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18章 綻びの春
18-2 予感
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神聖国グルシアではまだまだ雪が残り、寒い日々が続く。
が、雪など年に数回チラつけば良い方の、わりと温暖な聖教国エルバノーンはすでに暖かくなってきている。
なので、人形遣いの爺さんと、ルルリの両親は聖教国エルバノーンを旅立った。
商人用の馬車を買い、必要な物はすべて詰め込んで、アスア王国に入国し、のんびりと国境沿いを走って神聖国グルシアに向かっている。
各国に最凶級ダンジョンが発生しているとはいっても、アスア王国内を突っ切るよりも安全なルートだ。ちなみに聖教国エルバノーンから隣国のエルク教国に行くには、結局アスア王国を一度経由しなければならない。この辺の宗教国家は対立しているので、出入国の手続きが面倒になるため、やはりアスア王国から行った方が早い。
危険な南側からのルートといっても、アスア王国の南の方の都市経由でもなければ、爺さんのギフトが強いので何ら問題になることはない。しかも、馬車の御者席にミニミニダンジョンも座らせているので、本当に何の心配さえもいらない。
多少彼らの出発前にゴタゴタはあったが。
お人形を隠して持って行こうとしたものをすべて置いていかせたが。
ミニミニダンジョンが対応しきれません、と泣きついてきたので英雄姿で爺さん一家の収納鞄まで選別に行かざる得なかったが。
視覚的効果ってホント大切だよね。
「奥さん、このまま進むと魔物がわんさか出るよー。早いけど次の街で宿を取った方が良いねー」
「ミニちゃん、情報ありがとねー」
「美味しいお酒一杯奢ってくれたら、明日も頑張るよー」
御者席に座っているのは爺さんの娘さん。つまり、あの人形を量産していた張本人である。神聖国グルシアでは作らないでね。
そして、その隣にはミニミニダンジョン。ミニちゃんと呼ばれる塔の置き物のこのミニミニダンジョンは普通に言葉を話すようになってしまったし、人間くさくなってしまった。誰のせいだろう。爺さんのせいだけど。
塔の置き物もお酒を飲む時代になってしまった。。。
一人で飲むのも寂しいからといって、塔の置き物を晩酌に付き合わすなよ、爺さん。。。
環境に合わせて進化するようになっているんだから。
一日数杯の酒で、安全なルートの案内役を手に入れられるのなら安いものなのだが。
馬車には三人しかいないのに、四人乗っている様な気すらしてしまう。
このミニミニダンジョンはいつか人に化ける気がする。もちろん姿は子供でも若者でもない。
爺さんとアルス王子との別れは特にこれといって何もなかった。
アルス王子はうるさいジジイがいなくなって清々するわという態度を貫いていたし、爺さんは不気味な人形をアルス王子にプレゼントしていった。。。他人に贈る物は、もう少し考えろ。
そして、爺さんは人形を廃棄していかず、自分の屋敷にすべて飾って残していったのである。
不気味な人形を動かすと呪いが発動するのでは、と残った一族は戦々恐々である。
もちろん爺さんの人形なので、それらの人形を爺さん自身が遠隔で操ることは可能だ。目が光るのはいつものことだ。
「さて、ミニミニダンジョン、どうも英雄の視線を感じるような気がしてならないのだが」
「そりゃー、爺さんが馬鹿なことをしでかさないか見張ってますよー」
このミニミニダンジョンの正直者めー。監視対象者に正直に話さなくてもいいのに。まあ、勘の鋭い爺さんだから、どんなに否定しても無理だろうが。
「おい、、、レン、ルルリは元気か」
爺さんは俺に問わずとも、神聖国グルシアでも爺さん人形を操っているのだから知っているだろう。
「無言かっ。聞かなくとも元気なのはわかっているが、儂自身は触れることもできずに見ているだけなんだぞっ。見た目は元気そうだが、実は痩せてはいないかとか、その辺だっ」
そう、人形に指示して人形が触っても、触感はよくわからないらしい。
だが。
「爺さん、俺もルルリに触ることはないぞ。よくルルリに触っているのはリンカなのだから、リンカに尋ねろ」
ミニミニダンジョンを通して、俺も返事をする。
爺さんより、俺が触る方が問題あるんじゃねえか?関係のない赤の他人。ルルリは俺が探している英雄だとはまだ気づいていないのだから。
「レン、たまには顔を見せろ。一週間に一度の冒険者ギルド訪問もこの頃サボっているだろ」
ミニミニダンジョンが口笛を吹く。
まだまだ神聖国グルシアは寒いんだよ。まだまだ雪がちょろっと解けたくらいなものだ。
熊もまだまだ冬眠している最中だ。
というか、爺さんとは英雄姿で出発前に会っているだろ。まだ数日前の話だ。
「はあー、爺さん、人形を置いていかれて恨み言でも俺に言いたいのか?」
俺は馬車の空いているスペースに座る。ミニミニダンジョンがあるので、俺の姿ならば、ごくごく普通に転移で来ることができる。あまりやらないけど。
奥さんは馬車の速度を緩めて、馬車の中を覗く。馬車の後ろに座っていた旦那さんも驚いて見ている。
爺さんは特に驚く素振りもない。
「レン、もうそろそろ街だ。一緒に飲もうじゃないか」
「そうっすねー、主も飲みましょー」
軽いな、ミニミニダンジョン。
「いやさあ、言いたくないけど、爺さんとはシアリーの街に来れば一緒に飲めるだろ。何でこんな途中の街で飲み会なんだよ?」
「ルルリに会ったら、家族水入らずでしばらく過ごすからなー」
孫娘に弱いデレデレ爺さんめ。爺さん人形でいつもそばにいるのに、いつか孫娘に鬱陶しがられるぞ。
「シアリーの街にはビスタや他の人間がいるだろ。街中でゆっくりとお前さんと酒が飲めるかというと難しい気がする。それに」
爺さんは追加の言葉を切った。
ほんの少し時間を置いた。
「どうも、儂らが神聖国グルシアに着いたら、忙しくなりそうな気がしてならない」
忙しく。
それはどのような意味なのか。
神聖国グルシアが忙しくなるのか、全世界が忙しくなるのか。
「で、奥さん、こっちを向いたままなら一度馬車をとめた方が安全だ」
この国境沿いの街道には他の馬車の影はないし、馬だって安全な道を行きたいので、馬がポコポコ歩いていてくれている分は進む。だが、万が一ということもある。
「レン、その姿で会うのは初めてじゃろ」
爺さんに言われて気づく、そうでしたね。
娘さんは馬車を道の端に止め、後ろの方から婿さんも寄ってきた。
娘さんとその婿さんには一度挨拶、、、人形を持って行くなと脅しに行っているが、アレは英雄姿だった。
こちらの白髪、臙脂の目、そして白いマントだと、爺さんの知り合いだろう人物がいきなり馬車に現れたとしか思えないだろう。
馬車の中だから、座ったまま挨拶をする。
「数日前にアスア王国の英雄姿でお会いした、今は神聖国グルシアのシアリーの街で冒険者をしているザット・ノーレンです」
「え、ああ、英雄さんでしたか。随分お変わりの様子で」
「他言無用でお願いしますね」
にっこり笑うと、二人は固まる。
爺さん含めて三人に土下座までさせたからな。
コイツらどうやっても人形を隠して持っていこうとしていたからなー。ダンジョン化したら収納鞄の中だろうと下着の中だろうとバレバレだった。どんだけ隠し持っているんだよ、と雷を落としたのであった。彼らの後ろに本物の雷を。それでようやくすべてが解決した。
ミニミニダンジョンがコイツらの人形熱を嫌がるのも無理もない。
「このまま平和に時が過ぎれば良いのに」
「それは儂とて同じ意見じゃ」
「じゃあ、店が決まったら呼んで。街に入るときに、俺がアスア王国で身分証を出すわけにはいかないから」
外壁がある街はたいてい門番が身分証をチェックする。
冒険者ザット・ノーレンの名が記載されている冒険者カードをアスア王国では見せない方が良い。
「あ、一度戻るなら、薬草でも食料でも何でも安いのでいいから大量に調達できないか。商人風を装っているのに、商品がなくてなー」
馬車に空きがあるのは、そのせいだ。あるのは空箱ばかり。彼らの収納鞄の方は自分たちの家財なので売るわけにはいかない。神聖国グルシアで生活するための家具等一式だ。
「求められたからといって、すぐに大量に売るからだ。商人じゃないから売り時がわからないのも仕方ないが。アスア王国ではどんな商品でも品薄だからな。。。後で適当に持って行く」
神聖国グルシアに向かう商人が序盤の街ですべてを売ることはない。
国境沿いの街道を行くのだから、アスア王国の他の国々への国境の街を通る。それらの街は近くの国から多少は商品を仕入れることができるので、物資が足りないということはない。だが、手に入らないものは多くなった。
だから、距離がある国のものほど価値が出る。そんなところだ。
が、雪など年に数回チラつけば良い方の、わりと温暖な聖教国エルバノーンはすでに暖かくなってきている。
なので、人形遣いの爺さんと、ルルリの両親は聖教国エルバノーンを旅立った。
商人用の馬車を買い、必要な物はすべて詰め込んで、アスア王国に入国し、のんびりと国境沿いを走って神聖国グルシアに向かっている。
各国に最凶級ダンジョンが発生しているとはいっても、アスア王国内を突っ切るよりも安全なルートだ。ちなみに聖教国エルバノーンから隣国のエルク教国に行くには、結局アスア王国を一度経由しなければならない。この辺の宗教国家は対立しているので、出入国の手続きが面倒になるため、やはりアスア王国から行った方が早い。
危険な南側からのルートといっても、アスア王国の南の方の都市経由でもなければ、爺さんのギフトが強いので何ら問題になることはない。しかも、馬車の御者席にミニミニダンジョンも座らせているので、本当に何の心配さえもいらない。
多少彼らの出発前にゴタゴタはあったが。
お人形を隠して持って行こうとしたものをすべて置いていかせたが。
ミニミニダンジョンが対応しきれません、と泣きついてきたので英雄姿で爺さん一家の収納鞄まで選別に行かざる得なかったが。
視覚的効果ってホント大切だよね。
「奥さん、このまま進むと魔物がわんさか出るよー。早いけど次の街で宿を取った方が良いねー」
「ミニちゃん、情報ありがとねー」
「美味しいお酒一杯奢ってくれたら、明日も頑張るよー」
御者席に座っているのは爺さんの娘さん。つまり、あの人形を量産していた張本人である。神聖国グルシアでは作らないでね。
そして、その隣にはミニミニダンジョン。ミニちゃんと呼ばれる塔の置き物のこのミニミニダンジョンは普通に言葉を話すようになってしまったし、人間くさくなってしまった。誰のせいだろう。爺さんのせいだけど。
塔の置き物もお酒を飲む時代になってしまった。。。
一人で飲むのも寂しいからといって、塔の置き物を晩酌に付き合わすなよ、爺さん。。。
環境に合わせて進化するようになっているんだから。
一日数杯の酒で、安全なルートの案内役を手に入れられるのなら安いものなのだが。
馬車には三人しかいないのに、四人乗っている様な気すらしてしまう。
このミニミニダンジョンはいつか人に化ける気がする。もちろん姿は子供でも若者でもない。
爺さんとアルス王子との別れは特にこれといって何もなかった。
アルス王子はうるさいジジイがいなくなって清々するわという態度を貫いていたし、爺さんは不気味な人形をアルス王子にプレゼントしていった。。。他人に贈る物は、もう少し考えろ。
そして、爺さんは人形を廃棄していかず、自分の屋敷にすべて飾って残していったのである。
不気味な人形を動かすと呪いが発動するのでは、と残った一族は戦々恐々である。
もちろん爺さんの人形なので、それらの人形を爺さん自身が遠隔で操ることは可能だ。目が光るのはいつものことだ。
「さて、ミニミニダンジョン、どうも英雄の視線を感じるような気がしてならないのだが」
「そりゃー、爺さんが馬鹿なことをしでかさないか見張ってますよー」
このミニミニダンジョンの正直者めー。監視対象者に正直に話さなくてもいいのに。まあ、勘の鋭い爺さんだから、どんなに否定しても無理だろうが。
「おい、、、レン、ルルリは元気か」
爺さんは俺に問わずとも、神聖国グルシアでも爺さん人形を操っているのだから知っているだろう。
「無言かっ。聞かなくとも元気なのはわかっているが、儂自身は触れることもできずに見ているだけなんだぞっ。見た目は元気そうだが、実は痩せてはいないかとか、その辺だっ」
そう、人形に指示して人形が触っても、触感はよくわからないらしい。
だが。
「爺さん、俺もルルリに触ることはないぞ。よくルルリに触っているのはリンカなのだから、リンカに尋ねろ」
ミニミニダンジョンを通して、俺も返事をする。
爺さんより、俺が触る方が問題あるんじゃねえか?関係のない赤の他人。ルルリは俺が探している英雄だとはまだ気づいていないのだから。
「レン、たまには顔を見せろ。一週間に一度の冒険者ギルド訪問もこの頃サボっているだろ」
ミニミニダンジョンが口笛を吹く。
まだまだ神聖国グルシアは寒いんだよ。まだまだ雪がちょろっと解けたくらいなものだ。
熊もまだまだ冬眠している最中だ。
というか、爺さんとは英雄姿で出発前に会っているだろ。まだ数日前の話だ。
「はあー、爺さん、人形を置いていかれて恨み言でも俺に言いたいのか?」
俺は馬車の空いているスペースに座る。ミニミニダンジョンがあるので、俺の姿ならば、ごくごく普通に転移で来ることができる。あまりやらないけど。
奥さんは馬車の速度を緩めて、馬車の中を覗く。馬車の後ろに座っていた旦那さんも驚いて見ている。
爺さんは特に驚く素振りもない。
「レン、もうそろそろ街だ。一緒に飲もうじゃないか」
「そうっすねー、主も飲みましょー」
軽いな、ミニミニダンジョン。
「いやさあ、言いたくないけど、爺さんとはシアリーの街に来れば一緒に飲めるだろ。何でこんな途中の街で飲み会なんだよ?」
「ルルリに会ったら、家族水入らずでしばらく過ごすからなー」
孫娘に弱いデレデレ爺さんめ。爺さん人形でいつもそばにいるのに、いつか孫娘に鬱陶しがられるぞ。
「シアリーの街にはビスタや他の人間がいるだろ。街中でゆっくりとお前さんと酒が飲めるかというと難しい気がする。それに」
爺さんは追加の言葉を切った。
ほんの少し時間を置いた。
「どうも、儂らが神聖国グルシアに着いたら、忙しくなりそうな気がしてならない」
忙しく。
それはどのような意味なのか。
神聖国グルシアが忙しくなるのか、全世界が忙しくなるのか。
「で、奥さん、こっちを向いたままなら一度馬車をとめた方が安全だ」
この国境沿いの街道には他の馬車の影はないし、馬だって安全な道を行きたいので、馬がポコポコ歩いていてくれている分は進む。だが、万が一ということもある。
「レン、その姿で会うのは初めてじゃろ」
爺さんに言われて気づく、そうでしたね。
娘さんは馬車を道の端に止め、後ろの方から婿さんも寄ってきた。
娘さんとその婿さんには一度挨拶、、、人形を持って行くなと脅しに行っているが、アレは英雄姿だった。
こちらの白髪、臙脂の目、そして白いマントだと、爺さんの知り合いだろう人物がいきなり馬車に現れたとしか思えないだろう。
馬車の中だから、座ったまま挨拶をする。
「数日前にアスア王国の英雄姿でお会いした、今は神聖国グルシアのシアリーの街で冒険者をしているザット・ノーレンです」
「え、ああ、英雄さんでしたか。随分お変わりの様子で」
「他言無用でお願いしますね」
にっこり笑うと、二人は固まる。
爺さん含めて三人に土下座までさせたからな。
コイツらどうやっても人形を隠して持っていこうとしていたからなー。ダンジョン化したら収納鞄の中だろうと下着の中だろうとバレバレだった。どんだけ隠し持っているんだよ、と雷を落としたのであった。彼らの後ろに本物の雷を。それでようやくすべてが解決した。
ミニミニダンジョンがコイツらの人形熱を嫌がるのも無理もない。
「このまま平和に時が過ぎれば良いのに」
「それは儂とて同じ意見じゃ」
「じゃあ、店が決まったら呼んで。街に入るときに、俺がアスア王国で身分証を出すわけにはいかないから」
外壁がある街はたいてい門番が身分証をチェックする。
冒険者ザット・ノーレンの名が記載されている冒険者カードをアスア王国では見せない方が良い。
「あ、一度戻るなら、薬草でも食料でも何でも安いのでいいから大量に調達できないか。商人風を装っているのに、商品がなくてなー」
馬車に空きがあるのは、そのせいだ。あるのは空箱ばかり。彼らの収納鞄の方は自分たちの家財なので売るわけにはいかない。神聖国グルシアで生活するための家具等一式だ。
「求められたからといって、すぐに大量に売るからだ。商人じゃないから売り時がわからないのも仕方ないが。アスア王国ではどんな商品でも品薄だからな。。。後で適当に持って行く」
神聖国グルシアに向かう商人が序盤の街ですべてを売ることはない。
国境沿いの街道を行くのだから、アスア王国の他の国々への国境の街を通る。それらの街は近くの国から多少は商品を仕入れることができるので、物資が足りないということはない。だが、手に入らないものは多くなった。
だから、距離がある国のものほど価値が出る。そんなところだ。
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