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第3章 激動の
3-3 貴方とともにいる術
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「ティフィ?」
「おや、いらっしゃい、ギット。誰か冒険者で怪我でもしたのか」
薬屋で冒険者ギットが慌ててやってきたので迎える。
扉から飛び込んだところで一時停止して、俺をじっと見ているが。
「、、、いきなり強大な魔力が溢れたから飛んできたんだが」
おおっとマズいマズい。
隠蔽、隠蔽。
放出している魔力量を抑えた。一般人並みに。
魔族は他者の魔力感知に長けている者が多い。
ティフィの滑りやすい魔力はそのままだが、俺に扱えないわけではない。
ありがとう、強大な魔力。
一度は自前の魔力を好き勝手に使ってみたかったんだよねー。
完全な自前ではないけど。ティフィの魔力だけど。そこは無視の方向で。
「、、、ティフィ」
「あー、月仙花の薬を飲んだ」
「なぜとめない?」
「とめる暇がなかった」
ギットが詰め寄ったのはルアンである。
なぜだろう?
直接俺に言えばいいのに。
どうせ飲んでいたけど。
「大義名分を与えたゴキブリどもが悪い」
「他人のせいにするのは良くないぞ」
「、、、ゴキブリって誰のことだ?」
ギットがルアンに尋ねる。
おや、ルアンはゴキブリに当たりをつけてしまったらしい。
他人と言ったせいで、それが人なのだとギットにもわかってしまった。
「クソどもって言えば良かったかな」
クソどもも対象は人か。
「問題はそこじゃあないぞ、ティフィ」
ルアンも他人がいる前ではきちんとティフィと呼ぶ。
使い分けができる子はえらいぞ。
「ゴキブリでもクソでも殲滅した方がいいじゃないか。薬草を無駄にするバカどもは」
「おーい、ティフィさん、話が見えないんですがー、説明してもらえると嬉しいんですけどー」
そういやティフィって女王様キャラなんだっけ。
俺はカウンターの上に座る。
「よろしい、そこまで言うなら、ギットには説明してやろう」
つつー、と人差し指でギットの顎を撫でる。
「いや、ティフィはそんなことはしない」
「あれ、しないの?」
ルアンからダメ出しが出た。
どうもティフィの女王様像ってわからないんだよなあ。
仮想現実のティフィは完全に長いものに巻かれている。
あそこは強者のオンパレード。
今の魔力解放したティフィよりも強いからなあ、皆。
ギットは意外と嬉しそうな表情だが、違うと指摘されたのでカウンターから降りる。
「、、、お前はティフィじゃないのか」
「はっはっはー、俺はお前が探し求めている人物だよ。とは言っても中身だけだから、このティフィの肉体に何かしてもティフィが傷つくだけだからやめておいた方が良い」
「、、、え」
と言って、ルアンを見るな。
ルアンも腕を組んで首を横に振るな。
ギットは壁と仲良くなった。
何で、額を壁に当てているんだろう。
女王様ではなく、少々悪役っぽかったかな。
数分後。
「トワイト魔法王国魔導士序列六位ズィー・エルレガか」
「そうそう」
「くっ、だから、伝言か。父上は元気か」
「、、、封印されているから肉体は眠ったままだけど、元気と言えば元気だよ」
「くっ、それもそうかって、肉体は、かよ。騙すなら騙し尽くせ」
「ヴィッターはティフィ本人と仲睦まじくしているよ。俺、ティフィを生贄にしようと思ったわけじゃないんだけど、ティフィって意外と強い者が大好きだよな」
仲睦まじく?生贄?と首を捻っているのはルアンの方だが。
「ああーーーっ、じゃあ、俺が惚れたのは敵なのかっ。お前なのかーーーっ」
「いや、ティフィだろ」
「あっさり言うなーーーっ」
大声で言い切って、ギットは肩で息をしている。
この薬屋、音が外に漏れないようにしておいて正解だな。
「そんなことより、ズィー、ティフィは魔王とそういう仲なのか」
そんなことより?
ルアンはティフィのことの方が気になるのか。
「知り合ったのは俺と肉体が入れ替わってからだよ、もちろん。そういう仲になったのはつい最近の話だ」
「いや、そこは疑っていないが、それは良いのか」
「何が?」
「ティフィもズィーに封印されるのか。そうしないと二人は結ばれないのか」
「ティフィは俺と繋がりができたから、この肉体に戻ったとしても眠ればヴィッターとは会えるが。ああ、そうか、肉体も向こうに行きたいと考える、、、のか?」
そうすると、シークやグフタ国王は置いていくのか?
さすがに肉体を俺の仮想現実に送ってしまうと、自由にこちらには戻って来れない。
ジルノア王国の第二王子の部下たちのように。彼らは普通に年月をあそこで重ねている。なぜかもう国には帰りたくないと泣きつかれたが。誰か洗脳したのだろうか?彼らは優秀な労働力だから、いてもらってもかまわないが国に残してきた家族とかいないのだろうか。
「けど、封印しないとティフィだけ年齢を重ねることになるからなあ」
「そういう重大なことポロっと口に出さない」
「父上は年を重ねないのか?」
「俺に封印されているからねえ。トワイト魔法王国も滅び、人の世も潰えたのなら、誰も彼らの罪を覚えている者はいない。その頃には俺の封印も解けるだろう」
「、、、うわ、そこまで厳重な封印なのか」
ギットの表情が絶望を浮かべている。
あれ?魔族なんて何万年も生きる種族がいるんだから、特に問題ない年月じゃないのかな?
ルアンを見ると、半目になって俺を見ている。
ルアンがそんな表情をするなんて珍しいなあ。
「さすがはズィー。真実を告げて、相手の戦意をこれでもかと削ぎ落し、地獄の底まで突き落とすとは」
何を言っているのかな、ルアンくんよ。
ルアンがギットを座らせお茶を出した。
、、、珍しいこともあるもんだ。
「そうだな、父上がティフィと幸せになったというのなら仕方ない。だが、ティフィを先に逝かせて父上を一人にするのは許さない」
「とは言っても、普通の人族である俺の寿命は短いからなあ。ハーフエルフのティフィより俺は先に逝くぞ。たとえ、ハイエルフに秘術を施されても」
「ハイエルフの秘術っ?」
「知っているのか、ギット」
ルアンがギットに尋ねる。
「そりゃ、寿命に関することだろ。伴侶となる多種族の者に、自分の寿命の半分を分け与えるという代物のはずだ」
「ああ、そうだ。魔王から復讐を恐れた二位が勝手にしやがった」
「、、、そういえば序列二位はハイエルフだったか。確かに、ズィーが自分と等しく生きるのなら、魔王から生きている間は復讐されまいが」
ルアンもカウンターの前のイスに座ってお茶を飲んだ。
そして、湯呑みを置く。
「ちょっと待て。ズィーにはすでに伴侶がいるのか?」
微妙な時間差だな。
「いや、まだ結婚してないぞ」
「ギットは伴侶と言ったじゃないか」
「普通は、自分の寿命の半分を伴侶以外にわざわざやらないからだ。だから、そう言われているだけだ。あの秘術は別に対象が伴侶だけに限定されていない」
「二位は魔王の封印が解かれると復讐されるのか。何か因縁があったのか?」
「ヴィッターが二位のことを塵芥だと思っていても、二位は自分が復讐されるくらい大きな存在だと勘違いしているんだ。ハイエルフだから」
「二位を塵芥、、、ところで、ハイエルフの寿命は長いだろ、半分にしても。ハーフエルフよりも」
俺はギットを見る。
確かにその通りだ。
「二位の寿命は半分にしても残り数千年はくだらないだろう。けれど、人の精神はそこまで持たない。だから、俺もある程度したら眠りにつかなければならない。結局、外見は死体と同じ状態だ」
「、、、なあ、ズィー。それって、貴方に封印されたら、貴方とずっと一緒にいられるということか?」
ルアンが俺の顔を覗き込んだ。
「俺の肉体が死んでも、魔力は保持されるようにしているから封印はかなりの年月持つ。だが、俺の意識がいつまで持つかはわからないぞ」
「それでも、貴方といられるのなら」
ルアンは俺の手を握る。
「別に今、決断しなければならないことじゃない。あちらにはティフィもいるが、魔王も前竜王も他にも大勢いる。まだゆっくり考える時間はある。結論を急ぐことはない」
「ズィー、」
ルアンは握る手に力を込めた。
まるで決意は揺らがないとばかりに。
「、、、俺が封印されると親離れしていないと父上に思われちゃうかな」
ボソッと呟くな、ギット。
お前も父親とともに封印されたいのか?
「おや、いらっしゃい、ギット。誰か冒険者で怪我でもしたのか」
薬屋で冒険者ギットが慌ててやってきたので迎える。
扉から飛び込んだところで一時停止して、俺をじっと見ているが。
「、、、いきなり強大な魔力が溢れたから飛んできたんだが」
おおっとマズいマズい。
隠蔽、隠蔽。
放出している魔力量を抑えた。一般人並みに。
魔族は他者の魔力感知に長けている者が多い。
ティフィの滑りやすい魔力はそのままだが、俺に扱えないわけではない。
ありがとう、強大な魔力。
一度は自前の魔力を好き勝手に使ってみたかったんだよねー。
完全な自前ではないけど。ティフィの魔力だけど。そこは無視の方向で。
「、、、ティフィ」
「あー、月仙花の薬を飲んだ」
「なぜとめない?」
「とめる暇がなかった」
ギットが詰め寄ったのはルアンである。
なぜだろう?
直接俺に言えばいいのに。
どうせ飲んでいたけど。
「大義名分を与えたゴキブリどもが悪い」
「他人のせいにするのは良くないぞ」
「、、、ゴキブリって誰のことだ?」
ギットがルアンに尋ねる。
おや、ルアンはゴキブリに当たりをつけてしまったらしい。
他人と言ったせいで、それが人なのだとギットにもわかってしまった。
「クソどもって言えば良かったかな」
クソどもも対象は人か。
「問題はそこじゃあないぞ、ティフィ」
ルアンも他人がいる前ではきちんとティフィと呼ぶ。
使い分けができる子はえらいぞ。
「ゴキブリでもクソでも殲滅した方がいいじゃないか。薬草を無駄にするバカどもは」
「おーい、ティフィさん、話が見えないんですがー、説明してもらえると嬉しいんですけどー」
そういやティフィって女王様キャラなんだっけ。
俺はカウンターの上に座る。
「よろしい、そこまで言うなら、ギットには説明してやろう」
つつー、と人差し指でギットの顎を撫でる。
「いや、ティフィはそんなことはしない」
「あれ、しないの?」
ルアンからダメ出しが出た。
どうもティフィの女王様像ってわからないんだよなあ。
仮想現実のティフィは完全に長いものに巻かれている。
あそこは強者のオンパレード。
今の魔力解放したティフィよりも強いからなあ、皆。
ギットは意外と嬉しそうな表情だが、違うと指摘されたのでカウンターから降りる。
「、、、お前はティフィじゃないのか」
「はっはっはー、俺はお前が探し求めている人物だよ。とは言っても中身だけだから、このティフィの肉体に何かしてもティフィが傷つくだけだからやめておいた方が良い」
「、、、え」
と言って、ルアンを見るな。
ルアンも腕を組んで首を横に振るな。
ギットは壁と仲良くなった。
何で、額を壁に当てているんだろう。
女王様ではなく、少々悪役っぽかったかな。
数分後。
「トワイト魔法王国魔導士序列六位ズィー・エルレガか」
「そうそう」
「くっ、だから、伝言か。父上は元気か」
「、、、封印されているから肉体は眠ったままだけど、元気と言えば元気だよ」
「くっ、それもそうかって、肉体は、かよ。騙すなら騙し尽くせ」
「ヴィッターはティフィ本人と仲睦まじくしているよ。俺、ティフィを生贄にしようと思ったわけじゃないんだけど、ティフィって意外と強い者が大好きだよな」
仲睦まじく?生贄?と首を捻っているのはルアンの方だが。
「ああーーーっ、じゃあ、俺が惚れたのは敵なのかっ。お前なのかーーーっ」
「いや、ティフィだろ」
「あっさり言うなーーーっ」
大声で言い切って、ギットは肩で息をしている。
この薬屋、音が外に漏れないようにしておいて正解だな。
「そんなことより、ズィー、ティフィは魔王とそういう仲なのか」
そんなことより?
ルアンはティフィのことの方が気になるのか。
「知り合ったのは俺と肉体が入れ替わってからだよ、もちろん。そういう仲になったのはつい最近の話だ」
「いや、そこは疑っていないが、それは良いのか」
「何が?」
「ティフィもズィーに封印されるのか。そうしないと二人は結ばれないのか」
「ティフィは俺と繋がりができたから、この肉体に戻ったとしても眠ればヴィッターとは会えるが。ああ、そうか、肉体も向こうに行きたいと考える、、、のか?」
そうすると、シークやグフタ国王は置いていくのか?
さすがに肉体を俺の仮想現実に送ってしまうと、自由にこちらには戻って来れない。
ジルノア王国の第二王子の部下たちのように。彼らは普通に年月をあそこで重ねている。なぜかもう国には帰りたくないと泣きつかれたが。誰か洗脳したのだろうか?彼らは優秀な労働力だから、いてもらってもかまわないが国に残してきた家族とかいないのだろうか。
「けど、封印しないとティフィだけ年齢を重ねることになるからなあ」
「そういう重大なことポロっと口に出さない」
「父上は年を重ねないのか?」
「俺に封印されているからねえ。トワイト魔法王国も滅び、人の世も潰えたのなら、誰も彼らの罪を覚えている者はいない。その頃には俺の封印も解けるだろう」
「、、、うわ、そこまで厳重な封印なのか」
ギットの表情が絶望を浮かべている。
あれ?魔族なんて何万年も生きる種族がいるんだから、特に問題ない年月じゃないのかな?
ルアンを見ると、半目になって俺を見ている。
ルアンがそんな表情をするなんて珍しいなあ。
「さすがはズィー。真実を告げて、相手の戦意をこれでもかと削ぎ落し、地獄の底まで突き落とすとは」
何を言っているのかな、ルアンくんよ。
ルアンがギットを座らせお茶を出した。
、、、珍しいこともあるもんだ。
「そうだな、父上がティフィと幸せになったというのなら仕方ない。だが、ティフィを先に逝かせて父上を一人にするのは許さない」
「とは言っても、普通の人族である俺の寿命は短いからなあ。ハーフエルフのティフィより俺は先に逝くぞ。たとえ、ハイエルフに秘術を施されても」
「ハイエルフの秘術っ?」
「知っているのか、ギット」
ルアンがギットに尋ねる。
「そりゃ、寿命に関することだろ。伴侶となる多種族の者に、自分の寿命の半分を分け与えるという代物のはずだ」
「ああ、そうだ。魔王から復讐を恐れた二位が勝手にしやがった」
「、、、そういえば序列二位はハイエルフだったか。確かに、ズィーが自分と等しく生きるのなら、魔王から生きている間は復讐されまいが」
ルアンもカウンターの前のイスに座ってお茶を飲んだ。
そして、湯呑みを置く。
「ちょっと待て。ズィーにはすでに伴侶がいるのか?」
微妙な時間差だな。
「いや、まだ結婚してないぞ」
「ギットは伴侶と言ったじゃないか」
「普通は、自分の寿命の半分を伴侶以外にわざわざやらないからだ。だから、そう言われているだけだ。あの秘術は別に対象が伴侶だけに限定されていない」
「二位は魔王の封印が解かれると復讐されるのか。何か因縁があったのか?」
「ヴィッターが二位のことを塵芥だと思っていても、二位は自分が復讐されるくらい大きな存在だと勘違いしているんだ。ハイエルフだから」
「二位を塵芥、、、ところで、ハイエルフの寿命は長いだろ、半分にしても。ハーフエルフよりも」
俺はギットを見る。
確かにその通りだ。
「二位の寿命は半分にしても残り数千年はくだらないだろう。けれど、人の精神はそこまで持たない。だから、俺もある程度したら眠りにつかなければならない。結局、外見は死体と同じ状態だ」
「、、、なあ、ズィー。それって、貴方に封印されたら、貴方とずっと一緒にいられるということか?」
ルアンが俺の顔を覗き込んだ。
「俺の肉体が死んでも、魔力は保持されるようにしているから封印はかなりの年月持つ。だが、俺の意識がいつまで持つかはわからないぞ」
「それでも、貴方といられるのなら」
ルアンは俺の手を握る。
「別に今、決断しなければならないことじゃない。あちらにはティフィもいるが、魔王も前竜王も他にも大勢いる。まだゆっくり考える時間はある。結論を急ぐことはない」
「ズィー、」
ルアンは握る手に力を込めた。
まるで決意は揺らがないとばかりに。
「、、、俺が封印されると親離れしていないと父上に思われちゃうかな」
ボソッと呟くな、ギット。
お前も父親とともに封印されたいのか?
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