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第3章 激動の
3-11 ここで会ったが ◆レイン視点◆
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◆レイン視点◆
「何事だっ」
ルアンの大声が聞こえる。
役所の前で何を騒いでいるんだ、と思ったら。
「火事だ。かなり広範囲に燃え広がっているらしい。街の皆が人海戦術でバケツリレーしているが焼け石に水だ。すぐに動ける魔導士を」
騎士の仲間が詰所に駆け込んできた。
すぐに内部にいた騎士たちが表に出ていく。
「数人はこの詰所で待機。小さくとも水の魔法を使える者は必ず来いっ。現場に急ぐ」
俺も現場に向かう。
この街は木造の家が少ないにもかからわず。
「おかしい、なぜ風もないのにこんなに燃え広がっているんだっ」
「総員っ、戦闘態勢を維持したまま散開っ。各自、火が激しいところに水の魔法を叩きこめっ。水の魔法が使えない者は使える者を援護しろっ」
隊長が指示し終えると、すぐに各自の判断で走り出す。
そう、戦闘態勢を維持したまま。
この火災が人為的に起こされたということは明白。
と、ここまで考えて足がとまった。
なぜここまでの火災を犯人は起こさなければならないのか?
「どうした、レイン」
ついてきた二人の隊員が、俺を不思議そうに見ている。
「コレは陽動だ」
「は?」
「俺は薬屋に向かう」
「へっ?ちょっと、説明しろっ」
火災現場の方向は役所を挟んで、薬屋とはちょうど逆。
ボヤ騒ぎ程度ではなく、かなり広範囲なのは。
面倒なヤツらはそっちに行っておいてね、と言わんばかりの。
「レインっ、ティフィが心配だからって、燃えているところとは逆だろっ」
「お前たちは他の隊員を手伝え」
「そうは言ってもついて来ちゃったからなあ」
「お前が陽動と言うからには何かありそうだし」
この二人は水の魔法が使えないので、現場に戻ったら後方支援か、バケツリレーに参加させられるだろう。
騎士とはいえ体力勝負の活動となる。
「っ、」
嫌な予感は的中するものだ。
「アレは薬師か?」
「何で薬屋の屋根の上に」
白いマントを羽織っているティフィは目立つ。
近寄って、ようやく下に誰かいるのが視界に入る。
「ティフィっっっ」
大声で呼んだ。
あの人の名を大声で呼べないから。
「レイン、」
「へ?」
屋根の上にいるティフィの顔があちゃーという表情を浮かべた。
「おやおや、レイグ・フォスターじゃないですか」
薬屋の前に立っている紳士がこちらを振り向いた。
「ジニア聖教国っ」
名は覚えていないが、聖職者の一人だ。
地位はほどほどに高めだったはず。
紳士の格好をしていれば、この街では一般人に紛れられる。裕福な旅行者という出で立ちか。
「これはこれは。六位と静かに話し合いたいと思っていたら、聖騎士の名を汚した者がこの街に潜伏していたとは。私の日頃の行いが良いお陰ですかねえ。それとも、神が天罰を下したいと私を導いたのでしょうかねえ」
「レインっ?」
騎士の二人は慌てる。
俺がいきなり剣を抜いて、無抵抗そうな紳士に襲いかかったように見えたのだろう。
剣は魔法で簡単に弾かれる。
「その聖剣も速やかに返してもらいたいのですけどねえ」
「この聖剣はトワイト魔法王国のものだ」
ズィーが頭上から冷ややかに言葉を返す。
「すべての聖剣は神のものです」
「神のものはジニア聖教国のものではない」
ズィーの言葉に、紳士も口の端で笑う。
「どうも昔から貴方とはお考えが合わないようで」
「それには俺も同意だ」
「おやおや、こういうところは気が合いそうなのに不思議ですよねえ」
「ティフィっ、レインっ、コレはどういうことだっ」
ノルルが走ってきた。
何でコイツが薬屋にやって来るんだ?
急な仕事と伝えたのだから、薬屋に来てもティフィは抱けないと想像もつかないのか?
ズィーが薬屋にいなければ、とも思ったが、ズィーがここにいなければコイツは腹いせに薬屋を燃やしていたのだろう。街中に火をつけたコイツならやりかねない。
「おやまあ、ノルル・リーゼル、貴方は私の味方になるために来たわけじゃなさそうですねえ」
「当たり前だろっ」
「ふふふ、やはりお家の再興は諦めてしまったのですねえ。残念です」
悔しそうな顔のノルル。
「はぁー、またか。ノルル、コイツの話を鵜呑みにすると後悔するぞ。利用するだけ利用してポイっ、がコイツらだ。約束事を守ったことがないし、コイツにとって約束事は踏み躙るためにあるものだ。心さえも痛めない。良心すらないんだ」
ズィーが呆れ顔でため息を吐いた。ズィーもまたこの人物には手を焼いた過去があるのだろうか。
ノルルはジニア聖教国に利用されていたのか。
ズィーは知っていて今までノルルを泳がしていたのだろうか。
、、、いや、そうではない気もする。
「何を言っておりますやら。神の御心に従うのに私の心は必要ない」
笑顔なのにここまで醜悪な表情になれるのか、不思議でならない。
「ふふっ、聖職者ジエンタ。お前ほど神に見放されているのに、神の名を騙る者も珍しいよ」
「私ほど神に愛されている者もいません。嫉妬は見苦しいですよ」
ああ言えばこう言う。
彼とは会話が成り立ったことはない。同じ言語を話していても。
ジニア聖教国の聖騎士時代のときでさえ。
そうそう、ジエンタって名前だった。
よくズィーは覚えているなあ。
「ああ、違うよ、レイン。俺が覚えているわけではない」
「え?」
やっだなあ、俺がこんなヤツの名前を憶えているわけないじゃなーい、という顔をされても。
ジエンタがちょっとムッとした表情をしているんだけど。
コイツがこの醜悪な笑顔から表情変わるの、珍しいんだけど。
「聖剣たちが恨み辛みで俺に訴えているんだ。コイツさえいなければ、とね」
「ほほう、聖剣が、ですか。ここにいるレイグ・フォスターが所持する聖剣が、ですか」
「うーん、やはりお前は自分勝手に人の言葉を解釈するなあ。俺は、聖剣たち、と言ったのに」
ヤレヤレ感を醸し出すズィー。
ここにある聖剣は一本なので、彼がそう解釈したのも無理はないと思うが。
上が輝かしいものになって見上げる。
上空に太陽以外の光が瞬く。
その数は数え知れないものになっていく。
そこにいるノルルや騎士二人だけではなく、目撃者が増えていく。
薬屋の屋根に立つティフィが腕を組んでいる。
白いマントが風になびき、神々しさを演出する。
「さて、聖職者ジエンタ、この世界で神は直接我々には話しかけない。聖剣たちがその声を代弁する。お前はこの彼らの声が聞こえるのか」
「聖職者は神の代弁者。聖剣たちの声は聖騎士に聞こえていれば良い」
「お前は聖剣の声が聞こえぬと言うのだな」
ティフィの周辺にも聖剣が増えていく。
普通の人が見れば、光り輝く神々しい剣が数え切れぬほど浮かんでいるように見えるだろうが、少しでも感ずることができる者ならば、コレらがすべて聖剣だとわかるだろう。
「聖剣の声が聞こえていれば、私は聖騎士になっていたでしょう」
「聞いたな、皆の者。ジニア聖教国の聖職者は神の代弁者の声を聞くことはできない。神を騙るペテン師たちだ」
「それならば、聖剣が間違っているのでしょうっ。神に背いた堕天使に成り下がっっっ」
光が上空から貫いた。
聖剣の一本が雲を突き抜け一直線に、ジニア聖教国の聖職者ジエンタの肉体に突き刺さった。
ジエンタは魔法で防御しようとした。
手を伸ばして、魔法は幾重にも発動していた。
にもかかわらず、完成された魔法が簡単に割れた瞬間を見た。
「、、、あ、、、が、、、」
ジエンタは即死していない。
聖剣が肩から斜めに突き刺さっているため立ったままだが。
あまりにも綺麗にピンポイントに攻撃された。
「ねえ、ジニア聖教国の聖職者ジエンタ。俺がどれだけ苦労したのかわかるか?」
「これだけの堕天使と化した聖剣を操るのに命でも売ったか」
血を口から吐き出しているのに、その口はとまらないんだね。。。
いっそ感心さえする。
「お前を即座に殺したいと熱望する聖剣がどれほど多かったことか。一瞬で殺すのは生温いと、死ぬまで地獄の苦しみを味わわせたいという俺と意見が同意した聖剣が立った一本しかなかったんだ。そんな聖剣を探すのに苦労したぞ」
そういう苦労ですか。
これだけの聖剣を操る苦労ではないんですね。さすがはズィー。
「は、はは、堕天使が喚いたところで、誰も耳も傾けまい。聖剣が刺さっても死なない私をジニア聖教国の信徒は崇め奉ろうて」
ジエンタは本気で言っているのか、負け惜しみなのか、こちらにはわからないぐらいである。
それでも、ティフィの顔がニヤリと笑った。
本当に嬉しそうに。
「何事だっ」
ルアンの大声が聞こえる。
役所の前で何を騒いでいるんだ、と思ったら。
「火事だ。かなり広範囲に燃え広がっているらしい。街の皆が人海戦術でバケツリレーしているが焼け石に水だ。すぐに動ける魔導士を」
騎士の仲間が詰所に駆け込んできた。
すぐに内部にいた騎士たちが表に出ていく。
「数人はこの詰所で待機。小さくとも水の魔法を使える者は必ず来いっ。現場に急ぐ」
俺も現場に向かう。
この街は木造の家が少ないにもかからわず。
「おかしい、なぜ風もないのにこんなに燃え広がっているんだっ」
「総員っ、戦闘態勢を維持したまま散開っ。各自、火が激しいところに水の魔法を叩きこめっ。水の魔法が使えない者は使える者を援護しろっ」
隊長が指示し終えると、すぐに各自の判断で走り出す。
そう、戦闘態勢を維持したまま。
この火災が人為的に起こされたということは明白。
と、ここまで考えて足がとまった。
なぜここまでの火災を犯人は起こさなければならないのか?
「どうした、レイン」
ついてきた二人の隊員が、俺を不思議そうに見ている。
「コレは陽動だ」
「は?」
「俺は薬屋に向かう」
「へっ?ちょっと、説明しろっ」
火災現場の方向は役所を挟んで、薬屋とはちょうど逆。
ボヤ騒ぎ程度ではなく、かなり広範囲なのは。
面倒なヤツらはそっちに行っておいてね、と言わんばかりの。
「レインっ、ティフィが心配だからって、燃えているところとは逆だろっ」
「お前たちは他の隊員を手伝え」
「そうは言ってもついて来ちゃったからなあ」
「お前が陽動と言うからには何かありそうだし」
この二人は水の魔法が使えないので、現場に戻ったら後方支援か、バケツリレーに参加させられるだろう。
騎士とはいえ体力勝負の活動となる。
「っ、」
嫌な予感は的中するものだ。
「アレは薬師か?」
「何で薬屋の屋根の上に」
白いマントを羽織っているティフィは目立つ。
近寄って、ようやく下に誰かいるのが視界に入る。
「ティフィっっっ」
大声で呼んだ。
あの人の名を大声で呼べないから。
「レイン、」
「へ?」
屋根の上にいるティフィの顔があちゃーという表情を浮かべた。
「おやおや、レイグ・フォスターじゃないですか」
薬屋の前に立っている紳士がこちらを振り向いた。
「ジニア聖教国っ」
名は覚えていないが、聖職者の一人だ。
地位はほどほどに高めだったはず。
紳士の格好をしていれば、この街では一般人に紛れられる。裕福な旅行者という出で立ちか。
「これはこれは。六位と静かに話し合いたいと思っていたら、聖騎士の名を汚した者がこの街に潜伏していたとは。私の日頃の行いが良いお陰ですかねえ。それとも、神が天罰を下したいと私を導いたのでしょうかねえ」
「レインっ?」
騎士の二人は慌てる。
俺がいきなり剣を抜いて、無抵抗そうな紳士に襲いかかったように見えたのだろう。
剣は魔法で簡単に弾かれる。
「その聖剣も速やかに返してもらいたいのですけどねえ」
「この聖剣はトワイト魔法王国のものだ」
ズィーが頭上から冷ややかに言葉を返す。
「すべての聖剣は神のものです」
「神のものはジニア聖教国のものではない」
ズィーの言葉に、紳士も口の端で笑う。
「どうも昔から貴方とはお考えが合わないようで」
「それには俺も同意だ」
「おやおや、こういうところは気が合いそうなのに不思議ですよねえ」
「ティフィっ、レインっ、コレはどういうことだっ」
ノルルが走ってきた。
何でコイツが薬屋にやって来るんだ?
急な仕事と伝えたのだから、薬屋に来てもティフィは抱けないと想像もつかないのか?
ズィーが薬屋にいなければ、とも思ったが、ズィーがここにいなければコイツは腹いせに薬屋を燃やしていたのだろう。街中に火をつけたコイツならやりかねない。
「おやまあ、ノルル・リーゼル、貴方は私の味方になるために来たわけじゃなさそうですねえ」
「当たり前だろっ」
「ふふふ、やはりお家の再興は諦めてしまったのですねえ。残念です」
悔しそうな顔のノルル。
「はぁー、またか。ノルル、コイツの話を鵜呑みにすると後悔するぞ。利用するだけ利用してポイっ、がコイツらだ。約束事を守ったことがないし、コイツにとって約束事は踏み躙るためにあるものだ。心さえも痛めない。良心すらないんだ」
ズィーが呆れ顔でため息を吐いた。ズィーもまたこの人物には手を焼いた過去があるのだろうか。
ノルルはジニア聖教国に利用されていたのか。
ズィーは知っていて今までノルルを泳がしていたのだろうか。
、、、いや、そうではない気もする。
「何を言っておりますやら。神の御心に従うのに私の心は必要ない」
笑顔なのにここまで醜悪な表情になれるのか、不思議でならない。
「ふふっ、聖職者ジエンタ。お前ほど神に見放されているのに、神の名を騙る者も珍しいよ」
「私ほど神に愛されている者もいません。嫉妬は見苦しいですよ」
ああ言えばこう言う。
彼とは会話が成り立ったことはない。同じ言語を話していても。
ジニア聖教国の聖騎士時代のときでさえ。
そうそう、ジエンタって名前だった。
よくズィーは覚えているなあ。
「ああ、違うよ、レイン。俺が覚えているわけではない」
「え?」
やっだなあ、俺がこんなヤツの名前を憶えているわけないじゃなーい、という顔をされても。
ジエンタがちょっとムッとした表情をしているんだけど。
コイツがこの醜悪な笑顔から表情変わるの、珍しいんだけど。
「聖剣たちが恨み辛みで俺に訴えているんだ。コイツさえいなければ、とね」
「ほほう、聖剣が、ですか。ここにいるレイグ・フォスターが所持する聖剣が、ですか」
「うーん、やはりお前は自分勝手に人の言葉を解釈するなあ。俺は、聖剣たち、と言ったのに」
ヤレヤレ感を醸し出すズィー。
ここにある聖剣は一本なので、彼がそう解釈したのも無理はないと思うが。
上が輝かしいものになって見上げる。
上空に太陽以外の光が瞬く。
その数は数え知れないものになっていく。
そこにいるノルルや騎士二人だけではなく、目撃者が増えていく。
薬屋の屋根に立つティフィが腕を組んでいる。
白いマントが風になびき、神々しさを演出する。
「さて、聖職者ジエンタ、この世界で神は直接我々には話しかけない。聖剣たちがその声を代弁する。お前はこの彼らの声が聞こえるのか」
「聖職者は神の代弁者。聖剣たちの声は聖騎士に聞こえていれば良い」
「お前は聖剣の声が聞こえぬと言うのだな」
ティフィの周辺にも聖剣が増えていく。
普通の人が見れば、光り輝く神々しい剣が数え切れぬほど浮かんでいるように見えるだろうが、少しでも感ずることができる者ならば、コレらがすべて聖剣だとわかるだろう。
「聖剣の声が聞こえていれば、私は聖騎士になっていたでしょう」
「聞いたな、皆の者。ジニア聖教国の聖職者は神の代弁者の声を聞くことはできない。神を騙るペテン師たちだ」
「それならば、聖剣が間違っているのでしょうっ。神に背いた堕天使に成り下がっっっ」
光が上空から貫いた。
聖剣の一本が雲を突き抜け一直線に、ジニア聖教国の聖職者ジエンタの肉体に突き刺さった。
ジエンタは魔法で防御しようとした。
手を伸ばして、魔法は幾重にも発動していた。
にもかかわらず、完成された魔法が簡単に割れた瞬間を見た。
「、、、あ、、、が、、、」
ジエンタは即死していない。
聖剣が肩から斜めに突き刺さっているため立ったままだが。
あまりにも綺麗にピンポイントに攻撃された。
「ねえ、ジニア聖教国の聖職者ジエンタ。俺がどれだけ苦労したのかわかるか?」
「これだけの堕天使と化した聖剣を操るのに命でも売ったか」
血を口から吐き出しているのに、その口はとまらないんだね。。。
いっそ感心さえする。
「お前を即座に殺したいと熱望する聖剣がどれほど多かったことか。一瞬で殺すのは生温いと、死ぬまで地獄の苦しみを味わわせたいという俺と意見が同意した聖剣が立った一本しかなかったんだ。そんな聖剣を探すのに苦労したぞ」
そういう苦労ですか。
これだけの聖剣を操る苦労ではないんですね。さすがはズィー。
「は、はは、堕天使が喚いたところで、誰も耳も傾けまい。聖剣が刺さっても死なない私をジニア聖教国の信徒は崇め奉ろうて」
ジエンタは本気で言っているのか、負け惜しみなのか、こちらにはわからないぐらいである。
それでも、ティフィの顔がニヤリと笑った。
本当に嬉しそうに。
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