200 / 236
19章 儚く散っていく
19-8 生贄 ※ククー視点
しおりを挟む
◆ククー視点◆
皆さんはグーザル・レノワという大神官を覚えているだろうか。
聖都の魔道具展示会で会った小物扱いの大神官である。小物扱いといえ大神官は大神官なのだが。
この大神官はイーグ一派なので、性欲が強い。
そして、お気に入りは王子の弟であるイリアである。
んで、お気に入りがイリアであるということは、その兄である生贄の王子にも興味が向いてしまうということである。。。大神官なので生贄の儀式に加わる。神官たちが透明な棺から王子の身代わりを花に囲まれる最深部に横たえる。その姿を心の中で舌なめずりしながら見ていたわけだ。
生贄はただ眠っているだけのように見える。
大神官だから生贄の意味も価値も、触れてはならないということもわかっているはずなのだが、性欲が勝ってしまったようだ。
王子の身代わりは結界の維持もそうだが、人の邪気を吸い込んで浄化もしている。
その中に挿れたら、途端にその部分が壊死するだろうに。
いやー、わかっているはずなんだけどね。
年齢のせいかな?性欲のせいかな?
代償は安いものではない。
大神官なので、適当な理由をつけて簡単に生贄が眠る最深部に入れてしまう。
生贄は話すこともできないし、自分の身に起こったことなど知りもしないとグーザルはタカをくくっている。
花を掻き分け、グーザルは王子の身代わりの前に立つ。
「本当にイリアにソックリだ。だが、初物だ。イリアも男慣れしているところがあるからな。ソレはソレで良いのだが」
自分のベルトを外す。
「反応がないところがちと寂しいが、快楽をカラダに刻んでやろう。八年も一人では辛いだろう」
己の下半身を剥き出しにしたところで、王子の身代わりの服に手を伸ばした。
大神官には必ず護衛がいる。もちろん、こんなグーザルにも。
生贄が眠る最深部に行くのだから、神官による護衛である。
このときも二人ほどついていた。
グーザルが何をしようとしているのか気づいてはいたが、相手は大神官。何も言えるものではない。
薄暗い最深部。ほんの少しの明かりしか灯っていない。
が、二人は見た。
黒い闇がグーザルを飲み込むのを。
慌てて二人は剣をかまえてグーザルがいた位置に行く。
生贄は変わらず横たわっている。
が、そこにはグーザルがいたという証拠の片方の靴だけが残されていた。
それを一人が回収し、一人は周囲を警戒しながらその場を離れていく。
グーザルがナニをしようとしていたのかを伏せて、護衛二人は教会に報告をした。
グーザルが最深部の生贄の前で行方不明になったと。
大神官長が頭を抱えたのは言うまでもない。
彼はあんなのでもイーグ一派だったのだから。
「生贄に何をしようとしていたのか聞くまでもないな」
「大神官長、きちんと教育しておいてくださいよ。歩く性欲魔人を放置していたら被害が大神官長まで及びますよ」
「もう及んだじゃないか、ククー」
そう、次に大神官に近いのはせっせと票集めをしているノエル家のクレッセである。イーグ家に近しいとは言ってもイーグ一派ではない。しかも、クレッセはヴィンセントの件もあるから今、絶賛売り出し中で人気がある。一席を失うのが、イーグ一派にとってはちょうど悪い時期になってしまった。
「死んだのか?」
アレでも死んだら悲しいのだろうか?それとも、ただの確認だろうか?
「いえ、角ウサギのオレオがレンのダンジョンに転送してしまいました。性欲はそのままに姿は可愛い角ウサギになっています」
「、、、それってこの教会には戻れないということだろう」
「無理でしょうねえ。グーザルの出入口はオレオ限定みたいですから、たぶん切り落とすなら戻してもらえるとは思いますよ」
「ああ、無理だな。それなら本人は角ウサギのままでいいと言うだろう。こんなことになるのなら、緑苦草を年中咥えさせておくんだった」
大神官長の本音が垣間見えるな。
「あー、仕方ない。未来の大神官長殿をタラシ込みに行かないといけないか」
「まあ、レンがいますから、俺が退官するまでは未来の大神官長殿はイーグ一派の味方ですよ」
「つまり、確実なのは私が引退するまでか。。。早速タラシ込みに行ってこよう」
イーグ一派の大神官は他にもいるが、一席がなくなるということは発言力もそれなりに弱まる。本来ならイーグ一派の神官が育った時点で交替するのが一番最良だった。
大神官にする者は選ばなければいけない。家だけで選ぶと後で後悔するという良い例だ。
グーザルの護衛の一人は、イリアに先生は生贄に会いに行って消えてしまったと伝えた。詳細はわかり次第、伝えられる範囲で教えると。
この護衛はグーザルがイリアをお気に入りだったのも知っているし、イリアもグーザルのことを先生と慕っていたのも見ていた。イリアは庇護する者であるグーザルがいなくなったため、人形であるイリアはすぐに奥の診療所に移さなければならない。けれど、グーザルが心変わりをしてこの部屋から追い出したとはイリアに思ってほしくなかった。だから、説明した。
「生贄ってキイが?キイが先生を奪ったの?」
その問いに護衛は答えようがない。
今の時点では消えたということだけしかわからないからだ。
生贄の制度を説明されてしまっていたイリアにとっては、今回の生贄は自分の三つ子の兄であるキイであると疑わなかった。キイが生贄になって自分より不幸になったからこそ、イリアの精神は保たれていたのだから。
けれど、キイがグーザルを奪ったのなら、キイの不幸を嗤ったイリアへの仕返しのようにしか思えない。
「落ち着け。まだ何もわかっちゃいないんだ。ただ先生が見つかるまではお前を奥の診療所に連れて行かなければならない」
イリアの立場は大神官グーザルがいてこその優遇である。グーザルがいなくなれば、普通の人形たちと同じ待遇になる。
イリアにはグーザルからの様々な贈り物がある。が、人形は財産を持てない。それらはグーザルが見つかるまでは一時保管である。
もしグーザルが死亡したことがわかっていたとしたら、即座に処分される。行方不明ということで戻ってくる可能性がないとも言えず一時保管なのである。だからといって、大神官の席が長期間空席であるのは神聖国グルシアにとっても望ましくない。数週間から一か月程度で見つからなければ大神官からは外される。
イリアは奥の診療所に移された。
小さい部屋で様々な神官に抱かれた。
夜が長いのは変わらないが、一人に抱かれている方が心が満たされることをイリアはようやく知った。
朝、イリアは眠れず、裸足でひたひたと廊下を歩く。
イリアはグーザルに囲われていたとき人形用の食事をとっていなかった。それは人形用の強い薬を飲んでいないことになる。そして、イリアは奥の診療所に来た夜も食事が喉を通らなかった。
だから、イリアは人形の印がついていても、ある程度正常な思考を保っていた。反対に思考を失って、性欲に忠実なだけな人形になっていれば、アルスを羨ましく思い、キイの不幸を嗤うこともなかっただろう。
以前、カイマが最深部に行ってしまったように、人形が最深部に行くことは割と容易い。人形は強力な薬で奥の診療所から動けないという思い込みが存在しているからだ。特に小さいイリアは物陰に隠れると、神官たちをやり過ごせた。
イリアは花に囲まれた生贄を見つけた。
薄暗いなかに横たわっていて、近づかないと顔が見えない。
花を掻き分けてイリアは生贄の前に立った。
「キイじゃない?」
それは三つ子だからわかること。同じ環境で育った者だからこそ見分けがついた。
「何で、じゃあ」
キイではないとすると、コレは誰なんだ?不幸になったのは自分だけなのか?キイとアルスは幸福になって、自分はささやかな幸せすら手に入らないというのか?そんなことがあっていいのか。
自分だけが不幸になったという考えがイリアを揺らす。
「嫌だあーっ、先生っ、どこにいるのっ。出てきてよっ。僕を一人にしないでっ。一緒に連れて行ってよっ」
そこら辺の花を撒き散らしていた。叫んでいた。泣いていた。
それでも、先生は現れない。
嗚咽と共に、ようやくイリアは生贄を再び見た。
生贄の腹部にのっていたはウサギの折れた耳がついた白く丸いぬいぐるみのようなものがいた。つまり、角ウサギのオレオだ。
「え、」
オレオはメモ用紙に文字を書いて、イリアに見せる。
「、、、ごめん、僕は字が読めない」
オレオが超驚く。その後、動きが止まったぞ。そりゃ、イリアは王子そっくりだからな。文字が読めないなんて露ほども思わなかったに違いない。
「キミ、先生の行ったところ知ってる?僕も一緒に行きたい」
イリアが小さい声で言った。
その言葉を聞いたオレオはパックリと大きな口を開けてイリアを飲み込んだ。
皆さんはグーザル・レノワという大神官を覚えているだろうか。
聖都の魔道具展示会で会った小物扱いの大神官である。小物扱いといえ大神官は大神官なのだが。
この大神官はイーグ一派なので、性欲が強い。
そして、お気に入りは王子の弟であるイリアである。
んで、お気に入りがイリアであるということは、その兄である生贄の王子にも興味が向いてしまうということである。。。大神官なので生贄の儀式に加わる。神官たちが透明な棺から王子の身代わりを花に囲まれる最深部に横たえる。その姿を心の中で舌なめずりしながら見ていたわけだ。
生贄はただ眠っているだけのように見える。
大神官だから生贄の意味も価値も、触れてはならないということもわかっているはずなのだが、性欲が勝ってしまったようだ。
王子の身代わりは結界の維持もそうだが、人の邪気を吸い込んで浄化もしている。
その中に挿れたら、途端にその部分が壊死するだろうに。
いやー、わかっているはずなんだけどね。
年齢のせいかな?性欲のせいかな?
代償は安いものではない。
大神官なので、適当な理由をつけて簡単に生贄が眠る最深部に入れてしまう。
生贄は話すこともできないし、自分の身に起こったことなど知りもしないとグーザルはタカをくくっている。
花を掻き分け、グーザルは王子の身代わりの前に立つ。
「本当にイリアにソックリだ。だが、初物だ。イリアも男慣れしているところがあるからな。ソレはソレで良いのだが」
自分のベルトを外す。
「反応がないところがちと寂しいが、快楽をカラダに刻んでやろう。八年も一人では辛いだろう」
己の下半身を剥き出しにしたところで、王子の身代わりの服に手を伸ばした。
大神官には必ず護衛がいる。もちろん、こんなグーザルにも。
生贄が眠る最深部に行くのだから、神官による護衛である。
このときも二人ほどついていた。
グーザルが何をしようとしているのか気づいてはいたが、相手は大神官。何も言えるものではない。
薄暗い最深部。ほんの少しの明かりしか灯っていない。
が、二人は見た。
黒い闇がグーザルを飲み込むのを。
慌てて二人は剣をかまえてグーザルがいた位置に行く。
生贄は変わらず横たわっている。
が、そこにはグーザルがいたという証拠の片方の靴だけが残されていた。
それを一人が回収し、一人は周囲を警戒しながらその場を離れていく。
グーザルがナニをしようとしていたのかを伏せて、護衛二人は教会に報告をした。
グーザルが最深部の生贄の前で行方不明になったと。
大神官長が頭を抱えたのは言うまでもない。
彼はあんなのでもイーグ一派だったのだから。
「生贄に何をしようとしていたのか聞くまでもないな」
「大神官長、きちんと教育しておいてくださいよ。歩く性欲魔人を放置していたら被害が大神官長まで及びますよ」
「もう及んだじゃないか、ククー」
そう、次に大神官に近いのはせっせと票集めをしているノエル家のクレッセである。イーグ家に近しいとは言ってもイーグ一派ではない。しかも、クレッセはヴィンセントの件もあるから今、絶賛売り出し中で人気がある。一席を失うのが、イーグ一派にとってはちょうど悪い時期になってしまった。
「死んだのか?」
アレでも死んだら悲しいのだろうか?それとも、ただの確認だろうか?
「いえ、角ウサギのオレオがレンのダンジョンに転送してしまいました。性欲はそのままに姿は可愛い角ウサギになっています」
「、、、それってこの教会には戻れないということだろう」
「無理でしょうねえ。グーザルの出入口はオレオ限定みたいですから、たぶん切り落とすなら戻してもらえるとは思いますよ」
「ああ、無理だな。それなら本人は角ウサギのままでいいと言うだろう。こんなことになるのなら、緑苦草を年中咥えさせておくんだった」
大神官長の本音が垣間見えるな。
「あー、仕方ない。未来の大神官長殿をタラシ込みに行かないといけないか」
「まあ、レンがいますから、俺が退官するまでは未来の大神官長殿はイーグ一派の味方ですよ」
「つまり、確実なのは私が引退するまでか。。。早速タラシ込みに行ってこよう」
イーグ一派の大神官は他にもいるが、一席がなくなるということは発言力もそれなりに弱まる。本来ならイーグ一派の神官が育った時点で交替するのが一番最良だった。
大神官にする者は選ばなければいけない。家だけで選ぶと後で後悔するという良い例だ。
グーザルの護衛の一人は、イリアに先生は生贄に会いに行って消えてしまったと伝えた。詳細はわかり次第、伝えられる範囲で教えると。
この護衛はグーザルがイリアをお気に入りだったのも知っているし、イリアもグーザルのことを先生と慕っていたのも見ていた。イリアは庇護する者であるグーザルがいなくなったため、人形であるイリアはすぐに奥の診療所に移さなければならない。けれど、グーザルが心変わりをしてこの部屋から追い出したとはイリアに思ってほしくなかった。だから、説明した。
「生贄ってキイが?キイが先生を奪ったの?」
その問いに護衛は答えようがない。
今の時点では消えたということだけしかわからないからだ。
生贄の制度を説明されてしまっていたイリアにとっては、今回の生贄は自分の三つ子の兄であるキイであると疑わなかった。キイが生贄になって自分より不幸になったからこそ、イリアの精神は保たれていたのだから。
けれど、キイがグーザルを奪ったのなら、キイの不幸を嗤ったイリアへの仕返しのようにしか思えない。
「落ち着け。まだ何もわかっちゃいないんだ。ただ先生が見つかるまではお前を奥の診療所に連れて行かなければならない」
イリアの立場は大神官グーザルがいてこその優遇である。グーザルがいなくなれば、普通の人形たちと同じ待遇になる。
イリアにはグーザルからの様々な贈り物がある。が、人形は財産を持てない。それらはグーザルが見つかるまでは一時保管である。
もしグーザルが死亡したことがわかっていたとしたら、即座に処分される。行方不明ということで戻ってくる可能性がないとも言えず一時保管なのである。だからといって、大神官の席が長期間空席であるのは神聖国グルシアにとっても望ましくない。数週間から一か月程度で見つからなければ大神官からは外される。
イリアは奥の診療所に移された。
小さい部屋で様々な神官に抱かれた。
夜が長いのは変わらないが、一人に抱かれている方が心が満たされることをイリアはようやく知った。
朝、イリアは眠れず、裸足でひたひたと廊下を歩く。
イリアはグーザルに囲われていたとき人形用の食事をとっていなかった。それは人形用の強い薬を飲んでいないことになる。そして、イリアは奥の診療所に来た夜も食事が喉を通らなかった。
だから、イリアは人形の印がついていても、ある程度正常な思考を保っていた。反対に思考を失って、性欲に忠実なだけな人形になっていれば、アルスを羨ましく思い、キイの不幸を嗤うこともなかっただろう。
以前、カイマが最深部に行ってしまったように、人形が最深部に行くことは割と容易い。人形は強力な薬で奥の診療所から動けないという思い込みが存在しているからだ。特に小さいイリアは物陰に隠れると、神官たちをやり過ごせた。
イリアは花に囲まれた生贄を見つけた。
薄暗いなかに横たわっていて、近づかないと顔が見えない。
花を掻き分けてイリアは生贄の前に立った。
「キイじゃない?」
それは三つ子だからわかること。同じ環境で育った者だからこそ見分けがついた。
「何で、じゃあ」
キイではないとすると、コレは誰なんだ?不幸になったのは自分だけなのか?キイとアルスは幸福になって、自分はささやかな幸せすら手に入らないというのか?そんなことがあっていいのか。
自分だけが不幸になったという考えがイリアを揺らす。
「嫌だあーっ、先生っ、どこにいるのっ。出てきてよっ。僕を一人にしないでっ。一緒に連れて行ってよっ」
そこら辺の花を撒き散らしていた。叫んでいた。泣いていた。
それでも、先生は現れない。
嗚咽と共に、ようやくイリアは生贄を再び見た。
生贄の腹部にのっていたはウサギの折れた耳がついた白く丸いぬいぐるみのようなものがいた。つまり、角ウサギのオレオだ。
「え、」
オレオはメモ用紙に文字を書いて、イリアに見せる。
「、、、ごめん、僕は字が読めない」
オレオが超驚く。その後、動きが止まったぞ。そりゃ、イリアは王子そっくりだからな。文字が読めないなんて露ほども思わなかったに違いない。
「キミ、先生の行ったところ知ってる?僕も一緒に行きたい」
イリアが小さい声で言った。
その言葉を聞いたオレオはパックリと大きな口を開けてイリアを飲み込んだ。
22
お気に入りに追加
356
あなたにおすすめの小説
小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)
巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
龍は精霊の愛し子を愛でる
林 業
BL
竜人族の騎士団団長サンムーンは人の子を嫁にしている。
その子は精霊に愛されているが、人族からは嫌われた子供だった。
王族の養子として、騎士団長の嫁として今日も楽しく自由に生きていく。
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる