58 / 236
6章 花が咲く頃
6-8 人形
しおりを挟む
今代の英雄のギフト、『蒼天の館』。
歴代の英雄のギフトの中で最も万能だと言われるギフトである。
何でもできるギフトと他人には思われていたようだ。
もちろんできないことはあるが、魔物討伐や人命救助等で必要な能力は揃っていた。
そして、一番規格外と言われたのは制約という制約がないように見えること。
通常、強いギフトには様々な制約がつきまとう。
例えば、ククーの『遠見』には他の魔法が使いづらい、攻撃魔法は特に、といった具合だ。
人間が無条件に強いギフトなんて手に入れたら、ロクなことに使わないからだろう。
本当に俺のギフトには制約がなかったのだろうか。
もし、俺がギフトを失うことがわかっていたのなら。
俺があのギフトに頼り切っていたら。
俺はダンジョンコアを体内に取り込んでも、生きていない。
俺が今、生きていないことを望んでいた者がいる気がする。
この白い髪が、俺が生死を彷徨っていたからではなく、本当の髪の色だとしたら?
この赤い目が生まれながらの本当の目の色だとしたら?
俺が魔族だったのだとしたら、英雄に仕立ててまで魔族にいてもらいたくない理由があったのだろうか。
魔族ならアスア王国の教会における神託ぐらい操作できそうな気がする。
現在の魔族は冒険者ギルドや各国に人数や居場所等を把握されている。
それだけ強い魔力を持つ一団だ。
何か国も即座に征服できる戦力を持っている。
冒険者ギルド等は魔族に危険な動きがないか、見張っているというのが正しいか。
今の魔族は高額な報酬が支払われる依頼を受けて、各国を旅している。
災害からも一方的な侵略からも防げる武力を持っていたとしても、魔族は無償奉仕はしない。
情に訴える者たちも多いが、相手に一切しない。キリがないからだ。
彼らに救いを求めるならば、小国ならば一年の国家予算レベルの報酬を支払う必要がある。
魔族はそれぐらいのことを軽くやってくれるのである。
魔族に産まれた子供はすべて把握されている。
魔族内で産まれたのならば見逃されることはない。
けれど、男女の行為は婚姻している者の間だけで成立しているわけではない。
魔族の男が身体的特徴を隠して会っていれば、相手の女性が一般人ならまず気づかないだろう。関係を持ったとしても子供が産まれる前に婚姻まで至らず別れてしまえば、一般人の女性から産まれた子供は普通の子供として育てられてしまうだろう。
逆に一般人が男性の場合で、魔族の女性から子が産まれたのならば、その子は完全に把握されているので魔族認定されるだろう。
そう、問題となるのは一般人の女性から産まれた場合だけだ。
相手が魔族だと露とも思っていないのに、産まれた子供の特徴が白い髪、赤や紫の目だったら。
魔族との子だと、普通に思えるだろうか。
特にアスア王国ではよくわからない事象は、宗教国家でもないのに悪魔や悪魔憑き等のせいにされるのだ。
相手の男性もそばにいないのなら、自分の子供とはいえ簡単に捨ててしまえるだろう。
アスア王国では自分が後ろ指をさされてしまうから。
けれど、俺は物心ついたときから黒髪である。何かをされて黒髪になっているというわけではないだろう。
となると、一般人女性が何も知らずに不気味だと思って捨てていったという線がなくなる。
では、なぜ俺は捨てられたのか。
じっとヴィンセントが俺を見ている。
そして、深い深いため息を吐いた。
「ヴィンセント、、、」
「あー、私も街に行ければな。。。結局、許可が下りなかったからな」
ヴィンセントは一週間前からずっと言っている。
今日は大神官長がシアリーの街を訪れる。
昼前には到着して、昼食会、その後に歓迎式典を行う。
そして、冒険者ギルドに移って、冒険者たちを労う。しばし時間を取り、打ち合わせが入る。
で、大神官長は各所まわって、ホテルで夕食会、一泊するという予定。
翌日はシアリーの街の教会で、大神官長によるありがたいお話が聞けるそうだが、席は抽選だったようだ。さすがほぼ国民全員が信徒の神聖国グルシア。かなりの倍率だったらしい。皆が聞きたいので、当選した席の権利を転売しないのもさすが宗教国家。
大神官長はその教会の広場で別れの挨拶もして、帰途につく。
で、ヴィンセントが嘆いているのは、教会に提出していた外出許可が下りなかった。
まあ、ヴィンセントが街に行ってしまうと、この家に残された王子は誰が面倒みるの?監視するの?って話にもなる。俺も街に出ているし。ククーも大神官長のお供だし。
仕方ないと言えば、仕方ない。
俺が大神官長と会うのは冒険者ギルドである。他の式典やらには一切出ない。
冒険者ギルドでの打ち合わせ内容について台本があったのは閉口する。台本あったら、特に大神官長と打ち合わせしなくてもいいんじゃない?
台本に書かれているということはもう決定事項なんだし。
俺、会う必要あるのかな?とつくづく思う。
あ、無色透明の魔石を大神官長にあげるから会う必要はあるんだけど。台本にはないけど、それは無理矢理にでも渡そう。
朝食後のまだまだ早い時間。
けれど、最終調整があるからと、冒険者ギルドに早く来いと言われた。
台本の読み込みまでやらされたのに何が最終調整なんだか。
「じゃあ、いってきます。ヴィンセント、王子」
「いってらっしゃい。レン、なるべく早く帰ってきてね」
ヴィンセントが送り出す。王子はタレタを抱きかかえながらも手を振ってくれた。
「?」
何か違和感があった。
オオが俺の足にカラダをすり寄せている。時間大丈夫なのかー、と訴えてきている。
「あ、急がないと。所長がうるさい」
いつもは冒険者ギルドの所長室から出てこない所長が、最近は受付カウンター前で待っている。。。
本当にやめてほしい。
ビスタなんて、冒険者ギルドに入るのさえ躊躇っているじゃないか。
オオを大きくして北の門へ急ぐ。
シアリーの街はまだ大神官長が到着もしていないのに大賑わいだった。北の門までは来ないというのにお祭り騒ぎだ。人を掻き分け冒険者ギルドに進む。
今日は受付カウンター前にも、内にも所長がいなかった。
所長はソレが普通なのだが。
「おはようございます。所長が首を長くして待っていますよ」
冒険者ギルドの受付嬢メイサが受付カウンターから声をかけてくれた。
「メイサさん、おはようございます。今朝は冒険者が少ないですね」
「ええ、ここには。訓練場の方には冒険者の皆さん、昨晩から長蛇の列でしたよ」
そう、受付カウンターのところに入れる冒険者の数は限られている。
冒険者ギルドは広い訓練場を整備して、演壇、イス等を運び入れて、大神官長の冒険者ギルド表敬訪問の場とした。招待客も多いが、一般の冒険者たちも大神官長を見てみたいと望むものが多かった。一般の冒険者の席は抽選ではなく恨みっこなしの早い者勝ちとなった。もちろん式に入り切れない者を長蛇の列に並ばせておくのも何なので、席の番号にもなる整理券を配って列を制限したそうだ。整理券をもらったから自由行動、とはならず、そのまま並んでいるのが神聖国グルシア流。
整理券をもらえなかった者も、ある程度その場に残り、気分が悪くなった者がいないかキャンセルがでないかと待つものがいたそうだ。本当に熱心な信者だな。
式典の壇上で冒険者代表として労をねぎらわれるのは上級冒険者のビスタである。まあ、代表として妥当なところだろう。ダンジョン内に小さな畑を持ったという噂をこの街の冒険者たちは耳にしているし、多少変ではあってもこの街では数少ない上級冒険者であるため文句は出ない。
俺は壇上での表彰は辞退した。辞退したので、大神官長との打ち合わせだけになった。
辞退したしばらくは所長からの視線がかなり痛かったが、ビスタが所長に何かを伝えるとおとなしくなった。
毒を盛られるほどの家なんですよー、ここにいるとバレたら刺客が来ますよー、所長のせいでレンが襲われたらどうするんですかー、とか適当に言ったようだ。
別に表彰式には俺は出席しなくても良かったが、後ろの方に席を用意されてしまったので強制的な出席だ。
式が終わったらすぐさま退出して、応接室に来いとの指示である。速やかに行動できる位置取りであるとともに、この国の人間ではないからこその位置である。
なぜならば。
できるだけ人数を入れたいと言いながら、会場となる訓練場に並ぶイスの間隔は列ごとにかなり離れている。それは大神官長を迎えるときは、全員、両膝をついて祈りのポーズをする。
この国では外国籍の人間にそこまで強要しない。ので、信者の祈りの邪魔にならないように端にいてね、というぐらいなのである。会場の真ん中で突っ立っている人間がいたら、微妙だからな。俺もそんな場所にいたくない。
シアリーの街の冒険者ギルドにいる外国籍の冒険者って、俺とルルリぐらいなものじゃないかなー?
ルルリは出席しない。
ルルリは。
「レン、待ってたぞ」
仁王立ちの小さい人形がいる。
「爺さん、訓練場に入るときに絶対に持ち物検査で引っかかるぞ。没収されるぞ」
ルルリが持っている爺さんが操る人形が、受付カウンターの上にいる。不気味な人形だが、いつのまにか受付の職員たちも慣れてしまった以上に、人気者となっているそうだ。
職員の休憩時間に美肌になる手入れの仕方とか、健康に痩せる方法とか伝授しているらしい。
何やってるんだか。
ルルリに少しでも良い依頼を回してほしいという、ささやかな爺心なのだろうけど。
歴代の英雄のギフトの中で最も万能だと言われるギフトである。
何でもできるギフトと他人には思われていたようだ。
もちろんできないことはあるが、魔物討伐や人命救助等で必要な能力は揃っていた。
そして、一番規格外と言われたのは制約という制約がないように見えること。
通常、強いギフトには様々な制約がつきまとう。
例えば、ククーの『遠見』には他の魔法が使いづらい、攻撃魔法は特に、といった具合だ。
人間が無条件に強いギフトなんて手に入れたら、ロクなことに使わないからだろう。
本当に俺のギフトには制約がなかったのだろうか。
もし、俺がギフトを失うことがわかっていたのなら。
俺があのギフトに頼り切っていたら。
俺はダンジョンコアを体内に取り込んでも、生きていない。
俺が今、生きていないことを望んでいた者がいる気がする。
この白い髪が、俺が生死を彷徨っていたからではなく、本当の髪の色だとしたら?
この赤い目が生まれながらの本当の目の色だとしたら?
俺が魔族だったのだとしたら、英雄に仕立ててまで魔族にいてもらいたくない理由があったのだろうか。
魔族ならアスア王国の教会における神託ぐらい操作できそうな気がする。
現在の魔族は冒険者ギルドや各国に人数や居場所等を把握されている。
それだけ強い魔力を持つ一団だ。
何か国も即座に征服できる戦力を持っている。
冒険者ギルド等は魔族に危険な動きがないか、見張っているというのが正しいか。
今の魔族は高額な報酬が支払われる依頼を受けて、各国を旅している。
災害からも一方的な侵略からも防げる武力を持っていたとしても、魔族は無償奉仕はしない。
情に訴える者たちも多いが、相手に一切しない。キリがないからだ。
彼らに救いを求めるならば、小国ならば一年の国家予算レベルの報酬を支払う必要がある。
魔族はそれぐらいのことを軽くやってくれるのである。
魔族に産まれた子供はすべて把握されている。
魔族内で産まれたのならば見逃されることはない。
けれど、男女の行為は婚姻している者の間だけで成立しているわけではない。
魔族の男が身体的特徴を隠して会っていれば、相手の女性が一般人ならまず気づかないだろう。関係を持ったとしても子供が産まれる前に婚姻まで至らず別れてしまえば、一般人の女性から産まれた子供は普通の子供として育てられてしまうだろう。
逆に一般人が男性の場合で、魔族の女性から子が産まれたのならば、その子は完全に把握されているので魔族認定されるだろう。
そう、問題となるのは一般人の女性から産まれた場合だけだ。
相手が魔族だと露とも思っていないのに、産まれた子供の特徴が白い髪、赤や紫の目だったら。
魔族との子だと、普通に思えるだろうか。
特にアスア王国ではよくわからない事象は、宗教国家でもないのに悪魔や悪魔憑き等のせいにされるのだ。
相手の男性もそばにいないのなら、自分の子供とはいえ簡単に捨ててしまえるだろう。
アスア王国では自分が後ろ指をさされてしまうから。
けれど、俺は物心ついたときから黒髪である。何かをされて黒髪になっているというわけではないだろう。
となると、一般人女性が何も知らずに不気味だと思って捨てていったという線がなくなる。
では、なぜ俺は捨てられたのか。
じっとヴィンセントが俺を見ている。
そして、深い深いため息を吐いた。
「ヴィンセント、、、」
「あー、私も街に行ければな。。。結局、許可が下りなかったからな」
ヴィンセントは一週間前からずっと言っている。
今日は大神官長がシアリーの街を訪れる。
昼前には到着して、昼食会、その後に歓迎式典を行う。
そして、冒険者ギルドに移って、冒険者たちを労う。しばし時間を取り、打ち合わせが入る。
で、大神官長は各所まわって、ホテルで夕食会、一泊するという予定。
翌日はシアリーの街の教会で、大神官長によるありがたいお話が聞けるそうだが、席は抽選だったようだ。さすがほぼ国民全員が信徒の神聖国グルシア。かなりの倍率だったらしい。皆が聞きたいので、当選した席の権利を転売しないのもさすが宗教国家。
大神官長はその教会の広場で別れの挨拶もして、帰途につく。
で、ヴィンセントが嘆いているのは、教会に提出していた外出許可が下りなかった。
まあ、ヴィンセントが街に行ってしまうと、この家に残された王子は誰が面倒みるの?監視するの?って話にもなる。俺も街に出ているし。ククーも大神官長のお供だし。
仕方ないと言えば、仕方ない。
俺が大神官長と会うのは冒険者ギルドである。他の式典やらには一切出ない。
冒険者ギルドでの打ち合わせ内容について台本があったのは閉口する。台本あったら、特に大神官長と打ち合わせしなくてもいいんじゃない?
台本に書かれているということはもう決定事項なんだし。
俺、会う必要あるのかな?とつくづく思う。
あ、無色透明の魔石を大神官長にあげるから会う必要はあるんだけど。台本にはないけど、それは無理矢理にでも渡そう。
朝食後のまだまだ早い時間。
けれど、最終調整があるからと、冒険者ギルドに早く来いと言われた。
台本の読み込みまでやらされたのに何が最終調整なんだか。
「じゃあ、いってきます。ヴィンセント、王子」
「いってらっしゃい。レン、なるべく早く帰ってきてね」
ヴィンセントが送り出す。王子はタレタを抱きかかえながらも手を振ってくれた。
「?」
何か違和感があった。
オオが俺の足にカラダをすり寄せている。時間大丈夫なのかー、と訴えてきている。
「あ、急がないと。所長がうるさい」
いつもは冒険者ギルドの所長室から出てこない所長が、最近は受付カウンター前で待っている。。。
本当にやめてほしい。
ビスタなんて、冒険者ギルドに入るのさえ躊躇っているじゃないか。
オオを大きくして北の門へ急ぐ。
シアリーの街はまだ大神官長が到着もしていないのに大賑わいだった。北の門までは来ないというのにお祭り騒ぎだ。人を掻き分け冒険者ギルドに進む。
今日は受付カウンター前にも、内にも所長がいなかった。
所長はソレが普通なのだが。
「おはようございます。所長が首を長くして待っていますよ」
冒険者ギルドの受付嬢メイサが受付カウンターから声をかけてくれた。
「メイサさん、おはようございます。今朝は冒険者が少ないですね」
「ええ、ここには。訓練場の方には冒険者の皆さん、昨晩から長蛇の列でしたよ」
そう、受付カウンターのところに入れる冒険者の数は限られている。
冒険者ギルドは広い訓練場を整備して、演壇、イス等を運び入れて、大神官長の冒険者ギルド表敬訪問の場とした。招待客も多いが、一般の冒険者たちも大神官長を見てみたいと望むものが多かった。一般の冒険者の席は抽選ではなく恨みっこなしの早い者勝ちとなった。もちろん式に入り切れない者を長蛇の列に並ばせておくのも何なので、席の番号にもなる整理券を配って列を制限したそうだ。整理券をもらったから自由行動、とはならず、そのまま並んでいるのが神聖国グルシア流。
整理券をもらえなかった者も、ある程度その場に残り、気分が悪くなった者がいないかキャンセルがでないかと待つものがいたそうだ。本当に熱心な信者だな。
式典の壇上で冒険者代表として労をねぎらわれるのは上級冒険者のビスタである。まあ、代表として妥当なところだろう。ダンジョン内に小さな畑を持ったという噂をこの街の冒険者たちは耳にしているし、多少変ではあってもこの街では数少ない上級冒険者であるため文句は出ない。
俺は壇上での表彰は辞退した。辞退したので、大神官長との打ち合わせだけになった。
辞退したしばらくは所長からの視線がかなり痛かったが、ビスタが所長に何かを伝えるとおとなしくなった。
毒を盛られるほどの家なんですよー、ここにいるとバレたら刺客が来ますよー、所長のせいでレンが襲われたらどうするんですかー、とか適当に言ったようだ。
別に表彰式には俺は出席しなくても良かったが、後ろの方に席を用意されてしまったので強制的な出席だ。
式が終わったらすぐさま退出して、応接室に来いとの指示である。速やかに行動できる位置取りであるとともに、この国の人間ではないからこその位置である。
なぜならば。
できるだけ人数を入れたいと言いながら、会場となる訓練場に並ぶイスの間隔は列ごとにかなり離れている。それは大神官長を迎えるときは、全員、両膝をついて祈りのポーズをする。
この国では外国籍の人間にそこまで強要しない。ので、信者の祈りの邪魔にならないように端にいてね、というぐらいなのである。会場の真ん中で突っ立っている人間がいたら、微妙だからな。俺もそんな場所にいたくない。
シアリーの街の冒険者ギルドにいる外国籍の冒険者って、俺とルルリぐらいなものじゃないかなー?
ルルリは出席しない。
ルルリは。
「レン、待ってたぞ」
仁王立ちの小さい人形がいる。
「爺さん、訓練場に入るときに絶対に持ち物検査で引っかかるぞ。没収されるぞ」
ルルリが持っている爺さんが操る人形が、受付カウンターの上にいる。不気味な人形だが、いつのまにか受付の職員たちも慣れてしまった以上に、人気者となっているそうだ。
職員の休憩時間に美肌になる手入れの仕方とか、健康に痩せる方法とか伝授しているらしい。
何やってるんだか。
ルルリに少しでも良い依頼を回してほしいという、ささやかな爺心なのだろうけど。
33
お気に入りに追加
356
あなたにおすすめの小説
小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~
朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」
普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。
史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。
その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。
外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。
いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。
領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。
彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。
やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。
無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。
(この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)
巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく
藍沢真啓/庚あき
BL
婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。
目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり……
巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。
【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
あと一度だけでもいいから君に会いたい
藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。
いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。
もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。
※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
龍は精霊の愛し子を愛でる
林 業
BL
竜人族の騎士団団長サンムーンは人の子を嫁にしている。
その子は精霊に愛されているが、人族からは嫌われた子供だった。
王族の養子として、騎士団長の嫁として今日も楽しく自由に生きていく。
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
祝福という名の厄介なモノがあるんですけど
野犬 猫兄
BL
魔導研究員のディルカには悩みがあった。
愛し愛される二人の証しとして、同じ場所に同じアザが発現するという『花祝紋』が独り身のディルカの身体にいつの間にか現れていたのだ。
それは女神の祝福とまでいわれるアザで、そんな大層なもの誰にも見せられるわけがない。
ディルカは、そんなアザがあるものだから、誰とも恋愛できずにいた。
イチャイチャ……イチャイチャしたいんですけど?!
□■
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
完結しました。
応援していただきありがとうございます!
□■
第11回BL大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、またお読みくださった皆様、どうもありがとうございましたm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる