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10章 熱い夏が来る前に
10-12 感謝 ※ククー視点
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◆ククー視点◆
あのクソ英雄。
自分が何を言っているのかわかっているのだろうか。
暗殺者や呪いなんかに負けない末永い人生を俺と共に歩めるぞー。
そんな言葉をもらって、俺が嬉しくないわけがない。
王子が俺のズボンをギュッと握って、俺の顔を見ている。
見上げた先には、真っ赤になっている俺の顔がある。
そんな顔をクソ英雄に見せたくない。
何も考えずに、プロポーズみたいな言葉を俺に吐く。
自覚もなしに、俺を口説くような台詞を口から出す。
アンタの方が厄介だ。
俺に抱かれる気がない癖に、俺の気持ちを揺り動かす。
一喜一憂してしまう。
アンタにはヴィンセントがいるのだから。
すべての荷物を家に運び込むと、多少は落ち着いた。
王子がいつもより俺の周りをうろちょろしていた。通常、荷運びの最中には俺の周りをうろつかない。
王子は聡い子だ。
どう見たって、俺がクソ英雄に惚れているのはわかり切ったことだろう。
王子が俺を特別に想ってくれているのも、俺は知っている。
それは恋愛感情ではない。
母親から離れて頼れる者がいない土地では、多少の縁でも知り合った者に縋りたくなる気持ちも生まれるだろう。
が、レンは俺と王子をくっつけようとしている。
二十歳程度なんて上流階級には誤差でしょ、と平然と言いそうなレンがいる。
アスア王国で成人した王女と結婚させられそうになった英雄だ。
最後に台所でレンに酒の箱を渡して、俺はイスに座っていた。横のイスにちょこんと王子も座っている。
レンは誕生日にももらったのに悪いなー、と言いながらも顔がニマニマしている。
嬉しそうだ。
レンは俺が運んだ食材をチェックしながら、俺たちにお茶をいれてくれた。
「なあ、レン。お前はアスア王国の王女と結婚できなくて残念とか思っているのか」
俺の言葉に、レンは俺を二度見した。そんなに驚くような質問か?
そして食材の箱に視線を戻して、ため息を吐いた。
「あの国から逃げたかった俺に、逃げられなくなるような鎖を望むと思うか」
「王女はアンタのこと大好きだっただろう。一緒に逃げるという選択肢もあると思うが」
「、、、その問いはさっきの仕返しか?、、、お前も知っていると思うが、俺の歴代の彼女には生粋のアスア王国の人間はいない。俺が一緒にいたいと願った者たちのなかに、結果的にアスア王国の者はいなかった。確かに国籍としてはアスア王国の人間だったが、すべて国王が邪魔した。孫娘の王女が俺との結婚を望んだからだけじゃない。カンカネールも元々シルエット聖国の者だ。国王が伯爵家との縁談をまとめたぐらいには俺と結婚してほしくなかったのだろう」
カンカネールとは英雄が結婚を考えていた最後の女性だ。
彼女が身を引いて、英雄は他人に興味を持てなくなった。
アスア王国の国王は国民の命を救っている英雄に、恩を仇で返す人間の筆頭だ。そして、本人はそのことにまったく気づいていない。
「ククー、コレで充分か」
俺は英雄の傷をほじくり返したことに気づいた。
レンは寂しそうな笑顔だった。
「カンカネールって、誰?」
「、、、ヴィンセント」
調味料を確認していたレンが顔を上げて、台所に入って来たヴィンセントを見る。
ヴィンセントは英雄の歴代の彼女の存在なんか知らないからなー。
レンがものすごく大きなため息を吐いた。すまないなー。
「数年前まで付き合っていた女性だ。結婚の約束までしていたが、アスア王国の国王の邪魔で彼女は身を引いた。今は伯爵夫人になっている」
たぶん、レンは彼女は結婚していて、もう交流もないから心配ないぞと言いたいのだろうけど。
「じゃあ、何でそんなに辛そうな顔をしている?」
「俺もそれを止めなかった。間違いなく二人の選択だった。けれど、」
もし追いかけていたのなら。
その言葉が出かけて消えた。レンは首を横に振った。
「いや、今なら俺のギフトでも過去を変えられなくて良かったと思うし、未来視もできなくて良かった。あの頃はヴィンセントや王子、ククーと会えるとは思ってもいなかった」
レンが笑顔を見せると、ヴィンセントがレンを抱きしめた。
羨ましいと思ってしまう俺は重症だ。
きっとヴィンセントのことをずっと羨ましいと思い続けるのだろう。
英雄のギフトで、本当に未来視はできなかったのだろうか?
英雄は見る気がなかっただけだと思ってしまうのは俺だけだろうか。
もしも、未来視で見た先が、自分がアスア王国の人間に殺されている姿だとしたら、アスア王国の人間を命を懸けて救いたいと思うだろうか。
レンの目が俺を見た。
「俺はカンカネールを失った時期に、お前も失っているんだぞ。カンカネールを思い出せば、自ずとお前も思い出す」
ほんの少し咎めるように俺に言った。
レンがヴィンセントをイスに座らせて、お茶を出した。抱きつかれていると、食料確認の邪魔になるからな。一か月分の量だから大量なのだが、足りなければレンは街に買いに行くだろうけど。この家だけはその辺りの融通が利いてしまう。シアリーの街では手に入らないアスア王国の調味料等をこっそり袖の下で忍ばせているが。
「いや、俺はアンタが結婚しようと幸せなときに、諜報員を辞めたんだけど」
時期は少しズレているぞ。俺は彼女と二人で幸せなアンタを見ているのが嫌で辞めたのだ。
「俺にとってみれば、さほど変わらない。一緒に失ったと言っても過言ではない」
「過言だろ」
「お前は俺にとって自分がどれだけ大切な人間だったかわかってないだろ。まあ、あの当時に直接会ったことのない人間にいくら言われても理解できないことだとは思うが」
「レン、私の目の前でククーを口説こうとするな」
口が尖っているレンの頬をヴィンセントがブニブニ潰す。
あー、ヴィンセントにもクソ英雄の言動が口説いているように聞こえたか。俺だけの被害妄想じゃなくて本当に良かった。
「だってさー、俺、子供の頃から生きるのに必死で、仲間と遊んだことなんてほとんどないんだぞー。他国の諜報員の皆様はそんな俺にも優しく遊んでくれた心のオアシスみたいな存在なんだぞー」
うん、俺たちで遊ぶな。
英雄との追いかけっこは必死だったな。
アスア王国の周辺国家の諜報員は、英雄担当になると腕が上がった。英雄担当になるくらいだから、ほぼ各国の精鋭たちだ。腕に自信があった者たちだ。後から英雄に欺かれていたことに気づくと、本当に心が折れるほどだった。そのことにさえ気づかない国の諜報員は裏で笑われるくらいだ。
「魔物には国境はない。周辺の国に流れてしまう魔物も少なくなかった。他国の諜報員はすぐに自国の兵を呼んで対応してくれた。英雄がいるときのアスア王国は国民を守るために騎士の一人さえ動かさないのに」
英雄にくっついてきた騎士団は、国民を守るための騎士ではない。英雄を監視するためだけの騎士団だ。彼らが国民を守るために、英雄が頼んでも動いてくれたことは一度としてない。
最凶級ダンジョンが順番に一つずつ発生してくれるのなら何の問題もないが、世の中そうはいかない。同時多発的に発生することもある。それなのに、国民を守るべき英雄の身は一つしかない。にもかかわらず、国民は英雄が来て当たり前、自分たちの身を守って当たり前だと思っている。
たった一人で、一人の犠牲者も出さないという無理ゲーに挑戦していた。
だから、英雄には時間がない。いつも時間と戦っている。
だから、仲間も騎士団も置いていく。足を引っ張られると、間に合わなくなるから。
だから、英雄はノーレン前公爵にも感謝しているし、他国の諜報員にも感謝しているのだ。
「だからな、ククー、お前には感謝している。一番俺を支えてくれたのは他ならぬお前だ。聖教国エルバノーンの爺さんや他の者たちもかなり支えてくれたが、一番はお前だ。いくら感謝しても言い尽くせないほどだ」
レンの右手は胸にあった。
悲しいほどまでに、英雄の真の敵はいつだってアスア王国だったのだ。
あのクソ英雄。
自分が何を言っているのかわかっているのだろうか。
暗殺者や呪いなんかに負けない末永い人生を俺と共に歩めるぞー。
そんな言葉をもらって、俺が嬉しくないわけがない。
王子が俺のズボンをギュッと握って、俺の顔を見ている。
見上げた先には、真っ赤になっている俺の顔がある。
そんな顔をクソ英雄に見せたくない。
何も考えずに、プロポーズみたいな言葉を俺に吐く。
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アンタの方が厄介だ。
俺に抱かれる気がない癖に、俺の気持ちを揺り動かす。
一喜一憂してしまう。
アンタにはヴィンセントがいるのだから。
すべての荷物を家に運び込むと、多少は落ち着いた。
王子がいつもより俺の周りをうろちょろしていた。通常、荷運びの最中には俺の周りをうろつかない。
王子は聡い子だ。
どう見たって、俺がクソ英雄に惚れているのはわかり切ったことだろう。
王子が俺を特別に想ってくれているのも、俺は知っている。
それは恋愛感情ではない。
母親から離れて頼れる者がいない土地では、多少の縁でも知り合った者に縋りたくなる気持ちも生まれるだろう。
が、レンは俺と王子をくっつけようとしている。
二十歳程度なんて上流階級には誤差でしょ、と平然と言いそうなレンがいる。
アスア王国で成人した王女と結婚させられそうになった英雄だ。
最後に台所でレンに酒の箱を渡して、俺はイスに座っていた。横のイスにちょこんと王子も座っている。
レンは誕生日にももらったのに悪いなー、と言いながらも顔がニマニマしている。
嬉しそうだ。
レンは俺が運んだ食材をチェックしながら、俺たちにお茶をいれてくれた。
「なあ、レン。お前はアスア王国の王女と結婚できなくて残念とか思っているのか」
俺の言葉に、レンは俺を二度見した。そんなに驚くような質問か?
そして食材の箱に視線を戻して、ため息を吐いた。
「あの国から逃げたかった俺に、逃げられなくなるような鎖を望むと思うか」
「王女はアンタのこと大好きだっただろう。一緒に逃げるという選択肢もあると思うが」
「、、、その問いはさっきの仕返しか?、、、お前も知っていると思うが、俺の歴代の彼女には生粋のアスア王国の人間はいない。俺が一緒にいたいと願った者たちのなかに、結果的にアスア王国の者はいなかった。確かに国籍としてはアスア王国の人間だったが、すべて国王が邪魔した。孫娘の王女が俺との結婚を望んだからだけじゃない。カンカネールも元々シルエット聖国の者だ。国王が伯爵家との縁談をまとめたぐらいには俺と結婚してほしくなかったのだろう」
カンカネールとは英雄が結婚を考えていた最後の女性だ。
彼女が身を引いて、英雄は他人に興味を持てなくなった。
アスア王国の国王は国民の命を救っている英雄に、恩を仇で返す人間の筆頭だ。そして、本人はそのことにまったく気づいていない。
「ククー、コレで充分か」
俺は英雄の傷をほじくり返したことに気づいた。
レンは寂しそうな笑顔だった。
「カンカネールって、誰?」
「、、、ヴィンセント」
調味料を確認していたレンが顔を上げて、台所に入って来たヴィンセントを見る。
ヴィンセントは英雄の歴代の彼女の存在なんか知らないからなー。
レンがものすごく大きなため息を吐いた。すまないなー。
「数年前まで付き合っていた女性だ。結婚の約束までしていたが、アスア王国の国王の邪魔で彼女は身を引いた。今は伯爵夫人になっている」
たぶん、レンは彼女は結婚していて、もう交流もないから心配ないぞと言いたいのだろうけど。
「じゃあ、何でそんなに辛そうな顔をしている?」
「俺もそれを止めなかった。間違いなく二人の選択だった。けれど、」
もし追いかけていたのなら。
その言葉が出かけて消えた。レンは首を横に振った。
「いや、今なら俺のギフトでも過去を変えられなくて良かったと思うし、未来視もできなくて良かった。あの頃はヴィンセントや王子、ククーと会えるとは思ってもいなかった」
レンが笑顔を見せると、ヴィンセントがレンを抱きしめた。
羨ましいと思ってしまう俺は重症だ。
きっとヴィンセントのことをずっと羨ましいと思い続けるのだろう。
英雄のギフトで、本当に未来視はできなかったのだろうか?
英雄は見る気がなかっただけだと思ってしまうのは俺だけだろうか。
もしも、未来視で見た先が、自分がアスア王国の人間に殺されている姿だとしたら、アスア王国の人間を命を懸けて救いたいと思うだろうか。
レンの目が俺を見た。
「俺はカンカネールを失った時期に、お前も失っているんだぞ。カンカネールを思い出せば、自ずとお前も思い出す」
ほんの少し咎めるように俺に言った。
レンがヴィンセントをイスに座らせて、お茶を出した。抱きつかれていると、食料確認の邪魔になるからな。一か月分の量だから大量なのだが、足りなければレンは街に買いに行くだろうけど。この家だけはその辺りの融通が利いてしまう。シアリーの街では手に入らないアスア王国の調味料等をこっそり袖の下で忍ばせているが。
「いや、俺はアンタが結婚しようと幸せなときに、諜報員を辞めたんだけど」
時期は少しズレているぞ。俺は彼女と二人で幸せなアンタを見ているのが嫌で辞めたのだ。
「俺にとってみれば、さほど変わらない。一緒に失ったと言っても過言ではない」
「過言だろ」
「お前は俺にとって自分がどれだけ大切な人間だったかわかってないだろ。まあ、あの当時に直接会ったことのない人間にいくら言われても理解できないことだとは思うが」
「レン、私の目の前でククーを口説こうとするな」
口が尖っているレンの頬をヴィンセントがブニブニ潰す。
あー、ヴィンセントにもクソ英雄の言動が口説いているように聞こえたか。俺だけの被害妄想じゃなくて本当に良かった。
「だってさー、俺、子供の頃から生きるのに必死で、仲間と遊んだことなんてほとんどないんだぞー。他国の諜報員の皆様はそんな俺にも優しく遊んでくれた心のオアシスみたいな存在なんだぞー」
うん、俺たちで遊ぶな。
英雄との追いかけっこは必死だったな。
アスア王国の周辺国家の諜報員は、英雄担当になると腕が上がった。英雄担当になるくらいだから、ほぼ各国の精鋭たちだ。腕に自信があった者たちだ。後から英雄に欺かれていたことに気づくと、本当に心が折れるほどだった。そのことにさえ気づかない国の諜報員は裏で笑われるくらいだ。
「魔物には国境はない。周辺の国に流れてしまう魔物も少なくなかった。他国の諜報員はすぐに自国の兵を呼んで対応してくれた。英雄がいるときのアスア王国は国民を守るために騎士の一人さえ動かさないのに」
英雄にくっついてきた騎士団は、国民を守るための騎士ではない。英雄を監視するためだけの騎士団だ。彼らが国民を守るために、英雄が頼んでも動いてくれたことは一度としてない。
最凶級ダンジョンが順番に一つずつ発生してくれるのなら何の問題もないが、世の中そうはいかない。同時多発的に発生することもある。それなのに、国民を守るべき英雄の身は一つしかない。にもかかわらず、国民は英雄が来て当たり前、自分たちの身を守って当たり前だと思っている。
たった一人で、一人の犠牲者も出さないという無理ゲーに挑戦していた。
だから、英雄には時間がない。いつも時間と戦っている。
だから、仲間も騎士団も置いていく。足を引っ張られると、間に合わなくなるから。
だから、英雄はノーレン前公爵にも感謝しているし、他国の諜報員にも感謝しているのだ。
「だからな、ククー、お前には感謝している。一番俺を支えてくれたのは他ならぬお前だ。聖教国エルバノーンの爺さんや他の者たちもかなり支えてくれたが、一番はお前だ。いくら感謝しても言い尽くせないほどだ」
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