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5章 雪が解けゆく
5-8 偽装された暗殺者
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「いやーーーーーーーっ」
少女の叫びが界隈に響き渡った。
ルルリの胸元は引き裂かれ、ひどい怪我を、、、していなかった。
戦闘中邪魔にならないように胸元に入れていたワンピースが彼女を守ったのだが、ワンピースが無残な姿になった。
フリルフリフリのワンピースだから丸めて服のなかに詰めてもそれなりに嵩張っていたことだろう。
剣をカラダに刺したのならともかく、暗殺者には残念ながら分厚いワンピースでカラダまでは届かなかったようだ。
ギフト持ちや魔術付与された剣でもなければ、斬撃だけで肉体を切り裂くマネなんかできない。肉を包丁で切るのもコツがいるように、剣が肉体に触れなければそもそも切ることはできない。しかも、今は冬。ルルリも着込んでいる上にワンピースの塊を入れていたので、その下の服は無事である。
もちろんルルリの赤いマントで隠れているので、自分の服の惨状を周囲に見せることはない。
けれど、ルルリは地に伏している。号泣している。自分の着ている服も剣で切れているというのに、ワンピースを抱きしめている。
たとえお古でも久々に手に入れた可愛い服。
俺の肩にのっている爺さんが操る人形を手に持って、ルルリの方へ向ける。
「やめろ、レン、何をする気だ」
「孫娘を慰めろ」
「無理難題を言うなーっ。あんなに泣いているルルリを慰めることができるのはうちの娘ぐらいだ」
小さい人形が左右に首を振ってイヤイヤしている。
ああ、ルルリの母親ね。ジジイでは無理なわけだ。でも、適任がここにはいない。棍棒をまだ持っているマイサは宿屋の中で右往左往して狼狽えている。マイサも子供の涙には弱いのか。。。傍観者の冒険者たちは言うに及ばず。
強制的に人形をルルリの肩にそっと置く。
「鬼っ、悪魔っ。。。ル、ルルリや、ワンピースは残念だったな。よしっ、ジイジが買ってやろう」
「ダメーーーっ、まだダンジョンでしっかりとした基盤を気づいてないから無駄遣いなんてできないっ。お金はジイジが払うと言ってもどうせ後払いになるでしょっ。でも、せっかく、、、もらった、、、うっ」
ルルリはしっかり者だな。
けれど、お顔が涙でグシャグシャに。人形遣いの一族の跡継ぎとはいえ、まだまだ十歳。いろいろなものを我慢してここまで来たのだろう。
あのリンカにでも貰えて嬉しいと思っていたからこそ、ここまで大泣きしているのだろう。
冒険者ギルドで騒ぎを聞きつけたメイサがやってきた。
「ルルリちゃん、宿屋の中で温かいミルクでも飲みましょう」
ルルリは泣きながらもメイサに頷いた。メイサは肩を抱きながら、ルルリを宿の中に連れて行く。
さすがはメイサ。
ルルリはメイサに任せた方が良いだろう。余計なモノが口を挟むと、また大泣きするに違いない。
こんな状況ながら、俺の足の下にはルルリを襲った男がのびている。
ビスタとリンカは遅れながら、コイツらの他の仲間たちを全員のして引き摺ってきた。
慰め役になれなかった爺さん人形は自ら俺のところに戻ってきた。
街の警備隊に説明する人間、、、人形は必要だ。
だが。
「コレは爺さんが言っていたエルク教国の人間じゃないぞ」
俺はすでに気絶している人間の顔を見る。
「いや、コイツらは宗教歌を歌ったし、ルルリちゃんもエルク教国と言っていた」
慰め役になれなかったマイサも棍棒を置いて、この場にやって来た。
ビスタとリンカは宿屋から縄を持ってきて、彼らを縛りあげている。
俺とビスタとリンカは爺さんからの頼みで、冒険者ギルドを出てこの辺の暗殺者の一団を叩き潰したわけだ。
暗殺者というのは特有で、感情を表に出さないし、出すとすると演技である。心拍数など上がらない。
目的のために行動していると言っても過言ではない。
で、ビスタのギフトは『心音』である。宿屋に近い冒険者ギルドにいたのだから、真剣になれば意外と一般人との区別がつくのである。俺が頼んだわけではない。じっと見ていたらやってくれたのである。他人のギフトの内容を、ビスタの何も知らない仲間や第三者がいる前でベラベラ喋るほど俺も鬼畜ではない。
俺もシアリーの街をダンジョン化してしまえば即座にわかるのだが、雑多な街はダンジョン化すると管理が大変になる。緊急時以外はあまりやりたくない。
神聖国グルシアの聖都もダンジョン化できるのかと問われれば、あのぐらいの大都市でもできるのだが、魔力消耗が激しいので本当にやりたくない。魔脈の吹き溜まりがあるといえ、扱うのは人間である。
本当にいざとなったらという最後の手段である。
ククーを守れる程度のミニミニダンジョンのダンジョン化は簡素化されたものなので、ククーがいる聖都でもさほど魔力の負担はかからない。しかも、移動式でお手軽仕様である。
「違う。コイツらは聖教国エルバノーンの人間だ。過去に俺も何度か対峙しているから確実だ」
襲われたのはアスア王国の国王やら上層部の連中だったが。王城に侵入者がいれば、俺のところに話が来てしまうのは仕方ないことだ。俺から逃げ切れた人間たちなので、逃げに特化した人間か、優秀な暗殺者かどちらかだ。暗殺自体には失敗しているので優秀とは言い切れないかもしれないが。
「あー、そりゃ、うちの国で確実だな。が、うちの一族の人間ではないぞ」
爺さんはあっさり納得してくれた。俺のギフトが健在のときに出会った者たちの素性はハッキリしている。どんなに嘘偽りを並べたとしても、俺のギフトで真実が判明してしまう。それを爺さんはわかっているのだ。
今は初見の人間の素性なんてわからないけどね。
「マイサーっ、食堂を手伝ってくれーっ」
夕食時間である。おかみさんが戻って来ないマイサを呼びに来た。
「あ、私は食堂に戻るから、リンカ、ちょっとひとっ走りして警備隊を呼んできてくれ」
マイサが頼むと、リンカは走っていった。マイサが食堂に引っ込むと、辺りにいた傍観者どもは宿の中に消えていく。
話を元に戻して。
「爺さんの一族は暗殺者を育てているわけではないからな。爺さん、エルク教国だけでなく自国でもけっこう恨み買っていただろう」
爺さんがこの暗殺者をエルク教国の人間だと思い込んでいたのは偽装されていたからなのだが、ルルリはエルク教国の暗殺者にもしっかり狙われており、その情報を自分の国で得ていたからだ。暗殺者たちはエルク教国を出発したは良いが、神聖国グルシアの入国で待ったをかけられている。当たり前と言えば当たり前なのだが。エルク教国は聖教国エルバノーンより神聖国グルシアとの仲は険悪だ。というか、この辺の宗教国家で仲良い国ってあるの?ないよね。
そもそも、子供のルルリでさえ入国許可が下りるのに時間がかかったぐらいだ。
「まあ、確かに。うちの一族がいなければと思う政敵は多い。うちの跡継ぎがいなくなれば勢力を削れると思い込んでいる馬鹿もいるだろう。まあ、沈みゆく太陽を追いかけても仕方ないと思わざる得ないのだが」
「そうか」
爺さんも言葉は濁しているが三男が王子であると知っているか。俺も知っているぐらいだからな。
けれど、俺担当の諜報員だったためにアスア王国に居続けた爺さんは、自国での対処が遅れたというところだろう。自分の国を滅ぼしたいと思う人間は少ない。
爺さんの人形からは諦めムードが流れてきた。
「爺さんは、やっぱり孫娘に会いたいー、とか国に駄々こねて、家族でこっちには来れないのか」
「、、、さすがに私は神聖国グルシアには入国できないだろう」
アスア王国の入国審査はザルだが、神聖国グルシアは厳格だからな。
俺がこの国に来たときに、爺さんが入国できなかった過去が後を引いているのだろう。
「入国できれば、来るのか?」
「沈んでいく船に乗り続ける馬鹿はおるまい」
「ふむ、では準備を整えておけ。行動に移せるのは数か月先になるだろうが、お前らの準備ができていなければ本末転倒だ。ああ、ひとつ条件がある。この国に人形を持ち込むな、娘に作らせるな、その人形を操るな」
「条件が三つなんだが」
「爺さん、俺が言いたいことはわかるよな?」
しばし沈黙。
人形がため息を吐いたポーズをした。
「孫娘と一緒に暮らせるのならば、多少は我慢しなければなるまい。だが、神聖国グルシアが出す条件は何だ?金か?仕事か?知識か?」
「予想はつくけど、大神官長がこの街に来るときにでも尋ねてみるよ」
「お手柔らかに頼むと伝えてくれ」
「なあ、お前ら、俺がここにいることを忘れて会話していないか?」
ビスタが横から口を挟んだ。それ以上聞きたくないという意志表示だろう。大神官長と聞こえてしまったから、耳を塞ぎたくなった様子だ。
「いやはや、今回は助かったぞ。冒険者ギルド本部の人間がこんなところにいるとは思ってもみなかった」
人形がペコっと頭を下げているが、ちと慇懃無礼な気がする。なぜだろう。爺さんの人柄か?
それはそうと、ルルリは泣き止んだのだろうか。
しっかり者なので明日には表面上は復活しているだろうが、内面はどうだろうか。
少女の叫びが界隈に響き渡った。
ルルリの胸元は引き裂かれ、ひどい怪我を、、、していなかった。
戦闘中邪魔にならないように胸元に入れていたワンピースが彼女を守ったのだが、ワンピースが無残な姿になった。
フリルフリフリのワンピースだから丸めて服のなかに詰めてもそれなりに嵩張っていたことだろう。
剣をカラダに刺したのならともかく、暗殺者には残念ながら分厚いワンピースでカラダまでは届かなかったようだ。
ギフト持ちや魔術付与された剣でもなければ、斬撃だけで肉体を切り裂くマネなんかできない。肉を包丁で切るのもコツがいるように、剣が肉体に触れなければそもそも切ることはできない。しかも、今は冬。ルルリも着込んでいる上にワンピースの塊を入れていたので、その下の服は無事である。
もちろんルルリの赤いマントで隠れているので、自分の服の惨状を周囲に見せることはない。
けれど、ルルリは地に伏している。号泣している。自分の着ている服も剣で切れているというのに、ワンピースを抱きしめている。
たとえお古でも久々に手に入れた可愛い服。
俺の肩にのっている爺さんが操る人形を手に持って、ルルリの方へ向ける。
「やめろ、レン、何をする気だ」
「孫娘を慰めろ」
「無理難題を言うなーっ。あんなに泣いているルルリを慰めることができるのはうちの娘ぐらいだ」
小さい人形が左右に首を振ってイヤイヤしている。
ああ、ルルリの母親ね。ジジイでは無理なわけだ。でも、適任がここにはいない。棍棒をまだ持っているマイサは宿屋の中で右往左往して狼狽えている。マイサも子供の涙には弱いのか。。。傍観者の冒険者たちは言うに及ばず。
強制的に人形をルルリの肩にそっと置く。
「鬼っ、悪魔っ。。。ル、ルルリや、ワンピースは残念だったな。よしっ、ジイジが買ってやろう」
「ダメーーーっ、まだダンジョンでしっかりとした基盤を気づいてないから無駄遣いなんてできないっ。お金はジイジが払うと言ってもどうせ後払いになるでしょっ。でも、せっかく、、、もらった、、、うっ」
ルルリはしっかり者だな。
けれど、お顔が涙でグシャグシャに。人形遣いの一族の跡継ぎとはいえ、まだまだ十歳。いろいろなものを我慢してここまで来たのだろう。
あのリンカにでも貰えて嬉しいと思っていたからこそ、ここまで大泣きしているのだろう。
冒険者ギルドで騒ぎを聞きつけたメイサがやってきた。
「ルルリちゃん、宿屋の中で温かいミルクでも飲みましょう」
ルルリは泣きながらもメイサに頷いた。メイサは肩を抱きながら、ルルリを宿の中に連れて行く。
さすがはメイサ。
ルルリはメイサに任せた方が良いだろう。余計なモノが口を挟むと、また大泣きするに違いない。
こんな状況ながら、俺の足の下にはルルリを襲った男がのびている。
ビスタとリンカは遅れながら、コイツらの他の仲間たちを全員のして引き摺ってきた。
慰め役になれなかった爺さん人形は自ら俺のところに戻ってきた。
街の警備隊に説明する人間、、、人形は必要だ。
だが。
「コレは爺さんが言っていたエルク教国の人間じゃないぞ」
俺はすでに気絶している人間の顔を見る。
「いや、コイツらは宗教歌を歌ったし、ルルリちゃんもエルク教国と言っていた」
慰め役になれなかったマイサも棍棒を置いて、この場にやって来た。
ビスタとリンカは宿屋から縄を持ってきて、彼らを縛りあげている。
俺とビスタとリンカは爺さんからの頼みで、冒険者ギルドを出てこの辺の暗殺者の一団を叩き潰したわけだ。
暗殺者というのは特有で、感情を表に出さないし、出すとすると演技である。心拍数など上がらない。
目的のために行動していると言っても過言ではない。
で、ビスタのギフトは『心音』である。宿屋に近い冒険者ギルドにいたのだから、真剣になれば意外と一般人との区別がつくのである。俺が頼んだわけではない。じっと見ていたらやってくれたのである。他人のギフトの内容を、ビスタの何も知らない仲間や第三者がいる前でベラベラ喋るほど俺も鬼畜ではない。
俺もシアリーの街をダンジョン化してしまえば即座にわかるのだが、雑多な街はダンジョン化すると管理が大変になる。緊急時以外はあまりやりたくない。
神聖国グルシアの聖都もダンジョン化できるのかと問われれば、あのぐらいの大都市でもできるのだが、魔力消耗が激しいので本当にやりたくない。魔脈の吹き溜まりがあるといえ、扱うのは人間である。
本当にいざとなったらという最後の手段である。
ククーを守れる程度のミニミニダンジョンのダンジョン化は簡素化されたものなので、ククーがいる聖都でもさほど魔力の負担はかからない。しかも、移動式でお手軽仕様である。
「違う。コイツらは聖教国エルバノーンの人間だ。過去に俺も何度か対峙しているから確実だ」
襲われたのはアスア王国の国王やら上層部の連中だったが。王城に侵入者がいれば、俺のところに話が来てしまうのは仕方ないことだ。俺から逃げ切れた人間たちなので、逃げに特化した人間か、優秀な暗殺者かどちらかだ。暗殺自体には失敗しているので優秀とは言い切れないかもしれないが。
「あー、そりゃ、うちの国で確実だな。が、うちの一族の人間ではないぞ」
爺さんはあっさり納得してくれた。俺のギフトが健在のときに出会った者たちの素性はハッキリしている。どんなに嘘偽りを並べたとしても、俺のギフトで真実が判明してしまう。それを爺さんはわかっているのだ。
今は初見の人間の素性なんてわからないけどね。
「マイサーっ、食堂を手伝ってくれーっ」
夕食時間である。おかみさんが戻って来ないマイサを呼びに来た。
「あ、私は食堂に戻るから、リンカ、ちょっとひとっ走りして警備隊を呼んできてくれ」
マイサが頼むと、リンカは走っていった。マイサが食堂に引っ込むと、辺りにいた傍観者どもは宿の中に消えていく。
話を元に戻して。
「爺さんの一族は暗殺者を育てているわけではないからな。爺さん、エルク教国だけでなく自国でもけっこう恨み買っていただろう」
爺さんがこの暗殺者をエルク教国の人間だと思い込んでいたのは偽装されていたからなのだが、ルルリはエルク教国の暗殺者にもしっかり狙われており、その情報を自分の国で得ていたからだ。暗殺者たちはエルク教国を出発したは良いが、神聖国グルシアの入国で待ったをかけられている。当たり前と言えば当たり前なのだが。エルク教国は聖教国エルバノーンより神聖国グルシアとの仲は険悪だ。というか、この辺の宗教国家で仲良い国ってあるの?ないよね。
そもそも、子供のルルリでさえ入国許可が下りるのに時間がかかったぐらいだ。
「まあ、確かに。うちの一族がいなければと思う政敵は多い。うちの跡継ぎがいなくなれば勢力を削れると思い込んでいる馬鹿もいるだろう。まあ、沈みゆく太陽を追いかけても仕方ないと思わざる得ないのだが」
「そうか」
爺さんも言葉は濁しているが三男が王子であると知っているか。俺も知っているぐらいだからな。
けれど、俺担当の諜報員だったためにアスア王国に居続けた爺さんは、自国での対処が遅れたというところだろう。自分の国を滅ぼしたいと思う人間は少ない。
爺さんの人形からは諦めムードが流れてきた。
「爺さんは、やっぱり孫娘に会いたいー、とか国に駄々こねて、家族でこっちには来れないのか」
「、、、さすがに私は神聖国グルシアには入国できないだろう」
アスア王国の入国審査はザルだが、神聖国グルシアは厳格だからな。
俺がこの国に来たときに、爺さんが入国できなかった過去が後を引いているのだろう。
「入国できれば、来るのか?」
「沈んでいく船に乗り続ける馬鹿はおるまい」
「ふむ、では準備を整えておけ。行動に移せるのは数か月先になるだろうが、お前らの準備ができていなければ本末転倒だ。ああ、ひとつ条件がある。この国に人形を持ち込むな、娘に作らせるな、その人形を操るな」
「条件が三つなんだが」
「爺さん、俺が言いたいことはわかるよな?」
しばし沈黙。
人形がため息を吐いたポーズをした。
「孫娘と一緒に暮らせるのならば、多少は我慢しなければなるまい。だが、神聖国グルシアが出す条件は何だ?金か?仕事か?知識か?」
「予想はつくけど、大神官長がこの街に来るときにでも尋ねてみるよ」
「お手柔らかに頼むと伝えてくれ」
「なあ、お前ら、俺がここにいることを忘れて会話していないか?」
ビスタが横から口を挟んだ。それ以上聞きたくないという意志表示だろう。大神官長と聞こえてしまったから、耳を塞ぎたくなった様子だ。
「いやはや、今回は助かったぞ。冒険者ギルド本部の人間がこんなところにいるとは思ってもみなかった」
人形がペコっと頭を下げているが、ちと慇懃無礼な気がする。なぜだろう。爺さんの人柄か?
それはそうと、ルルリは泣き止んだのだろうか。
しっかり者なので明日には表面上は復活しているだろうが、内面はどうだろうか。
応援ありがとうございます!
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