の者が押さえ、彼らを追いかけないようにしている。
B級の魔物が少ないとはいえ、C級以下の魔物だって数が多いのだ。C級冒険者はC級魔物に対応できると言われているのは冒険者が一、もしくは複数対魔物が一のときである。普段の戦い方からして、複数の冒険者で一頭ずつ魔物を倒していくことが多い。
B級に昇格間近とはいえ、能力が劇的に向上することはない。
「坊ちゃんっ」
下からナーヴァルの声が響いた。
この一瞬を逃すと、魔物が動き出す。
泣き叫ぶ声が響くが、遺体は完全に回収できない。
けれど、A級、B級冒険者が少ないこの場面でこの機会を逃すことは砦へのダメージは大きいものとなる。
「魔法を発動っ」
俺はバルコニーにいる魔導士たちに指示する。
魔導士たちは指定していた場所にそれぞれ広範囲攻撃魔法を放つ。
リージェン、ナーヴァル、ビーズの誘導が上手かったために誤差はない。
全力で、と最初に伝えている。
かなりの熱と、衝撃と、爆風が砦までやって来た。
下にいる者はかなりのものだろう。
魔物の大群の中心で引きつけていたリージェン、ナーヴァル、ビーズも素早く魔法の範囲から遠ざかり無事だ。
囮役は成功した。
魔法も成功した。
爆音が静まり返ったとき、焦げたニオイと黒い平原が広がる。
広範囲で何も残っていないか、黒炭化していた。
魔物の大集団の端々にいた多少生き残った魔物たちは、気づいた冒険者たちが倒している。
戦闘に参加しなかった冒険者たちは、カタチを留めている魔物たちの回収を始めた。
冒険者は再び動き始めた。
が、前線だった場所で泣き崩れている冒険者がいる。
「アーミー、、、何で、」
他の冒険者に支えられて、砦に戻っていく。
遺体も何も残っていない。
ここまで泣き叫ぶということは。
「囮作戦は終了した。今回は砦にいるA級、B級冒険者が少ないなか皆が善戦してくれた。囮役として中心となったリージェン副砦長、ナーヴァル砦長、そして新しく砦の仲間に加わってくれたA級冒険者のビーズには大変な役目を引き受けてくれたことに感謝する。囮作戦というのは囮役が一番大変な役割だ。囮役が優秀だからこそ、囮役が犠牲にならずに作戦が成功する。囮役が犠牲となってしまった場合、この作戦は失敗だと言ってもいい。皆も仲間内で魔物討伐する際に囮作戦を決行する場合は、安易に考えずに作戦を練ってからにしてほしい」
俺は拡声魔法も終了し、見晴らし台から降りていった。
冒険者の死亡届を出さなければいけない。あの三人は死亡時の連絡先を書いていただろうか。
そうだ、三人のネームプレートを回収しなければならない。
黒くなったネームプレートをそのままにしておくと、士気にかかわる。
魔の大平原への出入口に行くと、ナーヴァルたちが戻って来ていた。いつもながらリージェンの真っ赤な状態は、ナーヴァルとビーズの二人とは別世界にいたようにさえ思う。
「お疲れ様です」
「ふっふっふっ、俺様の格好良い姿に見惚れただろう、リアムくん」
リージェンが真っ赤なのは血吹雪を浴びたからで、すべて魔物の返り血である。彼の得物の戦斧も真っ赤だ。
それを格好良いと表現できるのはごく一部である。リージェンにはごく一部の熱狂的なファンがいる。全員、男だが。
「今回は囮役として派手な立ち回りで素晴らしい活躍でした。ありがとうございました」
「うう、何か褒められている気がしない」
「そりゃ、そうだ」
ナーヴァルがリージェンの肩につい手を置いたが、血で濡れていることを忘れていたようだ。触ってしまった自分の手を見ている。
「砦の管理者とはさすがだな。あんなに的確に指示が来るとは思わなかった。まるで俺の視線で見ているかのような指示で、動きに無駄が出なくて助かった」
「こちらこそ、ビーズさんとは最初の出会いがあんなだったので期待していませんでしたが、予想以上に動いていただいて、さすがA級冒険者だと認識を改めました」
「確かに褒められている気がしない」
ビーズが苦笑いした。
おや?
まあ、俺も褒めているわけではないので。
「これだけの魔物の大量発生で死者が三人で済んだのなら、この作戦は成功だな」
ビーズは他の地域のダンジョンと比べている。
彼の素直な感想なのだろう。それぐらい冒険者は死と隣り合わせだ。
だが、今の砦ではこのぐらいの魔物の発生では死者が出ることはない。せいぜい怪我人止まりだ。
俺はネームプレート板を見る。三つのネームプレートが縦に並んで黒くなっている。パーティを組んでいる冒険者はパーティでの成績順となっている。だから、それぞれの能力値に差があっても一塊で並んでいる。
「そんなわけあるかっ。アーミーが死んだんだぞっ。三人も死者を出して、指揮官が悪かったせいだっ。全部お前のせいだっ」
あの泣いていた冒険者に叫ばれた。
俺に掴みかかろうとして、手を伸ばしてきた。
感情のままに行動していることは見て取れた。
大切な者が亡くなったら、誰でも感情的になるだろう。
だが、それを取り押さえたのは、ナーヴァルでもリージェンでもなかった。
近くにいた、もしくは彼を支えていたはずの複数の冒険者、つまり彼のパーティの仲間に、今度は彼が押さえ込まれている。
「お前っ、言って良いことと悪いことがあるぞっ」
「アレは完全にアーミーの逸脱行為だった。すべて最初に説明されていたにもかかわらず、自分たちの手柄にしようと勝手に行動したアイツらが悪いっ」
「アイツらはあのとき思いっ切り前線に戻れって言われていたじゃないかっ」
「あの三人の無謀な行動は囮役の砦長たちだけでなく、俺たちも危険に晒したんだぞ。アイツらがあの魔物の中で生きていたら、反対に乱戦になって魔法を打てなくなって、もっと大勢の犠牲者が出ていたっ」
「A級もB級も遠征から帰って来てないのに、アイツらだけで魔物に突っ込んでどうにかなると本気で思っているのかっ」
その通りではあるが。
それはすべて正論であり、現実だ。
正論は人を傷つける。
大切な者を失い、なおかつ仲間から糾弾されたら。
「お前なんかっ、自分が一番安全な見晴らし台にいて指示しているだけじゃないかっ。男爵家の息子だか何だか知らないが、何も知らないクセにっ。アーミーはあと少しでB級冒険者に昇級できるって一生懸命頑張っていたんだっ。あんな作戦をお前が思いつかなければ、いつも通り普通に魔物と対峙して、昇級は確実だったんだっ」
彼らが上を目指していたのを知っている。
力で押さえている冒険者たちが、彼の口を塞ごうとする。
「そんなことをしたら、犠牲者が増えただけだろうっ」
「お前一人の独り善がりな意見をこんなところで喚くなっ」
「少しは冷静になれっ」
他の冒険者が大声で、彼の言葉を押さえ込もうとしたが。
「お前たちは大切な者を亡くしたこともないくせにっ」
彼は叫んだ。
すべてが静まり返った気がした。
この場にいるなかで彼だけが知らない。数か月前に、C級冒険者で他のダンジョンから来た者だからだ。
俺は彼の顔のすぐ横に、魔剣を突き刺していた。
「お前こそ何も知らないくせに。お前はアーミーの横に立ち、アイツが飛び出したときに体当たりしてでも止められる位置にいたというのに、お前はあのとき突っ立って見ているだけだったな。俺は母上が魔物に殺されたとき、手を伸ばせる距離にいなかった。横にいることができていたら、と何度も何度も何度も、どれだけ思ったことか。俺がそばにいたのなら、俺の身で一瞬でも間ができれば、母上への助けは間に合ったのに」
俺は彼の目を見る。彼は俺を憎らし気に睨んでいる。
「今、ここで他人のせいだと無様に泣き喚き続けるのなら、反対に俺がお前に問おう。その大切な者をカラダを張っていたら制止が可能な距離にいたのに、何でお前はアイツにしがみつくこともできたのに、アイツと魔物との間に飛び込むこともできたのに、どうしてお前は他人のせいにしてこうして生きていられるんだ?」
彼は今度こそ黙った。
嗚咽だけが響く。
「、、、坊ちゃん」
ナーヴァルが手を動かしかけたが、自分の手の状況を思い出して握ってやめた。
俺は地面に突き刺した魔剣を鞘に戻す。
三枚の黒くなったネームプレートを手にする。
それはC級冒険者の列で上位に並んでいた。それはB級冒険者への昇級が近かった証。
冒険者は一瞬の判断ミスでこうなることがあまりにも多い。
砦ではほんの少しだけ改善されたと思っていたのに。
悲痛な悲鳴が下から響いた。
あとに続いた二人も一瞬にして他の魔物に噛み千切られた。
悲鳴を上げた冒険者の腕を周囲の者が押さえ、彼らを追いかけないようにしている。
B級の魔物が少ないとはいえ、C級以下の魔物だって数が多いのだ。C級冒険者はC級魔物に対応できると言われているのは冒険者が一、もしくは複数対魔物が一のときである。普段の戦い方からして、複数の冒険者で一頭ずつ魔物を倒していくことが多い。
B級に昇格間近とはいえ、能力が劇的に向上することはない。
「坊ちゃんっ」
下からナーヴァルの声が響いた。
この一瞬を逃すと、魔物が動き出す。
泣き叫ぶ声が響くが、遺体は完全に回収できない。
けれど、A級、B級冒険者が少ないこの場面でこの機会を逃すことは砦へのダメージは大きいものとなる。
「魔法を発動っ」
俺はバルコニーにいる魔導士たちに指示する。
魔導士たちは指定していた場所にそれぞれ広範囲攻撃魔法を放つ。
リージェン、ナーヴァル、ビーズの誘導が上手かったために誤差はない。
全力で、と最初に伝えている。
かなりの熱と、衝撃と、爆風が砦までやって来た。
下にいる者はかなりのものだろう。
魔物の大群の中心で引きつけていたリージェン、ナーヴァル、ビーズも素早く魔法の範囲から遠ざかり無事だ。
囮役は成功した。
魔法も成功した。
爆音が静まり返ったとき、焦げたニオイと黒い平原が広がる。
広範囲で何も残っていないか、黒炭化していた。
魔物の大集団の端々にいた多少生き残った魔物たちは、気づいた冒険者たちが倒している。
戦闘に参加しなかった冒険者たちは、カタチを留めている魔物たちの回収を始めた。
冒険者は再び動き始めた。
が、前線だった場所で泣き崩れている冒険者がいる。
「アーミー、、、何で、」
他の冒険者に支えられて、砦に戻っていく。
遺体も何も残っていない。
ここまで泣き叫ぶということは。
「囮作戦は終了した。今回は砦にいるA級、B級冒険者が少ないなか皆が善戦してくれた。囮役として中心となったリージェン副砦長、ナーヴァル砦長、そして新しく砦の仲間に加わってくれたA級冒険者のビーズには大変な役目を引き受けてくれたことに感謝する。囮作戦というのは囮役が一番大変な役割だ。囮役が優秀だからこそ、囮役が犠牲にならずに作戦が成功する。囮役が犠牲となってしまった場合、この作戦は失敗だと言ってもいい。皆も仲間内で魔物討伐する際に囮作戦を決行する場合は、安易に考えずに作戦を練ってからにしてほしい」
俺は拡声魔法も終了し、見晴らし台から降りていった。
冒険者の死亡届を出さなければいけない。あの三人は死亡時の連絡先を書いていただろうか。
そうだ、三人のネームプレートを回収しなければならない。
黒くなったネームプレートをそのままにしておくと、士気にかかわる。
魔の大平原への出入口に行くと、ナーヴァルたちが戻って来ていた。いつもながらリージェンの真っ赤な状態は、ナーヴァルとビーズの二人とは別世界にいたようにさえ思う。
「お疲れ様です」
「ふっふっふっ、俺様の格好良い姿に見惚れただろう、リアムくん」
リージェンが真っ赤なのは血吹雪を浴びたからで、すべて魔物の返り血である。彼の得物の戦斧も真っ赤だ。
それを格好良いと表現できるのはごく一部である。リージェンにはごく一部の熱狂的なファンがいる。全員、男だが。
「今回は囮役として派手な立ち回りで素晴らしい活躍でした。ありがとうございました」
「うう、何か褒められている気がしない」
「そりゃ、そうだ」
ナーヴァルがリージェンの肩につい手を置いたが、血で濡れていることを忘れていたようだ。触ってしまった自分の手を見ている。
「砦の管理者とはさすがだな。あんなに的確に指示が来るとは思わなかった。まるで俺の視線で見ているかのような指示で、動きに無駄が出なくて助かった」
「こちらこそ、ビーズさんとは最初の出会いがあんなだったので期待していませんでしたが、予想以上に動いていただいて、さすがA級冒険者だと認識を改めました」
「確かに褒められている気がしない」
ビーズが苦笑いした。
おや?
まあ、俺も褒めているわけではないので。
「これだけの魔物の大量発生で死者が三人で済んだのなら、この作戦は成功だな」
ビーズは他の地域のダンジョンと比べている。
彼の素直な感想なのだろう。それぐらい冒険者は死と隣り合わせだ。
だが、今の砦ではこのぐらいの魔物の発生では死者が出ることはない。せいぜい怪我人止まりだ。
俺はネームプレート板を見る。三つのネームプレートが縦に並んで黒くなっている。パーティを組んでいる冒険者はパーティでの成績順となっている。だから、それぞれの能力値に差があっても一塊で並んでいる。
「そんなわけあるかっ。アーミーが死んだんだぞっ。三人も死者を出して、指揮官が悪かったせいだっ。全部お前のせいだっ」
あの泣いていた冒険者に叫ばれた。
俺に掴みかかろうとして、手を伸ばしてきた。
感情のままに行動していることは見て取れた。
大切な者が亡くなったら、誰でも感情的になるだろう。
だが、それを取り押さえたのは、ナーヴァルでもリージェンでもなかった。
近くにいた、もしくは彼を支えていたはずの複数の冒険者、つまり彼のパーティの仲間に、今度は彼が押さえ込まれている。
「お前っ、言って良いことと悪いことがあるぞっ」
「アレは完全にアーミーの逸脱行為だった。すべて最初に説明されていたにもかかわらず、自分たちの手柄にしようと勝手に行動したアイツらが悪いっ」
「アイツらはあのとき思いっ切り前線に戻れって言われていたじゃないかっ」
「あの三人の無謀な行動は囮役の砦長たちだけでなく、俺たちも危険に晒したんだぞ。アイツらがあの魔物の中で生きていたら、反対に乱戦になって魔法を打てなくなって、もっと大勢の犠牲者が出ていたっ」
「A級もB級も遠征から帰って来てないのに、アイツらだけで魔物に突っ込んでどうにかなると本気で思っているのかっ」
その通りではあるが。
それはすべて正論であり、現実だ。
正論は人を傷つける。
大切な者を失い、なおかつ仲間から糾弾されたら。
「お前なんかっ、自分が一番安全な見晴らし台にいて指示しているだけじゃないかっ。男爵家の息子だか何だか知らないが、何も知らないクセにっ。アーミーはあと少しでB級冒険者に昇級できるって一生懸命頑張っていたんだっ。あんな作戦をお前が思いつかなければ、いつも通り普通に魔物と対峙して、昇級は確実だったんだっ」
彼らが上を目指していたのを知っている。
力で押さえている冒険者たちが、彼の口を塞ごうとする。
「そんなことをしたら、犠牲者が増えただけだろうっ」
「お前一人の独り善がりな意見をこんなところで喚くなっ」
「少しは冷静になれっ」
他の冒険者が大声で、彼の言葉を押さえ込もうとしたが。
「お前たちは大切な者を亡くしたこともないくせにっ」
彼は叫んだ。
すべてが静まり返った気がした。
この場にいるなかで彼だけが知らない。数か月前に、C級冒険者で他のダンジョンから来た者だからだ。
俺は彼の顔のすぐ横に、魔剣を突き刺していた。
「お前こそ何も知らないくせに。お前はアーミーの横に立ち、アイツが飛び出したときに体当たりしてでも止められる位置にいたというのに、お前はあのとき突っ立って見ているだけだったな。俺は母上が魔物に殺されたとき、手を伸ばせる距離にいなかった。横にいることができていたら、と何度も何度も何度も、どれだけ思ったことか。俺がそばにいたのなら、俺の身で一瞬でも間ができれば、母上への助けは間に合ったのに」
俺は彼の目を見る。彼は俺を憎らし気に睨んでいる。
「今、ここで他人のせいだと無様に泣き喚き続けるのなら、反対に俺がお前に問おう。その大切な者をカラダを張っていたら制止が可能な距離にいたのに、何でお前はアイツにしがみつくこともできたのに、アイツと魔物との間に飛び込むこともできたのに、どうしてお前は他人のせいにしてこうして生きていられるんだ?」
彼は今度こそ黙った。
嗚咽だけが響く。
「、、、坊ちゃん」
ナーヴァルが手を動かしかけたが、自分の手の状況を思い出して握ってやめた。
俺は地面に突き刺した魔剣を鞘に戻す。
三枚の黒くなったネームプレートを手にする。
それはC級冒険者の列で上位に並んでいた。それはB級冒険者への昇級が近かった証。
冒険者は一瞬の判断ミスでこうなることがあまりにも多い。
砦ではほんの少しだけ改善されたと思っていたのに。
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