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2章 そして、地獄がはじまった
2-6 料理人としての再出発
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「さて、クトフくん、キミは料理人統括責任者見習いとして、これから様々なことをやってもらう」
「料理人統括責任者って、今は誰なの?」
フッ、クトフ君、キミは要らん事ばかり気づくな。気づきは大切だから、否定はしないよ。でも、できればもっと違う点にツッコミ入れてほしいなー。それは贅沢な望みかなー?
「今はいないが、あえて言うなら母上か俺ということになるな。だが、俺たちの場合は裏方だけの仕事だ。クトフは表側の料理をするだけでなく、E級、F級の料理指導と、俺たちがやっていた裏方の仕事もやってもらいたい」
「つまり、今までE級のときにやってきたこととプラスして、裏方の仕事をやるからこそ、専属の料理人として雇いたいということなんだね。裏の仕事って具体的には?」
裏方ね。裏って言われると、なんか必殺仕事人的な裏稼業な仕事な気がしてしまう。。。
「まず俺がやっていたのは、この砦にいる出入りする業者との打ち合わせだ。野菜やパン、調味料等の必要数の発注をする。ただ闇雲に献立をたてるのではなく、その時期に安いものや多く仕入れられるもの等を業者に聞きながら、冒険者たちがまた同じメニューかと言わせないための一工夫をお願いしたい。魔物の肉だけはこの砦には大量にあるから問題ない」
まあ、発注ミスって野菜が足りないことがあっても、肉が充分なら冒険者から文句は言われない。パンはパン屋に大量発注しているので足りないことはないし、多少余っても、適当に揚げて食堂に置いておけばおやつ代わりに食べられ綺麗になくなっている。
魔物肉でも冒険者ギルドに納品しても買取価格がつかない肉が多い。
そういうものはこの砦で積極的に使われている。充分うまいのに、買い手がつかないなんて、冒険者ギルドは無能か?遠すぎて移動コストが高いために採算のとれる価格にできないというのが本音だと思うけど、この周辺の地域に売れるようになんとかすればいいのに。強くない小さい魔物でも魔物肉はけっこう高級品である。普通の家は家畜の肉を食べている。
いつか砦産の魔物肉として売り出しちゃうぞ。
魔物の販売は国の許可がないとできないので、冒険者ギルドや王族や貴族絡みの商会しか扱えない。許可申請の書類はコツコツ書くしかない。この砦の魔物取り扱い実績は相当なものだし、書類が完璧ならケチがつけられるとは思わない。残念ながら袖の下は一銭も出せませんけど。
「金額も無尽蔵に使えるわけではない。予算内に収まるように、それでいながら冒険者の胃袋が充分に満たされるようにするのが最終的な目標だ。つまりは料理関係全体を見渡せるようになってくれると料理人統括責任者となる」
「意外と大変そうだね」
「そうだな。すべてをすぐに全部やってもらえるとは思っていない。俺もできるだけフォローする。見習いのうちに裏方の仕事は俺にいろいろ聞いておいてくれ」
「わかったー」
「見習いが外れて、料理人統括責任者となっても、このままではクトフが生涯に稼げる報酬はC級冒険者と同じくらいだ。もし、それ以上を望むなら、冒険者に昼は弁当を渡すのだから、昼の時間だけに限って砦で一般客向けの食堂を開くのも悪くない。昔、この砦が城と呼ばれた時代には、バルコニーから食事を楽しみながら魔物討伐を見学する貴族らがいたそうだ。バルコニーに一般開放日を作って皆に冒険者が食べている食事や仕事を知ってもらうのも一つの手かもな」
「うわー、先の先を見据えてるー。リアムって本当に七歳ー?」
クトフには先の先があることを知っておいてもらうのも悪くない気がしたから話した。
冒険者のみに食事を提供するだけで満足するのもかまわないが、それ以上の道もあることを知ってもらいたかった。忙しすぎるのは問題だから、人手が必要になったなら料理人を増やすのもやぶさかではない。
宿泊施設も冒険者だけでなく、見学者も可能になれば砦にお金が入ってくる。自分を守ってくれる冒険者たちを間近で見た方が実感も湧くだろう。
そうして、砦だけで回せるお金を作っていく。
あのクズ親父が砦に税金を回さないというのなら、独立採算制にしておいた方が安全だ。母上のためだ。
「七歳じゃなければ、もっと魔の大平原に行って魔物討伐ができるのに、母上の手伝いがもっとできて、母上を楽させることができるのに」
「リアムはマザコンだねー」
「あの母上はあのクズ親父どもを支える聖母のような存在だ。魔物討伐はできるし、家事も家に帰ってからせっせとやっている働き者だし、確かに砦の管理者として書類は少々苦手だが、母上が俺を産んだ母上じゃなければ、俺が嫁にほしかったぐらいなのに」
「究極のマザコンだねー」
孤児のクトフに母上のことを話すなんてー、と言う人がいるかもしれない。けれど、砦にいる冒険者たちはうちの母上こそが至上の存在だということを知っていてほしい。
「うちの母上は最高なんだ」
あ、口からも出てた。
「はいはい、良かったねー。で、とりあえず、この渡された分厚い料理人統括責任者必読マニュアルって何?」
「せっかく書いたから頑張って読んでもらいたい。変更点があれば書き加えていってもらうと、次の料理人統括責任者になる人物に業務を引き継ぐときに抜けがない。きっちりチェックリストもあるぞ」
「ホントに先の先まで見据えてる。。。怖い。。。」
だって、重要なことじゃん。マニュアルさえあれば、残された者で何とか業務が回ることも多い。実際に前担当者に連絡が取れれば問題がないが、冒険者ならいつ何時どうにかなることも少なくない。
本当のところ、クトフのように料理人なら料理人として何人か専属として雇ってしまった方が効率が良い。
けれど、この砦はD級からF級の冒険者たちが存在している。
例えば、料理の下ごしらえを何も知らずにC級以上の冒険者になって遠征をすることになってしまったら、どうなるか。基本的に仲間に恵まれなければ携帯食だけの食事になってしまう。
魔物の解体方法はF級のときに、というより、この砦に来たら最初に教えるので皆ができる。できない者はこの砦で冒険者にはなれない。血を見ることに慣れるのは、魔物討伐時より解体時の方が早い。
魔物肉は手に入るのだから、肉を焼くだけでも食の幅は広がる。だが、魔の大平原で焼くときは風向きに注意だ。大量の魔物を呼び寄せかねないので。
つまり、砦の清掃や洗濯等もE級、F級冒険者が中心として行うのも、冒険者としては自分の身の回り以外に、仲間のフォローもできなくてはならない。ある程度は自分で何もかもできるようにならなければ、やってもらう苦労もわからない。あのクズ親父やクソ兄貴たちのようになってはいけないのだ。
砦がホテルのような至れり尽くせりの宿屋になってはいけないのが、そういう点である。だから、宿屋として宿泊客を受け入れるのなら冒険者と一般客との対応を分けなければならない。
「あー、それとクトフはまだ酒を飲まないから、酒の重要性を知らないだろうが、それぞれの冒険者の好みの酒というものがある。A級、B級冒険者は一か月ほどの遠征から戻ってようやく安堵して酒を飲めるんだからな。在庫管理をしっかりしないと死ぬハメになるから気をつけろ。特にシロ様お供え用の酒は切らすなよ」
「お、おう、わかった。それを七歳児のお前に言われる方が違和感大きいが、わかった」
お酒好み表も渡しておく。たまに気分を変えて違った酒を飲むこともあるぞ。新たな冒険者が加わったらこの表に追加していってくれ。在庫は多くもなく切らすこともなくがベストだ。俺は夜は砦にいないからできないが、在庫が切れていたら飲む酒を誘導するという高等テクニックも存在するが、最初に謝っておいた方が衝突は起こらない。街の居酒屋に行くという選択肢だってあるのだから。
「夜にいないお前がこの表を作っていること自体、不思議なんだが」
クトフが小さい声で何か言っているが、聞こえなかったことにして魔物討伐でもしてこよう。
「料理人統括責任者って、今は誰なの?」
フッ、クトフ君、キミは要らん事ばかり気づくな。気づきは大切だから、否定はしないよ。でも、できればもっと違う点にツッコミ入れてほしいなー。それは贅沢な望みかなー?
「今はいないが、あえて言うなら母上か俺ということになるな。だが、俺たちの場合は裏方だけの仕事だ。クトフは表側の料理をするだけでなく、E級、F級の料理指導と、俺たちがやっていた裏方の仕事もやってもらいたい」
「つまり、今までE級のときにやってきたこととプラスして、裏方の仕事をやるからこそ、専属の料理人として雇いたいということなんだね。裏の仕事って具体的には?」
裏方ね。裏って言われると、なんか必殺仕事人的な裏稼業な仕事な気がしてしまう。。。
「まず俺がやっていたのは、この砦にいる出入りする業者との打ち合わせだ。野菜やパン、調味料等の必要数の発注をする。ただ闇雲に献立をたてるのではなく、その時期に安いものや多く仕入れられるもの等を業者に聞きながら、冒険者たちがまた同じメニューかと言わせないための一工夫をお願いしたい。魔物の肉だけはこの砦には大量にあるから問題ない」
まあ、発注ミスって野菜が足りないことがあっても、肉が充分なら冒険者から文句は言われない。パンはパン屋に大量発注しているので足りないことはないし、多少余っても、適当に揚げて食堂に置いておけばおやつ代わりに食べられ綺麗になくなっている。
魔物肉でも冒険者ギルドに納品しても買取価格がつかない肉が多い。
そういうものはこの砦で積極的に使われている。充分うまいのに、買い手がつかないなんて、冒険者ギルドは無能か?遠すぎて移動コストが高いために採算のとれる価格にできないというのが本音だと思うけど、この周辺の地域に売れるようになんとかすればいいのに。強くない小さい魔物でも魔物肉はけっこう高級品である。普通の家は家畜の肉を食べている。
いつか砦産の魔物肉として売り出しちゃうぞ。
魔物の販売は国の許可がないとできないので、冒険者ギルドや王族や貴族絡みの商会しか扱えない。許可申請の書類はコツコツ書くしかない。この砦の魔物取り扱い実績は相当なものだし、書類が完璧ならケチがつけられるとは思わない。残念ながら袖の下は一銭も出せませんけど。
「金額も無尽蔵に使えるわけではない。予算内に収まるように、それでいながら冒険者の胃袋が充分に満たされるようにするのが最終的な目標だ。つまりは料理関係全体を見渡せるようになってくれると料理人統括責任者となる」
「意外と大変そうだね」
「そうだな。すべてをすぐに全部やってもらえるとは思っていない。俺もできるだけフォローする。見習いのうちに裏方の仕事は俺にいろいろ聞いておいてくれ」
「わかったー」
「見習いが外れて、料理人統括責任者となっても、このままではクトフが生涯に稼げる報酬はC級冒険者と同じくらいだ。もし、それ以上を望むなら、冒険者に昼は弁当を渡すのだから、昼の時間だけに限って砦で一般客向けの食堂を開くのも悪くない。昔、この砦が城と呼ばれた時代には、バルコニーから食事を楽しみながら魔物討伐を見学する貴族らがいたそうだ。バルコニーに一般開放日を作って皆に冒険者が食べている食事や仕事を知ってもらうのも一つの手かもな」
「うわー、先の先を見据えてるー。リアムって本当に七歳ー?」
クトフには先の先があることを知っておいてもらうのも悪くない気がしたから話した。
冒険者のみに食事を提供するだけで満足するのもかまわないが、それ以上の道もあることを知ってもらいたかった。忙しすぎるのは問題だから、人手が必要になったなら料理人を増やすのもやぶさかではない。
宿泊施設も冒険者だけでなく、見学者も可能になれば砦にお金が入ってくる。自分を守ってくれる冒険者たちを間近で見た方が実感も湧くだろう。
そうして、砦だけで回せるお金を作っていく。
あのクズ親父が砦に税金を回さないというのなら、独立採算制にしておいた方が安全だ。母上のためだ。
「七歳じゃなければ、もっと魔の大平原に行って魔物討伐ができるのに、母上の手伝いがもっとできて、母上を楽させることができるのに」
「リアムはマザコンだねー」
「あの母上はあのクズ親父どもを支える聖母のような存在だ。魔物討伐はできるし、家事も家に帰ってからせっせとやっている働き者だし、確かに砦の管理者として書類は少々苦手だが、母上が俺を産んだ母上じゃなければ、俺が嫁にほしかったぐらいなのに」
「究極のマザコンだねー」
孤児のクトフに母上のことを話すなんてー、と言う人がいるかもしれない。けれど、砦にいる冒険者たちはうちの母上こそが至上の存在だということを知っていてほしい。
「うちの母上は最高なんだ」
あ、口からも出てた。
「はいはい、良かったねー。で、とりあえず、この渡された分厚い料理人統括責任者必読マニュアルって何?」
「せっかく書いたから頑張って読んでもらいたい。変更点があれば書き加えていってもらうと、次の料理人統括責任者になる人物に業務を引き継ぐときに抜けがない。きっちりチェックリストもあるぞ」
「ホントに先の先まで見据えてる。。。怖い。。。」
だって、重要なことじゃん。マニュアルさえあれば、残された者で何とか業務が回ることも多い。実際に前担当者に連絡が取れれば問題がないが、冒険者ならいつ何時どうにかなることも少なくない。
本当のところ、クトフのように料理人なら料理人として何人か専属として雇ってしまった方が効率が良い。
けれど、この砦はD級からF級の冒険者たちが存在している。
例えば、料理の下ごしらえを何も知らずにC級以上の冒険者になって遠征をすることになってしまったら、どうなるか。基本的に仲間に恵まれなければ携帯食だけの食事になってしまう。
魔物の解体方法はF級のときに、というより、この砦に来たら最初に教えるので皆ができる。できない者はこの砦で冒険者にはなれない。血を見ることに慣れるのは、魔物討伐時より解体時の方が早い。
魔物肉は手に入るのだから、肉を焼くだけでも食の幅は広がる。だが、魔の大平原で焼くときは風向きに注意だ。大量の魔物を呼び寄せかねないので。
つまり、砦の清掃や洗濯等もE級、F級冒険者が中心として行うのも、冒険者としては自分の身の回り以外に、仲間のフォローもできなくてはならない。ある程度は自分で何もかもできるようにならなければ、やってもらう苦労もわからない。あのクズ親父やクソ兄貴たちのようになってはいけないのだ。
砦がホテルのような至れり尽くせりの宿屋になってはいけないのが、そういう点である。だから、宿屋として宿泊客を受け入れるのなら冒険者と一般客との対応を分けなければならない。
「あー、それとクトフはまだ酒を飲まないから、酒の重要性を知らないだろうが、それぞれの冒険者の好みの酒というものがある。A級、B級冒険者は一か月ほどの遠征から戻ってようやく安堵して酒を飲めるんだからな。在庫管理をしっかりしないと死ぬハメになるから気をつけろ。特にシロ様お供え用の酒は切らすなよ」
「お、おう、わかった。それを七歳児のお前に言われる方が違和感大きいが、わかった」
お酒好み表も渡しておく。たまに気分を変えて違った酒を飲むこともあるぞ。新たな冒険者が加わったらこの表に追加していってくれ。在庫は多くもなく切らすこともなくがベストだ。俺は夜は砦にいないからできないが、在庫が切れていたら飲む酒を誘導するという高等テクニックも存在するが、最初に謝っておいた方が衝突は起こらない。街の居酒屋に行くという選択肢だってあるのだから。
「夜にいないお前がこの表を作っていること自体、不思議なんだが」
クトフが小さい声で何か言っているが、聞こえなかったことにして魔物討伐でもしてこよう。
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