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4章 闇夜を彷徨う
4-7 囮作戦
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ある日の早朝。
もぞもぞとベッドの中を動く気配がする。
「、、、クロ?」
「おっはよー、リアムー。寝ぼけ眼の嫁も可愛いねー、ムギュ」
ちっこいクロをついつい潰してしまった。
俺がいつも起きているよりもさらに早い時間だ。
たまーに俺のベッドでいつのまにか寝こけていることはあるが、クロがこんな風に起こしに来たことはない。
「クロ、何があった?」
クロがニヨニヨ笑っている。
俺は飛び起き、いつもの服装に着替える。
台所でアミールに食事の準備等をルンル婆さんに頼むようにメモを自動筆記させておく間に、そこら辺にあった残り物を口に突っ込む。
「あーん」
残り物とはいえ、俺が作ったものだから食いたいのか。クロの開いた口にも突っ込んでおく。
「むぐっ、もぐもぐ、色気も何もない。おいしいけど悲しい」
「十二歳の子供に色気があってたまるか。行くぞっ、クロ」
クロは俺の肩に飛び乗る。
俺は走って砦に向かった。
まだ日も昇らない時間、すでに砦は動き出していた。
寝ている冒険者も叩き起こしている。
「坊ちゃん、早かったな。良かった、来てくれて」
ナーヴァルが大剣を背負っていた。
リージェンはすでに魔の大平原に出ている。
冒険者たちは準備が整ったものから、すぐに魔の大平原に駆けていく。
「光の矢のスクロールを何枚か使ったが、あまり効果がなかった。魔物が集まるのも急だった。今からA級、B級冒険者を緊急帰還させても、この騒動が終了する後になってしまうだろう」
昨夜、帰るときには何の兆候もなかった。
あまりにもいきなり、魔物が大量発生したということだ。
魔物が砦に集まるときは、緊急帰還の花火を打ち上げなくとも、奥地にいるA級、B級冒険者たちが気づいて自ら帰還してくるパーティも少なからずあるが、今回は一組も戻って来てない。
ならば、奥地の魔物の発生量はさほど変わっていないのか?
俺は出入口のネームプレート板を確認する。
通常通りA級、B級冒険者は遠征に行っているものがほとんどだ。
だが。
「あ、今、B級魔導士が三人、砦にいる」
B級魔導士=B級冒険者ではない。一人はそうだが、二人はまだC級冒険者だ。
魔導士の級は素質、才能によるものであり、基本的にどんなに努力してもどんな強い魔法を使えるようになっても変動はない。教会が寄付金をもらって判定するものである。教会に多額の寄付金を積めば、高い級が買えると言われているが。。。貴族ではなくとも寄付金さえ払えば、今の教会は級を判定してくれる。
冒険者は経験と実績による級に対して、魔導士の方はA級、B級だからといって凄い魔法が使えるのかは使ってもらわないとわからないのである。
その点、この三人は砦での実績がある。パーティの仲間にはもう少し魔法を加減してくれと泣いて頼まれるほどである。
魔物を消し飛ばしてしまえば討伐部位もなくなり、買取どころか討伐ポイントさえ入らないからなあ。
「お?ああ、それぞれ別のパーティに所属しているのに、偶然だな」
「今回、A級、B級冒険者が少ないなかこの大量の魔物を討伐するのなら、魔物の素材は諦めて囮作戦か」
「ん、あー、以前言っていた、できるだけ魔物を密集させて、魔導士たちの広範囲攻撃魔法でカタをつけるってヤツか」
「そう、今回の囮役はリージェン副砦長とナーヴァル砦長にしてもらって」
「俺も協力しよう」
颯爽と現れたのはA級冒険者のビーズだった。
この数日間は魔の大平原日帰りで肩慣らしをしている最中だったと思ったが。
「囮役は一番ハードで、魔法の爆発に巻き込まれる危険性も高いぞ」
「それでも、囮役が二人よりも三人の方が効率が良いだろ」
「効率は良いが、俺にビーズの能力値が入っていない。基本的な指示は出すが、危険だと自分で判断したら逃げろ」
「わかった。心得ている」
「ビーズ、こっちだ」
ナーヴァルがビーズを連れて魔の大平原に飛び出した。囮作戦の概要を行きがてら説明してくれるだろう。
準備ができたC級、D級冒険者たちが自分のネームプレートを魔の大平原の場所に置き換えて、魔物討伐に出発する。
「魔物なんて、俺たちにかかれば瞬殺だっ」
「B級昇格までもう少しだからな。アーミー、頑張るぞ」
「お前たちは安全な俺たちの後ろにいろよっ」
一組のC級パーティが大声で周囲に言う。
この三人のパーティは勢いに乗っているため、威勢がいい。そのくらい元気な方が士気が高まるときもある。
周囲の者たちもネームプレート板に手を伸ばす。
「すぐに指示を出すが、それまで集団で魔物討伐をして、飛び出すことはしないように」
俺は言うと、見晴らし台に向かった。
B級魔導士三人にはバルコニーに立ってもらっている。
魔法の指示を出したら、それぞれの担当の場所に広範囲攻撃魔法を最大火力でぶっ放してもらう。
この作戦は本当に魔物の素材は諦めるしかない。焦げ焦げくらいならまだしも、すっかり黒炭と化してしまうだろう。端の方にあるものは多少カタチが残るだろうか。
だが、こんな短時間に魔物がこんなに湧き出ることがあっただろうか。普通はじわりじわりとした数や動き、そのときは気づかなくとも後で思い返してみれば、ああそういえばあそこに増えていたなあという兆候ぐらいはあるのだ。
いつもと違う動きならば、短時間で決着をつけた方が良い。
クロが呼びに来たくらいだ。そのクロは砦ですぐに姿を消したので、S級以上の魔物が来るわけではないが、何かが怪しい。
見晴らし台に行くと、朝日が昇って来る。
「C級、D級冒険者は前線を維持しながら、魔物を討伐。朝日が昇ったので、E級、F級冒険者も後方支援で魔の大平原に入る。前にいる冒険者たちが討ちもらした魔物をできるだけ倒せ」
俺は拡声魔法で指示を開始する。
「今回は囮作戦である。囮役としてA級冒険者リージェン副砦長を中心に、ナーヴァル砦長、ビーズがこの魔物の大群を密集させる。その結果として魔物は多少後方に下がるが、勘違いせずに、他の冒険者たちは決して深追いしないように。前線をそのまま維持したまま、魔導士が広範囲攻撃魔法を使う。巻き込まれないようにくれぐれも注意すること」
囮作戦の概要を説明しておく。
魔物を討伐するのは良いが、魔物ばかり目が行ってしまって魔物の中に入ってしまっていたら、冒険者も魔法に巻き込まれて死んでしまう。魔物に殺されるよりも悲惨な亡くなり方だ。しかも、亡くなったところで何の補償もない。特に最初に説明されていた場合、注意をしなかった冒険者の自己責任となってしまう。
リージェン、ナーヴァル、ビーズの三人は指示通りに動く。
超速いスピードで魔物たちに翻弄する。
リージェンとナーヴァルの人から外れた動きはいつものことだが、ビーズもさすがA級冒険者、動きが滑らかだ。
そう、ここにいる魔物の大群はC級以下の魔物がほとんどだ。B級の魔物が微かに交じるくらいだ。
なぜここまでの大群が急に湧き出たのか?
通常はどんな低い級の魔物でも奥地からやって来る。
地平線の彼方から冒険者が戻って来ないのは奥地の魔物に変わりがないから。
本当にどういうことだろう。
数が数なので、一気に殲滅した方が。。。
一瞬のことだった。
「我がアーミー隊が討ち滅ぼしてくれるっ」
いきなり三人組が冒険者たちの前線から飛び出してしまった。
だから、勘違いするなと始めに言っておいたのに。
「待てっ、そこの三人っ、前線に戻れっ。コレは囮作戦だっ。お前たちがいると魔導士が攻撃魔法を打てなくなるっ」
拡声魔法をさらに大きい音量にして制止する。
「俺たちがすべて討伐してやんよっ」
「魔法なんて打たなくても楽勝っ」
「こんな弱い魔物たちは、俺たちだけで充分っ」
意気揚々と三人が魔物の群れに突っ込んだ。
「さっさと戻れっ」
俺の拡声魔法の制止もむなしく。
最初に魔物の群れに突っ込んでいった一人の頭が吹っ飛んでいった。
そこにはB級魔物の爪が光っていた。
もぞもぞとベッドの中を動く気配がする。
「、、、クロ?」
「おっはよー、リアムー。寝ぼけ眼の嫁も可愛いねー、ムギュ」
ちっこいクロをついつい潰してしまった。
俺がいつも起きているよりもさらに早い時間だ。
たまーに俺のベッドでいつのまにか寝こけていることはあるが、クロがこんな風に起こしに来たことはない。
「クロ、何があった?」
クロがニヨニヨ笑っている。
俺は飛び起き、いつもの服装に着替える。
台所でアミールに食事の準備等をルンル婆さんに頼むようにメモを自動筆記させておく間に、そこら辺にあった残り物を口に突っ込む。
「あーん」
残り物とはいえ、俺が作ったものだから食いたいのか。クロの開いた口にも突っ込んでおく。
「むぐっ、もぐもぐ、色気も何もない。おいしいけど悲しい」
「十二歳の子供に色気があってたまるか。行くぞっ、クロ」
クロは俺の肩に飛び乗る。
俺は走って砦に向かった。
まだ日も昇らない時間、すでに砦は動き出していた。
寝ている冒険者も叩き起こしている。
「坊ちゃん、早かったな。良かった、来てくれて」
ナーヴァルが大剣を背負っていた。
リージェンはすでに魔の大平原に出ている。
冒険者たちは準備が整ったものから、すぐに魔の大平原に駆けていく。
「光の矢のスクロールを何枚か使ったが、あまり効果がなかった。魔物が集まるのも急だった。今からA級、B級冒険者を緊急帰還させても、この騒動が終了する後になってしまうだろう」
昨夜、帰るときには何の兆候もなかった。
あまりにもいきなり、魔物が大量発生したということだ。
魔物が砦に集まるときは、緊急帰還の花火を打ち上げなくとも、奥地にいるA級、B級冒険者たちが気づいて自ら帰還してくるパーティも少なからずあるが、今回は一組も戻って来てない。
ならば、奥地の魔物の発生量はさほど変わっていないのか?
俺は出入口のネームプレート板を確認する。
通常通りA級、B級冒険者は遠征に行っているものがほとんどだ。
だが。
「あ、今、B級魔導士が三人、砦にいる」
B級魔導士=B級冒険者ではない。一人はそうだが、二人はまだC級冒険者だ。
魔導士の級は素質、才能によるものであり、基本的にどんなに努力してもどんな強い魔法を使えるようになっても変動はない。教会が寄付金をもらって判定するものである。教会に多額の寄付金を積めば、高い級が買えると言われているが。。。貴族ではなくとも寄付金さえ払えば、今の教会は級を判定してくれる。
冒険者は経験と実績による級に対して、魔導士の方はA級、B級だからといって凄い魔法が使えるのかは使ってもらわないとわからないのである。
その点、この三人は砦での実績がある。パーティの仲間にはもう少し魔法を加減してくれと泣いて頼まれるほどである。
魔物を消し飛ばしてしまえば討伐部位もなくなり、買取どころか討伐ポイントさえ入らないからなあ。
「お?ああ、それぞれ別のパーティに所属しているのに、偶然だな」
「今回、A級、B級冒険者が少ないなかこの大量の魔物を討伐するのなら、魔物の素材は諦めて囮作戦か」
「ん、あー、以前言っていた、できるだけ魔物を密集させて、魔導士たちの広範囲攻撃魔法でカタをつけるってヤツか」
「そう、今回の囮役はリージェン副砦長とナーヴァル砦長にしてもらって」
「俺も協力しよう」
颯爽と現れたのはA級冒険者のビーズだった。
この数日間は魔の大平原日帰りで肩慣らしをしている最中だったと思ったが。
「囮役は一番ハードで、魔法の爆発に巻き込まれる危険性も高いぞ」
「それでも、囮役が二人よりも三人の方が効率が良いだろ」
「効率は良いが、俺にビーズの能力値が入っていない。基本的な指示は出すが、危険だと自分で判断したら逃げろ」
「わかった。心得ている」
「ビーズ、こっちだ」
ナーヴァルがビーズを連れて魔の大平原に飛び出した。囮作戦の概要を行きがてら説明してくれるだろう。
準備ができたC級、D級冒険者たちが自分のネームプレートを魔の大平原の場所に置き換えて、魔物討伐に出発する。
「魔物なんて、俺たちにかかれば瞬殺だっ」
「B級昇格までもう少しだからな。アーミー、頑張るぞ」
「お前たちは安全な俺たちの後ろにいろよっ」
一組のC級パーティが大声で周囲に言う。
この三人のパーティは勢いに乗っているため、威勢がいい。そのくらい元気な方が士気が高まるときもある。
周囲の者たちもネームプレート板に手を伸ばす。
「すぐに指示を出すが、それまで集団で魔物討伐をして、飛び出すことはしないように」
俺は言うと、見晴らし台に向かった。
B級魔導士三人にはバルコニーに立ってもらっている。
魔法の指示を出したら、それぞれの担当の場所に広範囲攻撃魔法を最大火力でぶっ放してもらう。
この作戦は本当に魔物の素材は諦めるしかない。焦げ焦げくらいならまだしも、すっかり黒炭と化してしまうだろう。端の方にあるものは多少カタチが残るだろうか。
だが、こんな短時間に魔物がこんなに湧き出ることがあっただろうか。普通はじわりじわりとした数や動き、そのときは気づかなくとも後で思い返してみれば、ああそういえばあそこに増えていたなあという兆候ぐらいはあるのだ。
いつもと違う動きならば、短時間で決着をつけた方が良い。
クロが呼びに来たくらいだ。そのクロは砦ですぐに姿を消したので、S級以上の魔物が来るわけではないが、何かが怪しい。
見晴らし台に行くと、朝日が昇って来る。
「C級、D級冒険者は前線を維持しながら、魔物を討伐。朝日が昇ったので、E級、F級冒険者も後方支援で魔の大平原に入る。前にいる冒険者たちが討ちもらした魔物をできるだけ倒せ」
俺は拡声魔法で指示を開始する。
「今回は囮作戦である。囮役としてA級冒険者リージェン副砦長を中心に、ナーヴァル砦長、ビーズがこの魔物の大群を密集させる。その結果として魔物は多少後方に下がるが、勘違いせずに、他の冒険者たちは決して深追いしないように。前線をそのまま維持したまま、魔導士が広範囲攻撃魔法を使う。巻き込まれないようにくれぐれも注意すること」
囮作戦の概要を説明しておく。
魔物を討伐するのは良いが、魔物ばかり目が行ってしまって魔物の中に入ってしまっていたら、冒険者も魔法に巻き込まれて死んでしまう。魔物に殺されるよりも悲惨な亡くなり方だ。しかも、亡くなったところで何の補償もない。特に最初に説明されていた場合、注意をしなかった冒険者の自己責任となってしまう。
リージェン、ナーヴァル、ビーズの三人は指示通りに動く。
超速いスピードで魔物たちに翻弄する。
リージェンとナーヴァルの人から外れた動きはいつものことだが、ビーズもさすがA級冒険者、動きが滑らかだ。
そう、ここにいる魔物の大群はC級以下の魔物がほとんどだ。B級の魔物が微かに交じるくらいだ。
なぜここまでの大群が急に湧き出たのか?
通常はどんな低い級の魔物でも奥地からやって来る。
地平線の彼方から冒険者が戻って来ないのは奥地の魔物に変わりがないから。
本当にどういうことだろう。
数が数なので、一気に殲滅した方が。。。
一瞬のことだった。
「我がアーミー隊が討ち滅ぼしてくれるっ」
いきなり三人組が冒険者たちの前線から飛び出してしまった。
だから、勘違いするなと始めに言っておいたのに。
「待てっ、そこの三人っ、前線に戻れっ。コレは囮作戦だっ。お前たちがいると魔導士が攻撃魔法を打てなくなるっ」
拡声魔法をさらに大きい音量にして制止する。
「俺たちがすべて討伐してやんよっ」
「魔法なんて打たなくても楽勝っ」
「こんな弱い魔物たちは、俺たちだけで充分っ」
意気揚々と三人が魔物の群れに突っ込んだ。
「さっさと戻れっ」
俺の拡声魔法の制止もむなしく。
最初に魔物の群れに突っ込んでいった一人の頭が吹っ飛んでいった。
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