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第3章 激動の
3-7 王城の食堂
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久々なので、王城の使用人用の食堂に行く。
白いマントでフードを目深に被っているので、特に疑われないだろう。
王城で雇われている魔導士は多いし、そもそも部外者は王城に入れない。
部外者といえば、部外者か?
今の俺はティフィの姿。。。
今日はギルバートはいるかなー?
あ。
いても、ティフィの姿だからギルバートにはわからない。
いや、普通に俺だとしても、特にそこまで会話するわけでもないから関係ないか。
食事自体は量の加減はあるにしろ、内容はみーんな同じなのだから。
いつもなら利用者が少ない時間を狙って食堂を利用していたが、今はカウンターに列が並ぶ。
ちょうど混雑する時間だから仕方ない。
仕方ないから、並ぶ。
反対に他人を気にする余裕などない時間帯なので、好都合なのかもしれない。
たまにはギルバートの作った食事が食いたい。
たまには、とは言い過ぎた。
是非とも毎日食べたい。
レインと一緒に住むと食べられなくなるけど、昼だけ王城の研究室に出勤して来ようかな。
俺の場合は別にどこでも研究できるから、自宅でも仕事できるんだけど。
ギルバートの作ったご飯が食べたい。
今日はギルバートの勤務日だといいけど。
列の後ろからピョコピョコとカウンター内部を覗く。
ギルバートを探すが見当たらない。
残念だ。
今日の料理はギルバートの手が加わっていないかもしれない。
順番がまわってきたのでトレイを取ろうとしたとき。
「ズィーっ」
後ろから腕をつかまれた。
「え?」
「あ、人違いか?すまん」
パッと手を離したのは、コック服姿のギルバートだった。
フードを被っているので周囲には誰が誰だかわからないと思うが、他人から見ると気が抜けた俺の行動は同じなのかもしれない。
身長は少々ティフィの方が高めだが、マントを羽織ってフードを被っていれば見た目に大差はない。
「ギルバート、久々だなあ。間違ってないぞ。今日はお前の作った食事を食べに」
と言っている最中に、ギルバートに再び腕を取られてずるずると引き摺られた。
廊下に出ても人が多くいるので、落ち着いて話せないと思ったのか、ギルバートの部屋に連れて行かれた。
料理長といえども、使用人。
そこまで部屋は広くないが、整理整頓していて居心地の良さげな部屋である。
初めてギルバートの部屋に招待された。
ここで生活しているのかー。
ソファはないので、机のイスを勧められ、ギルバートはベッドに腰掛けた。
「すまない。ここしばらく姿が見えず、九位がずっと病人食を持っていっていたから心配していた」
「ああ、俺の肉体の方は部屋から動けないだろうから」
ティフィはシークが看病、、、ではなく世話している。
「、、、ズィーなんだよな?」
「ああ、ギルバートの食事が大好きなズィーですよ」
「、、、なぜ、そんな姿になっているのかとかは聞かない方がいいのか」
「説明していると少し長くなるかなー。けど、もうそろそろ元に戻るよ」
俺がそう言うと、そこまで表情が崩れたことのないギルバートが破顔した。
ものすごく嬉しそうな顔になった。
「じゃあ、城でまた食事をする生活に戻るんだな」
「あ、いや、トワイト魔法王国の王都には戻るが、新居を探す予定だ」
今度は絶望の表情になった。
今日のギルバートは感情が表に出る。
珍しい。
というか、ここまで長い会話を今までしたことがあっただろうか。
俺用の病人食を六か月近く作らされていたらさすがに心配にもなるか。
俺がティフィの姿でいられるのは、もう半月もない。
「心配かけてすまない」
ここは素直に謝っておこう。
「、、、この国が具合が悪い序列六位を放置するわけがないと思っていたから、その辺は心配していなかったのだが。ズィーはずっと王城にいると思っていた」
「俺もその予定だったんだが、一緒に住みたいと言ってくれた者たちがいてくれて」
テレテレしながら白状する。
けれど、ギルバートは首を捻っている。
「者たち?」
「うん?」
一応、レインとルアンが一緒に住んでくれそうなのだが。
え?誰か離脱しそうなの?住んでくれないような感じを察したのか?
「使用人も雇う気があるのか」
「そういえば、雇った方がいいか」
レインと二人なら互いに支え合いながらという形もあったが、ルアンがいるとなると通いであっても使用人は雇った方が良いだろう。それにレインの養母にも手伝いの人員を考慮しなければ。必要ないと言われそうだけど。
あの薬屋兼住居なら小さくて掃除もしやすいが、ほどほどの屋敷を買い求めてしまうと管理が大変になる。
防犯という名の迎撃がしにくい家では、国からの許可も下りないかもしれない。
周囲に迷惑をかけても悪いから、庭も広めじゃないといけない。郊外が良いかな。
「ズィーが王城から出るなら、俺を料理人として雇ってくれないか」
うん?
お腹が空き過ぎて幻聴が聞こえたかな?
ギルバートは年齢的にも地位も今が旬の料理長。
俺の三歳年下の三十五歳。
王城でも料理長としてこれからも長く勤めてもらいたい人物だし、王城での充分すぎる功績はさらなる高給で引き抜きが来るほどだと思うが。
「何か今、俺に都合が良すぎる提案が聞こえた気がするんだが、聞き間違いか?」
「聞き間違いじゃない」
ハッキリと言い切ったギルバート。日に焼けた肌が赤くなって横を向いた。
「お前に気がある者をそばに置くのなんて気持ちが悪いと思うのなら、断ってくれてもかまわない」
うぉっ?
「そ、そんな風に言われると、まるでギルバートが俺のことを好きなように聞こえるんだが」
「そう言っている」
ギルバートが赤くなったまま手で口を押さえている。
「貴方のために食事を作りたいと常々思っている」
「できれば、家にいる全員分を作ってくれると嬉しいけど」
「もちろんそうするが、俺は貴方が喜んで食べてくれるのが一番嬉しい」
「、、、もしかして、夏にもシチューがメニューで出ていたのは」
「貴方が好きだから、厨房の皆の反対を押し切って、具材とかを工夫して夏シチューとして出していた」
「苦労をお掛け致しました」
素直に頭を下げておく。
俺、王城の外に出かけなかったからなあ。
普通に好きな物を食べたいのなら、外に食べに行けって話だ。
冬ならともかく夏に熱々シチューをメニューに置いてある店が王都にあるかどうかは知らないが。
シングルナンバーのなかにも食事に制限がある者は多く、特に水の精霊王である一位やハイエルフの二位、エルフの三位四位は特別注文である。
工房で常時作業する五位のゴンタやその弟子たちには制限はないが、食事は工房の食堂に配達することになっているし、部屋や研究室で食べる魔導士たちは多い。
「けど、俺、シチューが好きだって言ったことあったっけ?」
ギルバートの作る食事は何でもおいしいから、全部美味しいと伝えたことはあった気はするが。
「、、、いや、見ていれば表情で。食事が美味しくないときは、しゅんとした表情で一目でわかった」
「えっ、ギルバートの作った食事は本当においしかったけど?」
記憶にない。
そんなおいしくなかったときなんて。
かなりの大昔のことかな??
「俺が休みのときに、偶然、食堂でズィーの表情を見かけてしまって。喜んでいる表情も差があるから、何が一番好きなのかわかった」
ギルバートが関係する食事じゃなくて良かった。
うん、ギルバートが休んだときって、食事の味でわかるんだよなー。あー、今日ギルバートお休みなんだー、残念ー、って。料理長がいるときはいつも味のチェックが入っているに違いない。
ギルバートとはいつも食堂で会えるわけじゃないからねえ。
それにしても、ギルバートの顔がどんどん後ろ向きになっていくのだが。
向こうは壁だぞ。
「よく見てくれていたんだな。ありがとう、ギルバート」
「ううっ、こんなこと本人に言う機会があるなんて」
「じゃあ、ギルバートも俺のところに永久就職してくれるんだなっ。歓迎するぞっ」
給料面は考慮してね。国がいくら払っているかはわからないが、高額すぎると俺が破産しちゃうから。
俺もギルバートの隣に座った。
ベッドが軋んで、ようやくギルバートが俺を見た。
このまま押し倒してくれてもいいんだぜっ。
「ズィーが元に戻ったら、俺も口説いていいか?」
「えっ、今の口説かれていたんじゃないのっ?」
元に戻ったら、ギルバートとは会話するところから始めようと思う。
超お腹が空いたので、とりあえずご飯ください。
白いマントでフードを目深に被っているので、特に疑われないだろう。
王城で雇われている魔導士は多いし、そもそも部外者は王城に入れない。
部外者といえば、部外者か?
今の俺はティフィの姿。。。
今日はギルバートはいるかなー?
あ。
いても、ティフィの姿だからギルバートにはわからない。
いや、普通に俺だとしても、特にそこまで会話するわけでもないから関係ないか。
食事自体は量の加減はあるにしろ、内容はみーんな同じなのだから。
いつもなら利用者が少ない時間を狙って食堂を利用していたが、今はカウンターに列が並ぶ。
ちょうど混雑する時間だから仕方ない。
仕方ないから、並ぶ。
反対に他人を気にする余裕などない時間帯なので、好都合なのかもしれない。
たまにはギルバートの作った食事が食いたい。
たまには、とは言い過ぎた。
是非とも毎日食べたい。
レインと一緒に住むと食べられなくなるけど、昼だけ王城の研究室に出勤して来ようかな。
俺の場合は別にどこでも研究できるから、自宅でも仕事できるんだけど。
ギルバートの作ったご飯が食べたい。
今日はギルバートの勤務日だといいけど。
列の後ろからピョコピョコとカウンター内部を覗く。
ギルバートを探すが見当たらない。
残念だ。
今日の料理はギルバートの手が加わっていないかもしれない。
順番がまわってきたのでトレイを取ろうとしたとき。
「ズィーっ」
後ろから腕をつかまれた。
「え?」
「あ、人違いか?すまん」
パッと手を離したのは、コック服姿のギルバートだった。
フードを被っているので周囲には誰が誰だかわからないと思うが、他人から見ると気が抜けた俺の行動は同じなのかもしれない。
身長は少々ティフィの方が高めだが、マントを羽織ってフードを被っていれば見た目に大差はない。
「ギルバート、久々だなあ。間違ってないぞ。今日はお前の作った食事を食べに」
と言っている最中に、ギルバートに再び腕を取られてずるずると引き摺られた。
廊下に出ても人が多くいるので、落ち着いて話せないと思ったのか、ギルバートの部屋に連れて行かれた。
料理長といえども、使用人。
そこまで部屋は広くないが、整理整頓していて居心地の良さげな部屋である。
初めてギルバートの部屋に招待された。
ここで生活しているのかー。
ソファはないので、机のイスを勧められ、ギルバートはベッドに腰掛けた。
「すまない。ここしばらく姿が見えず、九位がずっと病人食を持っていっていたから心配していた」
「ああ、俺の肉体の方は部屋から動けないだろうから」
ティフィはシークが看病、、、ではなく世話している。
「、、、ズィーなんだよな?」
「ああ、ギルバートの食事が大好きなズィーですよ」
「、、、なぜ、そんな姿になっているのかとかは聞かない方がいいのか」
「説明していると少し長くなるかなー。けど、もうそろそろ元に戻るよ」
俺がそう言うと、そこまで表情が崩れたことのないギルバートが破顔した。
ものすごく嬉しそうな顔になった。
「じゃあ、城でまた食事をする生活に戻るんだな」
「あ、いや、トワイト魔法王国の王都には戻るが、新居を探す予定だ」
今度は絶望の表情になった。
今日のギルバートは感情が表に出る。
珍しい。
というか、ここまで長い会話を今までしたことがあっただろうか。
俺用の病人食を六か月近く作らされていたらさすがに心配にもなるか。
俺がティフィの姿でいられるのは、もう半月もない。
「心配かけてすまない」
ここは素直に謝っておこう。
「、、、この国が具合が悪い序列六位を放置するわけがないと思っていたから、その辺は心配していなかったのだが。ズィーはずっと王城にいると思っていた」
「俺もその予定だったんだが、一緒に住みたいと言ってくれた者たちがいてくれて」
テレテレしながら白状する。
けれど、ギルバートは首を捻っている。
「者たち?」
「うん?」
一応、レインとルアンが一緒に住んでくれそうなのだが。
え?誰か離脱しそうなの?住んでくれないような感じを察したのか?
「使用人も雇う気があるのか」
「そういえば、雇った方がいいか」
レインと二人なら互いに支え合いながらという形もあったが、ルアンがいるとなると通いであっても使用人は雇った方が良いだろう。それにレインの養母にも手伝いの人員を考慮しなければ。必要ないと言われそうだけど。
あの薬屋兼住居なら小さくて掃除もしやすいが、ほどほどの屋敷を買い求めてしまうと管理が大変になる。
防犯という名の迎撃がしにくい家では、国からの許可も下りないかもしれない。
周囲に迷惑をかけても悪いから、庭も広めじゃないといけない。郊外が良いかな。
「ズィーが王城から出るなら、俺を料理人として雇ってくれないか」
うん?
お腹が空き過ぎて幻聴が聞こえたかな?
ギルバートは年齢的にも地位も今が旬の料理長。
俺の三歳年下の三十五歳。
王城でも料理長としてこれからも長く勤めてもらいたい人物だし、王城での充分すぎる功績はさらなる高給で引き抜きが来るほどだと思うが。
「何か今、俺に都合が良すぎる提案が聞こえた気がするんだが、聞き間違いか?」
「聞き間違いじゃない」
ハッキリと言い切ったギルバート。日に焼けた肌が赤くなって横を向いた。
「お前に気がある者をそばに置くのなんて気持ちが悪いと思うのなら、断ってくれてもかまわない」
うぉっ?
「そ、そんな風に言われると、まるでギルバートが俺のことを好きなように聞こえるんだが」
「そう言っている」
ギルバートが赤くなったまま手で口を押さえている。
「貴方のために食事を作りたいと常々思っている」
「できれば、家にいる全員分を作ってくれると嬉しいけど」
「もちろんそうするが、俺は貴方が喜んで食べてくれるのが一番嬉しい」
「、、、もしかして、夏にもシチューがメニューで出ていたのは」
「貴方が好きだから、厨房の皆の反対を押し切って、具材とかを工夫して夏シチューとして出していた」
「苦労をお掛け致しました」
素直に頭を下げておく。
俺、王城の外に出かけなかったからなあ。
普通に好きな物を食べたいのなら、外に食べに行けって話だ。
冬ならともかく夏に熱々シチューをメニューに置いてある店が王都にあるかどうかは知らないが。
シングルナンバーのなかにも食事に制限がある者は多く、特に水の精霊王である一位やハイエルフの二位、エルフの三位四位は特別注文である。
工房で常時作業する五位のゴンタやその弟子たちには制限はないが、食事は工房の食堂に配達することになっているし、部屋や研究室で食べる魔導士たちは多い。
「けど、俺、シチューが好きだって言ったことあったっけ?」
ギルバートの作る食事は何でもおいしいから、全部美味しいと伝えたことはあった気はするが。
「、、、いや、見ていれば表情で。食事が美味しくないときは、しゅんとした表情で一目でわかった」
「えっ、ギルバートの作った食事は本当においしかったけど?」
記憶にない。
そんなおいしくなかったときなんて。
かなりの大昔のことかな??
「俺が休みのときに、偶然、食堂でズィーの表情を見かけてしまって。喜んでいる表情も差があるから、何が一番好きなのかわかった」
ギルバートが関係する食事じゃなくて良かった。
うん、ギルバートが休んだときって、食事の味でわかるんだよなー。あー、今日ギルバートお休みなんだー、残念ー、って。料理長がいるときはいつも味のチェックが入っているに違いない。
ギルバートとはいつも食堂で会えるわけじゃないからねえ。
それにしても、ギルバートの顔がどんどん後ろ向きになっていくのだが。
向こうは壁だぞ。
「よく見てくれていたんだな。ありがとう、ギルバート」
「ううっ、こんなこと本人に言う機会があるなんて」
「じゃあ、ギルバートも俺のところに永久就職してくれるんだなっ。歓迎するぞっ」
給料面は考慮してね。国がいくら払っているかはわからないが、高額すぎると俺が破産しちゃうから。
俺もギルバートの隣に座った。
ベッドが軋んで、ようやくギルバートが俺を見た。
このまま押し倒してくれてもいいんだぜっ。
「ズィーが元に戻ったら、俺も口説いていいか?」
「えっ、今の口説かれていたんじゃないのっ?」
元に戻ったら、ギルバートとは会話するところから始めようと思う。
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